[写真あり] 下7番の虫歯、材料の妊娠への影響が過敏に気になる
相談者:
まるまるmaruさん (40歳:女性)
投稿日時:2017-01-05 11:14:52
現在、下の奥歯7番にC2の虫歯の穴があいており、治療を検討してします。
ただし、臼の部分に詰め物のアマルガムをしておりここを触りたくないというのがあります。
問題ないとわかってはいるものの、削ると蒸気として水銀を多く吸うことになる、という記事を見て妊娠を臨む身でもあり、今は触りたくありません。
というわけで、2つの歯科からは以下の提案を受けています。
1、暫定処置として側面だけ削って、セメントで埋める
別の歯科医からは
2、側面だけ削って、レジンで埋める。
悩んでいるのは、1のセメントの場合、
酸化亜鉛という素材が入っており、ネットで文献を見ていると妊娠しているラットの実験で胎児が死産することがあるという報告。
酸化亜鉛を入れることは避けたいと思っています。
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000001v7ee-att/2r9852000001v7ym.pdf
もう一つ、酸化亜鉛の入っていないグラスアイオノマーセメントもフッ素が入っていて吸収性もある、というのが気になっています。
2も環境ホルモンを含むレジンではなく(これも少量とはわかってはいますが)金の詰め物か、無理であればセラミックにしたいのです。
側面の穴を金で埋める、ということが現実的にできるのか教えていただきたく。
また、酸化亜鉛が人の妊娠に問題ないというお話があれば教えてくださいませ。
妊娠に対し過敏になりすぎていることはよくわかっているのですが、なるべく気持ちを楽にしたくご相談させてください。
ただし、臼の部分に詰め物のアマルガムをしておりここを触りたくないというのがあります。
問題ないとわかってはいるものの、削ると蒸気として水銀を多く吸うことになる、という記事を見て妊娠を臨む身でもあり、今は触りたくありません。
というわけで、2つの歯科からは以下の提案を受けています。
1、暫定処置として側面だけ削って、セメントで埋める
別の歯科医からは
2、側面だけ削って、レジンで埋める。
悩んでいるのは、1のセメントの場合、
酸化亜鉛という素材が入っており、ネットで文献を見ていると妊娠しているラットの実験で胎児が死産することがあるという報告。
酸化亜鉛を入れることは避けたいと思っています。
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000001v7ee-att/2r9852000001v7ym.pdf
もう一つ、酸化亜鉛の入っていないグラスアイオノマーセメントもフッ素が入っていて吸収性もある、というのが気になっています。
2も環境ホルモンを含むレジンではなく(これも少量とはわかってはいますが)金の詰め物か、無理であればセラミックにしたいのです。
側面の穴を金で埋める、ということが現実的にできるのか教えていただきたく。
また、酸化亜鉛が人の妊娠に問題ないというお話があれば教えてくださいませ。
妊娠に対し過敏になりすぎていることはよくわかっているのですが、なるべく気持ちを楽にしたくご相談させてください。
回答1
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2017-01-05 12:39:46
PDF拝見いたしました。
これは「歯科用」ではなく「工業用」と言う事ですよね。
おそらく、歯科で使われるものではここまでの数値にはならないと思います。
(まあ、気分の問題と言う事もありますので、まるまるmaru さんが「使いたくない」と言う事であれば、無理に使う必要はないように思います)
>2も環境ホルモンを含むレジンではなく(これも少量とはわかってはいますが)
これは1997年に否定されましたね。
充填用の光重合型レジンからはビスフェノールAは検出されません。
>側面の穴を金で埋める、ということが現実的にできるのか教えていただきたく。
金で埋める方法は2通りあります。
一つ目は型取りをしてインレーを作り、接着する方法です。
二つ目は金箔充填と言って純金を窩洞に叩き込む方法です。
インレーの場合には「あまりにも小さな虫歯」には適応できませんので、インレーに適する形に(多少大きめに)削る必要があります。
また、装着には「接着」と言う操作が必要になります(セラミックスも同様です)。
その場合、グラスアイオノマーか接着性レジンセメントを使用することになるのでまるまるmaru さんの意向には合わないかもしれません。
金箔充填は接着剤を使わないのでまるまるmaru さんの意向には合うかもしれませんが、現在、金箔充填を行える(金箔充填用の機材を持っている)歯科医が日本に何名存在するか…。
(僕が東京歯科大学を卒業する時(1998年)までは金箔充填の実習がありましたが、その後、行わなくなったと聞いております)
なので、個人的には「適切な操作でレジン充填を行ってもらう」のが一番確実で安心な方法ではないかと考えますが、いかがでしょうか?
これは「歯科用」ではなく「工業用」と言う事ですよね。
おそらく、歯科で使われるものではここまでの数値にはならないと思います。
(まあ、気分の問題と言う事もありますので、まるまるmaru さんが「使いたくない」と言う事であれば、無理に使う必要はないように思います)
>2も環境ホルモンを含むレジンではなく(これも少量とはわかってはいますが)
これは1997年に否定されましたね。
充填用の光重合型レジンからはビスフェノールAは検出されません。
>側面の穴を金で埋める、ということが現実的にできるのか教えていただきたく。
金で埋める方法は2通りあります。
一つ目は型取りをしてインレーを作り、接着する方法です。
二つ目は金箔充填と言って純金を窩洞に叩き込む方法です。
インレーの場合には「あまりにも小さな虫歯」には適応できませんので、インレーに適する形に(多少大きめに)削る必要があります。
また、装着には「接着」と言う操作が必要になります(セラミックスも同様です)。
その場合、グラスアイオノマーか接着性レジンセメントを使用することになるのでまるまるmaru さんの意向には合わないかもしれません。
金箔充填は接着剤を使わないのでまるまるmaru さんの意向には合うかもしれませんが、現在、金箔充填を行える(金箔充填用の機材を持っている)歯科医が日本に何名存在するか…。
(僕が東京歯科大学を卒業する時(1998年)までは金箔充填の実習がありましたが、その後、行わなくなったと聞いております)
なので、個人的には「適切な操作でレジン充填を行ってもらう」のが一番確実で安心な方法ではないかと考えますが、いかがでしょうか?
回答2
顕微鏡歯科シバタ(名古屋市守山区大森)の柴田です。
回答日時:2017-01-05 13:46:01
ラバーダムをしてアマルガムの除去を行えば吸入量をかなり少なくすることができると思います。
>[出典]Zhang et al. (2008) 1)
[投与方法]気管内投与(5回)
[試料]酸化亜鉛ナノ粒子(粒子径20-30 nm)
[試験体]妊娠ラット
[用量]7.5 mg/kg
[結果]妊娠率の低下(57.2%、対照群は100%)がみられた
確かに低下が出ていますね。
かなりの量と気管内投与って結構ダイレクトに吸引させてますね。
亜鉛が含まれる歯科材料はかなりあります。
酸化亜鉛ユージノールセメント → ネオダイン等 根管充填用セメントの一部
(仮封用)リン酸亜鉛セメント → エリートセメント、カッパーシールセメントなど
根管充填用ガッタパーチャポイント
などが代表的なものです。
結構使われていて根管充填用ガッタパーチャポイントの代替品が少なく大変です。
>[出典]Zhang et al. (2008) 1)
[投与方法]気管内投与(5回)
[試料]酸化亜鉛ナノ粒子(粒子径20-30 nm)
[試験体]妊娠ラット
[用量]7.5 mg/kg
[結果]妊娠率の低下(57.2%、対照群は100%)がみられた
確かに低下が出ていますね。
かなりの量と気管内投与って結構ダイレクトに吸引させてますね。
亜鉛が含まれる歯科材料はかなりあります。
酸化亜鉛ユージノールセメント → ネオダイン等 根管充填用セメントの一部
(仮封用)リン酸亜鉛セメント → エリートセメント、カッパーシールセメントなど
根管充填用ガッタパーチャポイント
などが代表的なものです。
結構使われていて根管充填用ガッタパーチャポイントの代替品が少なく大変です。
相談者からの返信
相談者:
まるまるmaruさん
返信日時:2017-01-05 14:28:03
櫻井先生
ご返信ありがとうございます。
金粉充填という技術もあるんですね。
金インレーの接着の際のグラスアイオノマーセメントのフッ素、あまり気にする必要はないでしょうか。
インレーの下のフッ素なら気にしなくてもいいのかな?と思いました。
妊娠初期のフッ素に問題はありますか?
レジンには環境ホルモンを含む素材を混合しているわけではないのですね。
ごく微量検出されることもあるが、問題ない量という記事を拝見しました。
もうひとつ、教えてください。
妊娠を希望する女性であった場合も、ここまでのことを気にせず、ふつうにセメントやレジンを入れてらっしゃいますよね。
であれば、少し安心できるのかと思いました。
柴田先生
ご返答いただきありがとうございます。
【ナノレベル酸化亜鉛】の実験結果なので、歯科で利用しているものはナノ化されたものではないのかな、と思いました。
また、隣の列に、ナノ以外の場合とありますが、これが歯科用に当たるのでしょうか。
2000ppmという濃度がどんなものなのか分からず。
よくわかりませんが、これも相当多い量を入れているのかとは思いました。
ご返信ありがとうございます。
金粉充填という技術もあるんですね。
金インレーの接着の際のグラスアイオノマーセメントのフッ素、あまり気にする必要はないでしょうか。
インレーの下のフッ素なら気にしなくてもいいのかな?と思いました。
妊娠初期のフッ素に問題はありますか?
レジンには環境ホルモンを含む素材を混合しているわけではないのですね。
ごく微量検出されることもあるが、問題ない量という記事を拝見しました。
もうひとつ、教えてください。
妊娠を希望する女性であった場合も、ここまでのことを気にせず、ふつうにセメントやレジンを入れてらっしゃいますよね。
であれば、少し安心できるのかと思いました。
柴田先生
ご返答いただきありがとうございます。
【ナノレベル酸化亜鉛】の実験結果なので、歯科で利用しているものはナノ化されたものではないのかな、と思いました。
また、隣の列に、ナノ以外の場合とありますが、これが歯科用に当たるのでしょうか。
2000ppmという濃度がどんなものなのか分からず。
よくわかりませんが、これも相当多い量を入れているのかとは思いました。
回答3
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2017-01-05 16:56:14
>インレーの下のフッ素なら気にしなくてもいいのかな?
>と思いました。妊娠初期のフッ素に問題はありますか?
問題ありません。
>ここまでのことを気にせず、ふつうにセメントやレジンを入れてらっしゃいますよね。
はい。
普通に処置をします。
>と思いました。妊娠初期のフッ素に問題はありますか?
問題ありません。
>ここまでのことを気にせず、ふつうにセメントやレジンを入れてらっしゃいますよね。
はい。
普通に処置をします。
相談者からの返信
相談者:
まるまるmaruさん
返信日時:2017-01-05 18:55:58
回答4
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2017-01-05 20:20:13
お写真を拝見する限り、難易度は高いと思います。
レジン充填であれば、小さな削りで済むかもしれませんが、それなりに技術の高い歯科医を選ぶ必要がありそうです。
インレーであれば咬合面のアマルガムを外して一体型にする必要がありそうです。
どちらが良いかは担当の歯科医とよく相談されることをお勧めいたします。
レジン充填であれば、小さな削りで済むかもしれませんが、それなりに技術の高い歯科医を選ぶ必要がありそうです。
インレーであれば咬合面のアマルガムを外して一体型にする必要がありそうです。
どちらが良いかは担当の歯科医とよく相談されることをお勧めいたします。
タイトル | [写真あり] 下7番の虫歯、材料の妊娠への影響が過敏に気になる |
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質問者 | まるまるmaruさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 40歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
虫歯治療 レジン(白いプラスチック) ゴールドインレー(金の詰め物) 材料・機材関連 その他(写真あり) 妊娠希望・不妊治療中 |
回答者 |
|
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。