外傷による顎関節症IIIb型の発症 ・下顎頭の上端は皮質骨が不明瞭
相談者:
ゆさまるさん (15歳:女性)
投稿日時:2017-01-07 20:30:56
ちょうど2ヶ月前に転倒により顎を強打しました。
病院へ行くと軽度の下顎骨骨折が認められ、顎間固定(上下を縛るほどのものではなく、下のみに針金を通しての固定)を1ヶ月行いました。
顎間固定解除後、骨折の経過は良好ということで開口訓練に移りましたが、顎関節症が疑われるということで、MRIを撮影しました。
その結果
・両側とも関節円板は前方転移しており、開口時の復位も認めない
・下顎頭の移動はなく関節窩内での回転運動のみ
・下顎頭の上端は皮質骨が不明瞭
このような所見から「顎関節症IIIb型」クローズドロックしていると診断されました。
痛みはまったくなく開口量は26mmです。
しゃくれの顎などができません。
転倒する前は普通に開いていました。
【質問1】口腔外科から補綴科へと紹介していただいたのですが、補綴科での診察が1ヶ月半後になります。
クローズドロックは長引くほど悪化したりなどはないのでしょうか。
【質問2】外傷による顎関節症の発症と、その他原因による発症とでは治療法、症状などは異なってくるのでしょうか。
【質問2】検査結果の下顎頭の上端は皮質骨が不明瞭とはいったいどういった意味なのでしょうか。
うまくまとめることができず、分かりにくい部分など申し訳ございません。
宜しくお願い致します。
病院へ行くと軽度の下顎骨骨折が認められ、顎間固定(上下を縛るほどのものではなく、下のみに針金を通しての固定)を1ヶ月行いました。
顎間固定解除後、骨折の経過は良好ということで開口訓練に移りましたが、顎関節症が疑われるということで、MRIを撮影しました。
その結果
・両側とも関節円板は前方転移しており、開口時の復位も認めない
・下顎頭の移動はなく関節窩内での回転運動のみ
・下顎頭の上端は皮質骨が不明瞭
このような所見から「顎関節症IIIb型」クローズドロックしていると診断されました。
痛みはまったくなく開口量は26mmです。
しゃくれの顎などができません。
転倒する前は普通に開いていました。
【質問1】口腔外科から補綴科へと紹介していただいたのですが、補綴科での診察が1ヶ月半後になります。
クローズドロックは長引くほど悪化したりなどはないのでしょうか。
【質問2】外傷による顎関節症の発症と、その他原因による発症とでは治療法、症状などは異なってくるのでしょうか。
【質問2】検査結果の下顎頭の上端は皮質骨が不明瞭とはいったいどういった意味なのでしょうか。
うまくまとめることができず、分かりにくい部分など申し訳ございません。
宜しくお願い致します。
回答1
歯科医師の松山です。
回答日時:2017-01-07 22:00:44
”外傷による顎関節症の発症と” 診断されたわけではないのではありませんか?
いきなり”クローズドロック ”になることはないと思われるからです。
”下顎頭の上端は皮質骨が不明瞭”は、平たく言えば、柔らかくなっている、でしょうか。
いきなり”クローズドロック ”になることはないと思われるからです。
”下顎頭の上端は皮質骨が不明瞭”は、平たく言えば、柔らかくなっている、でしょうか。
回答2
東京医科歯科大学顎関節治療部(文京区湯島)の西山です。
回答日時:2017-01-08 17:39:34
西山です
下顎骨骨折と一概に言っても,下顎骨のどの部分が骨折したのかによって状況は変わってくると思います.
下顎頭という関節部の機能面に骨折が生じたのであれば,MRIで皮質骨が不鮮明ととらえられる可能性はあります.
ただ,現在15歳であるということですので,下顎頭の皮質骨が完全には完成しておらず,そのために不鮮明に見えている可能性もあるため,一概に外傷のせいだとも言えないのではないでしょうか.
>痛みはまったくなく開口量は26mmです
何年も経過して慢性化していれば別ですが,文面からはこの状況で痛みが全くないというのはちょっと???です.
開口訓練を行っても痛みは生じないのでしょうか.
補綴科でどのような治療を行うのかはわかりませんが,もっと開口量を増加させておく,つまり関節の可動範囲を増やすようにしておく必要があるのではないでしょうか.
これは補綴科の担当ではなく,クローズドロックと診断した科での対応になると思います.
関節円板が完全に転位した状態(非復位性)であっても,関節が動けるようになり,開口量も増加させられる可能性は十分あります.
しっかり開けられるようにしておかないと,癒着などのリスクが増加すると思われます.
下顎骨骨折と一概に言っても,下顎骨のどの部分が骨折したのかによって状況は変わってくると思います.
下顎頭という関節部の機能面に骨折が生じたのであれば,MRIで皮質骨が不鮮明ととらえられる可能性はあります.
ただ,現在15歳であるということですので,下顎頭の皮質骨が完全には完成しておらず,そのために不鮮明に見えている可能性もあるため,一概に外傷のせいだとも言えないのではないでしょうか.
>痛みはまったくなく開口量は26mmです
何年も経過して慢性化していれば別ですが,文面からはこの状況で痛みが全くないというのはちょっと???です.
開口訓練を行っても痛みは生じないのでしょうか.
補綴科でどのような治療を行うのかはわかりませんが,もっと開口量を増加させておく,つまり関節の可動範囲を増やすようにしておく必要があるのではないでしょうか.
これは補綴科の担当ではなく,クローズドロックと診断した科での対応になると思います.
関節円板が完全に転位した状態(非復位性)であっても,関節が動けるようになり,開口量も増加させられる可能性は十分あります.
しっかり開けられるようにしておかないと,癒着などのリスクが増加すると思われます.
タイトル | 外傷による顎関節症IIIb型の発症 ・下顎頭の上端は皮質骨が不明瞭 |
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質問者 | ゆさまるさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 15歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
顎関節症 歯をぶつけた(歯の打撲・外傷) |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。