神経に近い親知らず。抜歯かクロネクトミーか(豪州)

相談者: 秋卵さん (47歳:男性)
投稿日時:2017-01-06 10:39:01
こんにちは。
オーストラリアはシドニー在住です。

さて、ご相談は右下奥8番の親知らずについてなのですが、私は幼少時より虫歯がやや多く、また移転も多かったために様々な場所で多くの歯医者に通いました。
色々と教訓も得てここ10年くらいは歯磨きをより丁寧に時間をかけてする様にしています。
そのような中で、日本在住時には時々右下奥8番の親知らずが疼き、レントゲン等でチェックを受けていましたが、日本でどの歯科医にかかった際にも

「神経が近いので口腔外科での処置が必要です」

といった内容であったと記憶しています。
その都度抗生物質等でやり過ごしたままだったのですが、ここへ来て今までに無い痛みが走り、シドニーで歯科医の診断を仰ぎました。

こちらで歯科にかかると、最初にコンサルテーションが有り、そこで今後の方向、方法、費用について話があった後、患者の判断により後日処置を開始します。
余談ではありますが、オーストラリアの歯科事情は特にその費用について患者負担が高く、虫歯一本に$2000〜$5000をみなければなりません。
コンサルテーションやレントゲンにもその都度数百ドルかかります。

この親知らずはこの5年ほどで時々疼きながら顔を出してきているのですが、今回はとにかく急激に痛んだため、歯科医へ駆け込み初回レントゲンを撮ったところ、歯は奥から斜めに手前へ向かって伸び、7番の歯で止まっている感じで、根がやはり神経に近いため、初回はポケットのクリーニングをして抗生物質を使い炎症を抑え、10日間ほどおいて2回目に3Dのレントゲンを撮るということになりました。

そして2回目の3D(MRIの様にスライス画像の他、多視点の画像で解説してもらいました)では、神経ラインに接近しているため、抜歯する場合は数パーセントの確率で顔面麻痺(顔半分)が起きる可能性があるので、出来れば抜きたくない、とのことでした。

その打開策としては、歯のクラウン(上半分)をまず削り取り、内部のインフェクションの様子を見ながら削っていき、最終的には歯根の先だけを残したままにするのが得策ではないか、というところでした(クロネクトミー)。
接触している7番も虫歯になっているとのことで、放っておいてはいけないとも。

因みに料金は親知らずに関する処置だけで見積もりはトータル1400ドルくらいという感じです。
私が気にかかるのは、歯根の先を残すクロネクトミーの場合、欧米が先行して取り入れている手法だと思いますが、この歯根は後々悪さはしないのか、というあたりです。

関連性があるかはわかりませんが、私は過去に10回ほどでしょうか、歯茎の奥から歯の小さなかけら(小さいものは0.2mm、大きいものは1mmほど)が3週間から一ヶ月ほどかけて出てくることがあります。
これは歯と歯茎の間からではなく、最初はずっと深いところから痛みが始まり、徐々に上へ上がってきた後に歯の見えている箇所よりもかなり下の方、歯ぐきの肉の部分を破って排出されます。
2015年はこれが4回も起こりました。
非常に痛いもので、白い3角形や尖った歯の破片の様なものが出てきます。
これがどういうものなのか不明ですが、この様に残った歯が動くのではないかと気にかかります。

文章だけでは難しいことではあると思いますが、この様なケースの場合はどのような選択肢が考えられ、方法としてお勧め頂けるのはどういった方向なのでしょうか。
仕事などで日本へ帰ったときに歯科医へかかることなども考えてはいます。

よろしくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2017-01-06 13:12:26
秋卵さん、こんにちは

日本では親知らずの抜歯の「2回法」というやり方だと思います。

ただ、経験の少ない歯科医師が行うと歯髄歯の神経の部分)が中途半端に露出して長期にわたり知覚過敏や痛みを伴うことが多いようです。

ちなみに私も親知らずの抜歯を行いますが2回法は選択したことはありません。

私は口腔外科の専門医を受診してきれいに抜歯していただくのがベストのように思います。

参考になれば幸いです。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 秋卵さん
返信日時:2017-01-08 10:24:30
ありがとうございました。

私も日本では2回で抜く、という方法があることを読んで、気になっております。
残した歯根が動く事がある、という裏付けにもなりますよね。

こちらオーストラリア歯科では、数ヶ月後に抜く、という話は一切無く、その歯根は残していて問題ない、という判断のようです。

一説によれば、欧米ではどうしても患者が医師に対する訴訟を起こすケースが少なくないため、処置後のリスクを回避するためでもある、という事を聞きました。

個人的には、歯根が残るのはどうも気がかりです。
ただ長期で日本へ行けるわけでもないので、2回法も考え処なのです。

仰る様に歯髄の露出が続く、等々については考えただけでもゾクっとします。
日本の口腔外科の診断をどこかで受けた方が安心感はあるかもしれません。
回答 回答2
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2017-01-11 19:23:44
日本でも2回法を行う場合もあればお書きになっているように歯根の一部は残しておく場合もあります。

神経の麻痺のリスクをなくす賢明な治療法だと思います。


先進国で歯科治療が非常に安く受けられるのは日本の特権のようなものですから海外からその制度を利用して短期間のみ保険に入って治療を受ける外国人が増加していて問題になっています。

海外の人が違法すれすれの非常識なことを行っても受けたがる内容の治療が格安で受けられるのは非常に恵まれていますよね。


訴訟になるのは問題が生じるからですからリスクがあるならば安全な方法を選択されておくというほうが賢明なのではないでしょうか?




タイトル 神経に近い親知らず。抜歯かクロネクトミーか(豪州)
質問者 秋卵さん
地域 海外
年齢 47歳
性別 男性
職業 自営業・フリーランス
カテゴリ 抜歯:8番(第三大臼歯、親知らず)
親知らずの抜歯
親知らずその他
オーストラリア
回答者




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