[写真あり] マウスピース使用で開咬になった場合の矯正について
相談者:
のあ子さん (25歳:女性)
投稿日時:2017-01-15 03:08:45
はじめまして。
3年ほど前から顎のだるさと、開口時に音が鳴ることが気になっていました。
口は大きく開けられますし、硬い物を食べた時以外は痛みもなかったのでそのうち治ると思っていたのですが、音が鳴る側の顔が歪んできたように感じたため歯科医を受診することにしました(昨年の6月)。
その際に食いしばり防止のスプリントと、顎を正しい位置にするためのマウスピース(日中用)を作成してもらいました。
顎を前に出さないといけないと言われ、マウスピース着用時に少ししゃくれた状態になるように調整されました。
2ヶ月ほど着用しているとマウスピースの位置に顎が慣れてきたのですが、その頃から上下の前歯の間に隙間ができ噛み合わせが悪くなってきました。
前歯で食べ物が噛み切れないのです。
そのことを担当の歯科医に伝えたところ、
「顎を動かしているから前歯に隙間ができるのは仕方がない」
と言われました。
確かに顎の位置は以前より前に出た感じがします。
このまま続けるしかないと言われましたが、不安になりマウスピースの使用を中止し、その歯科に通うのをやめてしまいました。
その後自分で調べてみると、開咬という不正咬合の一種だということを知りました。
舌癖等が原因との事ですが、確かに私には舌を上下の前歯の間に置いてしまう癖があります。
知らず知らずのうちに舌で前歯を押してしまっていたかもしれません。
しかし、今まで噛み合わせに違和感を感じることはなかったので、これほど急に噛み合わせが変わってしまったことにとても驚いています。
これ以上悪化しないように、まずは舌癖を直そうと頑張っていますが、前歯の隙間はだんだん大きくなってきているように感じます。
矯正治療を考えていますが、変わってしまった顎の位置を戻さないと、矯正しても結局後戻りしてしまうのではないかと心配です。
歯列矯正で顎の位置まで変えることは可能なのでしょうか?
また、私のように何かをきっかけにこんなに短期間で急に噛み合わせが悪くなってしまうケースは実際によくあることなのでしょうか?
開咬について調べると、将来歯を失う可能性が高いとか、矯正が困難だとか、ネガティブなことばかり目にするのでとても不安になっています。
(ちなみに、マウスピースを使用し始める3ヶ月前に、右上の生えかけの親知らずと、左下の埋まっていた親知らずを抜歯しています。
左上と右下の親知らずも少し頭が出ている状態なので近々抜歯したいと思っています。)
長々とお読みいただきありがとうございました。
回答いただけますと嬉しいです。
添付した写真は、上が現在で、下がマウスピースを使用する8ヶ月ほど前(2015年10月)のものです。
画像1
3年ほど前から顎のだるさと、開口時に音が鳴ることが気になっていました。
口は大きく開けられますし、硬い物を食べた時以外は痛みもなかったのでそのうち治ると思っていたのですが、音が鳴る側の顔が歪んできたように感じたため歯科医を受診することにしました(昨年の6月)。
その際に食いしばり防止のスプリントと、顎を正しい位置にするためのマウスピース(日中用)を作成してもらいました。
顎を前に出さないといけないと言われ、マウスピース着用時に少ししゃくれた状態になるように調整されました。
2ヶ月ほど着用しているとマウスピースの位置に顎が慣れてきたのですが、その頃から上下の前歯の間に隙間ができ噛み合わせが悪くなってきました。
前歯で食べ物が噛み切れないのです。
そのことを担当の歯科医に伝えたところ、
「顎を動かしているから前歯に隙間ができるのは仕方がない」
と言われました。
確かに顎の位置は以前より前に出た感じがします。
このまま続けるしかないと言われましたが、不安になりマウスピースの使用を中止し、その歯科に通うのをやめてしまいました。
その後自分で調べてみると、開咬という不正咬合の一種だということを知りました。
舌癖等が原因との事ですが、確かに私には舌を上下の前歯の間に置いてしまう癖があります。
知らず知らずのうちに舌で前歯を押してしまっていたかもしれません。
しかし、今まで噛み合わせに違和感を感じることはなかったので、これほど急に噛み合わせが変わってしまったことにとても驚いています。
これ以上悪化しないように、まずは舌癖を直そうと頑張っていますが、前歯の隙間はだんだん大きくなってきているように感じます。
矯正治療を考えていますが、変わってしまった顎の位置を戻さないと、矯正しても結局後戻りしてしまうのではないかと心配です。
歯列矯正で顎の位置まで変えることは可能なのでしょうか?
また、私のように何かをきっかけにこんなに短期間で急に噛み合わせが悪くなってしまうケースは実際によくあることなのでしょうか?
開咬について調べると、将来歯を失う可能性が高いとか、矯正が困難だとか、ネガティブなことばかり目にするのでとても不安になっています。
(ちなみに、マウスピースを使用し始める3ヶ月前に、右上の生えかけの親知らずと、左下の埋まっていた親知らずを抜歯しています。
左上と右下の親知らずも少し頭が出ている状態なので近々抜歯したいと思っています。)
長々とお読みいただきありがとうございました。
回答いただけますと嬉しいです。
添付した写真は、上が現在で、下がマウスピースを使用する8ヶ月ほど前(2015年10月)のものです。
画像1
回答1
東京医科歯科大学顎関節治療部(文京区湯島)の西山です。
回答日時:2017-01-15 08:45:48
西山です
日中もマウスピースを使用していると.マウスピース上での咬み合わせに変化してしまう可能性はあります.
また,関節雑音があったということですので,転位していた関節円板がもとの位置に戻った可能性もあります。
(雑音が消失していませんか?)
関節円板が転位した状態で咬み合わせが安定していた場合,関節円板が元に戻ると咬み合わせが変化してしまい,後に噛み合わせを整えなおす治療を行う必要が出てきます.
したがって,痛みや開口障害がなければ,転位した円板はそのままにするのが現在では一般的になっています.
開咬になった原因としては,歯が移動した可能性と,顎関節の変化による可能性が考えられます.
歯の位置は矯正治療で変化させることはできると思いますが.顎関節の位置をもとに戻すのは難しいのではないでしょうか.
現在,顎関節の動きに問題がないのであれば,今の下顎の位置で咬み合わせのみを改善してゆく方針になると思います.
日中もマウスピースを使用していると.マウスピース上での咬み合わせに変化してしまう可能性はあります.
また,関節雑音があったということですので,転位していた関節円板がもとの位置に戻った可能性もあります。
(雑音が消失していませんか?)
関節円板が転位した状態で咬み合わせが安定していた場合,関節円板が元に戻ると咬み合わせが変化してしまい,後に噛み合わせを整えなおす治療を行う必要が出てきます.
したがって,痛みや開口障害がなければ,転位した円板はそのままにするのが現在では一般的になっています.
開咬になった原因としては,歯が移動した可能性と,顎関節の変化による可能性が考えられます.
歯の位置は矯正治療で変化させることはできると思いますが.顎関節の位置をもとに戻すのは難しいのではないでしょうか.
現在,顎関節の動きに問題がないのであれば,今の下顎の位置で咬み合わせのみを改善してゆく方針になると思います.
相談者からの返信
相談者:
のあ子さん
返信日時:2017-01-15 10:55:38
回答2
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2017-01-15 11:20:01
スプリント療法により急激に咬合に変化が生じることがあるのは矯正治療ではよく知られています。
もちろん一般歯科でも知られています。
問題は一度咬合が異なってしまうと矯正治療などの咬合再構成治療が必要になるという点です。
顎の状態の改善が認められない場合は再度望ましい位置に誘導したスプリントを利用するかまたは顎関節の正しいとされる位置を計測機械で目安をつけて矯正治療が行われると思います。
顔歪みが激しくならないように噛み合わせを許容できる位置に改善してもらう(上下どちらかの拡大が必要な場合が多いと思います)矯正治療が行われるのではないかと思います。
一度顎関節症に強い矯正歯科医院でご相談されてはいかがでしょうか?
もちろん一般歯科でも知られています。
問題は一度咬合が異なってしまうと矯正治療などの咬合再構成治療が必要になるという点です。
顎の状態の改善が認められない場合は再度望ましい位置に誘導したスプリントを利用するかまたは顎関節の正しいとされる位置を計測機械で目安をつけて矯正治療が行われると思います。
顔歪みが激しくならないように噛み合わせを許容できる位置に改善してもらう(上下どちらかの拡大が必要な場合が多いと思います)矯正治療が行われるのではないかと思います。
一度顎関節症に強い矯正歯科医院でご相談されてはいかがでしょうか?
タイトル | [写真あり] マウスピース使用で開咬になった場合の矯正について |
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質問者 | のあ子さん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 25歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
歯列矯正(矯正歯科)その他 その他(写真あり) 開咬・オープンバイト(前歯が噛まない) 顎関節症用マウスピース・ナイトガード |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。