感染が無かったからと、根管内のファイル残存について説明なし
相談者:
アーチーさん (50歳:女性)
投稿日時:2017-01-13 20:47:56
前歯(上)の1-3番を差歯(ブリッジ)をしており、3番の歯の上付近の歯茎に膿がたまり、、根管治療をA歯科医院で開始。
レントゲン等の診断に係る通院は除き、全体で6回以上消毒処置を実施。
初回から数回の消毒で一度は歯茎や歯内の膿も収まったが、歯内に膿が再度発生。
担当医が週一勤務の非常勤医師であったようで、途中の担当医の変更は不可、翌週の予約取れず治療が長引く事、当方が長期的に週一の決まった日かつ決まった時間枠で日程を調整するのが困難、外科的処置を含め別の治療をするかの判断の見極めが長引いていると感じられ、マイクロスコープ等最新の設備のあるB歯科医院へ転院。
B歯科医院でレントゲンを撮り、ファイル/リーマの破折があり、A歯科医院は説明を受けていないかと質問を受ける。
折れたファイル/リーマがある以上、十分に根管内部を清掃、消毒し緊密に根管充填できない、また予後に再治療の可能性もあるので、1度はマイクロスコープを用い、超音波を当ててファイル/リーマの除去を試みてはどうかと提案。
納得のできる提案であったため、お願いをしましたが、取り除けず今後は薬を詰めて様子を見るという診断。
検討した結果、転院しC歯科医院で再度診断をして頂きました。
リーマ/ファイルが残っていますが、A歯科医院では説明は受けていないかと聞かれました。
C歯科医院ではまだ血や膿がでているので、数回消毒をして進展がないようであれば、外科的処置、もう一度超音波を当てて除去を試みても良いかも知れないとの事。
失礼かもしれないと悩みましたが、A歯科医院に連絡。
責任者(院長先生)に処置前に撮影したレントゲン写真を見て頂き、ファイル/リーマの破折のようなものは見られないとの事。
ファイル/リーマの破折は、A歯科医院の治療中に起こった事のようでした。
責任者(院長先生)は申し訳ないと言っており、電話は一旦切りましたが、本件第三者に相談し検討し、A歯科医院としての今後の対応について伺うことに致しました。
担当医は折れたのは知っていたが、ファイル/リーマが残っている神経・根は感染している神経・根ではなかった事で告知せず、転院後もA歯科医院内で情報共有が無かったことで、担当医も知らずにそのまま告知無しとなった。
当方としては、無論、医療には必ずリスクが生じるが、リスクマネジメントも並行して提案されるべき。
ファイル/リーマの器具が折れてしまった事は仕方がないが、知りながら担当医師の勝手な判断から告知しないという判断は、医療従事者としての倫理、患者側も知るべきであろう情報が公平に共有されず、患者が治療や医療機関を選択する上で障害になる事になる。
歯科に問わず神経に係る治療は、大げさではあるが、目や鼻、脳に通じていて楽観視する事ではなく、将来的に何等かの問題を引き起こす可能性が全くゼロではない事だが。
医療従事者様の多くは、可能性は低いとか考えにくいという言葉を使うが、過信・楽観視すべきではなく、事実を伝えた上でどのような処置が適しているか、患者の希望を患者主体で検討して頂いても良いと考えます。
結局、係る処置で将来的に問題が生じた場合、困るのは患者です。
個人的には以下の点が重要だと思いますが、何せ歯科医師では無い為、ファイル/リーマの破折に係るリスクやご提案、また過去の類似診療経験など、当方で見過ごしているであろう部分がございましたら、教えて頂けると大変助かります。
1)感染している神経で無かったから告知しないという点は、処置後(器具が折れた後)にレントゲンを撮って確認しておらず、何に基づいての判断したのか不明。
なぜ、感染していない神経にファイル/リーマの器具を入れた理由も不明で、告知しない理由にはならないが、これは歯科医師の中では妥当と考えられる標準的な判断なのか?
2)感染していない神経であったとしても、ファイル/リーマの器具が100%無菌状態かの証拠は何にあたるのか?
仮に同じファイル/リーマの器具で、感染だと思われる神経・根に入れた後で、間違えて感染していない神経に器具を入れた場合、感染していない神経・根に菌の付着が考えるが、感染していない神経・根はそれによって病気になる可能性はないのか?
仮に100%無菌だとしても折れたまま放置することについて、予後に何等かの問題(症例?)が発生する可能性はどういったものか?
3)A歯科医院様へ今後の対応として、歯内療法士(神経のスペシャリスト)を紹介頂くべきかはわかりませんが、ファイル/リーマの破折の除去を試みていただきたいと思っております。
ある第三者からは、そのような治療や医療体制を提供する医院とこれ以上関わって良いことはないが、現在別のC歯科医院で診てもらっているとはいえ、ファイル/リーマのが折れた事と、今の完治しない根管治療の状態との因果関係は無とも有りとも言えない。
A歯科医院で器具の除去について対応する必要がある、なぜならば現時点で転院はしたものの根管治療の状態(血、膿の発生)が変わっていない。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
レントゲン等の診断に係る通院は除き、全体で6回以上消毒処置を実施。
初回から数回の消毒で一度は歯茎や歯内の膿も収まったが、歯内に膿が再度発生。
担当医が週一勤務の非常勤医師であったようで、途中の担当医の変更は不可、翌週の予約取れず治療が長引く事、当方が長期的に週一の決まった日かつ決まった時間枠で日程を調整するのが困難、外科的処置を含め別の治療をするかの判断の見極めが長引いていると感じられ、マイクロスコープ等最新の設備のあるB歯科医院へ転院。
B歯科医院でレントゲンを撮り、ファイル/リーマの破折があり、A歯科医院は説明を受けていないかと質問を受ける。
折れたファイル/リーマがある以上、十分に根管内部を清掃、消毒し緊密に根管充填できない、また予後に再治療の可能性もあるので、1度はマイクロスコープを用い、超音波を当ててファイル/リーマの除去を試みてはどうかと提案。
納得のできる提案であったため、お願いをしましたが、取り除けず今後は薬を詰めて様子を見るという診断。
検討した結果、転院しC歯科医院で再度診断をして頂きました。
リーマ/ファイルが残っていますが、A歯科医院では説明は受けていないかと聞かれました。
C歯科医院ではまだ血や膿がでているので、数回消毒をして進展がないようであれば、外科的処置、もう一度超音波を当てて除去を試みても良いかも知れないとの事。
失礼かもしれないと悩みましたが、A歯科医院に連絡。
責任者(院長先生)に処置前に撮影したレントゲン写真を見て頂き、ファイル/リーマの破折のようなものは見られないとの事。
ファイル/リーマの破折は、A歯科医院の治療中に起こった事のようでした。
責任者(院長先生)は申し訳ないと言っており、電話は一旦切りましたが、本件第三者に相談し検討し、A歯科医院としての今後の対応について伺うことに致しました。
担当医は折れたのは知っていたが、ファイル/リーマが残っている神経・根は感染している神経・根ではなかった事で告知せず、転院後もA歯科医院内で情報共有が無かったことで、担当医も知らずにそのまま告知無しとなった。
当方としては、無論、医療には必ずリスクが生じるが、リスクマネジメントも並行して提案されるべき。
ファイル/リーマの器具が折れてしまった事は仕方がないが、知りながら担当医師の勝手な判断から告知しないという判断は、医療従事者としての倫理、患者側も知るべきであろう情報が公平に共有されず、患者が治療や医療機関を選択する上で障害になる事になる。
歯科に問わず神経に係る治療は、大げさではあるが、目や鼻、脳に通じていて楽観視する事ではなく、将来的に何等かの問題を引き起こす可能性が全くゼロではない事だが。
医療従事者様の多くは、可能性は低いとか考えにくいという言葉を使うが、過信・楽観視すべきではなく、事実を伝えた上でどのような処置が適しているか、患者の希望を患者主体で検討して頂いても良いと考えます。
結局、係る処置で将来的に問題が生じた場合、困るのは患者です。
個人的には以下の点が重要だと思いますが、何せ歯科医師では無い為、ファイル/リーマの破折に係るリスクやご提案、また過去の類似診療経験など、当方で見過ごしているであろう部分がございましたら、教えて頂けると大変助かります。
1)感染している神経で無かったから告知しないという点は、処置後(器具が折れた後)にレントゲンを撮って確認しておらず、何に基づいての判断したのか不明。
なぜ、感染していない神経にファイル/リーマの器具を入れた理由も不明で、告知しない理由にはならないが、これは歯科医師の中では妥当と考えられる標準的な判断なのか?
2)感染していない神経であったとしても、ファイル/リーマの器具が100%無菌状態かの証拠は何にあたるのか?
仮に同じファイル/リーマの器具で、感染だと思われる神経・根に入れた後で、間違えて感染していない神経に器具を入れた場合、感染していない神経・根に菌の付着が考えるが、感染していない神経・根はそれによって病気になる可能性はないのか?
仮に100%無菌だとしても折れたまま放置することについて、予後に何等かの問題(症例?)が発生する可能性はどういったものか?
3)A歯科医院様へ今後の対応として、歯内療法士(神経のスペシャリスト)を紹介頂くべきかはわかりませんが、ファイル/リーマの破折の除去を試みていただきたいと思っております。
ある第三者からは、そのような治療や医療体制を提供する医院とこれ以上関わって良いことはないが、現在別のC歯科医院で診てもらっているとはいえ、ファイル/リーマのが折れた事と、今の完治しない根管治療の状態との因果関係は無とも有りとも言えない。
A歯科医院で器具の除去について対応する必要がある、なぜならば現時点で転院はしたものの根管治療の状態(血、膿の発生)が変わっていない。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
回答1
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2017-01-14 19:02:24
第3者に入ってもらい係争中とのことですからそちらにお任せするほうがよいと思います。
判例等もありますし、弁護士から歯科医に相談される場合もあります。
そのための第3者だと思いますので無料で相談コーナーに回答しているボランティア歯科医には残念ながら回答が重過ぎると思います。
>1)
リーマー・ファイルは長さが規格製品なので長さが異なればわかると思いますが、治療の最中気づないこともあるかもしれません。
感染していなくても根管充填が上手くいっていなければ将来的に問題を生じることもあるのでトライする場合もあるでしょう。
>2)
ファイル/リーマーは無菌状態で使用するものです。
また感染根管治療の場合は有機的な汚染物や以前の充填薬剤を除去後、根壁をスムーズにして後のスムーズな根管充填の準備を行いますが、その際生じる器具による切削片を除去し化学的な消毒洗浄を行うために薬液で洗浄します。
蛋白除去作用の高い薬液を使用しますから細菌は死滅しまた有機物も可及的に除去して基本的無菌状態を目指して行われます。
>2)3)
使用する器具は折れないことが最も望ましいですが折れる場合もゼロではありません。
元々歯の根管は1本の太い穴ではなく非常に複雑で途中で分岐していたり網目状に分かれていたり途中分かれた管が集合して太くなっている様々な形態になっているものです。それを人為的に器具でリスクゼロに1本の太い管に盲目的に仕上げてそれにメインポイントをきっちりと入れることが出来るように根管形成しろということ自体難易度は高いです。
無理なことは誰しもしたくないのですが症状があったり根尖病巣があれば誰かが治療を行ってくれなければ、その歯は腐って身体の負担になって免疫系を無駄に使わなければいけない状態になり、炎症の状態が続くわけですし、また歯の根自体が駄目になれば抜歯しなければいけなくなるので早めに誰かが治療を行わざるを得ないということになります。
医療ですから無理なことも出来るだけ誠意をもって行うように歯科医は多くの場合努力はしますが、奏功すればラッキーというような治療になります。
膿がたまり表に出てきた状態はすでに根の先の歯質の汚染も酷く進んだ状態でしょうしアクシデントがなくても出来るだけ身体にとって許容範囲内の汚染状態に仕上げる程度になる可能性さえあると思います。
保険点数はその難易度に合致しておらず非常に低く抑えられていまして早めに諦めて抜歯してインプラントや欠損補綴に移行することを推奨するかのような治療費になっています。
歯科医は国の政策とは異なり(医療費削減)患者をなんとかよくしたいと思い難しい治療ですが感染根管治療で他人が行ってステップがついていたり歯質がすでに薄くなっているかも知れない根管に対して抜歯を薦めることなく治療を試みてくれるのが日本の保険治療の最も素晴らしいところでしょう。
(アメリカでは根管治療は10万円出せなければしてくれないでしょうしすぐに抜歯を薦められます)
ただ、今回は上顎3番ということですからどういうことで治療が困難でリーマー/ファイルの破切が起こり(もしかしたら冠を除去せずに行うことを試みたのでしょうか?歯冠修復物ですでに形態を大きく変更されていて実際の歯根の方向を読み誤ったのでしょうか?それともすでに前回の根管治療時に今回の再根管治療の際に難易度を上げてしまうような条件があったのでしょうか?わかりません)その際、無菌状態で根尖病巣がなければ、破説片の除去をトライすることで失われる歯質が大きくなり根管に穴があくリスクや根管壁が限りなく薄くなり結果歯根の強度不足になるよりも無菌の破折片(金属ですから細菌はそれをえさにして繁殖するということもありません)を無理に除去しようとせず根管充填物として代用する方法を選択せざるを得ない場合もあるでしょう。
除去にこだわりすぎるとデメリットもあるのです。
(よくあるのが完全に根管治療を行ってもらって数年後に折れるというケース。これは根管治療にこだわりすぎて結果歯質を薄くしてしまったという場合によくみられます=治療は一見成功したがその治療の成功は短期の成功であり長期的にみれば完璧に根管治療したために歯を失う時期を早めたというような矛盾が生じることもあります)
治療はケースバイケースで歯科医の判断は常に働きますが、説明があってもよかったとは思います。
また破折した器具の除去は折れた位置によっては非常に困難であることもありマイクロ(大きな根管孔であれば光源が直達出来また巨大なディスプレイで拡大確認することを併用することで根の状態を目視や拡大鏡以上にしっかり確認できる可能性がより高く出来る)を持っていて超音波で根管内破切片除去用の器具を持っている歯科医院出なければ行えない場合があります。
治療時にトラブルがない場合でも長期間症状が消えないという場合は根尖の組織がすでに汚染状態が酷く根管孔からの治療で奏功しない場合があります。その場合は諦めて駄目になっている根尖を切断して(健康な歯質まで切断しなければ再発するため根自体が少し短くなりますが汚染歯質部位は切断除去する必要があります)MTAセメントなどの長期間アルカリ性を徐放するもので逆に孔の先を密閉してしまうことで汚染源を除去してそこに再度骨が出来てしっかり歯を支えてくれるように環境を整える治療が選択されたほうが効果的な場合があります。
その場合は無理に破切しているリーマーやファイルで除去できないほど深い部位にあるものを取り除くメリットはありません。
汚染源が除去されることが最も重要でその次に歯冠修復物が受ける力に耐えられるだけの健全な歯質が残せていてしっかりした土台が建てられることのほうが大切だからです。
お書きになられている内容ではわからないことがたくさんありすぎますからかなりずれた内容になっていると思います。
第三者はそういうズレがないように詳細に得られる資料を検討して当事者間で相互に納得できる内容にまとめるために時間も労力も高額な費用(係争時の着手金)の代償に提供してくれるでしょう。
ネットのボランティア(無料)回答にそれらを当てにしないほうがよいと思います。
判例等もありますし、弁護士から歯科医に相談される場合もあります。
そのための第3者だと思いますので無料で相談コーナーに回答しているボランティア歯科医には残念ながら回答が重過ぎると思います。
>1)
リーマー・ファイルは長さが規格製品なので長さが異なればわかると思いますが、治療の最中気づないこともあるかもしれません。
感染していなくても根管充填が上手くいっていなければ将来的に問題を生じることもあるのでトライする場合もあるでしょう。
>2)
ファイル/リーマーは無菌状態で使用するものです。
また感染根管治療の場合は有機的な汚染物や以前の充填薬剤を除去後、根壁をスムーズにして後のスムーズな根管充填の準備を行いますが、その際生じる器具による切削片を除去し化学的な消毒洗浄を行うために薬液で洗浄します。
蛋白除去作用の高い薬液を使用しますから細菌は死滅しまた有機物も可及的に除去して基本的無菌状態を目指して行われます。
>2)3)
使用する器具は折れないことが最も望ましいですが折れる場合もゼロではありません。
元々歯の根管は1本の太い穴ではなく非常に複雑で途中で分岐していたり網目状に分かれていたり途中分かれた管が集合して太くなっている様々な形態になっているものです。それを人為的に器具でリスクゼロに1本の太い管に盲目的に仕上げてそれにメインポイントをきっちりと入れることが出来るように根管形成しろということ自体難易度は高いです。
無理なことは誰しもしたくないのですが症状があったり根尖病巣があれば誰かが治療を行ってくれなければ、その歯は腐って身体の負担になって免疫系を無駄に使わなければいけない状態になり、炎症の状態が続くわけですし、また歯の根自体が駄目になれば抜歯しなければいけなくなるので早めに誰かが治療を行わざるを得ないということになります。
医療ですから無理なことも出来るだけ誠意をもって行うように歯科医は多くの場合努力はしますが、奏功すればラッキーというような治療になります。
膿がたまり表に出てきた状態はすでに根の先の歯質の汚染も酷く進んだ状態でしょうしアクシデントがなくても出来るだけ身体にとって許容範囲内の汚染状態に仕上げる程度になる可能性さえあると思います。
保険点数はその難易度に合致しておらず非常に低く抑えられていまして早めに諦めて抜歯してインプラントや欠損補綴に移行することを推奨するかのような治療費になっています。
歯科医は国の政策とは異なり(医療費削減)患者をなんとかよくしたいと思い難しい治療ですが感染根管治療で他人が行ってステップがついていたり歯質がすでに薄くなっているかも知れない根管に対して抜歯を薦めることなく治療を試みてくれるのが日本の保険治療の最も素晴らしいところでしょう。
(アメリカでは根管治療は10万円出せなければしてくれないでしょうしすぐに抜歯を薦められます)
ただ、今回は上顎3番ということですからどういうことで治療が困難でリーマー/ファイルの破切が起こり(もしかしたら冠を除去せずに行うことを試みたのでしょうか?歯冠修復物ですでに形態を大きく変更されていて実際の歯根の方向を読み誤ったのでしょうか?それともすでに前回の根管治療時に今回の再根管治療の際に難易度を上げてしまうような条件があったのでしょうか?わかりません)その際、無菌状態で根尖病巣がなければ、破説片の除去をトライすることで失われる歯質が大きくなり根管に穴があくリスクや根管壁が限りなく薄くなり結果歯根の強度不足になるよりも無菌の破折片(金属ですから細菌はそれをえさにして繁殖するということもありません)を無理に除去しようとせず根管充填物として代用する方法を選択せざるを得ない場合もあるでしょう。
除去にこだわりすぎるとデメリットもあるのです。
(よくあるのが完全に根管治療を行ってもらって数年後に折れるというケース。これは根管治療にこだわりすぎて結果歯質を薄くしてしまったという場合によくみられます=治療は一見成功したがその治療の成功は短期の成功であり長期的にみれば完璧に根管治療したために歯を失う時期を早めたというような矛盾が生じることもあります)
治療はケースバイケースで歯科医の判断は常に働きますが、説明があってもよかったとは思います。
また破折した器具の除去は折れた位置によっては非常に困難であることもありマイクロ(大きな根管孔であれば光源が直達出来また巨大なディスプレイで拡大確認することを併用することで根の状態を目視や拡大鏡以上にしっかり確認できる可能性がより高く出来る)を持っていて超音波で根管内破切片除去用の器具を持っている歯科医院出なければ行えない場合があります。
治療時にトラブルがない場合でも長期間症状が消えないという場合は根尖の組織がすでに汚染状態が酷く根管孔からの治療で奏功しない場合があります。その場合は諦めて駄目になっている根尖を切断して(健康な歯質まで切断しなければ再発するため根自体が少し短くなりますが汚染歯質部位は切断除去する必要があります)MTAセメントなどの長期間アルカリ性を徐放するもので逆に孔の先を密閉してしまうことで汚染源を除去してそこに再度骨が出来てしっかり歯を支えてくれるように環境を整える治療が選択されたほうが効果的な場合があります。
その場合は無理に破切しているリーマーやファイルで除去できないほど深い部位にあるものを取り除くメリットはありません。
汚染源が除去されることが最も重要でその次に歯冠修復物が受ける力に耐えられるだけの健全な歯質が残せていてしっかりした土台が建てられることのほうが大切だからです。
お書きになられている内容ではわからないことがたくさんありすぎますからかなりずれた内容になっていると思います。
第三者はそういうズレがないように詳細に得られる資料を検討して当事者間で相互に納得できる内容にまとめるために時間も労力も高額な費用(係争時の着手金)の代償に提供してくれるでしょう。
ネットのボランティア(無料)回答にそれらを当てにしないほうがよいと思います。
相談者からの返信
相談者:
アーチーさん
返信日時:2017-01-14 21:25:53
船橋先生、
ご返信ありがとうございます。
ブリッジをしている歯を裏に穴を空けて処置して頂いた際に起こった事です。
1本の歯には約3ー4の神経の管があり、感染していない管に誤ったファイルを挿入し折れたとの事であった為、告知をしないという判断をしたようです。
通常、ファイルの器具自体は無菌状態でしょうが、感染していない管にファイルを挿入した時点で、ファイル自体が無菌であった=他の感染している管に触れていないという証拠があるかないかは分からないのではないのか?という疑問があり、また、仮に上記のような最悪な可能性を考えた場合、感染していない管に細菌の付着の可能性があったファイルを挿入し、折れた場合、その神経自体が後に膿んだり病気になる事はないか?という点がどうかと思っています。
また、感染の有無とは別に折れたファイルが残っている管の位置によると言う見解もあるようですね。
何故かまでは素人にはわかりませんが。
また、1本の歯で感染している管と感染していない管があった場合は、感染していない管というのは、何に基づいて感染していないと決定するのか、また、感染していない管だからという事を理由に、本件のように誤ってファイルを挿入し、それが折れたとしても告知しなくて良いという医学的な根拠=今後それによって何の問題もないというのは、ありうるのかという見解を出す材料は何か?と疑問です。
前歯で#1と#3に引っ掛けてブリッジをつけているので、#3については、出来れば歯茎を切開し、問題の箇所を除去する治療は、歯の長さが短くなると同時に、将来的に抜歯をすることになる可能性を考えると、慎重に考えております。
第三者とは国内外の別の歯科医師や公的機関の相談窓口の事を指しております。
訴訟を含めきっちり決着をつけるという事については、公私ともに法律関連の経験があり、非常にややこしと思います。
医療処置内容の開示に係る具体的な公的ガイドラインが定められていないようですので、仕方がありませんが、少なからず、何等かの影響が生じる可能性がゼロでは無い事項が生じた際には、患者に告知=情報の開示をする必要があると思います。
分からなければ良い、問題が発生しなければ良いという姿勢は、無責任だと思います。
国内外で同治療は受けた事がありますので、費用や難度についても
理解しておりますし、ファイルという器具が折れてしまう事は不可抗力という事もわかります。
しかしながら、治療も完治できない、外科的処置へ移るかも判断できない、他の感染していない管に誤って挿入しても告知もしない、転院することをお伝えしても何も言わないという対応が普通なのか?と疑問を持ってしまします。
感染していないと言われる神経の管内で折れたファイルの対応(感染していない根拠を確定できるかはよくわかりません)と、感染していまだに別の歯科医院で治療中の神経の管と切り分けて考えるかどうかも、神経のスペシャリスト(歯内療法士)も相談するしかないようですね。
回答にお時間をさいて頂き、ありがとうございました。
ご返信ありがとうございます。
ブリッジをしている歯を裏に穴を空けて処置して頂いた際に起こった事です。
1本の歯には約3ー4の神経の管があり、感染していない管に誤ったファイルを挿入し折れたとの事であった為、告知をしないという判断をしたようです。
通常、ファイルの器具自体は無菌状態でしょうが、感染していない管にファイルを挿入した時点で、ファイル自体が無菌であった=他の感染している管に触れていないという証拠があるかないかは分からないのではないのか?という疑問があり、また、仮に上記のような最悪な可能性を考えた場合、感染していない管に細菌の付着の可能性があったファイルを挿入し、折れた場合、その神経自体が後に膿んだり病気になる事はないか?という点がどうかと思っています。
また、感染の有無とは別に折れたファイルが残っている管の位置によると言う見解もあるようですね。
何故かまでは素人にはわかりませんが。
また、1本の歯で感染している管と感染していない管があった場合は、感染していない管というのは、何に基づいて感染していないと決定するのか、また、感染していない管だからという事を理由に、本件のように誤ってファイルを挿入し、それが折れたとしても告知しなくて良いという医学的な根拠=今後それによって何の問題もないというのは、ありうるのかという見解を出す材料は何か?と疑問です。
前歯で#1と#3に引っ掛けてブリッジをつけているので、#3については、出来れば歯茎を切開し、問題の箇所を除去する治療は、歯の長さが短くなると同時に、将来的に抜歯をすることになる可能性を考えると、慎重に考えております。
第三者とは国内外の別の歯科医師や公的機関の相談窓口の事を指しております。
訴訟を含めきっちり決着をつけるという事については、公私ともに法律関連の経験があり、非常にややこしと思います。
医療処置内容の開示に係る具体的な公的ガイドラインが定められていないようですので、仕方がありませんが、少なからず、何等かの影響が生じる可能性がゼロでは無い事項が生じた際には、患者に告知=情報の開示をする必要があると思います。
分からなければ良い、問題が発生しなければ良いという姿勢は、無責任だと思います。
国内外で同治療は受けた事がありますので、費用や難度についても
理解しておりますし、ファイルという器具が折れてしまう事は不可抗力という事もわかります。
しかしながら、治療も完治できない、外科的処置へ移るかも判断できない、他の感染していない管に誤って挿入しても告知もしない、転院することをお伝えしても何も言わないという対応が普通なのか?と疑問を持ってしまします。
感染していないと言われる神経の管内で折れたファイルの対応(感染していない根拠を確定できるかはよくわかりません)と、感染していまだに別の歯科医院で治療中の神経の管と切り分けて考えるかどうかも、神経のスペシャリスト(歯内療法士)も相談するしかないようですね。
回答にお時間をさいて頂き、ありがとうございました。
相談者からの返信
相談者:
アーチーさん
返信日時:2017-01-14 21:45:35
追記になりますが、ファイル除去をトライする事へこだわるデメリット等も拝見させて頂きました。
アドバイスありがとうございます。
当方も、転院をして折れたファイルが残っている事を指摘され、1度マイクロスコープでファイル除去をお願いし、様々見解をお伺いしてようやく根管治療についての考え方について、やっと点と点が繋がってきたというレベルです。
しっかり勉強をしないと、歯科医師様の説明をしっかりと同じレベルで理解することは難しいことですね。
過去にお金をかけて作っているブリッジが適合性も良いしそこまで状態が悪くないので、壊さず裏から処置をするという方法をとって頂いた事は感謝しておりますが、先生がご指摘するような根管治療に係る予後の症例についても、参考になりました。
きっと何か月前(治療を始めた時)であれば、説明をされてもほどんど理解出来なかったと思います。
難しいですね。
アドバイスありがとうございます。
当方も、転院をして折れたファイルが残っている事を指摘され、1度マイクロスコープでファイル除去をお願いし、様々見解をお伺いしてようやく根管治療についての考え方について、やっと点と点が繋がってきたというレベルです。
しっかり勉強をしないと、歯科医師様の説明をしっかりと同じレベルで理解することは難しいことですね。
過去にお金をかけて作っているブリッジが適合性も良いしそこまで状態が悪くないので、壊さず裏から処置をするという方法をとって頂いた事は感謝しておりますが、先生がご指摘するような根管治療に係る予後の症例についても、参考になりました。
きっと何か月前(治療を始めた時)であれば、説明をされてもほどんど理解出来なかったと思います。
難しいですね。
回答2
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2017-01-15 17:10:06
過去にも同じような相談がありますので参考にしてください。
訴訟に至っていないとのことですから話し合いによりよい結果になることを祈ります。
「神経取りの針(リーマー)が歯の中に残ってしまった場合の慰謝料」
https://www.youtube.com/watch?v=Aw8KQoUxgw0
通常上顎犬歯は根管治療を行う上では難易度は他の複雑な根管形態が頻発する歯よりも低いと考えられていますが、修復物があれば本来の歯冠形態と大きく異なってしまっている可能性がありまた器具のアプローチに制限があれば(冠除去を行うことなく治療をする等)根管治療のリスクが高くなるとは思います。
通常は根が短根で割とがっちりしていますから問題なく治療可能な場合は多いのですが、例えば今回のように症状があり再根管治療が必要になるような初回治療を受けられていた歯の場合は、本来の根管とは異なる方向にすでに1回目の根管治療が行われてしまっていたり、または側枝の分岐がありそこが感染源となっている場合もあり問題はより複雑化します。
通常の保険治療で行われる根管治療では側枝に十分アプローチできない場合がほとんどですから(自費治療でも無理なものは無理)側枝(CTでも確認不能、抜歯後での拡大鏡下の目視でも確認不能。
染色標本に加工して初めて確認できるような側枝は多い)が感染源になっていれば主根管からのアプローチでは無理な場合もあります(もちろん可能な場合もある)。
またどこが感染源になっているのか?
部分汚染なのか?
病巣からの判断が困難な場合もあり人知を尽くして天命を待つという治療になりやすいのが再根管治療(感染根管)の宿命です。
さかのぼれば最初に根管治療を行ったときに問題があることもあります。
問題のない根管治療がされていれば感染して発症することが限りなく少ないので。
また、通常、炎症を引き起こしている原因部位(汚染歯質部位)と破折部位に相関がなければ破折片が残っていても将来的に問題になることはありません。
(問題になるのは破折片除去が出来ない場合治療のアプローチがそのルートを通じて行えない点です。であれば別ルートから治療アプローチすることになります=ルートが1本の場合は、多くが歯根側からのアプローチ)
また金属片は根管内にあることは再治療が必要な際に問題を生じるので出来るだけ除去するように努められますが除去にはリスクもあるので勘案してそのままにされ閉鎖されることもわりとあります。
多くの場合根管に金属片(特にリーマー/ファイルで使用される金属の種類では)があっても支障がないことがほとんどですからリスクをあえてとらない場合もあります。
治療とはそういうものです。
(アクシデントは起こらないほうがよいが起こった場合は冷静に判断して次善の策がとられる)
今回のケースは担当医は時間を掛けて除去を試みていたかもしれませんし、無理に除去することを諦めて殺菌消毒を繰り返そうとしていたようにも思えますし薬液による殺菌消毒での根尖病巣の無害化が奏功しなければ歯根端切除術を選択することを患者に説明しようとしていたのかもしれませんが、患者が自己判断で転医してそこで別の歯科医により破折の現状を告げられその歯科医が除去を試みたが失敗し、更に別の歯科医院に転医され再度除去を試みることを提案されているという状況ですよね?
現状ではB歯科医院もC歯科医院も自費治療であるがあまり役には立たなかったということですよね。
症状消失のためには(これがもともとの目標)A・B・C歯科医院で除去を試みても出来なければ歯冠側からの治療を諦めて歯根端切除術をトライしてもらうことはできないのでしょうか?
元々犬歯はしっかりした根を持っていますし問題なく連結されているのであればブリッジによる機能圧負担には影響がない可能性が高いかもしれません。
あれこれ難しいことを行ってもらい歯根の歯質を失うよりもよい結果につながる部位に破折部位があり病巣が限局しているかもしれません。
それでも症状が収束しないならば冠を除去してもらい抜歯を覚悟に歯冠側から再アプローチを試みてもらい駄目なら抜歯しかないかもしれません。
よい結果につながるように歯内療法が得意な歯科医に治療を行ってもらい炎症を引き起こしている部位を除去してもらえ症状がなくなってくれればよいですね
訴訟に至っていないとのことですから話し合いによりよい結果になることを祈ります。
「神経取りの針(リーマー)が歯の中に残ってしまった場合の慰謝料」
https://www.youtube.com/watch?v=Aw8KQoUxgw0
通常上顎犬歯は根管治療を行う上では難易度は他の複雑な根管形態が頻発する歯よりも低いと考えられていますが、修復物があれば本来の歯冠形態と大きく異なってしまっている可能性がありまた器具のアプローチに制限があれば(冠除去を行うことなく治療をする等)根管治療のリスクが高くなるとは思います。
通常は根が短根で割とがっちりしていますから問題なく治療可能な場合は多いのですが、例えば今回のように症状があり再根管治療が必要になるような初回治療を受けられていた歯の場合は、本来の根管とは異なる方向にすでに1回目の根管治療が行われてしまっていたり、または側枝の分岐がありそこが感染源となっている場合もあり問題はより複雑化します。
通常の保険治療で行われる根管治療では側枝に十分アプローチできない場合がほとんどですから(自費治療でも無理なものは無理)側枝(CTでも確認不能、抜歯後での拡大鏡下の目視でも確認不能。
染色標本に加工して初めて確認できるような側枝は多い)が感染源になっていれば主根管からのアプローチでは無理な場合もあります(もちろん可能な場合もある)。
またどこが感染源になっているのか?
部分汚染なのか?
病巣からの判断が困難な場合もあり人知を尽くして天命を待つという治療になりやすいのが再根管治療(感染根管)の宿命です。
さかのぼれば最初に根管治療を行ったときに問題があることもあります。
問題のない根管治療がされていれば感染して発症することが限りなく少ないので。
また、通常、炎症を引き起こしている原因部位(汚染歯質部位)と破折部位に相関がなければ破折片が残っていても将来的に問題になることはありません。
(問題になるのは破折片除去が出来ない場合治療のアプローチがそのルートを通じて行えない点です。であれば別ルートから治療アプローチすることになります=ルートが1本の場合は、多くが歯根側からのアプローチ)
また金属片は根管内にあることは再治療が必要な際に問題を生じるので出来るだけ除去するように努められますが除去にはリスクもあるので勘案してそのままにされ閉鎖されることもわりとあります。
多くの場合根管に金属片(特にリーマー/ファイルで使用される金属の種類では)があっても支障がないことがほとんどですからリスクをあえてとらない場合もあります。
治療とはそういうものです。
(アクシデントは起こらないほうがよいが起こった場合は冷静に判断して次善の策がとられる)
今回のケースは担当医は時間を掛けて除去を試みていたかもしれませんし、無理に除去することを諦めて殺菌消毒を繰り返そうとしていたようにも思えますし薬液による殺菌消毒での根尖病巣の無害化が奏功しなければ歯根端切除術を選択することを患者に説明しようとしていたのかもしれませんが、患者が自己判断で転医してそこで別の歯科医により破折の現状を告げられその歯科医が除去を試みたが失敗し、更に別の歯科医院に転医され再度除去を試みることを提案されているという状況ですよね?
現状ではB歯科医院もC歯科医院も自費治療であるがあまり役には立たなかったということですよね。
症状消失のためには(これがもともとの目標)A・B・C歯科医院で除去を試みても出来なければ歯冠側からの治療を諦めて歯根端切除術をトライしてもらうことはできないのでしょうか?
元々犬歯はしっかりした根を持っていますし問題なく連結されているのであればブリッジによる機能圧負担には影響がない可能性が高いかもしれません。
あれこれ難しいことを行ってもらい歯根の歯質を失うよりもよい結果につながる部位に破折部位があり病巣が限局しているかもしれません。
それでも症状が収束しないならば冠を除去してもらい抜歯を覚悟に歯冠側から再アプローチを試みてもらい駄目なら抜歯しかないかもしれません。
よい結果につながるように歯内療法が得意な歯科医に治療を行ってもらい炎症を引き起こしている部位を除去してもらえ症状がなくなってくれればよいですね
タイトル | 感染が無かったからと、根管内のファイル残存について説明なし |
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質問者 | アーチーさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 50歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
根管治療に関するトラブル リーマー・ファイルが折れた |
回答者 |
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- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。