歯科技工士です。ラボ開業について

相談者: ココイチさん (33歳:男性)
投稿日時:2017-01-31 00:10:34
先生方に質問です。

現在、院内で働いてる技工士ですが将来的にラボ開業・独立を考えています。

しかし今、勤務している歯医者の先生はとにかく技工料金安いのが優先で、その割には技工士とのやりとりがなかったり配達が技工士じゃないのが気に入らないみたいです。

僕は技工料金が半額に近いのに配達まで回ってたら、ハッキリ言って寝ずに働けと言ってるのと同じ気がしてなりません。

他の代診の先生もあまり技工士の腕を認めてくれるような先生はいないし、とにかく安く早くと言った感じです。

他の先生方を知らないので、開業しても安くないと仕事が出ないのでは?と不安になります。

技工料金も安くて技工士とやりとりがしたいと思う先生ばかりなのでしょうか?

それから新規のラボでは、どのようなメリットがあれば話を聞いてもらえるのでしょうか?

どうぞ宜しくお願い致します。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2017-01-31 08:43:19
ご相談ありがとうございます。

簡単です。

これからの歯科業界は医療としての本物だけが生き残れます。
従って、歯科医師は本物の補綴装置を作れる技工士さんを選びます。

つまり、物作りだけではなく、技工を通して人の役に立つ、医療人としての技工士さんを選びます。

院内技工士さんなら、ある意味でそれは有利です。
なぜならば、本物の見極めは、患者さんの心底から望んていることが目の前で見たりきいたりでき、それを実現すれば患者さんが喜ぶところを見れば良いからです。

患者さんの望みは、専門的にいえば機能回復ができ、機能の予防ができる医療です。
それも自分だけに合っている補綴装置、それもぴったり寸分もなく正確な補綴装置です。

それを実現する補綴装置とは、無調整補綴です。

装着するときに何度も削ったり、調整を繰り返して入れると、患者さんは、ん〜?!合わない物を無理やり口に押し込まれた!と思うからです。
でも実際その通りですよね。出来上がった補綴装置が患者さんの口に合っていないんですから。
患者さんは、言葉にできないけど、分かっています。

本物とはまた、インレークラウンブリッジ、RPD、CD、が無調整で入り、かつ、大事なことは支台歯を失わない補綴装置です。

実際、これはとても簡単と言える仕事ではありませんし、すぐに実現できる訳など全くありえませんが、それを目指すかどうかの気持ちが大事です。
だんだんとレベルアップしたいかどうかの気持ちを持っているかどうかが大事です。

当然、勉強が大変だし、本物の設備も必要だし、製作には手間暇がかかる技工になるため、技工料金はとても高くなって構いません。
そういうメリットがあれば喜んでお話を聞きます。

安く作る以外に、本物になる勉強をしましょう。

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回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2017-01-31 09:28:03
ココイチ さんおはようございます。

現在、院内で働いてる技工士ですが将来的にラボ開業・独立を考えているのですね。

歯科医院は沢山あるわけですから、患者さんは自分にあった歯科院を選んでいるかと思います。

たとえば、

滅菌消毒をきちんとしている安心な歯科医院。
顕微鏡診療をしている歯科医院。
女医さんがいる歯科医院。
20時以降も診療、日曜日も診療している歯科医院。

など様々です。

技工所さんも

義歯が得意。
納期が早い。

など様々ではないかと思います。

その中には相良せんせいがおっしゃるような、「物作りだけではなく、技工を通して人の役に立つ、医療人としての技工士さん」を選ぶ先生もいれば、「値段だけ」で選ぶ先生もいるのかもしれません。

ですからココイチさんのコンセプトがマッチするような歯科医院と仕事をなさったら、上手くいくのではないかと思われます。

参考までに。

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回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2017-01-31 09:34:29
ココイチさん、こんにちは

理想はいろいろあると思いますが、現在の日本の歯科医療情勢から、個人的な意見を書かせていただきます。

技工所を開業するなら

1)経営能力
2)マーケッティング、営業能力
3)マネージメント(規模が大きくなってきたら)

4)−1、保険主体の場合:技工作業の効率、スピード
4)ー2、自費主体の場合:技工技術


これらのことがクリアできれば成功するのではないでしょうか。

現在保険主体の歯科医院の院内技工をされているようですので、この先1)と2)をしっかり身につけられて、自費主体に仕事をしたいなら、4)ー2を身につける必要があるでしょう。

1)と2)に関しては、歯科に限らず、一般的な経営の書籍がたくさん出ていますので、幾つかお読みになると良いでしょう。
居る程度知識をつけられたら、経営セミナーなどに参加されたり、異業種交流をされると良いと思います。

4)ー2に関しては、お住いの県には意識の高い歯科医師技工士が一緒になって勉強しているようなスタディーグループもありますので、そういったところで勉強されるのが良いでしょう。


日本に限定しないのなら、アメリカに行くという選択肢も良いかもしれません。
アメリカでは技工師の免許は必要なく、日本の技工師は大変評判が良いようです。
ただ、トランプ大統領のこの先4年間(場合によっては8年間)は、アメリカで仕事をするのは難しくなるかもしれません。

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相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ココイチさん
返信日時:2017-01-31 11:35:14
お忙しいところ、とても貴重なご意見ありがとうございました。

何度も開業を諦めた方が良いのか、働く環境を変えた方が良いのか、悩んでいたので、とても前向きに考える事ができました。


もちろん技工士もお金を頂くと言うことは、それに相応しい物作りの努力を惜しまないと言う気持ちを持って日々勉強して行きたいと思います。

後は技術があっても開業すると言う事は経営、営業力が必要となってくるので企業セミナーなども参加していきたいと思います。


本当にありがとうございました。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2017-01-31 14:29:44
>先生方に質問です。
>現在、院内で働いてる技工士ですが将来的にラボ開業・独立を考えています。

今の職場を辞めない方が良いように思いますが・・・


>それから新規のラボでは、どのようなメリットがあれば話を聞いてもらえるのでしょうか?

新規の個人のラボですよね?

「最初は無料で作りますから是非」みたいな感じならとりあえず1症例お願いするかもしれません。
それで very good なら考えますね。

「他と同じ値段でやりますから」なんてのは話にならないです。
今入っている大手と同じ条件なのに、あえて変える必要性なんてありませんので。

かなりきびしい書き方しましたが、これが一般的な開業医の対応かと思います。

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回答 回答5
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2017-01-31 15:22:25
保険治療の場合安くて早い治療を患者さん側が望むことが多いのでそういう技工依頼しか来ないようになれば、そういう仕事の域から脱することは困難でしょう。

時間が掛かってもよい仕事をして欲しいという歯科医院を顧客にもちたいならば、そういう歯科医院を知っておかなければ無理でしょう。

周囲の配達エリアにそういう歯科医院が何軒くらいありますか?

なければ安い早い調整いらずを求められるのは仕方ないでしょう。

逆に全国の自費専門歯科医院に宅配で仕事を行うような業務展開を行えるところもあります。
そういう場合、配達時間は不用で梱包宅配に出すだけです。

エリアの限定もないです。

どういった仕事がご自身に出来るのか?
他の誰でもしていることしか出来ないならば、同業のサービス展開に負けるでしょう。

大手のほうが人手に余裕があるし設備がよいので強い面もあるでしょう。
零細の場合、優良顧客開拓が可能かどうかでしょうが、零細すぎたらその顧客開拓に回す時間も費用もないということになりますから、今までにそういう顧客がいなければ結構厳しいのではないかと思いますが、無理をすれば自営業ですし食べてはいけるのではないでしょうか?

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相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ココイチさん
返信日時:2017-02-01 09:27:20
森川先生、ありがとうございました。

勤務先でそのような話しは聞いてるので慣れていますが、今の技工士業界は若手不足、学校も閉校してる状況で、技工士が早い安い失業率高いでいつまで持つのかなと思います。

個人のラボでは仕事をお断りしてる人も聞きますし、大手は人手不足で困ってるラボもあります。


この状況で歯科医師も早く安くと比較してる状況なのかなと思います。

しかし、技術を認めてくださる先生もいると言う事に希望の光が見えてきました。

自費の勉強会も参加してるので自費の数もこなして、独立に向けて経営の勉強もして頑張っていきたいと思います。
回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2017-02-01 11:16:40
>今の技工士業界は若手不足、学校も閉校してる状況で、技工士が早い安い失業率高いでいつまで持つのかなと思います。

>個人のラボでは仕事をお断りしてる人も聞きますし、大手は人手不足で困ってるラボもあります。

政策の不作為ですね。

既に始まりかけていますが、この先歯科技工士が不足してきます。
若手が離床している状況で、今の5〜60代が引退すると一気に加速します。

ココイチさんの年代は、後10年ぐらいでしっかりと経営の能力を身につけておけば、大きく躍進できると思います。

あくまでも私の予測ですので、外れたらごめんなさい。

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相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ココイチさん
返信日時:2017-02-01 11:56:41
ありがとうございます!!!

歯科、技工、衛生士さんもですが本当に素晴らしいお仕事だと思うので、協力しあって良い仕事が出来たらなと思います。

綺麗事なのかもしれませんが、技工士の状況を知ってもらえる先生がいると言うことがありがたく思います。

お忙しい中、ご意見ありがとうございました。
回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2017-02-01 13:09:22
こんにちは。


> この状況で歯科医師も早く安くと比較してる状況なのかなと思います。

およそ想像はつくとは思いますが、こういう医院はもちろん多いと思います。


> しかし、技術を認めてくださる先生もいると言う事に希望の光が見えてきました。

そういうパートナーが見つかれば、自分の技術を安売りしなくて済みますよね。
私も自分に関わる事のある技工士さんには、技術の安売りはしないように心掛けましょうねとよく声をかけています。

かといって、そもそもその技術や製品に価格が見合っているかどうかが問題なわけですから、薄利多売で業を成している事が悪という風には思っていません。


自費の勉強会も参加してるので自費の数もこなして

これは技工士も歯科医師も同じ事が言えるのですけど、保険を主軸に頑張っているのと、自由診療オンリーで余裕をもってやっているのでは、自由診療の方がチャージが高い分儲かっていそうに見えるかもしれませんが、、、

実際には客単価が高いか安いかという話です。
単価は安くても数が出ると結構な威力ありますし、また多少トラブルやキャンセルなどが入ってきても、それぞれの減額は少ない分安定しているはずです。

自由診療専門技工をした場合、一つ一つは大きな単価がかけられ時間にも多少余裕が出てきますが、バンバン数が出るという代物でもありません。
また、ひとつトラブルが発生した場合の被害額は大きくなりますし、時間的な穴も大きなものとなるでしょう。

そういう点を踏まえると、多分年収レベルで比較したらどちらもそんなに大きな差は出ないと思います。


もちろんそのどちらのスタイルでもすごい人ダメな人いますけど、そういう極端なのがネットなどで話題に上りやすいというだけで、一般的にはこのような理由であまりにも大きな差は出ないと思います。

だとしたら自分の知識と技術をどう売るのか。
いままでの知識の価値を高めるためにどうやって勉強してゆくのか。
どうやって立ち回ってゆくのか。

そういったことの積み重ねができる方は、どういう方向でもきちんと成り立つと思います。

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回答 回答8
  • 回答者
回答日時:2017-02-01 14:18:08
以前、技工物を国外で作成していて問題になった技工所があったと思いますが、もし支障がでるほど国内の技工士が減ってくるようになれば、法改正して国外で技工物作成ができるようにもっていくと思います。

数年たってトランプがやめれば、TPPも再開しいっそう貿易が自由化されるでしょうからね。

またかりに保険から補綴が切り離されて自費に移行したとしても、高額な技工物へそのまま移行するとはとても思えません。
たとえば欧州などが金属冠でそうしているように、外国に非金属のCAD/CAMを発注なんてことになるのがおちです。

昔の保険治療は金が12%も入っていて良かったのに・・・なんて時代が来るかもしれません。

もちろんごく一部のゴールドフィンガー技工士は生き残るでしょうが、大多数はそこに入れるはずはないです。

絶望させるような話ばかり書いてしまいましたが、望みがないわけではありません。

やっと施設基準や保険点数で入ってきましたが、歯科医院が技工士を雇うことで保険上のメリットが出るようにもっと進めていくのが、現状では最善の策だと考えます。(歯科衛生士の現状を考えて見ればわかると思いますけどね。)

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回答 回答9
  • 回答者
回答日時:2017-02-01 15:49:22
もう一つ

これもあくまでも私の予想ですが、将来的には、光学印象で印象をとって、データを技工所に送り、技工士が設計してデータを工場に送り、工場で技工物が作成され、技工士が調整をしたのち、歯科医院に送られるようになると思います。

現在の保険では、印象材で印象をとって模型を作成したのち、光学印象を行う事しか認められていませんが、もし保険で、口腔内を直接光学印象できるようになれば、現在海外の2倍もの値段がする光学印象用カメラも安くなって、普及が早まると思います。

その方がコストも安くなるので、将来的には、パウダーレス(印象材や石膏なし)で、ワックスアップも無くなります。
すでに、欧米では始まっていますし、ワックスアップも教えなくなってきているところもあると聞いています(不確かですが)。

ココイチさんの年齢を考えれば、CADCAMなどのコンピューターに精通して、微妙な色の出し方を勉強されておくと良いかもしれません。

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相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ココイチさん
返信日時:2017-02-01 19:36:02
森川先生は否定的なご意見が多く感じられますが、周りにいる技工士と良い関係が築かれてないのでしょうか??

ただ安いのが良ければ海外でも中国でも出せば良いと思います。
何が混ざってるか分からない被せ物で患者さんに何かなければ良いですが…

海外のシステムが分かりませんが誰が作ってるのか分からない物より、歯科医師と技工士が直接やり取りできるほうが、ストレスなく仕事ができるのではないかな??と思います。

僕はドクターと患者さんの情報を聞きながら、直にやり取りできて良い物が出来ると思っています。


小牧先生、アドバイスありがとうございます。

以前、光学印象で印象を取るCADCAMの機械を見学に行きました‼ パウダーフリー、メタルフリー、時代はどんどん変わって行くので、時代に合った経営の仕方を身に付けていきたいと思います。

本当に沢山のアドバイスありがとうございました。
回答 回答10
  • 回答者
回答日時:2017-02-01 20:49:18
>周りにいる技工士と良い関係が築かれてないのでしょうか??

技工士さんは大変だとは思いますが、私のほうから不満はないですよ。


>ただ安いのが良ければ海外でも中国でも出せば良いと思います。
>何が混ざってるか分からない被せ物で患者さんに何かなければ良いですが…

私の住んでいるところに、ジャパンディスプレイという会社があるのですが、作られた当時は大型で最高級のディスプレイを作ってました。
ところが、需要がまったくなかった。
そのための設備はすべて廃棄、代わりにスマホ用の設備にしてなんとかつないでますが、いつまで持つのやら。

良いものをつくれば売れるなんて時代はとっくに過ぎ去ってます。
ちょっと良いだけで値段がべらぼうに高いんじゃ売れるはずないです。

あと、韓国、中国、台湾等の製品はすべてクズみたいな時代もとっくに過ぎ去ってます。
なんたって最先端技術をもった日本人ごと引き抜いて行ってますからね。
いいものができても不思議はないです。

もっと現実を見たほうがいいです。

今時「自費にすれば歯科はバラ色」なんてのは妄想です。

そんなありもしない夢ばかり追いかけてると、技工士全体がいまより悲惨なことになってしまいます。

他の技工士と競争して生き残るといった発想しかできないのであれば、お先真っ暗かと思います。(歯科医師も似たようなこと考えてる人、多いですけどね。)

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相談者: ココイチさん
返信日時:2017-02-01 21:00:00
それでは日本も早く安い技工物を、不眠不休で制作すれば仕事はあると言う事になるのですか?

それでは今後、今以上に技工士になりたいと思う若手はいなくなり、日本に歯科技工士と言う職業がなくなる時代がくるかもしれませんね。

そうなれば海外に発注するしかなくなるでしょう。

そしたら技工料は海外の格安の値段で可能と言う事になって、日本の医療費も軽減されるかもしれませんね。

僕は技工料金の在り方をもっと国会などで見直すべきだと思います。
今の技工業界だとただの下請けの生産部門でしかなく、国家資格が必要な医療人ではないと思います。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ココイチさん
返信日時:2017-02-01 21:05:40
知り合いのドクターで治療も素晴らしく丁寧で技工料金は高いですが、有名なラボを使って治療されてる先生もいます。

本当に惚れ惚れするくらいの口腔内です。

保険でも自費でも素晴らしい印象で素晴らしい技工物です。
昔から患者さんも多いです。

僕の技術ではそんな先生の仕事はとても出してくださいとは言えませんが、身内や知り合いには紹介できます。

たまに親戚や友人からどこの歯医者さんが良いか聞かれます。
僕は分かる範囲で正直に答えます。
治療途中でも相談があればセカンドオピニオンを進めています。

歯科業界の人に相談すれば心強いと思われるからです。
先生方もしっかり治療していれば歯科衛生士技工士からのクチコミもあると思います。

それぞれがきちんとした仕事をしていれば結果はついてくるのではと思います‼

文章を訂正しました。
回答 回答11
  • 回答者
回答日時:2017-02-01 22:00:38
世の中需要と供給で成り立っているので、もし仮に技工士が足りなくて皆が困るようになれば技工士の価値が上がり、待遇面も改善されるはずです。

しかし実際には、海外技工のレベル向上、CADCAM等の進化によって、ただ普通の技工物を作るだけの技工士の需要は低下していく可能性が高いと思われます。
大手企業も歯科の技工分野に参入してきていますので、この流れはほぼ確実かと思います。

こうした流れを大局的に見て、自身がどう立ち回るのかを真剣に考えるということが、これからの技工士には求められていると思います。

個人的にはこうしたことを考えることができている技工士さんは非常に少ないと感じているので、本当は大チャンスだと思います。

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相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ココイチさん
返信日時:2017-02-02 01:23:36
田尾先生の言うように、大手企業が参入の噂は聞いていますが、本当に機械化されれば技工士は必要なくなる時代が来るのかもしれませんね。

どの業界も5年10年前とは状況が変わってゆくので、先の時代を見据えて経営の仕方を考えなければいけないと言う事ですね。

これを大チャンスと思える経営力が必要ですが、今の僕では、機械化されるのなら歯科技工士の国家資格って必要なのかなと弱気になってしまいます。…

歯科医師衛生士さんみたいに、資格がないと出来ないと言う規制みたいなものが出来たら良いのにと思います。
回答 回答12
  • 回答者
回答日時:2017-02-02 08:49:37
技工士さんは日本の国家にとって必要と思われ、また保護されるべきと考えられているからこそ、国家試験で選別され、国家資格を与えられています。
日本だけです。

つまりその仕事は日本の国にとって尊いからと考えられているからです。
尊い仕事とは国民の健康をあずかる医療に関わるからです。
歯科医師と同じです。

技工士さんは歯科医師と歯科衛生士と対等な大切なパートナーです。

ただのモノづくりや物売りではないからです。


従って、医療としての技工をする医療人としての本当の技工士さんは、ずっと必ず国民からも求められます。
CAC/CAMの時代にはもう突入していますし、バーチャル咬合器で不可能であると思われていた咀嚼経路の再現も可能となってきています。

しかし、SF映画のように機械に全部任せるだけで自動的に治ってしまう時代になるのはまだまだ先でしょう。
その過程でも、もしかすると完全機械化になっても人間の管理は無くならないのではないでしょうか。

今はまだ模型をスキャンする精度を口腔内スキャンは到底上回れません。
本当の模型製作は精密であり、残念ながら歯科助手さんでは全く使い物にはなりません。

スキンナー歯科材料学上中下巻、歯科技工大全(絶版でコピーしかありません)の基礎を学んだ技工士さんの腕は欠かせません。

臨床がCAC/CAMの時代に変わったとしても、少なくとも当分は技工士さんの協力が欠かせません。
本物は必ず国民から選ばれます。
医療人をキーワードにしましょう。

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回答 回答13
  • 回答者
回答日時:2017-02-02 11:11:04
歯科医師衛生士さんみたいに資格がないと出来ないと言う規制みたいなものが出来たら良いのにと思います。

技工士にチェアーサイドでの義歯調整や修理ができるようになれば、画期的に変わるんですけどね。

歯科技工士法を改正しないと無理なんで相当ハードル高いですが、何とかならないかなぁ〜

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(業務上の注意)
第二十条  歯科技工士は、その業務を行うに当つては、印象採得咬合採得、試適、装着その他歯科医師が行うのでなければ衛生上危害を生ずるおそれのある行為をしてはならない。
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相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ココイチさん
返信日時:2017-02-02 13:38:24
さがら先生 貴重なご意見をありがとうございました。
先生方からそう言って頂けると技工の仕事に誇りを持てます。

歯科技工士は悪いイメージしかなく、過酷な労働時間、低賃金など… これから目指す職業には魅力的ではないですよね。


マニアックかもしれませんが、本当に腕がある技工士さんのお仕事は本当に美しく、憧れでもあります。

日本の物作りの技術は世界的にも劣らないし、ブランドだと思っています。

もちろん今後CADCAMが普及し、改善されたとしても細かい所は手作業なのかなと思います。

チャンスと捉えるならば人手不足を機械に補ってもらい、機械化と上手に付き合っていく歯科技工士でありたいと思います。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ココイチさん
返信日時:2017-02-02 13:50:12
森川先生、ありがとうございました。

歯科衛生士さんの知名度の上がりようは本当に羨ましい限りです。

ほとんどの方が強い志を持って働いてる方が多いと思いますが、僕の周りではここ最近、需要の多さで、給料面や待遇などの改善ばかりにこだわり、それに見合った仕事をしてるのかな?と感じます。


知名度や需要が増えたとしても、仕事に対する謙虚な気持ちは忘れたくないなあと感じます。

歯科技工士も院内にいると点数が取れたら、ラボで修行の精神で働く技工士が減りそうなので、今の厳しい状況が職人には合っているのかもしれません(笑)
回答 回答14
  • 回答者
回答日時:2017-02-03 04:32:47
スレッドが長いので斜め読みですが・・ココイチさんの目指す道は決まっているのではないでしょうか?

>知り合いのドクターで治療も素晴らしく丁寧で技工料金は高いですが有名なラボを使って治療されてる先生もいます。
>本当に惚れ惚れするくらいの口腔内です。
保険でも自費でも素晴らしい印象で素晴らしい技工物です。
>昔から患者さんも多いです
>僕の技術ではそんな先生の仕事はとても出してくださいとは言えませんが、身内や知り合いには紹介できます。

そんな先生の仕事を貰えるように是非頑張ってください。



森川先生のコメントが少し冷たく感じたかも知れませんが、私もその通りだと思いますよ。

>今時「自費にすれば歯科はバラ色」なんてのは妄想です。

ですし(と、自費専門の自分が言うのもなんですが 笑)

>他の技工士と競争して生き残るといった発想しかできないのであれば、お先真っ暗かと思います。

もそうだと思います。
(これはつまりありふれた物を他より良い条件で提供するという道ですので)



それと国の制度や法で守ってもらおうなんて発想も無駄すぎます。
国の財政状況や医療費の推移を見れば判断できるはずです。

CAD/CAMの精度も少し前とは打って変わって、もう来るところまで来ているのはよくご存知だと思いますが、そこに今度はAIの技術もミックスされてくるはずですから、「ありふれたレベルのもの」なら間違いなく機械任せで出来るように、まもなくなるのではないかと思いますよ。光学印象+CAD/CAM+AIがあれば、今の平均ぐらいの技工物は問題なく、職人不在でも出来るでしょうね。
(※AIの進化はあるレベルを超えるとそこからは猛烈にスピードが出ると言う話で、そろそろその時期だと思います)

不平や不満は言ってても何の解決にもなりませんから・・ご自身がそう感じたように、人を感動させられるレベル(←多分AIにはこれが出来ない??)の職人を目指して頑張ってください。

想像ですけど、今後の時代でキーワードになってくるのは従来の技術力+コミュニケーション力にありそうな気がします・・

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相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ココイチさん
返信日時:2017-02-03 06:50:31
本当にお忙しい中、沢山のアドバイスをありがとうございました。
色んな先生方の意見をしっかり受け止めて、この先の道を考えて行きたいと思います。

開業、現状のまま、選択肢はこの2つではありません。

転職もあります。
歯科業界、技工業界に未来がなければ転職するのも1つの選択肢だと思っています。

どの業界でも機械化されて人手が必要なくなり、廃業の仕事はいくらでもあります。

残念ながら次は技工士なのかもしらません。

そうなると歯科技工士になり手がいなかろうが、離職率が高かろうが先生方には関係ない話になりますよね。

以前にCADCAMを説明してるスタッフは全員、歯科医師でも技工士でもなく堂々と説明していましたが、違和感を感じました。

機械のデメリットはコミュニケーションが取れない事ですね。
しっかり勉強して行きたいと思います。

ありがとうございました。



タイトル 歯科技工士です。ラボ開業について
質問者 ココイチさん
地域 非公開
年齢 33歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ 技工士関連
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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