36歳から卒後研修の場合、仕事先はありますか(貯金はほぼ無し)

相談者: Kieferknochenさん (29歳:男性)
投稿日時:2017-01-18 15:02:44
ぶっきらぼうなタイトルで申し訳ありません。
日々研鑽を重ねていらっしゃる先生方に畏敬の念と共に質問させていただきます。
また、お忙しい先生方に私の高飛車な質問にお付き合いいただくことに、心からの感謝を申し上げます。

私は日本の大学へ入学を検討している半日本人です。
小学生のころから母子家庭ですが、物心ついた時から家庭の財政難と精神面の不安定でずっと悩まされ続けてきました。

そんな私は都内私立男子高校(育英会の借金で)まで進学しましたが、受験の重さに耐え切れずに3年生で勝手に中退。
すべてを投げ出して単身で台湾アメリカや欧州(フランスドイツチェコなど)で遊んだり学んだり、働いたりしてきました。
高校生までにいた日本では、虐め、鬱、自殺願望など、散々な思い出が満載だっただけに、心を癒す時間が必要でした。

今では妻と2人で日本に戻り、関東でお互い簡単なバイトをしながら、私は受験勉強もしています。
最近ようやく高校認定を受けました。

そこで日本で歯学部に行きたいと考えていますが、日本では歯科医師が飽和状態であるというご指摘が多々あり、卒後は海外へ移住しなければならないかもしれないと容易く想像できます。
しかしそこで日本に留まる方法はないのか質問させてください。
私は今年で29歳になり、最短なら来年度に大学1回生から入学し、卒業時既に36歳の予定です。


歯学部へ行きたい理由

1:子供のころに患った疾患の治癒過程で口腔歯科手術が必要だったことから医師より歯医者になりたい強い思いがある。
2:日本語で数学や理系科目の知識がある。
3:私たちの年収が極めて低いので国立だと学費免除が望める。
4:アメリカや英語圏の大学は学費的に無理。奨学金で大学に行くのはなんか不安定で怖い。だったら日本のほうは最初から学費免除してくれる。
5:日本で働けなくても最悪は海外へ出られるかもしれないが基本的に日本がいい。(事情があってその際の語学力とビザの壁が全くない)
6:妻が全面的に私の勉強を応援してくれている。


学力は私はもともと理系で、最近半年の勉強で偏差値60前後まで回復しました。
そもそも婚約してから既に5年くらいたちますが、ここまで私を奮い立たせて、私の勉強を熱烈に応援してくれる妻がいるからこその偉業であると確信しております。

そこで私は日本で国公立大学歯学部に進学しようとしています。
しかし私たちに貯金は一切なく、入学金さえ払えない状況ですが、国立の大学であれば、所得が極めて低ければ費用はすべて免除してくれるので、大丈夫だと聞きました。



長い前置き失礼いたしました。ここからが本題です。

質問

1:卒業後、日本に留まりたくて、日本で歯医者をやりたい場合、私の年齢ですと卒後研修が始まる時には既に36歳です。
その上貯金はあまりない状況です。
研修先があったとして、その後雇ってくれるクリニックがあると思いますか。
参考(私は現時点で英検1級、ドイツ語検定準1級、中国語(台湾繁体字)準1級相当の現地試験、仏語は現時点で2級を取得、新しい言語を覚えるのは私の特技なので、必要であれば将来的に拡張できると思います)

2:日本で言語を活かした歯科医の仕事はありませんか。

3:田舎で開業したら採算取れますか。
(温暖な気候の府県限定で)なんかすみません。

4:大学と仕事のためなら日本全国どこにでも行きます。
私は大都会があまり好きではないので、今のところ、岡山大や鹿児島大等を考えています。
学力的に東京医科歯科大にまで届いていますが、この考え方はクレイジーでしょうか。
大学によって卒後研修の就職率など違いますか。

5:もちろんすべての先生方ではないと思いますが、当時の高校の同級生を見ていても東京医科歯科大はお坊ちゃんばかりで、私みたいな金欠の人とは釣り合わない気がする。
以前東京医科歯科大出身の医師や歯科医の先生方にお世話になったときに、腕は確かだと思いましたが、インフォームド・コンセントも微妙で、受け答えも挙動不審気味でかなりげんなりした経験がある。
完全に私の主観ですが、今まで会った東京医科歯科大関係者の人間力がお粗末で威張ることが肌に染み付いているようだった。
私は(特定一部の)東京医科歯科の人みたいには絶対ならないと高校生の時から思ってました。
その上、私は温暖な気候の田舎で勉強したいし、住みたいです。

6:そもそも私は高校の時から研究職がしたいと退学するまでは熱意をもっておりましたが。
今となっては臨床しかないだろうから、最も難しい東京医科歯科大でも、どんな大学の歯学部でも、卒後研修が終わったら開業以外に道はあまり残っていないのでしょうか。

7:医学部に入れる学力がありますが、歯科医になりたいです。
でも仕事がないみたいです。私はクレイジーですか。

8:なぜ厚生省?文科省?は歯科医を過剰にしてしまったのでしょうか。
そして今なお増え続けさせる理由は果たしてあるのでしょうか。

9:私は現役生活の失敗からこの失われた約10年を取り戻すために、大学は首席で入学し、首席で卒業したいと強く思っており、技術の研鑽も当時の東京医科歯科の人間を見返したい思いです。
臨床でどういった方向性の努力をすれば最良の歯科医になれますか。

10:そもそも日本では最良の歯科医とは誰がどのような理由付けで評価し、是を最良とするのでしょうか。


イイ歳した無銭無学歴者にお付き合いいただきまして感謝いたします。
歯科医学界に知り合いがいないので、本当に聞きたいことをそのまま書いてしまいました。


回答 回答1
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2017-01-18 15:46:54
こんにちは。

私の同期に36歳で卒業してすぐ開業医勤務、その後開業してすでに引退、現在別の会社経営という方がいます。
ですから年齢的にはまったく問題ないのではないかと思います。

近年は国家試験の合格が非常に難しくなっていますが国立大学で首席の成績で落ちたならば逆に有名になれるのではないかと思います。
(もちろん落ちたら歯科医にはなれませんが)

>1.2.

将来の勤務先のことをご心配なのでしたらまったく問題ないのではないかと思います。
日本国籍以外をお持ちの方で歯科医院を大規模経営されている方は全国におられると思いますのでそういった医院が雇用の受け皿になってくれるのではないかと思います。
海外展開されている方もおられます。


>3.
田舎をどこまで含めてお考えかはわかりませんが、地方都市ならば大丈夫だと思います。
もっと不便な地域でも地域密着型歯科医院であれば問題ないのではないでしょうか?
僻地医療型歯科医院で勤務医募集という場合もあります。


>4.
優秀で人格的に問題がなければ問題ないと思います。


>5.
色々な先生がおられると思います。


>6.
現在は勤務医希望が多くなってきているようです。


>7.
仕事は有り余るほどあります。
現場に入ればわかります。


>8.
増えすぎて困っていると思っているのはごく一部の考え方(前執行部)だといわれています。
口腔管理はとても大切な仕事です。


>9.
すべての人にとって最良の医療という型はありません。


>10.
何をもって最良の歯科医というかは、価値観が人によって異なるので定義できません。
ランク付け本や登録サイトがあったり、大学の教授になれるかどうかや、国際的に活躍しているかどうかや、学会にどれくらい参加しているかどうか、本の執筆をどれくらい行ったか?
研究で成果をどれだけ持っているか?
海外の技術をいち早く日本に導入した。
などなど色々な人が活躍しています。

ただ、それが一人の人間にとって救いになったかどうかと評価は同一ではありません。
もしもあなたが患者ならばあなたの歯が一生健康に機能して見栄えもよく維持でき自分の歯で一生困ることなくチェックとメンテナンスの場所を提供してくれ続けたお蔭で、最期の最期までおいしく食事が出来るように支え続けてくれた歯科医に感謝するのではないでしょうか?
地味な話ですがそういう歯科医が最良の歯科医であれば治療の腕は必要とされませんしね。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2017-01-18 16:17:36
>7:医学部に入れる学力がありますが、歯科医になりたいです。
>でも仕事がないみたいです。
>私はクレイジーですか。

本当は医学部に入れる学力が不十分という人以外はありえないことかと。
(Kieferknochenは該当しませんが親が歯科医として成功している場合は別です。)

もし本当に医学部にも合格できる実力をお持ちなのでしたら、医学部なら学費の免除どころか生活費も月10万円以上もらえますので、お勧めです。
(県の指定の病院に6年間研修するといった縛りはありますが)

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Kieferknochenさん
返信日時:2017-01-18 18:08:36
船橋先生

非常に速い返信、感謝いたします。

ずっと脳裏にあった心配が少し和らぎました。
薄々気づいてはいましたが、やっぱり歯科医の需要は至る所にあることにすごく勇気づけられました。

外国籍の歯科医が受け皿になってくれるということについて初耳です。
確かに人脈は大事ですね。
私にとってのキャリアではそれがすべてと言っても過言ではないような気がしています。
よく考えてみれば、そのような方々がいるなら心強いです。

海外展開している歯科医院なんてあるんですね!
すごい驚きました。
薬局はともかく、医師や歯科医のクリニックはもっと保守的で内向的だと思っていたので。

しかし海外へ行かなければ日本では言語能力十分に活かす環境はあまりないのではないかと残念に思っています。
歯科医の仕事は片言でも外国人を診察したことあるとかブログでも読んだ気がします。
国内の歯科医には外国語能力があまり要求されていないことがよくわかりました。


医療関係者は想像以上に多面的に社会に貢献できることに気づかされました。
技術を極める人もいれば、淡々黙々が日常で、笑顔を振りまいてたくさんの患者の口内環境の面倒を見て、欠かさずわかりやすい説明をする、たくさんの患者さんがおいしく食べられるを守ることも最良の一種と言えることに気づきました。
すべての医師や歯科医に人間性を要求していた自分が愚かに見えます。
医療人には色々な形があって、それぞれ色々な社会へのアプローチの仕方がある。
医療人になる人にとっては基本中の基本でした。

だから医療関係者がたしかに何かができれば最良に収まるなんてことはあり得ませんでした。
変化し続けるシチュエーションに対応しながら患者や社会への最善を尽くそうと行動することが、私の中の最良であると判断しました。
その判断を正確に、さらには今以上にパフォーマンスになるように日々論文を読んだり、単純作業と向き合う姿勢も大事なんだなと思いました。

本当に基本的な考えですが、確かにこれができなければどんなに勉強ができようが医療人としては失格でした。
そして患者に最善を尽くすためのインフォームド・コンセントであることに私自身が忘れていました。

つまり求めるべき最善とは社会や患者への最良であって、技術や知識はもちろん必要だけれど、それだけの枠組みで収まる話では到底なかったですね。
お恥ずかしいです。

色々なシチュエーションで総合的なアプローチが必要。
時には説明のわかりやすさ、時には愛想の良さ、時には治療の腕、時には新しい発見をするための膨大な知識と鋭い洞察力、そして運?

今まで私はしっかり生きてきたつもりでしたが、きっとさっきの自分のままで歯学部の面接に行ったら面接官に笑われていたことでしょう。

「しっかり勉強します。」
「30の親父が何言ってんの?」
これはギャグですよ。

受験勉強でどうしても自分本位になっており、頭がいいんだから通してくださいとでも言わんばかりの横柄さ。自分が恥ずかしい。

そもそも横柄な(歯科)医師が嫌いで医療やろうと決めたのに。

私自身が社会のために何ができるのか考える。
そうすれば進むべき道がおのずと見えてくる。


謙虚に、日常の当たり前をしっかりこなし、自身が持っている長所を活かして社会の最善を考える。


船橋先生のご指摘でかけがえのないものを取り戻しました。

ご意見ありがとうございました。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Kieferknochenさん
返信日時:2017-01-18 19:19:12
森川先生

正直なご意見ありがとうございます。
日本ではあまり友達がいないので、わからなかったのですが、やっぱりそうなっちゃいますよね。

私の説明不足でした。
申し訳ありません。

私達の生活は今現在は最低限必要なものは揃えられており、心身の物質面では現在でも困っておりません。
そして人生の目標は一軒家を自然豊かな田舎に立てて猫を2〜3匹飼って、年一回、妻の実家であるドイツアメリカとの2重国籍)と私の実家である台湾にそれぞれ行くことです。
日本に実家はないです。
父がいないので。

妻との子供についてはできちゃったらそれでいいし、できなくてもそれでもいいとお互い意見が一致しています。
私たちは勉強や趣味、そして夢に対しては強い情熱がありますが、それ以外ではかなり脱力系の日々を過ごしています。

妻は日本が好きなので、日本に住むことを私は第一目標にしております。 
将来的にはもしかしたらドイツやカナダに移るかもしれませんが妻はアメリカが大嫌いなのでそれ以外でと言うことみたいです。
それは妻と相談して決めることです。
妻はとにかく日本人大好き、日本文化大好きなのです。
すべてを支えてくれる妻だけに、妻が私に要求するものも「日本に住みたい」以外、私は物をせびられることもないので、その約束だけは誰がどう不自然だと言っても、順守しようと思います。

ですので、私たちには極めて特殊な事象である歯科医になるかつ日本に住むが最低条件だということがお分かりいただけるかと思います。


私たちはかなりの倹約家で、普通に年収400万円もあれば、一軒家もローンで買えるし、過不足なく生きていけると考えており、妻とよく相談して決めたことですが、私が医師になればストレスや長時間勤務などで仕事に私がとられることを心配しているようです。
医師にもきわめて人間的な生活が送れる科が存在するとたまに聞いたりはするのですが、私は歯学を重点的に勉強したいと思っています。

私が妻を幸せにするには私はある程度仕事を規則的、かつ最小限に、かつ私の夢を達成できることと言う明確な目標があります。

森川先生のご提案はうれしいのですが、医師にはなりたくないと思っています。
地位、年収、見栄。それらを手に入れるために人生の幸せに過ごす時間を節約するのであれば、そもそも現状でほぼ満足しておりますが、ただ一つ歯科医になりたい夢は叶っていません。

私たちはできれば日本の少し暖かめの関西以南の適度な都心の近くの田舎で暮らしたいと考えております。
私たちはお酒もやりませんので、そこに行くと本当にやることに困るんでしょうか。
ワクワクします。
でも自分の歯科医院がつぶれて借金なんてことだけは避けたいと思っています。


お忙しいところのご意見、感謝いたします。
私たちは埼玉県ですが、千葉の茂原も寒いのでしょうか。
千葉は自然豊かだと思いますので、私にとっては羨ましいです。
きっと風邪の引いた子供たちも森川先生のところに受診しているのではないでしょうか。
歯科医も患者から風邪をもらったりするのでしょうか。

今後ともよろしくお願いいたします。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2017-01-20 10:57:58
>>8:なぜ厚生省?文科省?は歯科医を過剰にしてしまったのでしょうか。
>>そして今なお増え続けさせる理由は果たしてあるのでしょうか。


船橋先生>
>増えすぎて困っていると思っているのはごく一部の考え方(前執行部)だといわれています。
>口腔管理はとても大切な仕事です。


私立歯科大学協会みたいなこと言ってますね。
ある一定割合の歯科医の所得がかなり低いことをご存じないのでしょうか?

歯科医師国家試験がなぜ難しくなっているのか考えてます?

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2017-01-20 17:33:05
>私たちは埼玉県ですが、千葉の茂原も寒いのでしょうか。
>千葉は自然豊かだと思いますので、私にとっては羨ましいです。

うらやましいって埼玉も千葉もたいして変わんないでしょ


>きっと風邪の引いた子供たちも森川先生のところに受診しているのではないでしょうか。
歯科医も患者から風邪をもらったりするのでしょうか。

もちろん

でも、これ質問ですか?
意味が良くわかりませんが。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Kieferknochenさん
返信日時:2017-01-21 08:29:12
各先生方

すみません。自然豊か+歯科医として生計を立ててらっしゃる先生が羨ましいと思ったのです。
言葉足らずでした。

まあ、実際には関西以南で開業希望なのですが・・・^^;

私は歯科医の多い少ないというのは、やはりメディアによる偏見が入ってるので、若干(またはかなり)多いのかなという認識ではあります。
実際は歯医師の間でも意見の分かれるところなのだと認識しました。

確かに歯科医の低収入化は歯科医の供給が多いことだと、単純に需要と供給の関係から推測できますが、私はそのほかのインフルエンス・ファクターについてはまだ勉強が足りないので議論できる段階ではないと思っています。

たしかに一般的に言って、私立大学歯学部の卒業生の多さには目を見張るものがあります。
聞いた話ですと、厚生労働省が2〜3校潰す予定があるとか。


歯学部の不人気と低倍率化は将来の歯科医の素養の低下と直結する可能性があり、歯学部の募集人員を現段階から減らすことは決して間違った方向ではないと考えます。

日本の歯学部へ入学する予定の身としては禁句なのかもしれませんが、日本には既にたくさんの藪歯科医がいると個人的に感じています。

普通に虫歯を検査するだけならいいのかもしれませんが、
歯の噛み合わせと研磨の技術ではかなり多くの歯科医が薮であると個人的に感じています。
噛み合わせで人間の人生は如何様にもなる可能性もあると思うので、私は日本では歯の研磨はまずしてほしくない印象が強いです。

ドイツにいた時の歯科医は人間的にも技術的にも素晴らしい治療を施していました。
プライベート保険だったことも関係あるかもしれませんが、治療の前にテーブルで面向かって、何が不快なのかを諮問することにもじっくり時間をかけていましたし、虫歯検査、レントゲン、噛み合わせ検査と続きました。

これはやはり日本とは診療点数が異なっており、努力する歯科医を評価できるシステムだからここまで懇切丁寧になれるのだと思いました。

私が言えた口ではありませんが、日本の歯学部は国家試験が簡単すぎるのかもしれません。
そして治療方法についても大学それぞれ独自の方法があるのは素晴らしいのですが、それぞれバラバラに進歩している印象は拭えません。

図星ですが、現在日本では外れの歯科医のほうが多く、良い歯科医にたどり着くのは至難の業だと考えています。

実際のところ、これについて先生方はどうお考えでしょうか。



私はいつか日本で学び、留学してドイツやスウェーデンの診療方針、保険の仕組み、そして先進的な歯科治療技術を日本に取り入れたいです。

ですが、私はどうしても日本の公務員にはなりたくないので、国が動かなければ、現時点では私はどうしても保険外治療を専門とするしか採算の取れる方法がないような気がします。

しかし私はもともと母子家庭出身で貧しかっただけに、できれば保険を適用させて、低所得者を中心に診察したいという思いが非常に強いです。
国が混合治療を禁止しているだけに、日本では出来る歯科医ほどやりずらいのではないでしょうか。

これらの考え方は間違っていますか。
お忙しいところ恐縮ですが、第一線の方々のご意見を参考にしたいです。

質問がタイトルと異なってしまっているので、新しくスレを立てたほうが良いのでしたら、早急に立てさせていただきますので、お一言添えお願いいたします。
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2017-01-21 09:46:00
Kieferknochenさんの文章が私には長文すぎてとてもすべてにはコメントできませんので、個人的に重要と思われる部分にのみ回答させていただきます。

>私はいつか日本で学び、留学してドイツスウェーデンの診療方針、保険の仕組み、そして先進的な歯科治療技術を日本に取り入れたいです。

こと小児歯科治療に関して、欧米より日本が劣っていると感じたことは一度もありません。

保険に関しても、中学生くらいまでの治療がほぼすべて保険で可能ですので、日本のほうが下と言うことはまずないと思います。


>図星ですが、現在日本では外れの歯科医のほうが多く、良い歯科医にたどり着くのは至難の業だと考えています。
>実際のところ、これについて先生方はどうお考えでしょうか。

私自身の受けた治療ですが、30年位前の学生のときに数本、卒後1〜2年目の先生にしてもらってますが、レジン充填以外はすべていまも良好です。
(すべて保険治療です。)

レジン充填に関しては私が大学を卒業したころに画期的な進歩があったので昔のレジン充填が良くないのは世界的にみてもいたしかたないことです。

そのレジン充填ですが、20年位前に卒後2〜3年目の同級生に再治療してもらってますがそれも良好です。
(もちろん保険治療です。)

というわけで私的には良い歯科医を見つけることが難しいと感じたことはありません。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Kieferknochenさん
返信日時:2017-01-21 14:22:00
森川先生

その他先生のご意見を拒むものではございません。

私の掴みどころのない長々とした文を読んでいただき、心から感謝しております。
どうぞお時間をかけてもいいので、お時間のある時にご返事期待しております。
質問は2つだけですので、お答えは手短で結構でございます。

先生の一文一文が、とても勉強になります。


たしかに日本が歯科疾患の治療を施す技術とそれに伴う患者側の経済的負担を天秤にかけたとしても、森川先生の言う通り、日本の歯科医療が世界で遅れをとっているわけではない。
むしろ保険適用でこれほどまで治療できるのだから、まったくと言っていいほど遅れていないと言うお言葉通りだと私も考えます。

レジンについて調べてみました。
昔は歯の補填に金属製の詰め物を詰めていたのが、最近ではコンポジットレジン(CR)と言う新素材があるということですね。
私は普通レジンと聞くと、裁縫用のボタンを作る時なんかのUVレジンしか存じ上げておりませんでした。
まさか可視光で固まるレジンでがあるとは思いませんでした。
面白いですね。


質問1
私も子供のころに軽い虫歯になってしまったときに歯に塗っていただいた経験があるかもしれません。
CRはあの独特のにおいがする何かを歯に塗っていたような印象があります。
そして塗った後は、何か口の中にやけに温かい光のようなものを感じました。
そしたら歯が妙にザラザラしており、口内がしばらくすっぱかったような思い出があります。
つまりこれでしょうか。


この森川先生のお話をお聞きしたうえで、やはり欧州と日本で一つ決定的な違いを見つけたかもしれません。
森川先生の着眼点は治療者側で、お話をお聞きする限りでは、私は日本の歯科治療技術に問題があるとは思いません。

では、医療制度ではどうでしょう。
日本の医療制度には、ヨーロッパ連合が批准しているDas Vorsorgeprinzip(予防原則)がございません。
なお、これに批准する代表的な先進国(G7)は、EU諸国(イギリスは医療崩壊により予防原則以前に水準低下)とカナダです。
そして批准しないその他のG7はアメリカと日本です。

つまり医療制度で言えば、欧加(イギリス除く)が先進的であり、日米が後進的と言えると思います。
ここで公的医療保険制度があれば先進的なのかと言う意見が右翼アメリカ市民内でくすぶっているが、私は必ずしも公的でなければならないと言い切る自信はないが、現実は公的医療保険がない国のほぼ全てで貧困層の子供は病院さえいけない状態になっていると言う事実。

アメリカの貧困層では保険がなく、悲惨ですが、日本では少なくとも虫歯や疾患になれば3割負担(現在では市町村によるが中学生くらいまで無料みたいですね。素晴らしい)で治療できます。
しかし特筆すべきことは、日本ではそのすべては疾患を患った後の治療にしか国民皆保険が適応されないことが問題だと思います。

私の今までの浅はかな見聞によれば、歯列矯正をあらかじめ子供のうちから導入しておけば、体の至る所の病気になることをあらかじめ予防できます。
その上、ドイツでは(その他EU諸国とカナダは)医療費は生涯無料に加え、歯科治療費を含めて歯科矯正まで18歳以下であれば全国民が無料です。
ドイツ国民の半数以上が歯列矯正を受けています。遠い記憶ですがたしか8割あたりだったと思います。
(間違ってたらすみません)

歯列矯正することで、より多い割合の国民が虫歯になっても軽度で済み、さらには体中のあらゆる発育障害や疾患を未然に防ぐことによって、最終的には全国民の医療費削減につながっているし、最大のメリットはQOLの向上ともいえます。

実際、予防原則を批准していない日本とアメリカ(貧困層)の子供たちの口内環境は明らかに欧州等の子供に劣っているのは誰が見ても明らかです。
アメリカは日本よりは歯列矯正はすべきであるという観念が根付いているので、中級所得層以上ではそれぞれの家庭の経済力またはプライベート・インシュランスで子供のうちから歯列矯正を施すのは極めて一般的です。
しかし貧困層は歯列矯正どころではないのは言うまでもない。

歯列矯正に限らず、歯科だけにも限らず、日本医療は予防原則に批准していないということで国民の医療費を無駄に増加させ、さらには無駄にQOLまで下げてしまっていると言える可能性があると私は考えます。

代表的なのが下顎前突等による顎関節症等の外科的アプローチが必要な場合です。
重度であれば高額医療保険で術前矯正、手術、術後矯正のすべてに保険が適用されます。
これは調べた結果、200万円近くかかるそうです。

矯正で済めば30〜60万でよかったものを、わざわざ悪化するまで待ってから保険適用で数百万円以上をつぎ込む。
そうしなければ保険が利かない。

その切歯がただかみ合っていたり、軽度の顎関節症の人はある程度重度になるまでQOLが抑制されるわけですよね。
ただ歯並びが悪いだけでは矯正は保険適用理由にはならず、大人になって顎関節症になるまで待って、大変な手術を経ないと保険が適用されない状態です。


歯並びが悪ければ、虫歯になりやすいのはもちろん、筋肉のバランスが崩れやすくなり、骨の発育も悪く姿勢が悪くなりがちであり、自律神経の乱れから色々な病気になるリスクも上がると考えます。
その上、口腔内の適切な場所に舌が定着していないこともあり、吃音などの発音障害の原因になる可能性まで指摘されています。
特に日本語にはない、子音の中の破擦音tsuやdzi等を用いる欧米言語には、経験上、きれいな歯列ときれいな発音は密接に関係しています。
適度にきれいな歯並びがなければ、欧米では文化的生活上、支障をきたすのは明らかだと思います。


私は毎晩マウスピースを使っています。
一方妻は上下切歯の裏側(貴金属)ワイヤーがついています(永久固定のやつ)

ドイツでは子供の矯正が終わるころに、毎晩つけるマウスピースか永久固定の切歯裏ワイヤーか選ぶことができます。 欧州では電動歯ブラシを使って磨くのは当たり前となっており、

ワイヤー部分は多少汚れ落ちは悪いですが、一回上手に磨けるようになればワイヤーがついていても上手に磨くことができるみたいです。

この前、妻の切歯裏ワイヤーの先端が微妙にコーティングから出ていたので、港区の某英語が話せる歯科医に見せにいったら、無理やりいじられた上、見事に調節できませんでした。
そして帰ったら、その歯医者の微妙な調節のせいでワイヤーが完全に破損。 
結局妻はドイツに帰るまでワイヤーなしで過ごし、ドイツに帰ったらまちろん18歳をゆうに超えてますので歯列矯正の保険適用が終わっており、ワイヤー1本200ユーロかかりました。 
これって詐欺レベルですよね。


質問2
最後に、治療する観点からは良い歯科医を見つけるのには苦労しないのかもしれません。 
ですが、予防歯科の観点から矯正器具の調節から話をすると、矯正失敗の話はよく聞きます。
既に骨を切らないと矯正の限界なのに矯正器具だけで続けようとする歯科医と歯科技工士さんのお話をよく聞く気がします。
日本の矯正歯科医と歯科技工士の技術はどう思われますか。
回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2017-01-21 17:55:59
レジンの進歩で一番大きいのは接着剤だと個人的には考えてます。Kieferknochenさんが書かれた光重合も大きいですけどね。


予防に関しては確かに日本の保険医療は不十分と思われますが、むし歯に関しては昨年より、初期う蝕フッ化物の塗布が保険適応になりましたから、かなりの進歩だと思います。

予防に関しては、予防を保険から外したままにして自費に誘導したい先生も多数おられるのでなかなか保険導入が進まないといった現実も残念ながらあります。



矯正で済めば30〜60万でよかったものを、わざわざ悪化するまで待ってから保険適用で数百万円以上をつぎ込む。
>そうしなければ保険が利かない。

保険適応である矯正に該当するのは、かなり初期の段階から外科矯正でないと治せないと判断されるケースであって、早期には手をつけず外科手術にとって適切な時期までまって行うほうが無駄も少なく、経過も良いためそうしているものと思われます。

つまり保険適応にするために放置しているわけではありません。


歯並びが悪ければ、虫歯になりやすいのはもちろん、筋肉のバランスが崩れやすくなり、骨の発育も悪く姿勢が悪くなりがちであり、自律神経の乱れから色々な病気になるリスクも上がると考えます。

これエビデンスありますかね?
リスクはさほど変わらないとする論文も多数あるように思われます。
(調べたことないですが経験上そんな気がします)

回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2017-01-21 18:07:39
書き込みを興味深く拝見させて頂きましたが、Kieferknochenさんは社会的な側面まで考察されていて非常に良いことだと思います。

ただ、肝心の医療に関する知識がまだ十分では無いようですので、そこはこれから歯科大学に進まれることになったら十分に勉強をされてください。

(例えば矯正を例に挙げられていますが、骨格性の下顎前突は小児期に矯正をしても予防はできませんので、結局成人になってから外科矯正を行う必要があるケースが大半です。このようなケースで小児期に矯正をすると二度手間になるばかりか、虫歯のリスクが高まり、コストも嵩むため、患者さんにとっては不利益となってしまいます)

(また、顎関節症についても、下顎前突のままだと悪化していくという根拠はありません。基本的には噛み合わせ顎関節症の間に因果関係は無い場合がほとんどです。これらの知識はネットではなく、きちんと論文を読めるようになれば理解できるようになると思います)



当初のご相談である歯科医師になってからのことですが、能力さえあれば年齢は大したハンデにはならないと思います。また、収入面に関しては地方で自費専門で開業しようと思うと苦労する可能性がかなり高いと思いますが、保険メインで考えるのであればある程度安定した収入が得られる可能性が高いと思います。(一応自分は500件以上の歯科医院を実際に見てきています)

いずれにしても、仕事に対する意欲があって能力もあれば周囲の人間も見逃しませんし、就職先、収入含め何とでもなるかと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Kieferknochenさん
返信日時:2017-01-22 06:50:59
森川先生

なるほど。光重合反応なるものがあるんですね。
とても面白いと思います。


初期う蝕に対するフッ化物の塗布が保険適用になったことはとても良いことだと思います。
私はこれについては今のところ日本ならではの恩恵であると考えます。

欧米では水道水にフッ素添加物を混入してあるので、過剰摂取によるフッ素症が指摘されています。
しかし適切な摂取量や水道水へのフッ素添加量についての有効性と有害性のバランスについては賛否両論で、学者の間でも意見が分かれていると思われます。

いずれにせよ、日本ではフッ素の過剰摂取の心配は(フッ素入り)歯磨き粉が大好物な子供意外はあまり思いつきませんね。^^;
日本では初期う蝕に対してのフッ化物の塗布は有効だと現時点で考えます。


>予防に関しては、予防を保険から外したままにして自費に誘導したい先生も多数おられるのでなかなか保険導入が進まないといった現実も残念ながらあります。

混合診療ができない以上、予防歯科を施す側には葛藤がありそうですね。
保険適用外であったほうが儲かるのは残念な事態だと思います。
しかし、医療技術全体の底上げと言う観点からは、プラスアルファの努力や歯科技術に進歩に貢献した者に対してはそれなりの対価が支払われる必要があることも見逃せない点かと思います。
そのプラスアルファを税金から出せるのかと言うことについても、国に出せと言うだけではなく、財源の確保方法について議論する必要もあるのだと思います。

きっと予防歯科や審美を主に施術する先生方からすれば、歯科医数が多くなり、年収が下がったし、生き残るための努力(故意であっても必然であっても)保険適用外診療を研鑽してきた側の人間であれば、他の一般歯科と一緒にされたくないと言う思いがあるのかなと勝手に想像します。
そのような方々の努力を評価したうえで、医療保険で包括していくことが今後必要ではないかと考えます。

混合診療がない以上、一般歯科と予防や審美歯科は二極化しているようで残念な印象があります。

また、医師に対しての影響も非常に大きいと思っており、明らかに小児科や産婦人科などに対する扱いは不適切に思えます。
美容産業に介入する医師数の多さと、国民の基本的な文化的生活を守る意味での小児科などの医師数が釣り合っていないのは明らかだろうと思います。
小児科と産婦人科については診療点数自体、理不尽を極めるものだと考えますが、診療点数を増やすか混合診療が許されれば小児科や産婦人科でも何とか経営努力が望めるのではないかと考えます。(国の医療費支出の上昇は免れないとは思いますが。)

つまり医師の間でさえ、保険適用と適用外が二極化しており、さらに悪いことに適用外の利潤が適用に比べて大きすぎることが問題だと今のところ考えております。

歯並びが悪ければ、虫歯になりやすいのはもちろん、筋肉のバランスが崩れやすくなり、骨の発育も悪く姿勢が悪くなりがちであり、自律神経の乱れから色々な病気になるリスクも上がると考えます。

某有名な口腔外科医および歯科医はそのように断言しておられましたが、十分な科学的および統計的データは未だ立証されていないのかもしれません。

顎に関することは、田尾先生と共通の話題になりましたので、田尾先生へのコメントの次に記します。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Kieferknochenさん
返信日時:2017-01-22 07:14:29
田尾先生

多くの医療現場を見てこられた田尾先生のご意見をこうして直接聞くことができることについて、とてもうれしく思います。 
長い乱文をわざわざ精査していただき恐縮です。

はい、医療をもっと勉強したいです。
田尾先生のおっしゃる通り、やはり歯学部生になって、ある程度勉強を重ね、十分な量の論文を読んでいない以上、何もかもが見聞と推測の域を出ないことは間違いないですね。

将来、いつか医療人として成長した自分をお二人方に是非とも見ていただきたとさえ、感じております。


>能力さえあれば年齢は大したハンデにはならないと思います。
>また、収入面に関しては地方で自費専門で開業しようと思うと苦労する可能性がかなり高いと思いますが、保険メインで考えるのであればある程度安定した収入が得られる可能性が高いと思います。

今のところは何も約束はできませんが、私はきっと努力して、お二人方のように、一般人の歯に関する悩みに対してカウンセリングをしたり、地域に根ざした医療を行っている先生方のようになりたいと思っています。

地方であれば保険メインでの開業の方が安定する可能性が高いんですね。
勉強になります。
確かに審美関係の保険適用外クリニックは都市部に集中していますよね。

医療保険、矯正と手術につきましては森川先生と共通の話題になりましたので、以下に書かせていただきます。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Kieferknochenさん
返信日時:2017-01-22 08:25:41
田尾先生 森川先生

先生方のご指摘が共通しておりましたので、まことに失礼ながらこのテーマについては、お二人に回答させていただきます。

田尾先生のおっしゃられるとおり、これは技術的な話であり、私の勉強が足りない、または始まってもいない状況での質問となっており、お二人方には貴重なお時間をかけていただきまして、感謝しております。


私の日本の歯科技術に対しての挑戦的な質問は、私が歯学部である程度勉強してから質問するべし。と言うご指摘は、本当にその通りでございまして、ボディーブローのように効いております。^^;


たしかに先生方のおっしゃる通りで、外科的手術が適用される時期としては、成長期が終わった後が望ましいと言うことは存じておりましたが、私が間違っていたところは下顎前突顎関節症は別の疾患ではあるが併発していることが多いと勝手に思い込んでいました。

確かに森川先生、田尾先生のおっしゃる通り、顎骨の成長過程での異常は、成長期、またはそれ以前での外科的侵襲は患者に負担が大きいから好ましくない上、成長の過程で骨格異常の悪影響がでる可能性があることは、私も理解しておりました。

ただ、私の現時点で素人なりの意見では、子供のうちから矯正をしていたほうが、手術を必要とするような疾患を患う絶対数は減少していくのではないかという憶測がございます。

勝手な憶測ですが、私は田尾先生のご指摘にありました、下顎前突は小児期の矯正で予防はできないというご意見でございますが、もちろん骨格成長過程は色々な人間がいますので防げない例はあるとは思いますが、私は大概は防げると考えています。

それは実際に私の妻は子供のころは切歯咬合でしたが、子供のころから矯正を施した結果、下顎の成長は程よく収まり、今では骨格も歯並びも、極めて健常です。

そして骨格は家族間で遺伝的に受け継がれやすいものであると私の母を見てよく思います。私の母は台湾人で、私も外見上、口蓋の骨格的に母と似ていると感じます。また、切歯咬合は遺伝的に東南アジア系に多いと聞いたことがあります。

母の兄弟姉妹の子供たち、私の5人の従兄達は、私の記憶では子供のころ従兄は5人中4人が私と同じ切歯咬合でした。しかし、この中で歯列矯正を受けなかったのは私だけで。しかも下顎前突になったのも私だけでした。

私の母は歯列矯正を受けたことがないのに「矯正したことありますか。」と歯科医から尋ねられるほど、歯列が整っております。実際に私の歯列も、矯正したことがないことにむしろ検診の時に歯科医が驚いていたこともありました。

しかし私たち親子は切歯咬合気味ですねとも言われます。(私はのちに下顎前突になるわけですが)

母は歯列矯正していませんが歯並びが極めてきれいで奥歯もかみ合っているみたいなので若干下顎前突ですが、生活上支障がないので今でも放置しています。

私も子供のころから切歯咬合でしたが、矯正はしていないので年を追うごとに高校生ぐらいの時に下切歯が上切歯よりも微妙にせり出てきました。歯列は矯正したかのように整っていましたが、下顎前突になりました。

つまり遺伝的に強いつながりのある5人のうち4人が歯列矯正で切歯咬合さえ治癒し、唯一歯列矯正を受けていない1人が切歯咬合から下顎前突になったと結論でき、私の中ではかなり信憑性があります。

私は21歳くらいの時に無事、Die Kieferoperationを受け、それがきっかけで歯科医になりたいと思いました。

また、私の家族の中で私だけが下顎前突になった原因は、矯正の有無のほかに私は高校の時に日々テニスなどのスポーツをハードに行っており、筋肉バランスの偏在により骨格が歪んだ結果、そこに成長期が重なって歪みが増幅され、顎が背骨の歪みを補正するために前に成長したという結論をだされました。子供のころから歯列矯正していれば、筋肉の前後左右対称性が崩れても、体の骨格そのものの歪みが顎にまで影響することはなかっただろう。ということまで言われました。

歯列矯正では、歯列の並びだけ重要に思えますが、通常の矯正用ブラケットには顎の成長さえ止める固定力があるものもあると考えます。

つまり子供は、ブラケットをしていれば、顎の成長を歯科医が自在にコントロールできるということです。経験上、欧米の子供がブラケットを付けていると痛い!と言う時が多々あります。成長ホルモンの分泌が盛んな年代に顎が成長しようとするが、歯をぎっちり締めていれば顎が自由に成長できないと私は仮定しています。

ドイツの歯科医は子供の歯列矯正器具の調節を頻繁にするのですが、それは歯列のみならず、顎の成長過程と締め付け方のバランスをコントロールしているのではないでしょうか。それによって顎の成長は体の骨格異常があった場合でも、体の体幹の歪みと関係なく健全に成長することができ、顎が健全になれば体の骨格全体の歪みも解消されやすいという理屈が背景にあると考えます。

この矯正歯科や手術の自己体験から、Die Kieferorthopaedieは Ein Kieferknochenと深い関係があると考えております。

先生方のアドバイスをもとに、志望校や自分の方向性を定めている状況です。
先生方のご指摘とご批判があってこその板であると思っており、私自身先生に指摘されたことを調べたりして新しい勉強にもなっているし、考えていることを書くことで脳内も整理されてきました。

コメントをお寄せいただいておりました先生方、そしてこのような庶民の味方である相談の場を無料で提供されている運営者の田尾先生に厚く感謝したいと思います。
回答 回答8
  • 回答者
回答日時:2017-01-22 11:38:00
基本的に外力を加えることによって骨の成長を促進させたり抑制することは出来ません。

矯正器具で外力を加えることで成長方向をある程度変えることは出来ますが、成長を抑制することは出来ないので、もし下顎前突を無理に抑えると下顎が下方向に成長して面長になってしまう可能性が高くなります。

骨の成長が抑制出来ないというのは、例えば昔中国に纏足という風習があり、足を小さくするために幼少時から布などで足を縛って成長を抑制しようとしたが、結局骨が変形しただけで骨の成長自体は止められなかったということからもご推察頂けるかと思います。(足の指と下顎の骨(下顎頭)はいずれも同じ骨化様式(軟骨内骨化)です)

骨の成長量については遺伝や栄養、睡眠などによる影響はありますが、外力を加えることで成長量をコントロールすることは出来ないというのが一応現時点での一般的な医学的見解です。

ただ、現在常識とされていることが数年後にはひっくり返るということもしばしばありますので、仮説に執着するのは医療者の態度としてはご法度ですが、仮説を冷静に分析していくというのは大切なことだと思います。

何よりも医療者になれば、自身の判断一つで患者さんの健康や時には人生までも左右させてしまうわけですから、常に勉強し続ける姿勢が大切です。

歯学部入学前でここまで深く考えることが出来るというのは、素晴らしいことだと思いますので、今後さらに見識に磨きをかけて良い歯科医師になって頂くよう応援しております。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Kieferknochenさん
返信日時:2017-01-22 23:08:58
田尾先生

>基本的に外力を加えることによって骨の成長を促進させたり抑制することは出来ません。

そうかー。
確かに言われてみれば、骨の成長自体は止められないことが正しい見識なのではないかと、今は私も田尾先生と意見を同じくしております。
そして纏足についても存じておりましたので、そう考えると確かに顎も足も成長するのは骨ですから、成長過程が非常に似ていることに気づかされます。纏足は足の成長を止めようとして矯正に失敗した典型的な例だと思います。

田尾先生のご指摘なされた軟骨内骨化について私なりに考察しても、骨芽細胞と破骨細胞などのバランスのとれたの働きによるものなのかなと勝手に想像することもでき、その骨の内部から成長する過程は、先生のおっしゃる通り、確かに外部的圧力で抑止できる代物ではないと強く思います。

やはり子供の早期歯列矯正についての有用性は私が論文を読み足りないのもありますが、もしかすると最前線でも実態の解明は待たれているのかなと想像いたします。

ドイツ語で歯列矯正と言う単語を直訳すると、「顎整形」となっており、私にとってはそのイメージが未だに強いので、歯列矯正が果たして顎の成長過程に介入しているのか、または介入していたとしたらどのようなメカニズムなのかは、現時点では全く想像できていません。

私も先生のご意見にありました。
>骨の成長量については遺伝や栄養、睡眠などによる影響はありますが、外力を加えることで成長量をコントロールすることは出来ないというのが一応現時点での一般的な医学的見解です。

に大賛成でありながら、しかし私は今でも早期歯列矯正が顎の健康的な成長過程に何かしら干渉していると言う盲目的な宗教観を捨て切れていないのが正直な意見です。

軟骨内骨化においての成長過程を調べれば調べるほどに、顎の外的圧力による成長阻止は不可能だと考えます。
ですので、顎の成長のコントロールや阻害と言う考え方は、間違っている可能性が非常に高いと今は考えております。


医療は本当に難しいですね。
調べれば調べるほど謎が増えてくる。
また、その複雑さが心地よいとも感じます。


>何よりも医療者になれば、自身の判断一つで患者さんの健康や時には人生までも左右させてしまうわけですから、常に勉強し続ける姿勢が大切です。

はい、本当にそうですよね。
私自身がしっかりすればするほど、その恩恵は患者に還るものだと信じております。
また、自分の限界を知った上で努力を重ねることが大事だと、自分の過去の高校生活の失敗から学びました。

なお、私の挑戦的で長い質問が、多数の先生方のお時間を使っている自覚はございました。
今後は管理者である田尾先生の介入が必ずしも必要のないように質問を短く明確化することに配慮したいと思います。


先生方の1つのご指摘が、私に3つの新たな疑問が発生させている状態になってしまったことについて、やはり私の勉強が非常に足りないと痛感しました。

我慢強く返信をしていただいた先生方にお礼申し上げます。
回答 回答9
  • 回答者
回答日時:2017-01-22 23:52:22
こんにちは。

「医師にはなりたくないと思っています。
地位、年収、見栄。それらを手に入れるために人生の幸せに過ごす時間を節約するのであれば、」

とても共感できるお考えです。

私も18歳の時点で同じように考え、医学部に入らずに歯学部に入りました。
口腔外科医として他科の医師を多数見て来ました。
歯科医師は医師と比べててよい職業ですし、もっというと一番よい職業だと実感しています。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答10
  • 回答者
回答日時:2017-01-23 05:17:46
僕は身内に医者も歯医者も大勢いますが、どちらもやりがいのある素晴らしい職業だと心底思っています。

自分が歯科医師を選んだ理由は手先の器用さに自信があり、細かいことをコツコツやるのが好きな性格だったので歯科医師のほうが向いていると思ったからですが、実際に歯科医師になってみると多くの人が歯にあまり関心が無いということが一番の問題だと感じるようになり、現在のような活動を行うようになりました。



>医療は本当に難しいですね。
>調べれば調べるほど謎が増えてくる。
>また、その複雑さが心地よいとも感じます。

調べることも多いですし、得た知識をどうやって患者さんや社会に還元すればよいのかなど、考えることはたくさんあります。

そこに喜びややりがいを感じて行動できるタイプの人が、特に医療者には向いているのではないかと思っています。

是非頑張ってください。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答11
  • 回答者
回答日時:2017-01-23 08:51:09
ご相談ありがとうございます。

成長期へ育成的に矯正学的な介入することは非常に重要と個人的な感想を持っています。
今回の議論が下顎骨に限定されているようですが、上顎骨の成長にも影響が明らかだからです。
顎骨は当該の一部であり、成長期における歯列の健全性は健常な頭蓋の発育に極めて重要な役割を果たしていると感じているからです。

頭蓋は脳・脳神経・眼球・鼻腔・副鼻腔・内耳など重要臓器の格納容器です。
また頭蓋が多数の骨の不動関節による合体でできていることを考えると、頭蓋の成長方向は生体のまた人間としての尊厳を健全に成長させるための要となり得るからです。
実際に、成長期に歯列等の機能不全による頭蓋の成長不全により健全な人格の発達を阻害され社会性を失った報告も無きにしも非ずだからです。
それは補綴治療などにより回復が可能なこともありえ、頭蓋のいびつなりという仮説も出ています。

矯正学分野に限らず、日本の医療に欠けている大問題は予防の観念です。
今、巷の歯科医院では予防の言葉が飛び交っておりますが、それが歯磨きとクリーニングだけという誠にお粗末なこと、保険制度が疾病保険にとどまっていること、歯科医療が医科と切り離されて肉体労働や単なる美容医療などと捉えられていることが問題です。
本来の歯科医療は心身を含む全体を捉えた総合的な予防医療とするならば非常に価値の高い医療であると充実感を持っております。
頭蓋骨の健全な発育を育て、また口腔機能の健全性の維持増進あるいは機能回復により、最悪は身体の悪性腫瘍まで引き起こす感染を管理することにより、社会復帰へのリハビリとまで位置づけることができるはずです。
感染管理は予防のごく一部の当たり前の基本的医療ではあります。
これは約100年も前に20世紀の最も偉大な歯科医師とも言われているWeston A Price博士がすでに証明して現在も覆されていないことでもあります。

私も理科2類くらいはなんとか可能な程度にしかすぎませんでしたが建築科よりもあえて歯科を選びました。
まぁ若い時なので動機は大したことはありませんでしたが、歯科の世界に入ってみてその広さと深さと意義深さに撃たれております。
医科の先生方やパラメディカルの方達のお仕事の尊さには頭をさげるしかありませんが、病気の後始末に追われ悲しく虚しい結末や別離の繰り返しが多い医科と比べ、歯科は健康長寿のお手伝いで生涯のおつきあいを可能とする楽しく嬉しく元気の出る建設的な仕事ではないかとますます実感する毎日です。

あなたも歯科への憧憬も深く、また生身の人間相手である歯科臨床に欠かせない社会性なども身につけておられるようなので、ぜひ歯科に来ていただきたいと思います。
ただし、もう歯科大学の教育もすでにガラリと変わっており、これから卒業する学生は極めて優秀ですからうかうかすればトップの座は安穏とは得られません。
学生が優秀で若い感性を持っていればあなたの10年は失われた、という冠詞がつくかもしれませんし、社会的経験値があり俯瞰的統合的に理解行動できるのであれば大人な10年だったといわれるかもしれません。
我々開業医も新たな教育レベルに合わせてアップデートしていかないと歯医者の化石とか破壊者だとか言われかねない立場となっています。
田尾先生も日本を世界一の歯科にしたいと言っています。
頑張りましょう。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Kieferknochenさん
返信日時:2017-01-24 03:03:27
相談にのっていただいたすべての先生方


ここで先生方とディスカッションをする前まで半年間、私は歯学部を目指して独学しておりましたが、いざ本当に受験するのだと考えると、確かに私は歯学をやりたいが、それで妻と幸せに生きていけるのかと言う漠然とした将来のビジョンがつかめない自分がそこにおり、この歯チャンネルを見つけるまでは不安に苛まれておりました。

私は幸運にもこの歯チャンネルに偶然出会い、最前線でお仕事をしておられる先生方に相談でき、その上多数の実績と経験をお持ちの先生方から励ましの言葉をかけていただいていることは、とても幸運であると同時に、光栄すぎるあまり畏敬の念にすら打たれております。


樋口先生

第一線の現場におられる先生と同じ価値観を共有できたことが、何よりも私の励みになっております。
私がずっとやりたかったことを臆することなく勉強できるのだと、まるで心の足枷が外れたようで、自由な気持ちになっております。

私は実は関西の雰囲気やノリがとても好きで、都会が嫌いでありながら、阪大歯学部は今のところ第2志望になりました。
第一は今のところ九大。

外国人が多い大学のほうが私には有利だと聞いたのと、福岡のほうが南だと言う能天気な理由で志望校を決めております。
最終的にはオープンキャンパスに行ったり、学生や地域の雰囲気で決めたいと思います。
もし私が阪大へ入学出来た時には、お近くだと思いますので、失礼でなければご挨拶に伺いたいと思っておりますが、大丈夫でしょうか。
今後ともよろしくお願いいたします。




田尾先生

幼いころから、歯科医を含め医療関係者の方々を私なりに見つめてきて感じたことは、医療関係者の方々はみんな聖人のような優しい心と強靭な体力および頭脳を持っているのだと思っており、それと比べて当時私は心が荒廃し、勉強もそっちのけで生きてきましたので、さすがに今になって医療職に入る資格があるのかという、自分に対しての質疑の眼差しが常に脳裏にありました。

しかし海外でようやく心の平安を取り戻した上で、ここで尊敬できる先生方を前に討論させていただいたら、社会や患者に今必要なことを考え、そのために頑張れるのであれば、私でも歯学部を目指しても良いのだと確信に変わりました。
田尾先生のおかげでたくさんの出会いがありました。
重ねて感謝いたします。




相良先生

先ず、Price博士の論文について教えていただきまして、ありがとうございます。

これはもしかすると個人的にRichard Dawkins博士の利己的遺伝子Selfish Geneを読んだ時以来の大きな衝撃があるのかもしれないと感じています。
私はDawkins博士のファンなので、つまりそれに迫ってきているような感覚があります。
早速 Nutrition and Physical Degenerationを今夜から読み始めていますが、500ページくらいあるので、今は前半を読んでいる限りでは栄養学と健康的な骨格、そして虫歯の相関関係を膨大な世界中で調査した統計学的データをもとにまとめた論文だとお見受けしました。
まだ読み終えるまでに時間がかかるので、もう少し時間をください。 1ページ1ページがここまで現代の私たちの良識に訴えかけてくるほど心躍る本は久しぶりです。
しかも100年前の論文ですよね。
これ率直に言ってすごいと思います。
私の人生でこんな大規模統計調査した論文は読んだことない思います。

また、これとは別に、設立されてまだ歴史は浅いThe Weston A. Price Foundationを見つけましたが、こちらも今の段階では何とも言えないので、とりあえず明日か明後日まで時間をください。 
この論文すごい面白いです。
それ故、きちんと読んだうえで、論文と団体の関連性と信憑性について自分なりに精査したいと思っています。
回答 回答12
  • 回答者
回答日時:2017-01-24 08:17:51
もう一つ興味深い本があります。
Root canal cover up: George E Meinig

回答 回答13
  • 回答者
回答日時:2017-01-24 22:35:17
>「医師にはなりたくないと思っています。地位、年収、見栄。それらを手に入れるために人生の幸せに過ごす時間を節約するのであれば、」

医師(あるいは医師を目指す人)にたいしてひどい偏見があるような・・・

医師になるような人は概して歯科医師より学力が高く、勉強を苦もなくできる人の割合は確かに高いと思いますが、人間性で劣っていると感じたことはまったくないですね。

人間的に確かに「おや?」と思う人はいますが、それは歯科医師も同じです。

また、大半の医師は不幸せそうでもないですし、職業的にはやりがいのある良い職業だと思ってます。

あと、東京医科歯科大学の先生にもずいぶんと偏見があるようですね。
Kieferknochenさんが経験された標本が少ないことは自覚されているようですので、そういった偏見はあまり持たないほうが今後の歯科医師人生で役に立つと思いますよ。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Kieferknochenさん
返信日時:2017-01-26 07:59:33
返信が遅れて申し訳ありません。

まず、相良先生のご紹介してくださったPrice博士が、私に大いなる興奮と共に、新しい知見をもたらしていると強く感じます。

ただ、一番読みたかったのはオンライン上で無料で読める原版である2編のDental Infections and the Degenerative Diseasesであることは間違いないのでありますが、やはり専門用語を調べながら読み進むのは現時点では時間がかかる上、私には歯学部に入学すると言う使命もございますので、要点が同じであるであろう、その知見を一般的に解りやすい英語で編集したハーバード大学Albert Hooton教授のNutrition and Pysical Degenerationでとりあえず妥協したうえで読んだ次第でございます。

そして相良先生は、それでは私が読書量的に大変であろうと、上記というよりは、原版の要点をさらに断片的に抽出し、当時の時代背景も書かれているであろうMeinig博士のThe Root Canal Cover-Upまでご紹介いただき、相良先生の気さくなお心遣いに、私は驚きと嬉しさに満たされております。

実際には相良先生のご配慮にあずかりThe Root Canal Cover-Upだけを読もうとしておりましたが、きっと著作権期間内であることでグーグル上では無料でMeinig博士の本を提供していなかったものですので、アメリカなどから取り寄せる手間と時間がかかると考慮した結果、今回はHooton教授の改訂版を読み進めました。
いずれ、大学へ入学した際にデーターベースへのアクセスを確保したうえで、入学直後からすぐに原版と、Meinig博士の論文も読みたいと考えております。

さて、論文の内容ですが私個人的にはPrice博士のノーベル賞級の医歯学に対する献身的で、重要な発見が多々ある。
また、現代栄養学の父であり原版の論文のフォーマットやデザイン、その膨大な統計学的観察方法は、DarwinのThe Origin of Speciesさながらでありますので、まさにCharles Darwin of Nutritionと言われているだけの人物であります。

ここで会話の流れ的に関係のあることを抽出するならば、

例えば、dentin tubulesの発見から始まり、それが高栄養の液体で満たされた状態であり、その中に入り込むバクテリアが歯科治療を難しくしていること。
Meinig博士はこれを電子顕微鏡で5000倍の倍率で確認したらしいですが、何しろこれは電子顕微鏡の第1号は1931年にドイツで開発されており、Price博士の研究は1930年には医歯学領域から栄養学へシフトしていると書かれており、実質彼は電子顕微鏡を使わずにdentin tubulesを発見したことになります。
論文中には最終的に彼のdentin tubules内の細菌の存在と言う発想に行きつくまで、長年苦しんだと書かれていることから、まさに努力の天才でもあったと思います。

dentin tubulesまたは、歯周から入り込んだバクテリアは、変異を含む細胞分裂を繰り返しながら血管にのって体中の臓器に侵入し、病巣を作ること。
そこからはレンサ球菌属、ブドウ球菌、真正細菌そして菌類が見つかっている。

当時のアメリカの都市部で代表される現代的な生活をしていない、近代化されていない未開集団個体の骨格の形が極めて健全で、歯並びもとてもきれいであるうえ、性格も明るく、温厚であるし、免疫力も高いことを発見。

その世界一歯がきれいと言われるマウイ島の住民でさえ、現代的(当時のアメリカ)の生活を営むことで、歯科衛生の減退、子供では骨格の発育にも影響が出た。

健康的な骨格が健全な思考能力に必要であり、健康的な思考能力を育むには、健全な骨格が必要である。
それを栄養学的に達成するためには未開な集団の伝統的な食事を真似ることで達成できる。
つまり食材を選り好みすることなく、すべて摂取していることが大切。例えばエスキモーは肉しか食べないが、内臓、そして特に魚卵をセットで食べれば健康体でいられる。

いかなる食生活の異なる様々な未開の集団個体であっても、それぞれの伝統的食材をすべてバランスよく摂取することによってのみ、健康が維持される。
また、大豆油が健康に悪いことに触れ、その代わりに不飽和脂肪酸を取り入れることによって改善できることを示している。
また、バターは春と秋にとれる黄色みが強い方が健康増進作用がある。
これらは栄養学の原点であります。


しかし残念ながら当時の歯科医や医者たちはPrice博士の論文をあまり受け入れられず、彼の没後かなり時間がたっている現在でさえ、Meinig博士がThe American Association of Endodontistsに対してPrice博士の論文をもう一度精査するように勧告しているなど、社会のPrice博士の論文の評価に無頓着な様は、非常に滑稽であると考えます。
一応見直してはいるようですが、ぞんざいな精度についてはMeinig博士が頭を悩ませていることが見受けれられます。

論文は、Price博士は世界中を旅し、一貫した統計的手法を用いており、Charles Darwinさながらの天才であるのは間違いないだろう。
しかしDarwinismに匹敵するまたはそれを上まわるかもしれない功績を残しているにもかかわらず、Darwinほど有名ではないし、私は彼の名前も論文の存在も、学校で習わなかったし、つい2日前まで知らなかった。

Price博士の忘れられた功績は医歯学や栄養学などにまたがっており、220項目もあるみたいですが、大学に入ってデータベースにアクセスできるようになったら、全部読みたいと思います。

論文中でPrice博士は現代栄養学や健康の基礎知識に多大な貢献をしており、そのほとんどの考察データの真偽性に、バイアスの入り込む余地がないほど明確に、十分な数の統計的データが背景にあると確認が取れていると考えますが、こればかりは原版を読んで初めて判る物なのかもしれないと感じます。
だた、ネット上で無料公開している原版の最初の数ページを読んだ感想としては、改訂版と原版はほぼ一緒であり、専門用語だけがきれいに変常用の語彙に切り替えているだけだったので、論文に対する信憑性の不安は全く必要ないと言える。

Price博士の論文は現代医学などによる再評価が必須で、推測と言う行為は論文中にほぼなく、きれいにデータに裏打ちされているので、グレー領域の科学などではない。現代の特に栄養学で代表されるごく当たり前な価値観も彼がベースになっていたということについて知っている人は未だ少ないのかもしれない。

有名ではないだけに実際には医歯学分野などで見落とされている事柄が多数の論文中にさらに散らばっているのではないかと推測される。

さて、Price博士の功績に一点の曇りも見られないことは既に証明済みでありますが、それを今に伝えるNGO団体に私は懸念を持っております。

Price博士の名前を掲げるNGO団体を2つ見つけました。
ひとつは歴史の比較的長いThe Price-Pottenger Nutrition Foundation。
HP内では、Healthy Living Tipsを読む限り、明らかな科学的不一致は認められず、記事の書き方も、Price博士がやっていた栄養学的範囲に収まっており、科学的考察をしている印象がありますのでこちらは健全だと私は感じます。

しかしもう一つ2000年に入って建てられたであろうThe Weston A. Price Foundationにつきましては私はその立ち位置がいまいちよくわかりません。
HPでHealth Topics欄にある、健康的に生活するために推奨されている事柄は、エセ科学すれすれ、またはアウトである記事が存在すると私は考えます。
第一に「〜〜が悪影響であるがゆえに」、「害を防ぐためには」で論文が始まっており、有害である事実関係の項目がないものがございました。
これは明らかに科学者としての考察方法ではありません。

例えば、Kim Schuetteによって書かれたElectromagnetic Radiation Protection from the Kitchenに関する文章は科学的根拠にbackingされた引用が存在しないというコメントも散見されますし、紹介記事の分野が栄養学に限らず全社会的になっており、そこまでオールラウンドプレーヤーが集まるHP仕様ではありません。

また、紹介ビデオもお粗末なうえ、私がこういうのも申し訳ありませんが、日本語訳もかなりまずいと思います。
誰かが翻訳の練習をしたのでしょうか。

この団体はHPのデザインを見ればわかる通り、金欠NGOであり、構成人員は専門家ではないボランティアの方々で、Price博士に啓蒙されて自己流の科学に浸っている方々だと推測されます。

Price博士の功績はDarwin並み、またはそれ以上に偉大であると私は考えますが、団体には何といってもPriceの名前が入っていますから、Price博士の論文が見直される必要性がある現段階において、この団体がPrice博士のイメージダウンにつながる危険があります。

まるで現代科学とグレーゾーン科学の対立構造になりかねないと危惧しております。
事実、Price博士の論文は、統計学的backingがあるので、グレーではありません。

Albert Einsteinも、相対性理論と言う素晴らしい実績を残しながら、宇宙論で躓きました。
ですからPrice博士の数百にも上る膨大な論文と研究実績からは、やはりどれも100年前の論文ですので、Price博士の言うことは例外なく100%、現代でも正真正銘正しいと言うことは私はいたしませんが、彼の研究主旨に一貫性が認められるものであり、その我々に残した彼の遺産は間違いなくノーベル賞級であるのは疑いようがありません。


相良先生
こんにちは、初めまして。
実は相良先生への返信として、先生のお言葉を一文一文精査しながら書いているところでしたが、何といってもPrice博士について調べだしたら、本当に面白いことばかりで、すべてがそっちのけになってしまいました。
今では歯学と言う領域がさらに興味深く、さらに面白いものになりました。


>成長期へ育成的に矯正学的な介入することは非常に重要と個人的な感想を持っています。
今回の議論が下顎骨に限定されているようですが、上顎骨の成長にも影響が明らかだからです。
顎骨は当該の一部であり、成長期における歯列の健全性は健常な頭蓋の発育に極めて重要な役割を果たしていると感じているからです。

はい、下顎に集中するあまり、完全にもう一方を忘れておりました。^^;;
相良先生の歯列矯正に関するご説明は、私の下顎骨切除を担当した歯科医及び医師の意見とほぼ完全に一致するものであると考えており、勝手ながら、私はとても親近感を抱いております。

さらにこれがPrice博士に通じていたことに、何とも言えない喜びを感じます。


>頭蓋は脳・脳神経・眼球・鼻腔・副鼻腔・内耳など重要臓器の格納容器です。
>また頭蓋が多数の骨の不動関節による合体でできていることを考えると、頭蓋の成長方向は生体のまた人間としての尊厳を健全に成長させるための要となり得るからです。
>実際に、成長期に歯列等の機能不全による頭蓋の成長不全により健全な人格の発達を阻害され社会性を失った報告も無きにしも非ずだからです。
>それは補綴治療などにより回復が可能なこともありえ、頭蓋のいびつなりという仮説も出ています。

これらのご指摘は一文一文がまさに私の個人的経験にマッチしたものであると考えます。

噛み合わせのことを補綴って言うんですね。
勉強になります。 
はい、私は個人的に補綴治療こそ今の日本人に最も足りていない歯科治療の一つだと考えております。

噛み合わせが当人の集中力や忍耐力と直結しており、体の姿勢とも関係があると言う仮説は、私にとっては当たり前のように考えておりますが、Price博士の論文を読むまでは、漠然とした考えでしかありませんでしたが、間違いなく信憑性があると確信を持っております。


>矯正学分野に限らず、日本の医療に欠けている大問題は予防の観念です。
>今、巷の歯科医院では予防の言葉が飛び交っておりますが、それが歯磨きとクリーニングだけという誠にお粗末なこと、

日本医療に予防まで国保が適用されれば、長期で見た時に医療費の削減が望めると私は考えますが、事実、それを裏付ける説得力のある資料を私は持ち合わせていません。
実際には医療費が増える、またはここの板でも医療費自体はあまり変わらないと推察する先生方も実際におられます。

しかし私の意見は予防医学の保険適用の有無で医療費が安くなる、高くなると言う具合の低レベルな話し合いで日本では両論が拮抗しているように見えます。
実際にこれには今は起こっていない未来の未知の社会的様子まで想像する必要があり、とてもではありませんが、安いだの高いだのはどちらの解釈も正解にできます。

しかしここで大事なのは予防医学の保険適用分の中に、子供一人一人の尊厳やQOLの向上分が予防医学導入後にどれだけ数字の上で表現されているかだと考えます。

つまり子供の早期矯正と言うお金のかかる処置を多数の子供に施すということは、間違いなくその子たちのQOLを向上させており、それによって彼ら自身が受ける恩恵は、その子が将来労働力として生産するであろう金額に釣り合うものなのかと言う、極めて低レベルで家畜管理方法同然の話し合いではなく、人には尊厳やQOLという概念があり、文化的生活面で多大な貢献が望めることも額面試算に考慮すべきだと思います。

実際に私がもし最初から歯列矯正を施してもらい、生活保護の申請で理不尽な追い返しにあわずに生活保護でしっかりと食べて勉強ができていたら、もしかしたら高校時代は辛いものにはならなかった可能性すらあります。

実際に私は今まで生きていて、医療費の額面計算上、もし国が私の歯列矯正に保険を導入していたのなら、国の負担は高くなっていたでしょう。

しかしこれを導入しなかったから、低所得者だけがQOLの向上が望めずに取り残される。
そして健康な骨格構造さえ保てなくなり、精神疾患にかかることさえ必然であり、もはや精神論でどうにかならないのはPrice博士の100年前の論文に裏打ちされております。

また、妻が私に持ち帰った話なのですが、妻の同僚の日本人と認知症を患っている人について話したことがあったそうです。
彼女たちの職場にたまに認知症の人が来て、特に大きな迷惑はかけていないのですが、時間の感覚やら、忘れ物やらを頻繁にするので、その日本人同僚が認知症の人についてよく文句を言っているそうです。

そして、私の妻が、「障がい者だからしょうがないじゃん」と言うと、同僚はびっくりした様子で私の妻と軽い口論になったようです。
妻の同僚曰く、「もし認知症が障がい者だったら、車いすとかの人に対して失礼でしょ」という発言があったそうです。
もちろんこのように考える人は世界中どこにでもいると思っていますが、認知症でさえ、そのような人たちにとっては努力で解決できる問題であり、精神論でなんとかできると考えていたようです。
これはとても馬鹿げています。

実際にはどのくらい多くの人々の目に、障がいと言うものが社会にありふれていることを認識するのか気になります。
特に大都会では周りのことを考えるとキリがありませんので、自分と関係のないことについては考えないようにしていると言う、悲しい無関心が都会には蔓延っているように思います。

何が言いたいかというと、私は確固たる理由をもって多数の顎の病気、骨格的な病気、さらには精神疾患は早期歯列矯正で防げる確率がぐっと上がると考えます。

ですが、社会は認知症でさえ障がい者と言うより、努力が足りなかったと言われるこの厳しい時代には、まさか審美や予防歯科などが彼らの明日を変える力を持っていると考えさせるには、悲しいかな。かなり無理があると言わざるを得ないです。

現代では6人に1人の子供が貧困に直面していると言われており、沖縄などの所得の低い地域では、子供の口腔崩壊が起こっているとニュースで読みました。

貧困から成長に必要な栄養素が足りなくて、虫歯や骨格異常が発生しているPrice博士の理論に完全に適合した典型的な例だと思います。

現代では虫歯や骨格異常は貧困による栄養バランスの傾きから生じると言うことがよくわかります。

これら子供を助けるには、国は貧しい子供には生活保護を間違いなく最後の子供一人にまで行き渡らせたうえで、骨格に異常がでそうなら早期歯列矯正を施しながら、最適な栄養の知識を歯科医などが親に教育する時間を設けることが必要だと思います。

もし日本の歯医者にPrice博士のしっかりとした理論が備わって、ドイツの歯医者のように一人一人の診察にももう少し時間をかけて活発な話し合いができれば、一般国民は一様に歯科医から栄養学的知見なり、健やかに生きる術を獲得できるものなのだと断言できるでしょう。

相良先生とPrice博士のご指摘通り、このような知見を一般国民に広めることができれば、歯並びと顎の成長過程の知識がその人間の生涯にわたるQOL向上であったり、更なる幸せになれる権利をもたらすことに他ならないと考えます。

さらに、栄養士は実質解剖学的な知識を持ち合わせておりませんから、栄養をバランスよくとればいいと言う中途半端なPrice博士理論を身につけていると考えます。
実際に栄養を十分取るだけでよいのだったら、食べ物はすべて液体で流動食で解決できます。
しかしそれでは明らかに顎や頭蓋の発育に支障が出ると考えます。
そのあたりの知識は栄養士がもっているとは思えません。

現代人は栄養さえとっていればいいと言う、Price博士の中途半端な考え方が根付いているせいで、サプリや流動食、柔らかいパンなどで済ませる傾向が強いです。もしそれが子供であったなら、顎が退化し乱杭歯が見られるようになり、正常な思考能力まで奪っていくと考えられます。

硬いものを食べなくなっているので、特に顎の成長が芳しくない場合、早期歯列矯正はその子の人生の要と言っても過言ではないと感じます。

ですので、予防医学の保険適用によってコストが万が一、増加傾向だとしても、それは一般先進国の文化的生活を送る上で、個々人の尊厳やQOLをどのように守ったのかのかという客観的なコストパフォーマンス式の調査が行われる必要があると考えます。


>本来の歯科医療は心身を含む全体を捉えた総合的な予防医療とするならば非常に価値の高い医療であると充実感を持っております。
頭蓋骨の健全な発育を育て、また口腔機能の健全性の維持増進あるいは機能回復により、最悪は身体の悪性腫瘍まで引き起こす感染を管理することにより、社会復帰へのリハビリとまで位置づけることができるはずです。
感染管理は予防のごく一部の当たり前の基本的医療ではあります。

とても興味深いお話をありがとうございます。相良先生が指摘しておられるように、口腔機能の健全化が、口内細菌の血管への混入を防ぐことは、私も説明を受けたことがあります。その血管に入った口内細菌が、実は体の色々な病気と関係していると言うことに、大いに共感出来るものであります。
私が以前見聞きしたのは、心臓疾患や臓器不全に関してでしたが、悪性腫瘍にも関係しているということは相良先生やPrice博士の論文に指摘されるまでまでは知りませんでした。本当に、頭蓋骨の健全な発育は体の隅々にまで影響しており、歯学の大切さは一般的に医学と分離出来ないものであると分かりました。


>私も理科2類くらいはなんとか可能な程度にしかすぎませんでしたが建築科よりもあえて歯科を選びました。

学生が減少し私立大人気の現在でさえ、東大1類2類は難しいですが、相良先生が団塊世代であることを考えると、本当に優秀な学生だったのだと、脱帽いたします。

私は高校生の時は医者になりたかったので理科3類または京医を目指しておりました。
何かとお金持ちが多い私立男子校ではクラスでは私が一番貧乏で、最初はテニス部などで和気藹々としていましたが、私は次第に食料難さながらになってきていたこともあり、毎日が社会問題の議論と学業を極める以外は思考が停止し、脇目を振る余裕もなくなりました。

次第に勉強はできるが、社会的関心の薄い学生たちの波に私は嫌気がさし、いつからか私は彼らより高偏差値の大学へ現役で合格し、彼らより社会へ恩恵をもたらす研究成果を上げたうえで、自身の存在価値を内外で証明しようと言うひねくれた考えを持っていました。

ただ、栄養バランスもろくに保てない食事が続き肌も荒れ果てていましたが、それでも精神論で自分を鼓舞し、頑張れば何だってできる気持ちでいました。
その時の勉強ときたら辛くて辛くてしょうがない。
何とか私立医学部へ入れる学力くらいはありましたが、それでは金持ち同級生を見返すという目標には届かないので意味がありませんでした。

私には理3京医 or 無であったので、最終的には落ちたら死ぬ!と言うことさえモチベーションに変え、非常に精神不安定で非効率な勉強が続いたところで、3年生になって現役での京医さえ無理であることを悟り、自主退学しました。

池袋の居酒屋のバイトでお金を貯めてまずは物価の安いチェコへ行き、アメリカの通信高校にお金を払って高卒証をほぼ金で買い、プラハにあるCharles University, the 3rd medical facultyに仮面浪人し、その間に無料であるドイツの医学部へ入学するべくドイツ語を独学していたときに、今のドイツ人の妻と知り合いました。そして幸運にも妻の南ドイツの実家で居候させていただくことになり、フライブルクの語学学校に通い、ビザを取得するために報酬が出る社会奉仕活動(Freiwilliges Soziales Jahr)で清掃や英語を教えるなどをやりました。
顎関節症が酷くなったこともあり、手術を受け、晴れて、心身ともに健全化への一歩を踏み出すことができました。

>まぁ若い時なので動機は大したことはありませんでしたが、歯科の世界に入ってみてその広さと深さと意義深さに撃たれております。
>医科の先生方やパラメディカルの方達のお仕事の尊さには頭をさげるしかありませんが、病気の後始末に追われ悲しく虚しい結末や別離の繰り返しが多い医科と比べ、歯科は健康長寿のお手伝いで生涯のおつきあいを可能とする楽しく嬉しく元気の出る建設的な仕事ではないかとますます実感する毎日です。


ここで、本当は冗談の一つや二つで乗り越えようかなと考えていたのですが、あいにく私の返信より早く、私をかわいがっていただいている森川先生から返信があったようなので、ここに誤解のないようにしっかりと本心を書かせていただきます。

私は相良先生に絶対に秘密にしなければならないことが1つあります。
それは、過去の東医歯大出身の医師と歯科医と、当時ボンボン気味の高校の同級生などが東医歯大と何かしら関係しており、診察していただいたときに、複数の医師などはインフォームド・コンセントもろくにしてくれず、私は東医歯大関係者が経験上嫌いになりました。

そして、私は小中高と、東京で母子家庭だったのですが、当時は子供の医療費免除はありませんし、生活が苦しいことを区役所に言いに行った時の役員の悪態極まる態度は、今でも脳裏に焼き付いております。
生活保護の水際対策は、一生その人の人生に記憶される問題です。

ということで相良先生は公務員であったご経歴もあり、私の二重の宿敵と言っても過言ではございません。

しかし、ここで一つ明確にできることは、私は過去の情に流されるほど愚かではなく、それより遥かに次元の高い会話能力が備わっております。
海外生活からは、とても大事な教訓である、初対面の人には必ずすべて公平に親切に接するべきであると教わりました。

この板ではそもそも私の進学先や職業相談を目的としておりました。

その上で私の個人的経験から、東医歯大の学生は頭はいいが、社会へ貢献したいという熱意が感じられず、事実はもしかしたら180度異なるかもしれませんが、私の人生経験はここだけは避けるべしと今でも思っています。

それは基礎学力重視で社交性のための大学教育での機会が少なからず欠如しているのではないかとさえ考えております。
事実、これは東医歯大のごくわずかな関係者が私にもたらした知見であり、私の責任ではありません。

この話は私が昔中国人が大嫌いだったことと関係があります。

それは母の再婚相手が中国人だった(その後離婚)からくるものであり、私もそれを一生忘れることはないでしょうが、何が言いたいかと言うと、私は現在中国人にも親友と呼べる人が何人かいます。
偏見があるのはしょうがないにしても、それを相手に感じさせないことがとても重要であり、初対面の人間を必ず公平に接したうえで、一人一人は全く別の個体であると考えて、それぞれを見ています。

中国人の親友に対して、これまで一回も、私の偏見を適用したことはないと思いますが、そればかりは本人から聞いてみないと分からないことでもあります。
しかし私たちはとても仲良くできているだけに、「実は中国人が嫌いだったんだ」と言ったところで、日本人と中国人の一般論で、それぞれの良いところ悪いところを論じるだけで、心が広い中国人の友達を尊敬していることに変わりありません。
彼らが私の中国人に対する考えを大きく変えたのは間違いありません。

海外にでれば、〜関係者だからとか、国籍とか、細かすぎてやってられません。
偏見を持つこと自体はしょうがないことだと思います。
私にもどうしようもないです。

私は事実、過去の経験から日本の歯科医をほとんどみんな不信に思っています。

ですが、私はこの板で先生方の誰に対しても失礼を働いたでしょうか。
もし失礼があったのでしたら、どこをどう言ったらよかったのかをご指摘の上で、謝らさせていただきます。

ですが、私は偏見の塊でありながら、初対面の人に対しては必ず公平に話を進め、できるだけ偏見を適用しない形で新しく接する人をそのまま評している自信がございます。

実際に、これから素晴らしい人間性を有した東京医科歯科大関係者と話す機会があれば、東医歯の私の中の評価も改めざるを得ないのは当然だと思います。

私は現段階では東医歯大に魅力を感じず、そこに通う学生の家庭平均所得がとても高く、病院では高度な医療を提供しているのだろうが、先生方の視野が狭く、医療の単なる技術者であるがのごとく患者をデータの上だけで判断する気質が感じられ、実際に一人一人と関わろうとしないと当時は感じた。

しかし、これからいざその関係者たちと知り合うことになり、偏見によって私の方から率先して彼らに失礼に振舞ってしまえば、そんな人間に歯科医になる資格がないし、良い医療人にはまずなれないですから、私が医療全般を諦める必要があるとさえ考えます。

私は医療には優しさが必要であり、臨床では完璧な人間性が求められており、一般人は歯科医や医者を人間としてではなく、半分神の遣いとして崇める人もいるのはそういった理由によると思います。

私が偏見を持つべきでないと言うことを指摘されましたが、それは明らかに人権侵害で、私の頭の中の事柄は私の妻でさえ干渉することができません。
私が偏見を持ている責任は明らかにインフォームド・コンセントなどをちゃんとやらなかった当時の医師だったり、当時の区役所の人間だったり、家庭を顧みない当時の中国人の男だったりが悪いです。私はそれによって偏見があります。

この偏見を消し去るには記憶から消す必要があります。
さて、lobotomyでもやるのでしょうか。
つまり偏見を持つなではなく、偏見を見せるな。
と言うのが人間に出来る精一杯であると考えます。

私は現時点では東医歯も公務員も嫌いであると公言いたしますし、
じつは日本の歯科医が医師よりもっと嫌いという絶対的秘密さえあります。

しかしこのほど初対面である先生方に私は果たしてこの価値観を最初から押し付けていたのでしょうか。
もしそれが事実でしたのなら、私が医療人になる資格は既にありません。

本当は冗談でも言って、こんなどうでもいいことは飛ばそうと思ってたんですが、指摘されてしまったので、あえてこのような駄文を付け加えなければならなくなったことについて残念に思っています。

私には相良先生に限らず、初対面の日本人歯科医や公務員であっても、差別をしない自信があります。
私が唯一偏見を偏見のままでぶつけてよいのは、私の偏見を作った当事者以外はありえません。


相良先生のクリニックのHPには、活き活きと働く同僚であったりコメディカルの方々が写っており、産休から戻ってきた人もいたりして、こんなに楽しそうにしている女性の方々を医院のHPでみるのは極めて稀であると断言できます。
女性を幸せにできる人間に悪い人はいません。
相良先生の周りにいる人に配慮が行き届いている結果だと想像します。

私は患者を幸せにする前に、必ず同僚歯科医師やコメディカルが一人の例外もなくみんながハッピーになれる職場づくりをしたいと強く思っています。

また、相良先生につきましてはここでの素晴らしいご発言と、国際ビル歯科のHPしか判断材料がございませんが、きっと相良先生は私がもっとも尊敬すべき歯科医の一人であると私の直感がそう訴えております。

>医科の先生方やパラメディカルの方達のお仕事の尊さには頭をさげるしかありませんが、

これが上記の仮説を裏付けており、私も相良先生みたいになりたい。これ以外言葉が見つからないのであります。

>もう歯科大学の教育もすでにガラリと変わっており、これから卒業する学生は極めて優秀ですからうかうかすればトップの座は安穏とは得られません。

研究内容は科学全般において高度専門化と細分化になるのは世の常であるとのご指摘だと理解しました。
確かに習得に必要な努力量も上がっているのでしょうか。
がんばります。

>学生が優秀で若い感性を持っていればあなたの10年は失われた、という冠詞がつくかもしれませんし、社会的経験値があり俯瞰的統合的に理解行動できるのであれば大人な10年だったといわれるかもしれません。

私の今後の人生の全ては、医療人として例外なく多くの人々を幸せにできるかにかかっていると思います。
私には妻も相良先生もいるので問題ないと思っています。

>我々開業医も新たな教育レベルに合わせてアップデートしていかないと歯医者の化石とか破壊者だとか言われかねない立場となっています。

医療は日進月歩でアップデートが必要であることを痛感します。
しかし相良先生ほどの方であれば、しばらくアップデートしなくても、長い時間最前線に留まれると信じてはいるのですが^^;

私は勉強という単語がたまにおかしいと思う時があります。
もし、勉強が楽しかったら勉強ではないと思いますから。
もし本当に歯学が好きであれば、大学在学中の勉強トータル0時間での卒業となるわけです。

私は苦しいことはもう御免ですので、大学ではこれまで通り、遊学させていただきたいと思っており、そのための教育環境を探しております。

この板で、船橋先生から外国人の歯科医師などが力になってくれると言うご意見がございまして、再度進学先を考えてみた結果、なるべく国際色豊かな大学と言う意味で外国人および留学生数の多い学校を調べたところ、阪大と九大が候補にあがりました。
また、それぞれの郊外であれば、6年間住んでも苦にならない程度の十分な田舎が用意されていることは調べてあります。


>田尾先生も日本を世界一の歯科にしたいと言っています。頑張りましょう。

ドイツやスウェーデンを超えるのは極めて難しいと思います。

しかしマラソンのゴール地点はあまり移動していないと思うので、私たちが一定のペースで歩き続けられれば、彼らといつかは確実に並べると考えると、意外にイケると考えます。
彼らとしっかり平行に並べば、いちおう世界暫定一位ですから^^
意外にも現実的目標なのか!?
私も現役の先生を見習いながら頑張ります!
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Kieferknochenさん
返信日時:2017-01-26 10:28:06
森川先生

>>「医師にはなりたくないと思っています。地位、年収、見栄。それらを手に入れるために人生の幸せに過ごす時間を節約するのであれば、」
医師(あるいは医師を目指す人)にたいしてひどい偏見があるような・・・

そのようにご意見されると言うことは、森川先生が私の文章を精査されていないと思います。
文の抜粋箇所が適切でなく、私の意図が捻じ曲げられております。
ここに正しく記しますと、

>森川先生のご提案はうれしいのですが、医師にはなりたくないと思っています。
>地位、年収、見栄。
>それらを手に入れるために人生の幸せに過ごす時間を節約するのであれば、そもそも現状でほぼ満足しておりますが、ただ一つ歯科医になりたい夢は叶っていません。


つまり、お読みになればわかる通り、これは私自身のの現在の状況から見た医師と言う職業についての適合性について述べております。
医師は一般的にそれら3つが備わっている職業であるのは周知の事実で、一般的に勤務医は歯科医よりは忙しいです。しかしその例外も存在すると言うことについても


>医師にもきわめて人間的な生活が送れる科が存在するとたまに聞いたりはするのですが、私は歯学を重点的に勉強したいと思っています。

と言う風にほのめかしてありました。

私が再三医師になりたくないと言っているのに、その理由さえも森川先生が私に質問をしてくださらなかったことに少し残念に思っていますし、揚げ足取りのような気がしております。

実際に、本来述べなくても良かった私の生い立ちなどを述べさせていただく機会を2度与えて下さり、ありがとうございました。

なにしろ先生は日々忙しく地域社会に貢献なされている身でございますので、万が一先生が私のことが嫌いであり、私に文句を言われても、言い返せるだけの実績を持ち合わせていません。
現段階で社会に何もできていない私はクズでございます。

森川先生がお忙しい中、わざわざコメントいただいているので、何かわかりずらい文等があれば、繰り返しご説明いたします。

ただ、私は今歯学部を目指すために最高に意気込んでおり、志望校や将来の方向性などがかなり見える状態になりましたので、そろそろ受験勉強に集中しようかなと考えておりました。

森川先生がきっかけで、私が自身のことについて書いているときは、極めて気分が優れませんでしたが、最終的にはそれによって助けてくれる方がいらしたからこそ手にすることができた最高の情報と、確固たる歯学への信念を与えていただくための大きな手助けになりました。

あの後、船橋先生のご返事がなかったのが少し残念に思ってはいましたが、全体的に素晴らしいディスカッションです!
これはすべて森川先生がいなければ達成できなかったと考えます。
回答 回答14
  • 回答者
回答日時:2017-01-26 13:21:50
ご返信ありがとうございます。

2つの本については要旨をご理解して頂いていると思います。
邦訳本もあります。
Price博士の業績については現代のエビデンスレベルとは切り離しても、論理が帰納法的弁証法の欠点をきちんと補っている極めて明確な科学的検証と思っています。
その研究は当時の隔離された社会が機械文明の及ばない未開拓な地域に存在していたという現代では得難い好機に恵まれたこと、それだからこそ当時困難であったろう調査を丹念に積み重ねたこと、財団や当時の叡智を60人も集められる求心力を彼が持って数千羽の兎の実験を含む膨大な研究を残したこと、など現代でも再検証は不可能に近い偉大な業績と思われます。
歯とは直接関連はありませんが現代の世界で最も幸福で最も笑いが多い少数民族と言われているピダハンの死生観も興味深い世界です。

博士の考えは私が半世紀前の授業でFocal Infectionという概念だけを習いましたが、博士の名前も詳細もそれに基づく講義もまったくなかったように思います。
当然開業後の臨床の先達からも全く出てくる気配すらありませんでした。すっかり忘れていた十数年以上前にこの本に出会って歯科の重要性を再確認でき、そのころ日本歯科人間ドック学会を創設する時にお声をかけて頂いた時は普及のチャンスと心躍りました。
ただやはり業界や大学の壁は厚くまた私の力不足でただの歯医者の会から脱皮できませんでした。
もう少しなんとかできたとは思いますが私自身目の前の蝿を払わなければならない事で全力が出せず、私の課題であった学会の基礎と経済的基盤を確立できた10年目を節目に卒業させていただいたことはまだ名残があります。

しかし、歯科医療の価値は高くいずれ日本の社会からも広く深く評価されるとしても今でさえ、世の人たちは言葉では表現できなくとも喉元まで突き上げる歯科への要求を潜在的に抱えています。
その膨れあがる圧力へあたかも満々とたたえた水風船を針で突くほどの答えを提供できれば歯科医療の需要はほぼ無限です。
本質を捉えた仕事をすればどの業界であろうと食べていけないはずはありません。
ましてや田舎であればコストはとても小さくプライベートは充実しながら患者さんは本物を求めて全国どこからでもやってきてくれます。
歯科医院はいたるところにあれど、健康に飢えている患者さんにはこの不毛の砂漠の日本に見つけたオアシスに見えることでしょう。

さらにジパングや印象派に限らず昔から日本は世界から好意の目で眺められていますし、今はネットで情報はあっという間に広まりますから今年はインバウンドは2000万人を超える勢いに爆発しています。
あなたのように語学が堪能で社会経験も広ければ対象の一部をインバウンドにも広げれば自費診療が膨れ上がることさえ想定できます。
年齢などご心配ないのではないでしょうか。
中身です。
心身の若さもあなたの操縦次第です。

また歯科医療は技術をして見せる前に、癒やす段取りが欠かせませんがどうやらそのすべも身に着けておられるようですから万全です。
ちなみに昔私が間違いではなかったんだと勇気づけられた本があります。それは20世紀最大の心理療法家と謳われているMilton H EricksonをJay Hary が著述した Uncommon Therapyです。

Dawkins博士のご紹介ありがとうございます。
知りませんでした。
現代ではその遺伝子を基礎とすることが常識となっていますが、Ericksonも現代では催眠療法、コーチング等々支流を作って脈々と受け継がれています。
ところがPrice博士の業績だけは忘れられたように断ち切られているのは隠蔽工作だったとMeinig博士が懺悔していましたが現代でも受け入れがたい空気があり難しいところです。
関連して予防的概念自体が形而上学的で日本国民にはアピールする視覚化が困難なことも、疾病医療に関わる最先端の機械設備や薬品や材料とくらべて戦略が必要と感じています。

NPOもご紹介ありがとうございます。
知りませんでした。
1999年からのNPOしか見ていませんが設立経緯からしても怪しいですね^^ 
他のPrice博士の業績も全然知りません。
急ぎませんから後でお勧めがあればアブストラクト^^; だけ教えてください。


>私は個人的に補綴治療こそ今の日本人に最も足りていない歯科治療の一つだと考えております。

私もそう思っており補綴の切り口で全科目を統合できる重要科目で、現在全力でアップデート中です。


>歯学の大切さは一般的に医学と分離出来ないものであると分かりました。

今更ながら、学業を疎かにしたツケで基礎がなくて苦しんでおります。
ぜひ基礎を学んできてください。


>相良先生が団塊世代であることを考えると、

そうなんです。
あの頃は勉強しろと叩かれたから皆同じです。
医科や法科等に進む先生方は頭脳の出来がまるで違い身体や精神は頑健でまるで化物みたいに桁違いに優秀です。
そんな彼らでも世の中に出ると名前が出る人はほんの一握りです。
今更ながら背伸びしなくてよかったと冷や汗をかいています。


>まぁ若い時なので動機は大したことはありませんでしたが、

決めた理由は手先が器用で物を作ることが好きとか、たまたま歯の治療に行った近所の先生が腕も良いがなんと東京医科歯科大学出身ながら説明が多い人格円満なお人柄だったことが、後から考えると頭の隅に残っていたのかもしれません。
決めた当時は17才なのでそんなことよりサーキットに行って爆音や匂いに酔いしれたり免許をすぐ取りやっと手に入れた500円のオンボロバイクを分解修理することに夢中でこれのほうが大事でした。
高い工具を買えないのでどうしてもエンジンがバラせなくて地団駄を踏んだものです。
進路を決めてからは医科歯科1本で他はもう良いか〜とボーッとしてた、ただのガキです。
今は学業のレベルが高くなりましたね。
もう私には受かりません。


>日本医療に予防まで国保が適用されれば、長期で見た時に医療費の削減が望めると私は考えますが

試算では10兆円単位で医療費削減が可能ともいう歯科の学者もおりました。
しかし医科界では医療費削減など毛頭無いとも言われています。


>本心を書かせていただきます。

誰にでもあると思います。
それが言える人がいてもいいと思います。
全部ではなくこの人にはこの秘密、この人にはこの秘密、なんてのもいいんではないでしょうか。
それができれば楽になるしそうでないと能面みたいになるのも嫌だし。
国別などの好悪の感情も私も持ってますが結局相手は国ではなく人ですからね。
私の実際の付き合いは他の大学卒業者がほとんどですし、卒後できた親友も他大学出身です。
同窓会費は全体も地区のもキチンと払っていますが殆ど出ませんな〜。


>私は医療には優しさが必要であり、臨床では完璧な人間性が求められており、一般人は歯科医や医者を人間としてではなく、半分神の遣いとして崇める人もいるのはそういった理由によると思います。

頑張ります^^;
でもどの業界でも変わりないのでは。人を相手にする職業なら、基本的人権を守り、平等に対応し、礼節に励むことは。


>相良先生の周りにいる人に配慮が行き届いている結果だと想像します。

いえいえ、いまだに不徳の致す結果に泣いております。
また大勢泣かしてきております。
幾度となく反省も鍛えられたこともありました。
血液型のことは全く知りませんがO型のせいなのでしょうか、よく、鈍感!と言われますので、John Grayや1分間謝罪の本を読めとお付き合いの基礎から厳しくご指導を受けたこともありました。
頑張ります^^;


>きっと相良先生は

実物はがっかりするでしょう。
私は国語とプレゼンがまぁ得意なので輝く虚像を皆さんにイメージさせることができるからです。


>私には妻も相良先生もいるので問題ないと思っています。

回答します。
後半は期待しない方が良いでしょう。


>私は勉強という単語がたまにおかしいと思う時があります。

今までのお話からするともう克己勉励は不要な言葉に思えます。
勉楽でしょう。


>阪大と九大が候補にあがりました。

どちらの出身者も友達ですがとても楽しいので良い選択だと思います。
田舎も豊かです。


>田尾先生も日本を世界一の歯科にしたいと言っています。

田尾先生が具体的に何を目指しているか知りませんが、彼はもともとプロ野球を目指していた人でした。
それを断念しての歯学部在学中に野球部で活躍しながら、しかも夜はバイトしながら、その6年間に専門書を2,000冊読んだそうです。
高校模試でも全国一位であり、ネットのサイトでも日本一であり極めて優秀です。
なのでいずれ今計画中の秘密を明かしてくれる日を楽しみにしています。

私自身はこの日本に生まれ育ったことはとても僥倖だし、とても感謝の気持ちでいっぱいです。
何かで日本をもっと良くするお手伝いが少しでもできればいいなと思っています。
また日本に良くしてくれた国には少しでも恩返しも出来ればとも考えています。

回答 回答15
  • 回答者
回答日時:2017-01-26 14:45:57
私はKieferknochenさんが医学部を受験したほうがよいとはまったく思っておりません。

どうも勘違いさせるような文章を書いてしまって失礼いたしました。

どうぞ歯学部の受験に集中してください。


意図が捻じ曲げられているとのご指摘ですが、Kieferknochenさんの文章は私には長すぎてとても精査できませんので、私からの発言は今後は控えさせていただきます。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Kieferknochenさん
返信日時:2017-01-27 09:03:38
田尾先生

>田尾先生が歯学部在学中に野球部で活躍しながら、しかも夜はバイトしながら、その6年間に専門書を2,000冊読んだ

これはまさに超人的だと思います。
実際に日本では大学受験が一般的に最後の重大事項なので入ったらそれでろくに勉強しない人がほとんどだと思いました。

私はむしろ欧米流の考えが染み付いているので、大学に入ってからたくさん勉強する人のほうが優秀だと考えています。
実際にそういう人間のほうがいろんな意味でまともだと思います。

私は父がいないから苦労したと言う感覚がありますが、逆に父の影が社会的にとても大きく、もしその下で家族や社会からの期待に応えようとしていたなら、その時の重圧はきっと私の苦しみを超えるかもしれないと考えます。

田尾先生は多面的に多くの努力を発揮できると言うことは、文武両道が物語っていると思います。

私の高校模試では、英語と数1Aまではよかったんですが、その他は国語も含めて壊滅状態でして、とてもではありませんが、高校時代に自慢できるものなど何もありませんでした^^;
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Kieferknochenさん
返信日時:2017-01-27 11:58:50
>いつか田尾先生が計画中の秘密を明かしてくれる日を楽しみにしています。

そういえば、この掲示板、何の広告もないし、全部無料だし、それでもこうやって素人が専門家と普通にお話しできるって・・・先生方は忙しい筈なのにこうして無料で私のわがままを聞いていただいていることは、本当に奇跡だと思います。

田尾先生がこの歯チャンネル88を開設した経緯を今初めて読むにあたり、歯科への関心を日本中に広めるたいという素晴らしいお志に感動しています。

今田尾先生のブログを見ているのですが、まるで日経平均株価グラフみたいなのがたくさん。 
そうか、田尾先生が私のわがままな質問に色々な先生にマッチングをかけてくれていたのですね!?

であれば、私はこれ以前のコメントで森川先生について悪いことしたなと思います。

最近は医学ではネットを使って在宅診療とかやっているようですが、歯チャンネル88は既に歯学の在宅相談の段階だと思いました。

正直、一見微妙なHPだなとは思ったのですが(大変失礼!)、メチャメチャ前衛的な気がしてきました。
私はこのような発想があるとは想像もできませんでした。

田尾先生は当初、歯チャンネルは患者のためとしてきているようですが、実際に歯学部を目指す学生にも希望を与えてくれました。

いつの日か恩返し出来る日が来ればいいなと強く思っております。

毎日PCと何十時間もにらめっこということですので、私にわざわざ時間を割いていただいてとても感謝しております。

私が歯科医になったときに、私にできることがあれば、それこそ日本の歯科を世界一にするために田尾先生にお考えがあるのなら、私にできることがあるなら全力で応援していきたいと考えております。

私の無作法をどうかお許しください。

返信は必ずしも必要ではございません。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Kieferknochenさん
返信日時:2017-01-27 21:02:06
相良先生

>邦訳本もあります。

はい、アマゾンで発見しました^^
歯学部に入学したらこれと原版を読み比べて専門用語を身につけながら精読していこうと考えています。
勉強の合間にでもPrice博士の他の論文についても調べてみるつもりです。何かわかったら早急に相良先生にご連絡したいと考えます。
えと、相良先生へのご連絡は、国際ビルクリニックへお手紙などを送るとか、または相良先生のメールアドレスなどを教えていただきたいです。

私のは ???@gmail.com です。
???とは仏語で???の意味です(笑)
下品で申し訳りません。
毎日一度は確認いたします。


>Price博士の業績については現代のエビデンスレベルとは切り離しても、論理が帰納法的弁証法の欠点をきちんと補っている極めて明確な科学的検証と思っています。

そうか。
こういう文章の書き方のことを帰納法的弁証法と言うのですね。
帰納的な文の書き方だということは理解しておりましたが、何しろまともな教育を受けていないので、学術的で教養のある単語のバリエーションを今後増やしていくことが課題であることが分かりました。

>その研究は当時の隔離された社会が機械文明の及ばない未開拓な地域に存在していたという現代では得難い好機に恵まれたこと、それだからこそ当時困難であったろう調査を丹念に積み重ねたこと、財団や当時の叡智を60人も集められる求心力を彼が持って数千羽の兎の実験を含む膨大な研究を残したこと、など現代でも再検証は不可能に近い偉大な業績と思われます。

本当にそうですよね。
学術内容が難しいだけに、ここで当時集まった60人と言うのは、当時の精鋭部隊さながらだと私は勝手に想像するのです。
Price博士はNational Dental Associationの創始者、つまりアメリカおよび世界に先駆けた歯学学会の父と言っても相違ないと思います。

ここまでの業績であったにも拘らず、当時の時代的にアメリカは白人国家で、それ以外の人種は奴隷または2級国民の扱いであり、その奴隷や資源をめぐって欧米列強が競って世界を手中に収めようとしていたと思います。
それでいて、未開の奴隷集団のほうが実質優秀であると遠回しにほのめかしているとも読み取れるかもしれないため、多数のアメリカ人のカンにでも障ったのでしょうかね。
このような全世界的でリベラルな発想を受け入れる土壌がなかったことが想像できます。

また、当時は分かりませんが今ではアメリカ人はカナダ人を自国民のように受け入れるとまではやはり行かない多少の確執があると妻が言っております。

きっとカナダ人であるPrice博士の活躍の場が、主にアメリカではなく、Darwinと同じイギリスであったなら、もしかしたら今は世界的にDarwinと肩を並べて、その理論の検証も進んでいたと私は考えます。アメリカはやることはいつも大きいですが、それは大雑把と紙一重ともいえると思います^^;;

現代でさえ、例えばFDAは日本の厚生労働省を少しは見習った方がいいと思うほど、科学的考察方法が雑だと思います。
科学的検証方法はいつの時代でも変わらないはずなのに、FDAは例えば人工甘味料にまつわる論文を出す過程で、明らかに人物や研究企業名の社会的ステータスやコネ、人間的つながりなどを細かく調べ上げたうえで、ようやくデータを見ると言う姿勢であったことが明らかになっております。
もしご覧になりたければリンクを差し上げます。ハーバード大のサーレと言う人物のアスパルテームについての動物実験などをFDAが認可する過程について書かれた論文です。

もちろんFDAは他のたくさんの重要で良いこともやっているとは思いますが、何しろ組織がグレーすぎると思います。
こんなのが事実上の世界中の食品科学審査機関の最高権威であることに腹が立つのであります。


>財団や当時の叡智を60人も集められる求心力を彼が持って数千羽の兎の実験を含む膨大な研究を残したこと。

当時の実験規模としては革命的大きさだと思います。そこはやっぱりアメリカですね^^

>現代の世界で最も幸福で最も笑いが多い少数民族と言われているピダハンの死生観も興味深い世界です。

これはまったく存じておりませんでした。
少し調べてみたら、これも私にはすっごく興味があると思います。

宗教(儀式)が先かまたは神が先か言う話や、人類史のいつの時点で宗教が発生したかなどの研究は色々な学者の哲学書があると思います。
脳神経科学者や、分子生物学者、そして文系の観点からの言語学者など。
このような特異的集団の研究はもしかしたらそれらにつながるのかもしれませんね。
受験勉強の合間に読むにはちょうどよさそうですね^^


>博士の考えは私が半世紀前の授業でFocal Infectionという概念だけを習いましたが、博士の名前も詳細もそれに基づく講義もまったくなかったように思います。
>当然開業後の臨床の先達からも全く出てくる気配すらありませんでした。
>すっかり忘れていた十数年以上前にこの本に出会って歯科の重要性を再確認でき、そのころ日本歯科人間ドック学会を創設する時にお声をかけて頂いた時は普及のチャンスと心躍りました。
>ただやはり業界や大学の壁は厚くまた私の力不足でただの歯医者の会から脱皮できませんでした。
>もう少しなんとかできたとは思いますが私自身目の前の蝿を払わなければならない事で全力が出せず、私の課題であった学会の基礎と経済的基盤を確立できた10年目を節目に卒業させていただいたことはまだ名残があります。

日本歯学発展のためにご尽力された相良先生の苦悩を感じ取れます。
私は極めて粗野な環境で生きてきた身でありますので、相良先生のようにacademiaには向いていない人間であると思います。
実際に学会と言うところにどのような人間がいて、どのような駆け引きがあるのか、私は全く知る由もありません。
ですが、そこで認められるか、またはそうではないかで本当に気苦労の多い世界なのだと考えます。
例え優秀であっても、正当性があっても、きっと認められるとは限らないのでしょう・・・


>しかし、歯科医療の価値は高くいずれ日本の社会からも広く深く評価されるとしても今でさえ、世の人たちは言葉では表現できなくとも喉元まで突き上げる歯科への要求を潜在的に抱えています。
>その膨れあがる圧力へあたかも満々とたたえた水風船を針で突くほどの答えを提供できれば歯科医療の需要はほぼ無限です。
>本質を捉えた仕事をすればどの業界であろうと食べていけないはずはありません。

一文一文が心にしみてくるようです。
私も歯科医になろうと漠然と思い立ったきっかけもこれです。
つまり、私の顎の手術や歯列矯正後にどのようにして私が蘇ったという体験(笑)は、絶対日本でこれから必要だろうなっていう、密かな確信が私の中にはありました。


>ましてや田舎であればコストはとても小さくプライベートは充実しながら患者さんは本物を求めて全国どこからでもやってきてくれます。
歯科医院はいたるところにあれど、健康に飢えている患者さんにはこの不毛の砂漠の日本に見つけたオアシスに見えることでしょう。
>さらにジパングや印象派に限らず昔から日本は世界から好意の目で眺められていますし、今はネットで情報はあっという間に広まりますから今年はインバウンドは2000万人を超える勢いに爆発しています。

>対象の一部をインバウンドにも広げれば自費診療が膨れ上がることさえ想定できます。

とても参考になる情報をありがとうございます。
田舎でプライベートを満喫しながら患者が来てくれることはまさに私の夢です^^
海外に人脈を作ることや、しっかりしたHPや多言語で高度な医療を提供しているとなれば、日本人と外国人も一緒に診察を受けに来てくれるかもしれませんね! 

まだ入学していない身ですが、頭の中がもうバラ色なんですが(笑)
いけないいけない。
無いものを数えるのではなく、有るものを数えるべきです^^;;
私は先ず大学へ行きます!

>昔私が間違いではなかったんだと勇気づけられた本があります。それは20世紀最大の心理療法家と謳われているMilton H EricksonをJay Hary が著述した Uncommon Therapy

少し調べてみたら、やっぱりすごい面白そう!

私は高校生の時に豊島区立中央図書館と言うところに閉じこもって本を次から次へと速読(大雑把ともいう)で読んでいて、心理学コーナーの本について感じたことは、理系科学者→心理学のタイプの著者はいずれも非常に素晴らしい本を書かれていました。
ですが、文系出身の心理学者が書いた本は(図書館にあったものでは)どれもこれも内容が同じだと思いました。
とりあえず本を出版したかったのか分かりませんが、見事にみんな同じ事が書いてあったと思いました。

そんな本が100冊以上、3棚くらいを占領していました。
文系心理学者自体は必要だと思います。
ですが日本の多数の文系心理学者は頭を使った研究をしている印象がどれも薄く、心理学を人生のハウツー本と勘違いして書かれていることが多いと思いました。

本の著者紹介欄には必ず超イケメンかお姫様のようなキラキラした写真と、誰を意識しているのか趣味もバッチリアピールがあるように書かれていることが多いと気づきました。
こういう本を連続で1段分一冊ずつ、きちんと手に取って読んだところでさすがに怒りがこみ上げてきたのを覚えています(笑) 
心理学コーナーの本はきっと人気があるのでしょうね。
しょうがないとは思います。

Milton H Ericksonが医学を学んだうえで心理学に来ていることをみると、とても期待できるものであります。
受験勉強の合間などに読んでみます。
ご紹介いただきまして、心から感謝いたします。

分子生物学者のDawkins氏はアメリカのエセ科学やキリスト教徒と戦っている印象があります。
特にアメリカではDawkins vs キリスト教と言うくらいに世界中の保守キリスト教徒や保守宗教家から大バッシングを受けていますが、それを逆なでするように「悪魔に仕える牧師」を執筆しており、とても勇敢でいらっしゃるようです。

実際に保守キリスト教徒はダーウィンの進化論も信じておらず、人は6日目にできた主義なうえに、The Creation Musiumというキリスト教財団が作った、人間と恐竜が和気藹々と戯れていることを観察できる恐ろしい科学館さえあります。

さらにアメリカ人の世論調査で、ダーウィンの進化論を否定し、天地創造論を支持する割合が44〜47%もいるらしく、Price博士もDawkins博士も・・・察するしかないかと。

ただ、Dawkins博士は幸運なことにイギリス人であり、アメリカにいたならここまで有名にはならなかったと考えます。 
やはり、イギリスやヨーロッパには正当な科学を支持する土壌があると考えます。

以前ご紹介しました2つのPrice foundationsについてとても興味深い事実が分かり、精査する必要があるため、これについては1〜2日ほどお時間いただきます。
考えがまとまり次第ご報告いたします。


>Price博士の業績だけは忘れられたように断ち切られているのは隠蔽工作だったとMeinig博士が懺悔していましたが現代でも受け入れがたい空気があり難しいところです。

Darwin氏もDawkins博士もイギリスだったから有名になれたと思います。天地創造論を心底信じている科学者が多すぎるアメリカでは、Charles Darwin of Nutritionであるが故に受け入れられていないのかもしれません。
アメリカの科学の最高権威の集団の中にも、特に生物学分野において基本的科学考察方法がキリスト教の教えと相反する場合はネグレクトする傾向があると私は考えております。
アメリカはリベラルな人であれば、底なしなまでに優秀な人間が山ほどいる一方、社会全体を見渡せば、いかに多くの人が未だにキリスト教に固執しているかは、Dawkinsの本が物語っていると思われます。

そのようなキリスト教徒は、科学と聖書が共存できていると考えておりますが、Darwinismを否定して、DNA二重らせん構造、放射性炭素年代測定の一部またはすべてを否定しているので、彼らの科学的考察のスキルは・・・察するべきかと。


>関連して予防的概念自体が形而上学的で日本国民にはアピールする視覚化が困難なことも、疾病医療に関わる最先端の機械設備や薬品や材料とくらべて戦略が必要と感じています。

け、けいじじょう、なるほど、なるほど。
とても鋭い洞察で、私もとても共感いたします。
どうにかして見える形で国民に強くアピールする必要がありそうですね。

>試算では10兆円単位で医療費削減が可能ともいう歯科の学者もおりました。
>しかし医科界では医療費削減など毛頭無いとも言われています。

やはり反発するのは医科界なのでしょうか。
歯列矯正で病気が減れば医師は失業が心配なのでしょうか(笑)

>よく、鈍感!と言われます

羨ましい限りです(笑)

私も血液型については未だに知らないのですが(笑)、
高校の時にO型は誰からも好かれると聞きました。

OとAは相性いいんだ〜とか聞いた覚えがあります。
私の母はO型で私がA型です。
母と私は性格的不一致はあまりなかったか気がします。
そういえば私の妻もO型です。
信憑性の程はわかりませんが^^

一部個人情報の為変更しました。
回答 回答16
  • 回答者
回答日時:2017-01-27 21:39:03
あまり個人情報は晒さない方がよいと思い内容を変更しました。

また長文は読めませんから回答はできませんので。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Kieferknochenさん
返信日時:2017-01-27 22:49:04
柴田先生

お心遣いありがとうございます。

私は勉強だけしていれば良い一方、先生方は働いていらっしゃいますので、私が長文を書いていると言うことが、どれだけ先生方に負担をかけていることか、私も心配しておりました。

ただ、先生方に教えていただいた知見が、どれだけ素晴らしいものだったかについて語らずして終わるのは私も先生方も望んでいないだろうと、勝手に判断させていただきました。

このような心躍るようなディスカッションは、私の人生では極めて稀でありましたので、つい熱がこもってしまいました。

ここでのお話がいったん落ち着いてところで、今後の質問があった場合は極めて簡潔に書かせていただこうと考えております。

また、私の●●●ですが、こちらはサーバーメールですので、グーグルへハッキングされない限りは私の匿名性は、田尾先生を除いて依然保たれていると考えています。

お忙しいところご意見、そして柴田先生に気にかけていただいたことにとても嬉しく、感謝するものであります。

私は相良先生と田尾先生のお時間を特に使ってしまっていると言う自覚をとても重く受け止めていますが、やはり先生方が紹介してくださった論文であれば、「読みました」と言うだけではとても失礼であると感じ、どのように読んで、読んだ感想を先生方にお知らせするのが私の最低限の責務だと感じました。

ただ、本来、最初のタイトルでありました私の歯学へのモチベーションについてのことは、既にやる気100%を通り越しておりますので、質問は解決したとも言えます。

先生方と論文についての知見を共有していることを確認したうえで、私は既にクロージングを図っているつもりでした。
(依然長文で申し訳ありませんが)

それに、きっともう1または2コメントで終わらせようと考えておりました。

相良先生や田尾先生がとてもお優しいので、私の方はいくらでも勉強をしたいのが本音ではありました。
しかし先生方の良心を利用することだけはあってはならないと考えます。

先生方はどう思っているか分かりませんが、私はここで大切な友達を見つけた気でおります。
だからその思いを書かなければ伝わりません。

しかし書けばその友達に迷惑がかかる状態になっていることについて、渋々理解しております。

これがただの相談相手で終わると言う、片思いで終わると信じたくはないですが、もしそうであれば、私の目的は既に達成されておりますので、早急なクロージングを行ってまいります^^

結果がどうであれ、ここで気遣ってくれたすべての先生への感謝は一生忘れないものとなるでしょう。

特に、田尾先生の歯チャンネルが私に希望を持ってきてくれました。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Kieferknochenさん
返信日時:2017-01-27 22:56:36
もしサーバーメールであっても明確な危険があるとご判断の上であれば、申し訳ありませんが、もう一度上記の削除をお願いいたします。

ただ、私は大丈夫だと考えた次第でございます。
あとは先生方にお任せします。
回答 回答17
  • 回答者
長崎大学大学院包括的腫瘍学講座の中本です。
回答日時:2017-01-28 00:43:24
横槍ですが、一言だけ書かせてください。

本サイトは歯科相談室です。
歯科に関する悩みを解決するサイトです。


>私はここで大切な友達を見つけた気でおります。
>だからその思いを書かなければ伝わりません。
>しかし書けばその友達に迷惑がかかる状態になっていることについて、渋々理解しております。

それは違うでしょう。

それは、本サイトの目的と異なります。

それ以上に、匿名のKieferknochenさんが、実名で回答されている先生方と「大切な友達を見つけた」と書かれていることに、大変な違和感を覚えます。

Kieferknochenさんが、当初のご質問である、

「36歳から卒後研修の場合、仕事先はありますか。貯金はほぼない予定です。」

という内容が解決されたのであれば、解決済みとしてください。

他に何かご質問があるならば、ご質問内容を簡潔に記してください。

回答 回答18
  • 回答者
回答日時:2017-01-28 01:54:52
>中本先生

当サイトは特に回答のノルマ等は設けておらず、回答できる人が好きな相談に回答するというスタンスですので、特に問題は無いと考えています。

個人的にはKieferknochenさんのように強い信念を持って歯学部に進まれる方がいるというのは非常に心強いですし、応援したい思いです。

こういった内容の相談は比較的稀ですし、ここまで長文で投稿をされるというのも珍しいので、見る人によっては様々な感じ方をされるかと思いますが、

回答マニュアルにも記載させて頂いているように、当相談室の大原則は「相談者にとって有益であること」ですので(もちろん、荒らしや誹謗中傷などではないという前提です)、今回はそのようにお考え頂けますと幸いです。


回答者マニュアル
http://www.ha-channel-88.com/manual.html
(抜粋)

当相談室の大原則は、

"相談者にとって有益であること"

この1点だけです。

ですので、「マニュアルに書いてあることが全て」ではありません。
相談者のためであれば、マニュアルを無視することも認めています。

ただ、法的にやってはいけないことや、
相談者のためと思ってやったことが結果として
相談者のためにならないということもありえますので、
本マニュアルも回答の際の参考にして頂けますと幸いです。



あと、メールアドレスについてですが、やはり公の場で公開してしまうというのは危険性もあると思いますので(例えば誰かか僕のふりをしてメールにコンタクトしてきたりしたらどうでしょうか?)、念のため修正をさせて頂きました。

モチベーションを高く保つというのはある意味才能だと思いますが、何かを成すためには最も大切なことだと思います。

6年後、歯科医師になったKieferknochenさんからご連絡を頂けるのを、楽しみにしております。

2人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答19
  • 回答者
長崎大学大学院包括的腫瘍学講座の中本です。
回答日時:2017-01-28 10:51:41
田尾先生>

了解しました。
出しゃばったことを書いてしまい、申し訳ありません。

私も、Kieferknochenさんとは歯科医師になられた後(あるいは歯学生になられてから)リアルにお会いして、色々とお話を聞きたいです。

Kieferknochenさん、受験頑張ってください!

3人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Kieferknochenさん
返信日時:2017-01-29 13:17:21
中本先生

お世話になっております。
いつか私が歯科医になって中本先生に頭を下げながら握手ができるように、頑張って参ります!^^


田尾先生

私はきっと歯科医として成長したうえで、いつかここでご協力いただいた先生方お一人お一人に、お礼を言えるようになることを最大の望みとして、学習に励んでまいります。

また、日本の歯学発展のために私も想像できなかったような多方面からご尽力されている志高い先生方を前にして、私もそのために頑張らないといけないなと、気持ちを同じくするのであります。

どうか私が歯科医になるまでお待ちください。


相良先生

兼ねてから議論が進行しておりました、price博士が書かれた論文やfocal infection theoryなどの大まかな概要をここで記すのはいよいよ終盤となってきていると考えております。
その後私は受験勉強に集中したいと考えます。

今回の考察対象は主にPrice博士のfocal infection theoryであり、私が以前書いたNutrition and Physical Degenerationの栄養学、や骨格発達についての分野とは少し異なっていると思います。

歯列矯正と栄養学と骨格の健全性の関係については既に証明済みであることには変わりありません。
その上で、非常に熱い話題となっているPrice博士のfocal infection theory にフォーカスして参りたいと思います。

focal infection theoryにはたくさんの批判が存在するようです。
特に、focal infectionでググると「holistic dentist, Dr. Price」とでるわでるわ。
なんだか心苦しいくらいです。
そして、Meinig博士への批判もございますので、この際、この2人に対してどのような賛否があるのか、両論を見極めることにしました。

私が全く見当がつかない分野の論文を参照する際に、まずwikipediaを参照することが有用であると考えます。

事実、wikipediaは論文の引用には使えないことで有名であり、信憑性についての安定性が保たれるとは限らないと言う代物であります。

ですが、wikipediaは誰でも簡単に編集できると言うとことですから、編集回数が重なるほど、多数の意見が集まることによって、世界中の意見の一覧表のようにして使うことができます。
それによって信憑性のあるとない記事が一様にして、一気に見られることの利点がございます。

信憑性について100%の確実性が要求できないwikipediaですが、編集者が増えたり、編集回数が増してくると、大抵は真実に近づくと言う不思議な現象を活用することで、wikipediaをまず読むと言うことは体系的に調べようとしたときに極めて有用だと思います。

「確実ではないかもしれないが、大体こんな感じか」と言うフレームワークの一覧をつかむ意味で非常に優れていると考えます。

つまり批判がとても多いfocal infection theoryそしてMeinig博士のThe Root Canal Cover-Upにどのような意見があるのか一様に見てみようという試みでございます。

これを踏まえたうえで、幸いにwikipediaで英文Weston A. Priceページおよびfocal infectionのページにおいては本当にたくさんの人が編集に編集を重ねているようで、信憑性への真偽については特に世界中から多くの知見が寄せられているようです。
それをここで紹介することでPrice博士のfocal infection theoryの賛否両論を公平な視点から綴ってまいります。

Price博士のfocal infection theoryのご功績において、どこからどこまでが正解、不正解だったのかや、Price博士の最盛期での臨床での大きな躓き、そして理論の内容も重要なところは確実性が証明されていますが、どこをどうmisinterpretしてしまったのかと言うことが書かれていると思います。

まずPrice博士に対する批判をそのまま紹介したうえで、次第にその批判が本当に当たっているのかの検証に移ってまいります。

さて、長い前置きで恐縮でございますが、とりあえずWeston A.Priceおよびfocal infectionの英文wikipediaで書かれていた重要であろうことをご覧ください。

(引用開始)

1: 例えば、象牙質細管からバクテリア感染によって虫歯になったり、それが血中に侵入して色々な病気になると言う発見で、心臓病や各種臓器不全、悪性腫瘍などを発見した過程までは比較的よかったのですが、その後の臨床に応用するステップでは大々的に失敗した経緯があります。

2: focal infection theoryには虫歯は関節炎、心臓疾患、臓器不全、悪性腫瘍などに関係性が疑われると書かれているが、バクテリアがそれらの組織から発見されたのは、当時の実験環境が悪く、外部汚染があった可能性が高い。実際にはそれらは関係していないのではないかと指摘する人がいる。

3: Meinig博士のRoot Canal Cover-upについて、彼はPrice博士のDental Infections, Oral and Systemicの原版に忠実過ぎており、現代科学的考察方法を適用しながら解説していないということを書いている人もいます。そしてMeinig博士の論文は、専門用語に間違いが多いと指摘する人がいたりします。

4: Price博士の臨床への応用の失敗は具体的には健康を維持するには歯髄が死んだ歯は抜くべきだと言う方針で、実際には「歯髄が完全に死んでいなかった治療可能な虫歯、または全くの健康の歯」まで抜いてしまった事例が多数発生しました。歯を全部抜いておけば病気にならないと推論してしまったからです。 また、悪くなった歯を抜けば肺炎などが治るとしていたことで、体の各種不調を感じた時に健康な歯さえ抜歯をすると言う荒治療が流行ってしまったことがPrice博士のfocal infection theoryが間違っている証拠であると言う人がいる。

5: Meinig博士の指摘とは逆に、Price博士の最盛期の影響力は全米に広がっており、彼の臨床での失敗で、それなりの社会的不評をかったことも後の縮小に繋がった可能性があることを示唆している人がいます。

6: Meinig博士はPrice博士の理論が隠蔽されたとしているようですが、もしかすると、全米にまたがる臨床治療での大失敗が、彼の本来正しいと言われる理論にまで影を落としていた可能性がある。
(※臨床への応用で大々的に失敗したことの事実は私も残念ながら間違いないと思います)

7: Meinig博士の考察方法はPrice博士とその同僚のRosenowの臨床に固着しすぎており、現代の科学的考察と合わせて考えたものではないと否定している人がいます。

8: Price博士が間違っていたとしてもその間違いへの論証が進んだ結果その後の医歯科学の発展に大きく寄与したのは事実だと言う称賛の声が大きい一方、その臨床へ応用するときに極めて間違った臨床アプローチがアメリカ全土で大々的に行われてしまったと言う負の歴史もあることも事実であると言う風に書かれています。

(引用終了)


研究で台頭し、臨床で衰退していったPrice博士の栄枯盛衰は、Einsteinの相対性理論と宇宙論のように、天才でさえすべてを完璧にはできないことを示しているのかもしれません。

しかし後半になるにつれて、Price博士のfocal infection theoryを再評価する記事が目立ってきました。
それは主に近年の研究で明らかになりました。

(引用開始)
1990年代に入り、現在に至るまで、Price博士のfocal infection theoryを検証する動きがインドやヨーロッパで立ち上がり、研究の結果、気管支炎、肺炎や淋病、梅毒、陽チフス、おたふく風邪、そして関節炎が虫歯や歯髄がまだ生きている歯を抜歯したら何と改善したと言う統計が示されたという、にわかにも信じがたい結果が出ました。
これはPrice博士のfocal infection theoryそのままの考えですので、これがみんな否定するのは無理もありませんが、実はこれが間違っていなかったと言うのです。(引用元に科学的権威があることを確認済み)

実はPrice博士のfocal infection theoryはかなりの間、大体間違っていると言う指摘を受けていましたが、上記の研究で状況が一変しました。
これについて「focal infection論は死んではいなかった」と断言しているようです。

Price博士のfocal infection theoryへの批評として、実験環境の不衛生状態によって培養組織への外部からのバクテリア混入が強く指摘されており、信憑性が疑われている状態でありました(何しろ100年前ですからね)が、

下記によると、このほど歯からくる病原体が体の色々な病気と関係しているのは間違いない事実であることが証明されました。
focal infection theoryは大半の理論が一時期否定されていましたが、ちゃんとした現代の科学的検証の元での再検討が活発になってきています。

近年インドとヨーロッパでの研究では、歯へのバクテリア感染(つまり虫歯)はヒスタミン系のシステム的な反応により、生体分子との抗原抗体反応のカスケードを誘発することにより、このバクテリアの生体組織への適用能力を獲得する手助けをしてしまうと言うことがわかりました。
実質バクテリアが生体組織で定着出来るようになると言う、focal infection理論を裏付ける研究結果が発表されました。

口腔内環境が実は病原性細菌の温床となっており、それらが体中に種まきのように病巣をまき散らしているということが分かっており、この時に起きる抗原抗体反応により、2型糖尿病やリウマチ(関節炎)との関係性が指摘されている。

これさっき否定している人がいましたが、最近の研究結果はこれを裏付けているようです。(引用先も科学的に権威があります)

インドとヨーロッパのそれぞれのPrice博士のfocal infection theoryを裏付ける研究結果が出たことを踏まえ、インドのAkshata率いる研究グループは、これまで否定されてきたfocal infection theoryに科学的適合性が認められるものとして断言できるようになったとして、この一連の研究によって2012年にJournal of Indian Society of Periodontologyから賞を獲得しています。
(引用先確認済み)

(引用終了)


Priceを名乗る2つのNGOの素性が分かりました。
私が以前紹介した2つのNGOのうち、歴史の長い The Price-Pottenger Nutrition Foundation(PPNF)が正統なPrice博士の理論を継承する団体であると明確に書かれておりました。
また、実際にHPからはPrice博士の失敗を引き継がず、彼の一貫した素晴らしい理論だけを継承する雰囲気が記事から伝わってきます。

PPNFの初代管理者はPatricia Connolly とJoseph Connolly妻夫であります。
このうちPatriciaがPrice博士の弟子であったAlfreda Rookeから直接学んだ後、この団体の創設をした経緯があります。

その一方、最近できたThe Weston A.Price Foundationの方は疑似科学団体であるとハッキリと明記されておりました。
また、このような団体がPriceを名乗る経緯として、Price博士の臨床での失敗が影響しており、それが原因でPrice博士の世間体自体も「holistic dentist, Dr. Price」として、「栄養学の父」以上に悲しいほどに有名になっております。
つまり、思った通りこの団体がプライス博士にholisticの異名をつけることをかなり促進していると思います。

実際にグーグル検索では、「Weston A.Price」で検索をかけると、上記の疑似科学団体が最上位に表示されており、それに比べて正統なPPNFは何と最初の5ページの検索にも入ってきませんでした。

つまりFDAなどが機能してないことによる現代医療の全体的な不振によって、たくさんの科学的考察順序がわからないアメリカ人大衆はPrice博士にholistic alternative medicineを求めに押し寄せている状態であることが分かると思います。

つまり正統なPPNFに行きつくにはわざわざ最初からPPNFを知らないとたどり着かないわけです。
「price pottenger」とか「PPNF」とかPrice博士を知らないのであれば、わざわざこんな調べ方しないと思います。

私はPrice博士に詐欺歯科医の異名を着せているこの団体に非常に腹が立ちます。
PPNFの支持を仰ぐように言い聞かせるか、この団体にPrice博士の名誉棄損で訴えることもできます。
ただ、勝率はと言うと、世間体を極度に気にするアメリカの裁判官や弁護士達は、大金はたけばほぼ判決さえ買えることが多いアメリカでは、The Weston A.Price Foundationの社会的人気に配慮せざるを得ないと、文系裁判官は考えるでしょうね。
これまでのアメリカでの色々な事件の判例はどれも滑稽極まる物ばかりだと個人的に思っています。

そして、現代医療不信のアメリカでは聖書以外の医学で(笑)心のよりどころを提供する母体が必要であると感じます。

それがたまたまPrice博士同好会のような素人の集まりになってしまっていて残念に思います。
確かに相談する先はPrice博士で間違いないとは思いますが、Price博士の仮面をかぶった偽物に相談していますので(笑)失礼ながら、とても愉快と言わざるを得ません。

Price博士が好きで集まっている彼らがまさか自らがPrice博士に汚名を着せていることなど、知る由もないと考えます。


昔は体の不調と共に不適当な抜歯治療が施されてはいましたが、最近になって、インドで虫歯を抜歯したら本当に改善したと言うことことが明らかになる中、そもそも、Price博士の過激な荒治療を除けば、理論的には正当性があることが分かっているようです。

解りにくいので表にすると、
Price博士のfocal infection←100年前に書かれた。当時は認められていた

影響力が大きかったPrice博士は全米でfocal infection理論で臨床治療を開発←大失敗で社会的不評を買った。
それによって否定され続けて近年に至る。
「holistic dentist」が通称名になる。
また、それに便乗したNGOさえ建てられた

同時進行的に1990年代に入ってから再びfocal infectionの真偽性調査開始(インド、ヨーロッパ)

2012年
真である証拠が出た。

社会の恩恵となった臨床研究は未だ存在しない。
事実、歯を抜いて病気を治す研究など、現代社会において何も恩恵がない。
そもそも歯を失わずして病気を治療することが現代社会が求めているのは言うまでもない。

(今私たちはここにいる)
↓未来
しかしもしかしたら医学界で免疫反応系の解明や免疫過剰反応の原因究明でその疾患を治す過程で、歯科治療を導入することが常識になる世の中が来るかもしれないと考えます。
将来的にここで指摘のあった、2型糖尿病、関節炎、肺炎、心臓疾患、臓器不全、について、もしかしたら治療の過程で口腔衛生を保つように指示が出るようになる可能性があると私は考えます。


Price博士のwikipediaには日本語ページが未だに存在せず、私は本来、Price博士のwikipediaページごと日本語に翻訳したうえで、ここにリンクを掲載する形にした方が、Price博士の栄枯盛衰の様が一様にして見られると思い立ったので、wikipediaアカウントを作って、書き始めていたら、妻ストップ「受験を優先しなさい!」と怒られましたので、このようなお粗末な要約しか作成することができず、心半ばでございます。

きっと私が歯学部に入ったときには、ウェストン A プライスの邦訳ウィキページを仕上げる時間的余裕が生まれるものと考えております。

もし、他の先生方がウェストン A プライスの日本語ウィキページ作成にご興味があれば、是非ともお願いしたいところではありますが、そうでなければ私が歯学部へ通っているときに仕上げたいと意気込んでおります。

完成した時にはどうにかして相良先生や田尾先生にご報告したいと考えます。

以上、私が相良先生からご教授いただいたPrice博士について、wikipediaの色々な意見を参考にしながら今の私の浅はかな歯学の知識で書かせていただきました。

度重なる「長文すぎる」というご指摘に反してこのように、わがままを垂らせていただいたことに感謝いたします。

そろそろ私は基礎の基礎科目の勉強^^;をする予定ですが、先生方からご指摘やご質問があれば、私の拙い教養の範疇で答えさせていただきます。

掲示板は最後の返信から3日の猶予があると思いますので、先生方から特にご指摘がなければ、私の長文はこの掲示板ではこのあたりで最後にさせていただきたいと考えます。

生意気な口でございますが、どうかお許しください。

いずれ私がここにおられる先生方のように、教える側になれるよう、精一杯頑張ってまいります。
回答 回答20
  • 回答者
回答日時:2017-01-29 18:46:33
プライス博士の件については今はまだ掘り下げる時期ではないと思いスルーしていましたが、よく調べられましたね。

情報を鵜呑みにするのではなく、情報元を確認して批判的に吟味するというのは医療者にとって非常に重要なことだと思います。
(個人的にはプライス博士の功績自体は素晴らしいものですが、それをそのまま現代に応用することはできず、近年得られた新しい知見も踏まえつつ再評価することに意義があると考えています)

本当に将来が楽しみです。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答21
  • 回答者
回答日時:2017-01-30 08:46:10
研究者を目指していた時期があったというお話でしたが、さすがその片鱗を窺わせてくれましたね。
とても科学的姿勢で読む意欲を掻き立てられます。
私は深く調べられないので個人的な感想しか持ち合わせておりませんが以下のように感じています。

Price博士の功績に対して研究デザインや精度など現代の手法での検証は不可欠でしょうが、基礎医学者等の英知が結集した研究に致命的な落ち度があるとも考えにくいと想像しています。
もちろん離床応用はまた別の話で、社会学や臨床心理学も加えた検討も経ねばならないのかもしれませんが、臨床に当たる個人個人の歯科医師にも裁量権があり厳しい厳密なガイドラインまで設けなければならないかどうかも議論の余地がありそうな気もしています。

focal infectionについては、歯周病学からも全身疾患との関連について検証は進んでおり学会からもいくつかの勧告が出るほどに支持されていますし、日本の内科の論文でも循環器疾患による死亡例の剖検で頸動脈内壁から定着している歯周病の大きな原因菌とも言われている種類の口腔内常在菌であるpG菌が大量に見つかり驚いたという話もあるようです。

私は結果を鵜呑みするタイプなので検証はほぼしていませんが、嗅覚的にヨーロッパは純粋に科学的な検証をバイアスがかかることなく自由に発表していてとても信頼感が高く参考にしています。
アメリカの発表も検証はしてませんが一部は同じですが他は事情が絡んでいそうな匂いがいつもしていました。
ただその中でも20世紀にalternative medicineの学会で発表された研究は衝撃でにわかに信じがたいことでした。それは歯科医都内開始との連携発表で、60才白人女性の卵巣癌が腹膜転移した重篤例について、歯科治療によりがんが消滅したという内容です。その治療方法は抜髄してある前歯数本の抜歯と古い抜歯かの掻爬です。
これは博士もNICOとも紹介している病態と一致しており今では違和感がありません。

博士の業績は日本の各大学で研究されていて徐々に証明されていると大学教授の友人もそっと話してくれました。
私個人的には、心身と切り離した歯科医療は考えられませんから、重篤疾患予防も否定できない歯科の重要性という話を患者さんにするべきと考えていますから、これからも変わりません。

もう降車駅に到着するのでここまでにしておきますがこれからは受験勉強に集中してください。
なおメール入れてあります。
ジャンク扱いになっているかもしれません。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Kieferknochenさん
返信日時:2017-01-30 09:35:39
相良先生

2日前の1月28日の午前2時あたりですが、先生からメールをいただいた2〜3時間後に返信をいたしました。
念のため今その時の内容をコピーペーストしたうえで、再度送らさせていただきました。ご確認できれば幸いでございます。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Kieferknochenさん
返信日時:2017-01-31 08:34:39
相良先生

>Price博士の功績に対して研究デザインや精度など現代の手法での検証は不可欠でしょうが、基礎医学者等の英知が結集した研究に致命的な落ち度があるとも考えにくいと想像しています。

はい、まさに私もそう考えていました。
これほどの規模の科学に精通する集団と検体が揃っていたのですから、まず完全に間違うと言うのは通常であれば、あまり考えられないですよね。

>もちろん臨床応用はまた別の話で、社会学や臨床心理学も加えた検討も経ねばならないのかもしれませんが、臨床に当たる個人個人の歯科医師にも裁量権があり厳しい厳密なガイドラインまで設けなければならないかどうかも議論の余地がありそうな気もしています。

確かに当時のPrice博士の理論を持ち出して、アメリカ全土でどのようにまでPrice博士と同じようなことをやろうとしたのかは、個人の裁量が大きかったことも影響が大きかったことも明記されていました。
ガイドラインがあったと言うようなこともみつけられなかったので、もしあればこれほどまで大雑把な治療が拡散しないですんだのかもしれないと思います。

>focal infectionについては、歯周病学からも全身疾患との関連について検証は進んでおり学会からもいくつかの勧告が出るほどに支持されていますし、日本の内科の論文でも循環器疾患による死亡例の剖検で頸動脈内壁から定着している歯周病の大きな原因菌とも言われている種類の口腔内常在菌であるpG菌が大量に見つかり驚いたという話もあるようです。

とても興味深いです。
2012年のインドの研究グループのみならず、日本でも確認できていると言う意義はとても大きいと思います。
日本でPrice博士の理論の見直しを、歯学と医学の両分野で全力で推し進められるとしたら、一つの疾患ついて歯学と医学で連携して治療すると言う取り組みがあれば、きっと患者のより一層のQOL向上に貢献できると考えます。

>歯科医師都内開始との連携発表で、60才白人女性の卵巣癌が腹膜転移した重篤例について、歯科治療によりがんが消滅したという内容です。その治療方法は抜髄してある前歯数本の抜歯と古い抜歯かの掻爬です。これは博士もNICOとも紹介している病態と一致しており今では違和感がありません。

驚くべきデータですね。
これまでインドやヨーロッパなどでこれと同様に治癒したと言う報告がありますので、抜歯と各種病巣との因果関係がどうなっているのか、本当に調べたくてワクワクします。

>博士の業績は日本の各大学で研究されていて徐々に証明されていると大学教授の友人もそっと話してくれました。
>私個人的には、心身と切り離した歯科医療は考えられませんから、重篤疾患予防も否定できない歯科の重要性という話を患者さんにするべきと考えていますから、これからも変わりません。

日本の大学や研究室から複数の共通した見解が示されれば、日本で歯科医と医師の治療の枠組みと方法も変わってくるきっかけになるのではないかと考えます。
そして、歯科医と医師がもっと同一患者の同じ疾患の治療過程に対して協力的なアプローチがあったほうが効率的に治療できるのかもしれないと思いました。

この数日、歯学のことについて調べてきた結果、歯学と言うのはそもそも医学の歯科であることがよくわかりました。
きっと研究が進むほど、歯学と医学は接近して行き、もしかしたらいつかは外科が医学に統合されたときのように、歯学も統合しないと医療が効率的に動かない日も来るのかもしれないと、勝手に予想してみました。

さて、専門領域は楽しいですが、なぜ受験(特にセンター)は楽しくないのでしょうか(笑)
ちゃんとやります^^;
回答 回答22
  • 回答者
回答日時:2017-01-31 09:41:18
>歯学と言うのはそもそも医学の歯科であることがよくわかりました。

日本の黎明期では口腔科と名づけられたようですが海外の文明を導入するに従って歯科と限局されたようです。


>なぜ受験(特にセンター)は楽しくないのでしょうか(笑)

やらされていると思うからです。
私の学生時代にも、こういった臨床と結びつけて教えてくれたらモチベーションが上がって少しは勉強したのに、と勝手な屁理屈で思っています。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Kieferknochenさん
返信日時:2017-01-31 14:33:20
相良先生

>Price博士の功績に対して研究デザインや精度など現代の手法での検証は不可欠でしょうが、基礎医学者等の英知が結集した研究に致命的な落ち度があるとも考えにくいと想像しています。

はい、まさに私もそう考えていました。
これほどの規模の科学に精通する集団と検体が揃っていたのですから、まず完全に間違うと言うのは通常であれば、あまり考えられないですよね。

>もちろん臨床応用はまた別の話で、社会学や臨床心理学も加えた検討も経ねばならないのかもしれませんが、臨床に当たる個人個人の歯科医師にも裁量権があり厳しい厳密なガイドラインまで設けなければならないかどうかも議論の余地がありそうな気もしています。

確かに当時のPrice博士の理論を持ち出して、アメリカ全土でどのようにまでPrice博士と同じようなことをやろうとしたのかは、個人の裁量が大きかったことも影響が大きかったことも明記されていました。
ガイドラインがあったと言うようなこともみつけられなかったので、もしあればこれほどまで大雑把な治療が拡散しないですんだのかもしれないと思います。

>focal infectionについては、歯周病学からも全身疾患との関連について検証は進んでおり学会からもいくつかの勧告が出るほどに支持されていますし、日本の内科の論文でも循環器疾患による死亡例の剖検で頸動脈内壁から定着している歯周病の大きな原因菌とも言われている種類の口腔内常在菌であるpG菌が大量に見つかり驚いたという話もあるようです。

とても興味深いです。2012年のインドの研究グループのみならず、日本でも確認できていると言う意義はとても大きいと思います。
日本でPrice博士の理論の見直しを、歯学と医学の両分野で全力で推し進められるとしたら、一つの疾患ついて歯学と医学で連携して治療すると言う取り組みがあれば、きっと患者のより一層のQOL向上に貢献できると考えます。

>歯科医師都内開始との連携発表で、60才白人女性の卵巣癌が腹膜転移した重篤例について、歯科治療によりがんが消滅したという内容です。その治療方法は抜髄してある前歯数本の抜歯と古い抜歯かの掻爬です。これは博士もNICOとも紹介している病態と一致しており今では違和感がありません。

驚くべきデータですね。
これまでインドやヨーロッパなどでこれと同様に治癒したと言う報告がありますので、抜歯と各種病巣との因果関係がどうなっているのか、本当に調べたくてワクワクします。

>博士の業績は日本の各大学で研究されていて徐々に証明されていると大学教授の友人もそっと話してくれました。
>私個人的には、心身と切り離した歯科医療は考えられませんから、重篤疾患予防も否定できない歯科の重要性という話を患者さんにするべきと考えていますから、これからも変わりません。

日本の大学や研究室から複数の共通した見解が示されれば、日本で歯科医と医師の治療の枠組みと方法も変わってくるきっかけになるのではないかと考えます。
そして、歯科医と医師がもっと同一患者の同じ疾患の治療過程に対して協力的なアプローチがあったほうが効率的に治療できるのかもしれないと思いました。

この数日、歯学のことについて調べてきた結果、歯学と言うのはそもそも医学の歯科であることがよくわかりました。
きっと研究が進むほど、歯学と医学は接近して行き、もしかしたらいつかは外科が医学に統合されたときのように、歯学も統合しないと医療が効率的に動かない日も来るのかもしれないと、勝手に予想してみました。

さて、専門領域は楽しいですが、なぜ受験(特にセンター)は楽しくないのでしょうか(笑)
ちゃんとやります^^;



タイトル 36歳から卒後研修の場合、仕事先はありますか(貯金はほぼ無し)
質問者 Kieferknochenさん
地域 東京23区
年齢 29歳
性別 男性
職業 パート・アルバイト
カテゴリ その他(歯科医師関連)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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