[写真あり] 前歯8本のルミネアーズについて
相談者:
あさり0802さん (33歳:女性)
投稿日時:2017-02-03 17:56:43
回答1
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2017-02-03 18:34:27
こんにちは。
>1
通常すべての歯科医がお勧めして行う審美歯科治療は、歯を一層削りこんで修復物の必要な厚みを保証した治療が一般的です。
ルミネアーズは、治療コンセプトとして歯を削らないでつけ爪の感覚で素材として、最高級のセラミックを歯の表面に貼り付けることで、弱くなったり薄くなった歯でも削ることなく、審美的に人に羨ましがられるような真っ白な歯の表面にする治療法になります。
その際、ご要望があれば歯を一層削って修復物を歯面に乗せる分の厚みを保証することも可能です。
もちろん治療コンセプトのように歯をまったく削らずに、マージンゼロを目指して作製したセラミックを貼り付けることも可能です。
ケースによってまたご要望によってどちらも選べますから(歯を通常のベニアのように大きく削れば削るほど技工上テクニック不要で作製できるので技工難易度としては低くなるので歯を削ってもよいといわれたほうが施術者側からは難易度が下がってありがたいのです)、担当の歯科医によくご説明をきかれたうえで選択されればよいと思います。
歯茎に厚みのあるものが乗ってしまうと、清掃性に問題が生じますが細菌やカビのレベルでは数ミクロンの話になりますから、清掃をきちんとされれば問題ないということになります。
2.ルミネアーズを貼った審美治療を受けられた後の経年変化特に、加齢による歯茎下がりについてのご質問でしょうか?
ルミネアーズの色を選ぶ際、ご本人の歯とまったく異なった色調のものを選択されれば、歯茎が下がった場合は色がはっきり違いとして認識できるので、審美面でやり替えが必要になるとお考えになっておくとよいと思います。
元々つけ爪感覚で行うセレブなアメリカ発の審美治療ですから問題が生じたら、気軽にやり換えたり外しても歯を削っていなければ元に戻って、ご自身の歯に戻るだけです。シンデレラみたいなものですね。
元に戻せる治療という点が非常によいと思います。
医院によってはかなり高額な治療費になっていますが、20年以上経過症例(20年以上前の接着技術はお粗末でしたからその当時のケースがまだ接着していて審美面でも大きな問題を起こさず機能しているということはにわかには信じがたい気はしますがそういう臨床報告がされています)もありますから、場合によってはかなり長期間満足できる治療ということになるでしょうが、いずれは必ずやりかえる必要はあるでしょう(その際、ご自身の歯が健全に残っていることが素晴らしいのです)。
3.ルミネアーズをはがしたことはまだありませんが、同じような治療コンセプトでより強度が高いe.maxでのものを剥がしたことがあります。
というか、近年の接着技術は格段に進歩していますから、一旦接着してしまうとそうそう容易に剥がせませんから、ルミネアーズやe.maxや時にジルコニアのごく薄ベニアは削って除去することになります。
これはセラミックのブラケットを歯面から除去するのと同じように、考えていただければわかりやすいと思います。
矯正治療を行う場合、歯を細かく長期間にわたってコントロールする力を掛け続けてセラミックのブラケットをあの小さな接着面積で接着させておくわけですが、矯正治療が終了すればそれは完全に外して健康な元もとの歯面を出して終了しなければいけませんよね?
その際、接着面積が小さくディボンディングの取っ掛かりがあれば機械的に除去用の道具を勘合させて接着面から剥がすことを行いますが接着が強くて上手く剥がせずセラミックブラケットが掛けて器具を引っ掛けられなければダイヤモンドのバーでセラミックを削って除去するということが行われます。除去した面は無傷です。
それはセラミックの面の次に接着に使用した接着性レジン(樹脂)の面がありそれが歯のエナメル質に勘合しているので(樹脂が浸透した面が出来ている)、その面を上手く除去すれば元の歯に戻ります。
その際、樹脂が浸透した面に艶がなければ艶出し剤を塗ったりまたは樹脂が浸透していない面まで一層(深くても数十ミクロンです。
接着に使用するエッティング薬剤の特性で大体の深さが決まっています)研磨するということになります。
ルミネアーズのようなものを剥がしたのは、咬合により(この調整がとても難しいのですが)4番の歯を削らないごく薄ベニアが一部欠けたからです。
それで削って除去してすぐに印象を再度行って再製して再装着したことがあります。
セラミックの治療ですから、除去しても歯茎には炎症が起こっておらずまったく問題なく、即日に精密な再印象が可能でしたよ。凄いな〜と思いました。
お口の中にずっと入れておくものですから、素材はよい素材を選んでおかれるとよいと思います。
ハイブリッドや樹脂などは、出来るだけ選択されないほうがよいと思っています。
治療費の安い方法でハイブリッド(セラミックの粒子が混和された樹脂ベースのもの)やコンポジットレジンでの治療がありますが、細菌やカビのサイズではそれらの素材はあまり生体にとって望ましい素材ではないとされています。
最近はCAD/CAM用のよい素材が開発されてきていますから、せめてそちらぐらいのレベルのものを長期間のご利用であれば、接着してもらっておいたほうがよいように思いますが、その場合、単価は素材にしては高めになっていると思います。
ルミネアーズは悪い治療法ではないと思います。
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通常すべての歯科医がお勧めして行う審美歯科治療は、歯を一層削りこんで修復物の必要な厚みを保証した治療が一般的です。
ルミネアーズは、治療コンセプトとして歯を削らないでつけ爪の感覚で素材として、最高級のセラミックを歯の表面に貼り付けることで、弱くなったり薄くなった歯でも削ることなく、審美的に人に羨ましがられるような真っ白な歯の表面にする治療法になります。
その際、ご要望があれば歯を一層削って修復物を歯面に乗せる分の厚みを保証することも可能です。
もちろん治療コンセプトのように歯をまったく削らずに、マージンゼロを目指して作製したセラミックを貼り付けることも可能です。
ケースによってまたご要望によってどちらも選べますから(歯を通常のベニアのように大きく削れば削るほど技工上テクニック不要で作製できるので技工難易度としては低くなるので歯を削ってもよいといわれたほうが施術者側からは難易度が下がってありがたいのです)、担当の歯科医によくご説明をきかれたうえで選択されればよいと思います。
歯茎に厚みのあるものが乗ってしまうと、清掃性に問題が生じますが細菌やカビのレベルでは数ミクロンの話になりますから、清掃をきちんとされれば問題ないということになります。
2.ルミネアーズを貼った審美治療を受けられた後の経年変化特に、加齢による歯茎下がりについてのご質問でしょうか?
ルミネアーズの色を選ぶ際、ご本人の歯とまったく異なった色調のものを選択されれば、歯茎が下がった場合は色がはっきり違いとして認識できるので、審美面でやり替えが必要になるとお考えになっておくとよいと思います。
元々つけ爪感覚で行うセレブなアメリカ発の審美治療ですから問題が生じたら、気軽にやり換えたり外しても歯を削っていなければ元に戻って、ご自身の歯に戻るだけです。シンデレラみたいなものですね。
元に戻せる治療という点が非常によいと思います。
医院によってはかなり高額な治療費になっていますが、20年以上経過症例(20年以上前の接着技術はお粗末でしたからその当時のケースがまだ接着していて審美面でも大きな問題を起こさず機能しているということはにわかには信じがたい気はしますがそういう臨床報告がされています)もありますから、場合によってはかなり長期間満足できる治療ということになるでしょうが、いずれは必ずやりかえる必要はあるでしょう(その際、ご自身の歯が健全に残っていることが素晴らしいのです)。
3.ルミネアーズをはがしたことはまだありませんが、同じような治療コンセプトでより強度が高いe.maxでのものを剥がしたことがあります。
というか、近年の接着技術は格段に進歩していますから、一旦接着してしまうとそうそう容易に剥がせませんから、ルミネアーズやe.maxや時にジルコニアのごく薄ベニアは削って除去することになります。
これはセラミックのブラケットを歯面から除去するのと同じように、考えていただければわかりやすいと思います。
矯正治療を行う場合、歯を細かく長期間にわたってコントロールする力を掛け続けてセラミックのブラケットをあの小さな接着面積で接着させておくわけですが、矯正治療が終了すればそれは完全に外して健康な元もとの歯面を出して終了しなければいけませんよね?
その際、接着面積が小さくディボンディングの取っ掛かりがあれば機械的に除去用の道具を勘合させて接着面から剥がすことを行いますが接着が強くて上手く剥がせずセラミックブラケットが掛けて器具を引っ掛けられなければダイヤモンドのバーでセラミックを削って除去するということが行われます。除去した面は無傷です。
それはセラミックの面の次に接着に使用した接着性レジン(樹脂)の面がありそれが歯のエナメル質に勘合しているので(樹脂が浸透した面が出来ている)、その面を上手く除去すれば元の歯に戻ります。
その際、樹脂が浸透した面に艶がなければ艶出し剤を塗ったりまたは樹脂が浸透していない面まで一層(深くても数十ミクロンです。
接着に使用するエッティング薬剤の特性で大体の深さが決まっています)研磨するということになります。
ルミネアーズのようなものを剥がしたのは、咬合により(この調整がとても難しいのですが)4番の歯を削らないごく薄ベニアが一部欠けたからです。
それで削って除去してすぐに印象を再度行って再製して再装着したことがあります。
セラミックの治療ですから、除去しても歯茎には炎症が起こっておらずまったく問題なく、即日に精密な再印象が可能でしたよ。凄いな〜と思いました。
お口の中にずっと入れておくものですから、素材はよい素材を選んでおかれるとよいと思います。
ハイブリッドや樹脂などは、出来るだけ選択されないほうがよいと思っています。
治療費の安い方法でハイブリッド(セラミックの粒子が混和された樹脂ベースのもの)やコンポジットレジンでの治療がありますが、細菌やカビのサイズではそれらの素材はあまり生体にとって望ましい素材ではないとされています。
最近はCAD/CAM用のよい素材が開発されてきていますから、せめてそちらぐらいのレベルのものを長期間のご利用であれば、接着してもらっておいたほうがよいように思いますが、その場合、単価は素材にしては高めになっていると思います。
ルミネアーズは悪い治療法ではないと思います。
回答2
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2017-02-03 19:44:52
日本にはまだ入ってきていませんが、画像は新しい素材のルミネアーズです。(2年前のケルンの国際デンタルショーにて撮影)
将来日本でも世代が交代しますから、益々楽しみな治療法になるでしょう。
日本発のシステムとしても現在様々な開発が行われています。
審美治療ですから当然ですが自費治療になります。
画像1
将来日本でも世代が交代しますから、益々楽しみな治療法になるでしょう。
日本発のシステムとしても現在様々な開発が行われています。
審美治療ですから当然ですが自費治療になります。
画像1
相談者からの返信
相談者:
あさり0802さん
返信日時:2017-02-03 19:51:36
タイトル | [写真あり] 前歯8本のルミネアーズについて |
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質問者 | あさり0802さん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 33歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
審美歯科治療(人工の歯) ラミネートベニア その他(写真あり) |
回答者 |
|
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。