[写真あり] 前歯歯肉が剥け、唇裏がザラザラして擦ると剥けます
相談者:
ueyasさん (58歳:男性)
投稿日時:2017-02-01 00:01:12
1.約1年前から、下側1番の歯肉が毎日のように、いとも簡単に剥けます。
脱皮するかのように剥け、剥けたあともピンク色で無痛です。
2.同じ頃から、下唇裏にザラザラ感を感じ、薄い膜ができ縞模様のようになっています。
指で擦ると取れますが、次の日にはまた縞模様の膜となっています。
3.一向によくならないので、かかりつけの歯科、耳鼻咽喉科そして大学病院の皮膚科で診ていただき、血液検査や病理検査からカンジダ、天疱瘡、扁平苔癬、白板症も除外されました。
4.唇裏の病理検査結果は、”粘膜上皮の過角化、不全角化、肥厚があるが異形性は目立たない。”とありました。
病名は告げられず、何もないわけではない。
口唇裏を噛んだり、機械的な刺激を与えたときや、今は白板症ではないが、白板症の前駆状態かも知れないとのことでした。
質問:
@耳鼻科で経過観察していただくことになりましたが、白板症→口腔癌 にならないか心配で毎日鏡で見ています。
経過観察以外に治療方法はないのでしょうか。
A過角化に効く薬はないですか?
毎日気持ち悪くて堪りません。
ネットでの診断はできないことは承知しておりますが、少しでも良くなる方法があればご教示していただきたくお願いいたします。
画像1 画像2
脱皮するかのように剥け、剥けたあともピンク色で無痛です。
2.同じ頃から、下唇裏にザラザラ感を感じ、薄い膜ができ縞模様のようになっています。
指で擦ると取れますが、次の日にはまた縞模様の膜となっています。
3.一向によくならないので、かかりつけの歯科、耳鼻咽喉科そして大学病院の皮膚科で診ていただき、血液検査や病理検査からカンジダ、天疱瘡、扁平苔癬、白板症も除外されました。
4.唇裏の病理検査結果は、”粘膜上皮の過角化、不全角化、肥厚があるが異形性は目立たない。”とありました。
病名は告げられず、何もないわけではない。
口唇裏を噛んだり、機械的な刺激を与えたときや、今は白板症ではないが、白板症の前駆状態かも知れないとのことでした。
質問:
@耳鼻科で経過観察していただくことになりましたが、白板症→口腔癌 にならないか心配で毎日鏡で見ています。
経過観察以外に治療方法はないのでしょうか。
A過角化に効く薬はないですか?
毎日気持ち悪くて堪りません。
ネットでの診断はできないことは承知しておりますが、少しでも良くなる方法があればご教示していただきたくお願いいたします。
画像1 画像2
回答1
ひぐち歯科クリニック(大阪府茨木市)の樋口です。
回答日時:2017-02-01 00:13:00
こんにちは。
粘膜が剥離する理由としてウイルス感染やアレルギー、自己免疫疾患、ストレス、栄養の問題などが考えられますが、調べてもわからないことが少なくないようです。
ご質問は二つとも同種のものですが、副腎皮質ホルモン含有軟膏の塗布で改善したという報告例が幾つかあります。
粘膜が剥離する理由としてウイルス感染やアレルギー、自己免疫疾患、ストレス、栄養の問題などが考えられますが、調べてもわからないことが少なくないようです。
ご質問は二つとも同種のものですが、副腎皮質ホルモン含有軟膏の塗布で改善したという報告例が幾つかあります。
回答2
回答日時:2017-02-01 03:48:18
こんばんは。
全身の栄養状態はいかがでしょうか?
食事記録や血液検査の深読みをさせて貰えれば具体的なご助言も可能かも知れませんが…
当院の管理栄養士にも確認したところ。
はっきりとは言えませんが、(ひとつの可能性として)栄養から考えてみると、
口腔内粘膜はターンオーバーが早いので1日から数日で入れ替わるとされています。(皮膚は約1カ月です)
正常に保つには、たんぱく質、鉄、ビタミンC(コラーゲンの材料)やビタミンB群、ビタミンA、亜鉛なども必要になってきます。
まずは栄養をしっかり摂っていくことも意識してみては?
とのことです。
現状が分からないので曖昧な話になってしまいますが、上記栄養素で不足を疑うものがあれば意識して多めに取るのは良いことだと思いますよ。
特にたんぱく質は意識してかなり多めにとることと、砂糖や炭水化物の糖質(たんぱく質を分解するビタミンB群を消費してしまうので)を極力控えるのはポイントになるかも知れません。
もちろん適度な睡眠や運動、水分補給も合わせて意識されると良いと思います。
治るといいですね、お大事にしてください。
全身の栄養状態はいかがでしょうか?
食事記録や血液検査の深読みをさせて貰えれば具体的なご助言も可能かも知れませんが…
当院の管理栄養士にも確認したところ。
はっきりとは言えませんが、(ひとつの可能性として)栄養から考えてみると、
口腔内粘膜はターンオーバーが早いので1日から数日で入れ替わるとされています。(皮膚は約1カ月です)
正常に保つには、たんぱく質、鉄、ビタミンC(コラーゲンの材料)やビタミンB群、ビタミンA、亜鉛なども必要になってきます。
まずは栄養をしっかり摂っていくことも意識してみては?
とのことです。
現状が分からないので曖昧な話になってしまいますが、上記栄養素で不足を疑うものがあれば意識して多めに取るのは良いことだと思いますよ。
特にたんぱく質は意識してかなり多めにとることと、砂糖や炭水化物の糖質(たんぱく質を分解するビタミンB群を消費してしまうので)を極力控えるのはポイントになるかも知れません。
もちろん適度な睡眠や運動、水分補給も合わせて意識されると良いと思います。
治るといいですね、お大事にしてください。
相談者からの返信
相談者:
ueyasさん
返信日時:2017-02-01 11:45:20
樋口先生
本当に早い返信ありがとうございます。
1年半前に、整形外科で血液検査をしたとき、RF高値(250)となったことがあります。
同時にCCP抗体は、ほぼ0であったため、リウマチではないと判断されましたが、それ以降自己免疫疾患は気になっています。
ただ、今回は血液検査とDIFで天疱瘡は除外でした。
この粘膜が剥離の病気?が不安で、それが大きなストレスになっていることは間違いありません。
今、ケナログとリンデロンGがあるので、自己責任で使用してみようかと思います。
ほかに何でも構いませんのでアドバイス、情報 ご教示していただきたくお願いいたします。
重ね重ね御礼申し上げます。
渡辺先生
管理栄養士様への確認までしていただき、ありがとうございます。
今回の大学病院での血液検査は、デスモグレイン、HCV抗体、HBs抗原、RPRの検査のみで一般検査は含まれていませんでした。
一般検査では、長年中性脂肪が300近く高いため、1年半前から炭水化物を控え、ダイエットしています。
BMI値23→現在21で安定しています。
その他、ビタミンBとCをサプリでも補っています。
ご教示通り、栄養をしっかり摂っていくこと、特にたんぱく質を多めに取ることを意識していきます。
それにしても、口腔内粘膜のターンオーバーの早さに驚いております。
朝と夕方では口唇の状態(縞模様)が明らかに変わっています。
ほかに何でも構いませんのでアドバイス、情報 ご教示していただきたくお願いいたします。
重ね重ね御礼申し上げます。
本当に早い返信ありがとうございます。
1年半前に、整形外科で血液検査をしたとき、RF高値(250)となったことがあります。
同時にCCP抗体は、ほぼ0であったため、リウマチではないと判断されましたが、それ以降自己免疫疾患は気になっています。
ただ、今回は血液検査とDIFで天疱瘡は除外でした。
この粘膜が剥離の病気?が不安で、それが大きなストレスになっていることは間違いありません。
今、ケナログとリンデロンGがあるので、自己責任で使用してみようかと思います。
ほかに何でも構いませんのでアドバイス、情報 ご教示していただきたくお願いいたします。
重ね重ね御礼申し上げます。
渡辺先生
管理栄養士様への確認までしていただき、ありがとうございます。
今回の大学病院での血液検査は、デスモグレイン、HCV抗体、HBs抗原、RPRの検査のみで一般検査は含まれていませんでした。
一般検査では、長年中性脂肪が300近く高いため、1年半前から炭水化物を控え、ダイエットしています。
BMI値23→現在21で安定しています。
その他、ビタミンBとCをサプリでも補っています。
ご教示通り、栄養をしっかり摂っていくこと、特にたんぱく質を多めに取ることを意識していきます。
それにしても、口腔内粘膜のターンオーバーの早さに驚いております。
朝と夕方では口唇の状態(縞模様)が明らかに変わっています。
ほかに何でも構いませんのでアドバイス、情報 ご教示していただきたくお願いいたします。
重ね重ね御礼申し上げます。
回答3
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2017-02-06 16:02:46
お書きになっているのですでにご存知だと思いますが、
>口唇裏を噛んだり、機械的な刺激を与えたときや
ということで刺激が一番よくありません。
粘膜には機械的刺激が常に与えられた場合、耐えられる構造になっていないからです。
皮膚と違うからですね。
口腔乾燥特に職業的な、あるいは習慣的なものがあると困ったことになります。
唇の内面は常に唾液で潤っていたほうがよいのでちゃんと各種検査をされて大きな病名が除去されている現状では気にせず唇をめくって確認しないということをされたほうがよいかもしれません。
また擦れが強く出る原因となる習慣や因子があれば直されたれておいたほうがよいでしょう。
ステロイド含有軟膏でなくてもワセリンでも治る場合があるのはそのためです。
保湿をしっかりされ刺激を与えないのが一番で唇に歯が当たっていれば何等かの保護処置をしてもらうとよいでしょう。
また他の粘膜部位に同様の発症がないことも確認されておくとより安心でしょう。
アルコールが入った嗽薬をご使用されているならばやめられた方がよいでしょう。
歯科で粘膜保護作用のある嗽薬を出してもらうことも可能でしょう。
>口唇裏を噛んだり、機械的な刺激を与えたときや
ということで刺激が一番よくありません。
粘膜には機械的刺激が常に与えられた場合、耐えられる構造になっていないからです。
皮膚と違うからですね。
口腔乾燥特に職業的な、あるいは習慣的なものがあると困ったことになります。
唇の内面は常に唾液で潤っていたほうがよいのでちゃんと各種検査をされて大きな病名が除去されている現状では気にせず唇をめくって確認しないということをされたほうがよいかもしれません。
また擦れが強く出る原因となる習慣や因子があれば直されたれておいたほうがよいでしょう。
ステロイド含有軟膏でなくてもワセリンでも治る場合があるのはそのためです。
保湿をしっかりされ刺激を与えないのが一番で唇に歯が当たっていれば何等かの保護処置をしてもらうとよいでしょう。
また他の粘膜部位に同様の発症がないことも確認されておくとより安心でしょう。
アルコールが入った嗽薬をご使用されているならばやめられた方がよいでしょう。
歯科で粘膜保護作用のある嗽薬を出してもらうことも可能でしょう。
相談者からの返信
相談者:
ueyasさん
返信日時:2017-02-06 21:05:59
ふなちゃん先生
こんばんは。
たいへん詳しく分かりやすい返信ありがとうございます。
心配性なこともあって、毎日何回も鏡で見てしまいます。
あまり縞模様が強く出ていると、擦り取ってしまいます。
一時的にスベスベになりますがすぐザラザラになってしまいます。
歯ぎしり(食いしばり)が毎日のようにあるため、歯科で私にあったマウスピースを模索してもらっています。
下1番歯の先も丸く削っていただきました。
寝る前にゲンタシンやリンデロンG 軟膏を塗ったりして、最初は劇的に良くなったこともありました。
しかし、長期間塗ると副作用が怖いのでワセリンを塗るようにしています。
ふなちゃん先生にアドバイスいただいたことが全て当たっています。
どうも自咬が癖になりつつあり、無意識のうちに舌で確認したり咬んでしまいます。
ひとつだけ質問させてください。
口腔乾燥特に職業的な、あるいは習慣的なものがあると困ったことになります。
職業的なものとは?
このまま癖が治らないとどうなるのでしょうか。
今までに、見ていただいた歯科、耳鼻科、皮膚科の先生方も、気にするほど悪いものではないと言われます。
でも、心配症で毎日気持ち悪くて堪りません。
とにかく刺激を与えている限り治らないですね。→刺激を与えないよう努力するしかありませんね。
本当に、的確な返信ありがとうございます。
重ね重ね御礼申し上げます。
こんばんは。
たいへん詳しく分かりやすい返信ありがとうございます。
心配性なこともあって、毎日何回も鏡で見てしまいます。
あまり縞模様が強く出ていると、擦り取ってしまいます。
一時的にスベスベになりますがすぐザラザラになってしまいます。
歯ぎしり(食いしばり)が毎日のようにあるため、歯科で私にあったマウスピースを模索してもらっています。
下1番歯の先も丸く削っていただきました。
寝る前にゲンタシンやリンデロンG 軟膏を塗ったりして、最初は劇的に良くなったこともありました。
しかし、長期間塗ると副作用が怖いのでワセリンを塗るようにしています。
ふなちゃん先生にアドバイスいただいたことが全て当たっています。
どうも自咬が癖になりつつあり、無意識のうちに舌で確認したり咬んでしまいます。
ひとつだけ質問させてください。
口腔乾燥特に職業的な、あるいは習慣的なものがあると困ったことになります。
職業的なものとは?
このまま癖が治らないとどうなるのでしょうか。
今までに、見ていただいた歯科、耳鼻科、皮膚科の先生方も、気にするほど悪いものではないと言われます。
でも、心配症で毎日気持ち悪くて堪りません。
とにかく刺激を与えている限り治らないですね。→刺激を与えないよう努力するしかありませんね。
本当に、的確な返信ありがとうございます。
重ね重ね御礼申し上げます。
タイトル | [写真あり] 前歯歯肉が剥け、唇裏がザラザラして擦ると剥けます |
---|---|
質問者 | ueyasさん |
地域 | 兵庫 |
年齢 | 58歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 無職 |
カテゴリ |
歯茎の異常・トラブルその他 粘膜の病気・異常 その他(写真あり) 唇の病気・異常 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。