[写真あり] 海外在住者の歯根破折に関する対応(オーストラリア)

相談者: otocinさん (49歳:男性)
投稿日時:2017-03-07 11:26:35
こんにちは、現在オーストラリアに在住している40代男性です。

先月、こちらの歯科医院定期検診をうけたところ、左上7番(既に神経はない)の歯根破折(「Split」という表現を使っていました)が発覚致しました。
親知らずは20代ですべて抜いてあります。

歯科医いわく、抜歯し、左下7番が上がってくるかどうかそのまま様子を見るか、あるいはインプラントにするかの選択しかない、と。

部分抜歯もしくは接着して意図的再植するという選択肢はないものか、と質問してみたところ、前者は割れ方からして不可能。
後者に関しては、親知らずなど他の歯を移植することはあるものの、同じ歯を戻す方法などありえないとのこと。

その回答に納得できなかったため、セカンド&サードオピニオンを求めて他の専門医2軒(Prosthodontist と Endodontist)へ行って参りましたが、どうも煮え切らない話が返って来ており困惑しております。

煮え切らない話というのは、例えば上記 Prosthodontistいわく

歯の移植はあるが、同じ歯を再植するというのは聞いた事がない」
「あるとしても、成長期で血流が盛んな時期にしかできないはずだ」


また、上記Endodontistいわく

「(顎のX線写真をみながら)左下7番は左上6番に半分ほどかかっているから、左上7番を抜いても下の歯が上がってくることはないよ」

と。

しかしながら、自宅に戻り、鏡で何度観察しても左上下の7番同士はきれいにかみ合っており、6番にはまったくかかってないようなのです。
前歯が上下できちんと揃っているのを確認後、奥歯噛み合わせを観察しているので、顎が左右にずれてることはないと思うのですが。

そこで、そのEndodontistへ

「X線を撮った際に、自分の噛み合わせが上下できちんとしてなかったと思われます。
もう一度噛み合わせを見てくださいませんか」

という問い合わせをメールでしたところ、音信普通。

しようがないので、スポーツ用のマウスピースを2点購入し、自分で歯形をとって上下の噛み合わせを確認したところ、素人実験ではありますが、2回とも上下7番同士はきっちりかみ合っているように見えます…。

どの歯科医も予約をとれるのはいつも数週間後であり、人によっては1ヶ月以上待ち。
しかし破折を起こした歯をいつまでも放置しておくわけにも行かず、困惑ぎみです。

一方で、日本のウェブをみると、歯科医の先生方が最先端の技術を含む様々のケーススタディを公表されており(英語で検索すると、出てくるのは学術文献もしくはアメリカの情報ばかり)、非常に頼もしく思うとともに、日本の患者さんたちを羨ましく感じます。

そこでいっそのこと、日本の歯科医の先生にかかる方法はないものかという考えが浮上してきたおります。

しかしもちろん、仕事との兼ね合いがあり、日本への帰国を何回ほど、また1回につき何日間ほど考慮するべきなのか、というのが現在の懸案事項なのです。

もちろん、実際の歯をご覧になって頂かなければ何とも言えないことは重々承知しておいますが、仮に私の第一希望である接着後の再植がもし可能だったとした場合、最も典型的なパターンで、どの程度の期間を空け、どの程度の回数を通院するのが一般的なのか、お教えいただければ幸甚に存じます。

また、その他何かアドバイス等ございましたら、併せてご教示頂ければ、と。

長文にお付き合い頂き、有り難うございました。参考までに、家族に撮影してもらった写真を添付しております。

何卒宜しくお願い申し上げます。

画像1画像1


回答 回答1
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2017-03-07 11:49:36
一般的には破折した歯は保存不可能で抜歯になると思います。

また上の6番と下の7番は、咬合接触していることが多いです。

この場合、上の7番を抜歯しても放置していても下の7番は挺出しません。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2017-03-07 12:48:09
こんにちは。

歯冠破折のようですね、個人的には修復を考えます。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: otocinさん
返信日時:2017-03-07 22:31:24
細見先生、山田先生


早々のご回答を有り難うございます。

こちらでは、医療関係に限らず、あらゆる業種において、日本のように迅速かつ正確なサービスを期待することが困難なため、両先生の素早く的確なご回答を目の当たりにすると、ただただ感動するばかりです。
感謝です。

自分としましては、もし自分の歯を残せるものならば、残したいというのが第一希望ではあります。
しかし、それが日本滞在スケジュールやこちらでその治療を行っている歯科医院を発見できる可能性等を含め、実現性に乏しいものならば、こちらで可能な治療内でと考えております。

そこで両先生へ今一度ご質問させて頂ければ、と思うのですが、よろしいでしょうか。



細見先生

以下の記述に関してなのですが、

>上の6番と下の7番は、咬合接触していることが多いです。
>この場合、上の7番を抜歯しても放置していても下の7番は挺出しません。

1) 上の6番と下の7番が実際に咬合接触しているかどうか、また、
2) もししている場合はどの程度(下の7番が挺出しない程度に)しているのか、

に関して確認する方法というものは存在しますでしょうか。

もし、挺出しない可能性が高いことが確認できれば、抜歯になってしまった場合も、個人的にはインプラント等を考える必要がなくなり一安心かな、と。



山田先生

破折が歯冠だけである可能性をお聞きできたのは一縷の光です。

もし、歯冠破折だった場合、山田歯科医院さんの場合の典型的な治療スケジュールというのは、初診から起算した場合、どのようなものなのか(どの程度の回数、どの程度の時間を空けるつつ)通院するものなのか、お聞かせ頂くことは可能でしょうか。

もちろん、症状によって大きくばらつくであろうことは自分にも想像がつきます。

が、あくまでも一般的なお話をで結構ですので、そのガイドライン的なものをご教示頂ければ、と。

また、大変お手数かとは思いますが、仮に歯根まで亀裂が達していた場合のスケジュールも併せてお聞かせ頂ければ幸甚に存じます。

ご多忙中大変お手数かとは存じますが、どうぞお助け頂ければ、と。

何卒宜しくお願い申し上げます。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2017-03-07 23:55:40
歯冠破折だった場合、山田歯科医院さんの場合の典型的な治療スケジュールというのは、初診から起算した場合、どのようなものなのか(どの程度の回数、どの程度の時間を空けるつつ)通院するものなのか、お聞かせ頂くことは可能でしょうか。

割れた部分を除去する場合と接着する場合とでは違ってきます、割れた部分を除去するときは歯を引きずり出します。

接着する場合は一回抜歯して接着ののち再植します、歯冠でも歯根でも基本的には変わりません、今手元にクリニカルパスがないので明日覚えていればお返事いたします。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: otocinさん
返信日時:2017-03-08 06:35:03
山田先生

早々のご返信を有り難うございます。
どうぞよろしくお願い致します。

ところで「割れた部分を除去する」というのは、部分抜歯のことでしょうか。

実は、オーストラリアにおいて治療を受けるとした場合、部分抜歯の可能性に関しても模索しておりました(やってくれそうな医院を探すのは難しそうなのですが)。

もし宜しければ、部分抜歯のメリット・デメリットに関してまとめてあるHPなどご存知でしたら、併せてそれをご紹介頂くことができると大変有り難く存じます。

何度もご質問ばかり差し上げて恐縮です。
何卒宜しくお願い申し上げます。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: otocinさん
返信日時:2017-03-08 07:07:04
細見先生

まだご返信を頂いておりませんのに、度々恐れ入ります。

最初の質問において、部分抜歯に関して言及するのを失念していたことを、山田先生のご回答のお陰で思い出したため、書かせて頂いております。

もし、先生のお薦めされる、部分抜歯関連の読み物等ございましたら、併せてそのリンク等ご教示頂くことができれば幸いに存じます。

何卒宜しくお願い申し上げます。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2017-03-08 10:24:12
>「割れた部分を除去する」というのは、部分抜歯のことでしょうか。

部分抜歯ではありません、破折片を取り除くことです、したがって深いところまで割れていれば接着再植になります。

写真から推測すると部分抜歯は難しそうです。

破折片除去の症例 http://yamadashika.jugem.jp/?eid=3090
接着再植 http://yamadashika.jugem.jp/?eid=2277

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: otocinさん
返信日時:2017-03-09 06:52:26
山田先生

お忙しいところ、何度も早々にご回答を頂き、有り難うございます。

お言葉を正確に把握しないまま勘違いに基づいた投稿をしてしまいまして、大変失礼致しました。

頂いたリンク、拝見致しました。日本に在住していれば、優秀な先生方に安心してお任せできるのに、とつくづく考え入りました。
もし数ヶ月程度の滞在が実現できれば、日本で治療を受けたい、と。

一方で、日本滞在が難しい場合に備え、こちらで可能な範囲内で、自分にとって最も納得のいく治療法を引き続き同時進行で検討して行きたいと思っております。

有り難うございました。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: otocinさん
返信日時:2017-03-09 06:53:29
細見先生

先生のご厚意に甘え、ご多忙中何度もご質問を投稿してしまい、失礼致しました。

上の6番と下の7番の咬合接触に関しては、もう少し自力で探してみる事にします。

有り難うございました。



タイトル [写真あり] 海外在住者の歯根破折に関する対応(オーストラリア)
質問者 otocinさん
地域 非公開
年齢 49歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ その他(写真あり)
オーストラリア
歯根破折
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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