これからの歯科医療の展望は?劇的に進化するか、あまり変わらないか

相談者: よしだ。。。さん (25歳:男性)
投稿日時:2017-03-24 00:47:46
タイトルどおりです。
現在から5年後、10年後の歯科医療はどうなっていると考えていますか?
治療方法の改善や新薬、新しい治療法など劇的に変化するものなのか?それとも現在とあまり変わらないのでしょうか?

義手や義足、皮膚、眼球などの最先端医療は劇的に進化していると思うんですが、歯科医療はあまり進化している感じがしないです。
それほど難しい分野なのでしょうか?

別にDISしているわけではなく、単純にふと疑問に思ったので、質問させてもらいました。
よろしくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2017-03-24 08:28:32
ご相談ありがとうございます。

>現在から5年後、10年後の歯科医療はどうなっていると考えていますか?

現在歯科医療界では技術的なことだけではなく、大きな変革が着々と進んでいます。
これから歯科の世界は大きく変わります。

20世紀までの、削って抜いて、穴埋めをして、という作業中心から、疾患の原因を検査・診断して真の治癒を目指すという科学的な医療への脱皮が始まっています。

すでに現在の歯科大学の教育が医科大学の教育と同じ診断プロセスを取り入れてきたこと、授業内容が高度になりとても優秀な歯科学生がこれ以降順次卒業してくること、この流れがその頃には社会的に変化として現れてくるかもしれません。

また疾患原因の検査・診断がきちんと行われれば、予防医療の分野でも歯科が医科の予防専門科目となり得るほどの著しい効果の認識が徐々に浸透してくるかもしれません。

歯科医院は国民の心身を含めた総合的な予防医療センターの兆しが見えるかもしれません。
現在でも、虫歯歯周病の予防はふつう可能になり、一生歯を削らずに残せる時代ですが、口腔感染が全身疾患の原因となることを予防できる、真の歯科医療の普及はこれからです。

もう病気に追われることなく、本当の予防医療により、健康の維持増進のために歯科医院が栄える未来はお互いにバラ色です。


>治療方法の改善や新薬、新しい治療法など劇的に変化するものなのか?

技術的なことは多くの研究が進んでいますから突然発表があるかもしれません。

例えば再生医療にしても、iPS細胞などをテコに飛躍的に発展しその頃から始まるという予想もあるくらいです。
歯の神経が無くなってしまった歯の神経の再生、虫歯の穴を掘った跡を人工的な材料で埋める代わりに象牙質の再生、歯肉の再生、歯の再生、などです。


>それとも現在とあまり変わらないのでしょうか?

いつの時代でも、どの社会でも、まず先進的に変わる者、それを見てから変わる者、それでも相変わらず変わらない者は同じです。


>それほど難しい分野なのでしょうか?

口腔組織は非常に繊細で複雑で、かつ、身体の中で非常に特殊です。

例えば、ホムンクルスを見ても脳に占める口腔の感覚と働きは大きく重要です。
歯と脳と体と心と、大きく深い結びつきがあります。

また人間は生きていくために、体の細胞を日々新陳代謝して新しくしていますが、顔の皮膚などはおよそ1ヶ月ほどかけて新しくなります。
ところが歯の根を支えている組織は、なんとたった一日で生まれ変わります。

どうしてかというと、人間は動物であり、食べなければ生きていけませんし、そのためには歯がとても重要であり、噛むことはとても大きな衝撃が歯に加わり、食べるたびに歯の根の周りにごく小さな損傷を起こし、明日も食べるためには真っ先に修繕しなければならないからです。

単純に歯だけしか見ないで、削る・抜く・人工物を入れる、だけなら単純な肉体労働ですが、
その自然の働きまで考慮した治療をする場合は、非常に高度で難しい仕事の分野といえます。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2017-03-24 11:32:42
>義手や義足、皮膚、眼球などの最先端医療は劇的に進化していると思うんですが、歯科医療はあまり進化している感じがしないです。

すでに歯科は圧倒的に進んでます。

インプラントは人工臓器ですが、そのことに気づいていないのでは?
素人目には本物と区別がつかない、いわばサイボーグですよね。

進んでいる理由は簡単で、歯は動くわけではなく、知覚に関してもそれほど重要ではない臓器なので。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2017-03-24 11:59:55
脱金パラの方向に行っているような気がします。
歯科金属アレルギーの患者さん限定ですご大臼歯への非金属冠が保険適応になりました。

個人的にはラバーとマイクロスコープがもっと普及してほしいのですが、むりでしょうね。

回答 回答4
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2017-03-24 17:39:12
世界的な規模のデンタルショーというのが海外で2年毎にありそこで最新情報が出てくることが多いのですが光学印象、機械製作というのがどんどん進んできています。

また情報を上手く統合させた臨床というのも進化中です。

歯科もどんどん変化してきていますが技術すべてを機械やITに移行して上手くいくような単純なものではないのですが一部は移行できるようになってきています。

義手や義足、皮膚、眼球などもそうですが、口腔再建の分野では歯科も3Dプリンターや樹脂系のものを上手く使ったりインプラントを安全に行えるようになって来ていたり同じように進化の恩恵を受けています。

ただ、そういう大きな修復や再建とは一生縁がない人のほうが大半です。

今は、健康寿命を如何に延ばしていくか、歯を失わないためにはどうしたらいいのか?
健康を害さないお口の管理とはどうあるのがよいのか?
というほうが小さいことですがとても大切だという認識のほうがメジャーになってきています。
派手さはないですがコツコツと単調な日常生活が上手くいっていることが大切です。


医学の分野でも口腔管理と病気の関係が周知されてきましたから日本人も歯が汚くて医者通いが続いているというのではみっともないという感覚がより強くなってくるのではないでしょうか?

市販可能なフッ素濃度も上がるようですから(さほど意味はないとは思いますが)今よりもっと日常の歯やお口のお手入れの大切さが日本に定着するのではないかと思っています。

大きな治療を受けずに8020達成できるようになることが一番大切ですが、大きな治療の方法は年々華々しく進化しています。




タイトル これからの歯科医療の展望は?劇的に進化するか、あまり変わらないか
質問者 よしだ。。。さん
地域 非公開
年齢 25歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ 専門的な質問その他
その他(歯科治療関連)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

歯磨きをしても虫歯になる原因 デンタルフロスは効果無し? 歯ブラシとデンタルフロスどっちが先? 歯科衛生士が就職前に絶対に知っておきたい