小児歯科。予防を積極的に取り組むところが良いか迷う

相談者: ecomaさん (37歳:女性)
投稿日時:2017-03-29 10:39:55
こんにちは。
よろしくお願い致します。

以前に形成不全のある2歳の息子へのフッ素塗布について質問をさせていただきました。

今まで車で片道一時間かかる遠方の歯科に通っていたため、将来長く通う為に、家の近くで歯科医院を受診することにしました。

今までの歯科は予防プログラムを導入していて、毎月PMTCを行い、サリバテスト?(まだ唾液の拭うだけの検査です。)を10ヶ月と2歳の2回行いました。
あと、年に1回お口の写真を撮るようです。


今回、家族の勧めで親戚の歯科を受診してみましたが、そこは小児歯科と看板は出しておらず、予防プログラムなどは導入しておらず、サリバテストも現在は行っていないとのことでした。

テストはキットを取り寄せるか、検査のみ他院に紹介するとのことです。

診断してもらったところ、現在の息子の状態は磨き残しもなく、歯もツルツルなので、PMTCを毎月する必要はないと歯磨きのみしてもらいました。

先生は同じくらいのお子さんをお持ちで対応などに不満はありません。

が、普通よりリスクのある歯である事を考えると、悩んでしまいました。

やはり積極的に予防プログラムを取り入れている小児歯科をみつけた方がよいのか、いくら予防プログラムがあっても、自宅でケアができなければそれは意味がないことなので、あまり関係がないのか。

それとも、今後成長するにあたってやはり小児歯科でその時その時に合った指導を受けるべきなのか、、、いろいろなお考え方があると思いますが、意見を聞かせていただけたらと思います。

よろしくお願い致します。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2017-03-29 13:04:39
こんにちは。

子供さんの予防プログラムですが、個人的には無意味だと考えています。

そもそも人はそれぞれの背景をもって生活しています。
それを一つのプログラムの中へ押し込んだところでうまくいくとは限りません。
つまりマニュアル化は無理だと思いますよ。

生活指導つまり予防プログラムは個別対応です。
例えばお菓子を好んで食べない方におさとう指導はあまり必要ではありません。

このままの食生活を続けてくださいとお伝えするだけで十分でしょう。

もしお菓子が増えてきたらお口の中を見ればすぐわかります、それがわからないようなら歯医者失格でしょう。

同じように歯磨きが上手なら歯磨き練習も必要ではありません。

しかし歯磨きが上手といってもどこかに問題を抱えていることが多いので、歯磨き診断をしたうえでの問題解決は必要だと考えています。

フッ素塗布

無意味だとは言いませんがそれだけのことです。
それより甘党に育てないほうがもっと有効です。
甘党になってしまっていればお菓子を食べ過ぎないよう教育することになります。

参考
http://www.yamadashika.jp/prevent05.html 
http://www.yamadashika.jp/prevent05.html
おさとう3本分クイズ http://www.yamadashika.jp/prevent09.html

>毎月PMTCを行い、

2歳の子供にどのようにして行うのですかね、そもそもPMTCなんて必要なのでしょうか、甚だ疑問です。

>サリバテスト?(まだ唾液の拭うだけの検査です。)

お口の中を見ればすぐわかると思いま。
わからなければお母さんにインタビューをすればいいだけのことです。

個人的には無駄な検査だと思いますが親にはそれなりの説得力はあると思います。

>年に1回お口の写真を撮るようです。

2歳の子供の口腔内写真は無理ではないでしょうか、それより歯磨きカルテのほうが有効だと思います。

>普通よりリスクのある歯である事を考えると、悩んでしまいました。

リスクといえばリスクですがお菓子の食べ過ぎがなくて歯を磨く技術を持ち合わせていれば、あとは歯を磨くという決心一つだと思います。
ただ年齢的には3歳を過ぎてからになるでしょう。

参考
子育てとおさとうに関する我々の考え方 http://www.yamadashika.jp/prevent10.html
歯の色の異常 http://yamadashika.jugem.jp/?cid=77
エナメル質形成不全 http://yamadashika.jugem.jp/?cid=99

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2017-03-29 16:19:09
PMTCを行うことでむし歯予防効果が期待できるといったことに対する根拠は乏しいと考えられます。

つまりむし歯予防としてPMTCは(有効ではないと考えられるため)行わないのが常識です。

あと前の質問のフッ化物ですが、有効性には根拠があり、その簡便さからもむし歯予防の第一選択であるのは世界的に見ても常識です。(山田先生のような考え方はかなりの少数派です。)

ただ、たくさん使えばより効くといったものではありません。

これはどのような薬剤についてもいえることで、ある程度以上量を増やしても副作用が増えるだけで効果は変わらなくなるものがほとんどです。

フッ化物も同様で、適切な量を適切な頻度・間隔で行うのが大切です。

初期むし歯があると保険でも検査やフッ化物塗布が行えるようになりましたので、それを活用するのもよいかと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ecomaさん
返信日時:2017-03-29 22:00:19
山田先生

回答をありがとうございます。

小児歯科、予防プログラムと大々的に宣伝していなくても、先生と生活スタイルや食生活の相談をしながら予防していけば良いのだなと思えて安心しました。

本人は10ヶ月から毎月歯科に行っており、家でも私が口の中に手を入れて奥まで磨くのに慣れているせいか、PMTCもすんなり受け入れてできていました。

てっきり虫歯予防にはとても有効なものかと勘違いしていました。

形成不全でも虫歯にならないことは可能でしょうか?
永久歯への影響もとても心配しています。

この掲示板を以前から見て参考にしており、山田先生の回答もたくさん読んで、まず3歳までお菓子や甘いものは与えないようにしようと決め、家族にも協力してもらい、家では一切お菓子やジュース無しでなんとか2歳9ヶ月まで来ました(保育園に行っているので、保育園では多少おやつが出ています)。

これからの問題は目標の3歳が来たら次はどのようにしたら良いのかです。

お砂糖3本分クイズ、見たら本当にすごい量ですね。
普段家にいる時には今まで通りあまりおやつを食べることはないと思いますが、いつ頃から誕生日のケーキや、アンパンなど食べることにするのか…などずっと迷っています。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ecomaさん
返信日時:2017-03-29 22:14:50
森川先生

回答をありがとうございます。

PMTC、全く誤解していたようです。
歯磨きでは取れない膜のような汚れが取れて、汚れを付きにくくする。ことから予防の為にしているのかと思っていて、歯科を変えてから一度もしていないので、とても不安になっていました。

PMTCの位置付けとしてはお口の中のお掃除や着色汚れを落とすと行った意味合いが強いのでしょうか?

フッ素に関しては先生の言われるように今後も取り入れて行きたいと考えています。
ただ、以前の質問をしたように、毎月高濃度であったことを考えるといまだに不安に思う時があります。

はじめに通っていた歯科では初期虫歯として治療を行っていたように思います。今後の治療方針、現在の先生と良く相談をしてみます。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2017-03-29 23:45:06
>10ヶ月から毎月歯科に行っており、家でも私が口の中に手を入れて奥まで磨くのに慣れているせいか、PMTCもすんなり受け入れてできていました。

いいか悪いかは別として慣れというものはそういうものではないでしょうか。


>形成不全でも虫歯にならないことは可能でしょうか?

おそらく可能ではないでしょうか、少なくとも私の記憶ではありませんというか来なくなってしまう人があるので確認できていません。


永久歯への影響もとても心配しています。

個人的には気にしていないので経過観察はしていません。
したがって正確なことはわからないということになります。

>3歳までお菓子や甘いものは与えないようにしようと決め、家族にも協力してもらい、家では一切お菓子やジュース無しでなんとか2歳9ヶ月まで来ました

頑張りましたね表彰状ものです。

>保育園に行っているので、保育園では多少おやつが出ています

私の経験では保育園のお菓子だけでむし歯を作ったというお子さんには会った記憶はありません。

>目標の3歳が来たら次はどのようにしたら良いのかです

ほしがらないかぎり与える必要はありません。
3歳まではお母さんの手の内で育てることが可能ですが3歳過ぎるとお母さんから離れるようになってお友達の所へ行くようになります。

そうなれば必ずお菓子をもらうという場面が出てきます。
それを断るというのはかなり難しいと思います。

同じような子育てをしていれば別ですがそれは仕方がないでしょう。

お子さんもお菓子を食べればこんなおいしいものはないと感動するでしょう。
しかし甘党に育っていなければ少し食べれば満足すると思いますよ。

>、いつ頃から誕生日のケーキや、アンパンなど食べることにするのか…などずっと迷っています。

誕生日とかクリスマス、お正月に食べるくらいではむし歯にはなりません。
日頃から食べ続けることがむし歯のリスクを高くすると考えています。

この辺はそれぞれの家庭の問題だと考えています。
ご自身で判断なさってみてはいかがでしょうか。

0歳から食を中心とした生活習慣に留意して子育てした子供たちの口腔内細菌について
参考
http://yamadashika.jp/prevent15.html

こういうことです。

むし歯ゼロ家族インタビュー http://yamadashika.jugem.jp/?cid=171

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ecomaさん
返信日時:2017-04-04 15:00:52
山田先生

ありがとうございました。


ご回答頂けて良かったです。

成長とともに、さけられないことも増えてくると思いますが、これからもしっかり頑張ろうと思います。



タイトル 小児歯科。予防を積極的に取り組むところが良いか迷う
質問者 ecomaさん
地域 非公開
年齢 37歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 小児歯科その他
子供の虫歯予防
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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