[写真あり] 歯列矯正1年10ヶ月目、ディープバイトになってきている

相談者: ハーピィさん (30歳:女性)
投稿日時:2017-05-10 20:44:44
歯列矯正1年10ヶ月目になります。
上下左右4番を抜歯しました。
ゴム掛けはまだした事がありません。

今年の1月からパワーチェーンを外し(外した理由はわかりません)
どんどん歯が下がってきてしまい上顎前歯にかなり大きい隙間ができてしまいました。
担当医に言ったら歯茎が下がってきているから仕方ないと言われました。

私はどうしても歯茎じゃなく歯が下がってきているとしか思えないのですが、やはり歯茎が下がってきているのでしょうか?
下がり具合も左右均等じゃなく向かって左側がとくに下がっています。

奥歯も見てわかるように向かって左側の歪みが気になります。
もともと向かって左側が下がっていて前に出ているようです。
そのため顔もかなり歪んでいます。

担当医に問い合わせると、何を目指してるの?そこまで誰も見ていないよ?と言われすごく傷つきこれ以上この先生に求めても無駄なのかと不信感を抱き転院も考えています。


どんどん歯並びが崩れて行き顔もどんどん歪んできていて精神的にもかなり辛くなってきました。
素人なので私の歯が今どうゆう状態なのかもわかりません。
これからどうゆう治療をすればいいでしょうか。

写真は下が現在です。

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回答 回答1
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2017-05-11 09:17:09
小臼歯抜歯矯正は、大臼歯が前方に移動することがあり、表題にある奥歯の乱れを生じる可能性はあります。
また咬み合わせの高さが減少することによる、前歯部のかみ合わせが深くなってしまう可能性もあります。
また前歯を後退させるために後方に引くことにより(すべての移動について言えることですが)歯の引き抜き効果により挺出してしまう可能性があります。

これに対しては、知識を有していれば、防止するためのてだてはあります。
奥歯の乱れも防止できるはずなのです。


転院も考慮に入れて、上記のメカニズムをきちんと説明してくれた上で対処できそうな歯科医院を探すなり、セカンドオピニオンを得るなりしてください。



以下は神奈川歯科大学の佐藤貞雄先生の著書 「不正咬合へのアプローチ」 から抜粋したものです。

小臼歯抜去の問題点

@前歯が後退しすぎることがあるため、いわゆるdish in faceを作り出す。これはまた前歯の舌側傾斜を招き、下顎の誘導を阻害する。

A小臼歯の抜去とそれに続く臼歯の近心移動によって、ポステリアーサポートが失われやすく、顎関節に負荷が加わり、顎関節症の一つの原因となる。

B術後に抜歯部に空隙を残存させてしまったり、隣接歯根との平行性が失われてしまうことがある。

C歯列の連続性が失われ、また臼歯の近心移動によって臼歯の回転や近心傾斜を招きやすく、機能的な咬合の完成を困難にすることがある。

D歯列弓がせまくなるため舌房が狭窄し、口腔の諸機能に影響をあたえる。

Eアンテリアーディスクレパンシーが解消されても、ポステリアーディスクレパンシーが残存することが多く、不正咬合が再発しやすい。

F抜歯空隙の閉鎖や機能咬合の完成のために消費する時間が長く、治療が長期化する傾向がある。

回答 回答2
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2017-05-11 10:21:08
こんにちは。

矯正のケースは多様性に富んでいますから一概にいえませんが、佐藤先生の考え方を好む一般開業医は多い(日本矯正歯科学会とはちょっと違う面があるかも?)と思います。

ただ、やり方は多様で修正法もあり防止法もあるので担当の歯科医が出来る範囲で努力してもらうか、またはしっかり相談にのってもらうかまたはセカンドオピニオンを受けたいと伝えてみるとよいと思います。



元々顔歪みが強かったということであれば上顎骨体が大きく歪んでいてそこに顎関節の歪みや変形もあり、更に歯列も歪んでいた可能性が高いと思います。

また土台となる身体にも歪みがあるはずです。
それで、歯並びだけをよくしようとした場合、歯並びはよくなるが顔歪みは改善されないという場合もあるでしょう。
もちろん身体歪みなどとても改善できないでしょうし。


外科を伴って行えば顎骨の歪みをかなり修正することが可能ですが治療に伴うリスクは増えます。

歯列矯正治療だけで出来ることは歯列を綺麗に整える程度のことですからそれと顔は別の場合もあります(出来るだけ綺麗にするように目標は立てますが)。

成長期ならばかなりの修正が可能ですが成人で身体も骨もかたまっているならば歯と歯槽部のみ修正してもできることが限られる場合もあるでしょう。


どこまでの修正を歯列矯正だけで望めるのか?について治療途中ですが説明をしてもらうとよいと思います。

また修正法は多様にありますから矯正だけで直せないケースであれば、別の方法も取り入れてもらうという治療法を提案してもらうことも可能かもしれません。


また顎外固定装置を併用してもらうというのは歪みをとる場合有効に働く場合もあります。
特に就寝時に横向き寝でなければ寝られない人の場合長時間にわたって歪みの力がかなりの大きさで働き続けますから、それを打ち消すだけの力や固定源が必要という場合もあるでしょう。
それをインプラントアンカーで行うケースも増えてきていると思います。



ここまで矯正をせっかく頑張ってこられたのですから主治医とよく話し合える雰囲気を維持されるほうがよいように思います。

ご不安が強い場合はセカンドオピニオンというのもよいのですが、歯科のセカンドオピニオンの多くが自医院への転院を薦めることにつながるケースが多いので、患者さんの経済的負担が倍増する場合もあり、出来れば主治医にご相談され出来る範囲と出来ない範囲について説明を受けられておき必要な装置は使用を拒まず、追加費用をご負担され無用のご不安を持たずに治療を完了できるようにされることが望ましいようにも思います。


治療中ご不安は多いでしょうがよい結果になるよう双方が努力され長年の歪みを直していってください。




タイトル [写真あり] 歯列矯正1年10ヶ月目、ディープバイトになってきている
質問者 ハーピィさん
地域 非公開
年齢 30歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 歯列矯正のトラブル
その他(写真あり)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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