顎関節炎と耳鳴りは関連しているのでしょうか?

相談者: めろんパンさん (52歳:女性)
投稿日時:2017-05-12 01:47:09
今年の2月初め頃左下奥二本をインプラントにしました。
保険の関係でネジを入れてから人工の歯を入れるまで10ヶ月近く時間が空き、その間左側で噛むことができませんでした。

3月中旬に右上の何本かの歯のひび割れを治療したあとマウスピースを調整し直しました。
ちなみに歯ぎしりをするのでマウスピースは上の歯だけここ数年毎晩つけています。

治療直後麻酔がまだ効いていたので気づかなかったのですが、翌朝マウスピースがあっていないことに気づきましたが次の予約日までの一週間ほどそのままつけて寝ていました。

しかしマウスピースの再調整に歯医者に行く日と同じ頃から、左のあご(耳の裏あたり)の関節が痛み音がすることに気づきました。
それと同時に耳鳴りも始まり(主に左耳)未だに続いています。
顎の痛みはさほどではありませんが、口を開くたびにカクッカクッと音がします。

歯医者からは"TMJ"と言われマウスピースも歯への負担を軽減するため先週厚めのものに作り変えました。
噛み合わせなどにも問題がないと言われ、かかりつけの歯医者もはっきりした原因がわからないようです。


ただ人工の歯をつけてから、インプラントのネジが一本緩んでいたということで先週、新しいマウスピースを作ってもらった日にネジを締め直しました。

新しいマウスピースをつけ始めてから一週間ほど経ちますが、まだ顎からの口を開けた時の音と耳鳴りがおさまりません。
一応歯医者ではなく主治医にも相談しましたが、おそらく歯の問題から来ているのだろうと言われました。


この顎関節症と耳鳴りは関連しているのでしょうか? 
またマウスピースが関節症を緩和できる場合、症状の緩和までどのくらいの期間を見たら良いでしょうか? 
また今後の具体的な治療のアドバイスなどいただけると幸いです。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2017-05-12 08:41:59
ご相談ありがとうございます。

>この顎関節症耳鳴りは関連しているのでしょうか? 

あり得ます。
難聴も起こり得ると報告されているくらいです。

決して、歯は口の中だけで済むトラブルではありません。
みなさんお気付きにならないだけです。

耳だけで済めばとても良い方です。
歯をおろそかにすると日常生活に支障が出ることがよくあります。
すでに大昔から証明されていることです。


歯と心身の健康を切り離すことはできないと考える歯科医師もおり、それはそれで大変な医療となります。
歯医者の仕事は、虫歯の痛みや穴埋めと簡単に考えることはある意味で勇気があるか、非常な強運の持ち主と個人的には思っております。

もし一生の健康のための医療が目的であれば、予防の考えが、虫歯予防にも、虫歯治療にも必要不可欠となります。
簡単に言えば用心すれば安心ということです。



>またマウスピースが関節症を緩和できる場合、症状の緩和までどのくらいの期間を見たら良いでしょうか? 

緩和とは何を意味しているかわかりませんから、一般的に学会の見解を説明します。

もし何らかの症状を治したいという目的であれば、マウスピースが治癒に役立つとは言われておりません。
リスクもあると勧告されております。

もしかしたら何らかの、「緩和」?はあり得ます。
ご担当の先生が独自に行っていることですから、直接お尋ねになるしかありません。



>また今後の具体的な治療のアドバイスなどいただけると幸いです。

情報が限られていますから、ごく一般的に説明します。
整理しますと、

>10ヶ月近く時間が空き、その間左側で噛むことができませんでした。
>右上の何本かの歯のひび割れを治療した
>翌朝マウスピースがあっていないことに気づきました
>が次の予約日までの一週間ほどそのままつけて寝ていました。
>同じ頃から、左のあご(耳の裏あたり)の関節が痛み音がする
>人工の歯をつけてから、インプラントのネジが一本緩んでいた

共通した特徴は、時間と時系列です。
それぞれ重要なヒントを与えてくれます。

そして、治療内容についてはここで何も判断はできませんが、時間軸というファクターが治療計画に取り入れられていないように思えます。


また次に、重要な点がお話からは聞こえてきませんでした。

>2月初め頃左下奥二本をインプラントにしました
>3月中旬に右上の何本かの歯のひび割れを治療した
 
治療のお話の前に、なぜ大事な奥歯を2本も失ったのか?なぜ右上の歯にひび割れが起きたのか?
という原因追求の検査・診断とそれへの対策のお話がありませんでした。
原因が放置されれば、困ったことのくり返しや悪化は当然の帰結です。

この二つのファクターを揃えることをスタートとすれば、もしかすると結果は変わるのかもしれません。


そして、さらに重要なことですが、

>左側で噛むことができませんでした。
歯ぎしりをする
>翌朝マウスピースがあっていない
>人工の歯をつけてから、インプラントのネジが一本緩んでいた
    
ヒビの原因と、これらのことと共通するファクターが力です。
ふつう、力の良し悪しを確認するには噛み合わせを検査手段とします。
日本の学会からは約20種類位の検査をしてから診断を導くことを提言されています。


ただし、矛盾があります。

>噛み合わせなどにも問題がない

もしそのご診断が正しければ起き得ない事柄ばかりかもしれません。

あるいは、人間には順応性があり、それに丸投げして期待するという選択ももしかしたらあるのかもしれません。
運が良ければ。
これも時間軸の考えです。


申し訳ありません。
説明が専門的になってしまい分かりづらくなってしまったかもしれません。
ただ聡明なあなたのことですから少しでもご理解頂ける部分があれば幸いです。
よく相談しましょう。

回答 回答2
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2017-05-12 09:53:21
こんにちは。

顎関節症TMDつまりdisorders。TMJ=jointに起こる不調)のために耳なりがする場合はあるでしょう。

かみ合わせが上手くいっておらず片側だけで咬むことが続くと周囲につく筋力のバランスが偏ってきますから、血行やリンパの流れも阻害されやすくなり不調をきたすのではないかと思います。
多くの場合関節頭の位置が少しずれていたり関節の間にあるクッションがずれていたり形が変わってしまうことがあります。

またそういう状態が長期にわたると顎関節部位の骨が変形というか骨はリモデリングを繰り返していますから、適応して形態を変えるのですがそういうことが起き、そこでかみ合わせを作ってしまえば元に戻しにくいということになると思います。


そこで不調になっている筋肉バランスを改善して症状が固定しないようにマウスピースというものを作って装着して頂き、筋肉のバランスの乱れを直していただく手助けを行うということが歯科ではよく行われています。

変についてしまった片側咬みの癖を修正できればいいのですが、すでにバランスが乱れていれば自力では難しいという場合もあるでしょう。

そういう時は理学療法を用いたりして症状緩和を目指すと思います。


TCHという考え方は不用に活性化した筋肉(よく咬むと筋肉に咬め咬めという指令が流れやすくなると同時に筋力もアップしてしまい結果破壊的な力につながりやすいため)を適度の状態に戻してくれる概念です。
リマインダー手法がメインになりますがTCHという方法も少し参考にされたら手助けに一助になるかもしれませんね。


主治医がしっかりついておられるようですから主治医の先生とともに症状改善を目指してください。

回答 回答3
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2017-05-12 12:03:01
日本国内ではTCH改善はよく行なわれている治療法であり、効果があるものと聞いています。

もし米国内でしたら、(私には理学療法士がどのように関わるのかの知識はありませんが、)整形外科的な問題にアプローチしてもらえるとしたら良いですね。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2017-05-12 18:13:33
西山です

歯医者からは"TMJ"と言われ

おそらくTMD (temporomandibular disorders)のことではないでしょうか.
TMJだと「顎関節」のことで単なる解剖用語になってしまいます.


以下,TMDだと仮定して・・・

TMDにはいくつかタイプがあります(国際分類).
 Pain related TMD
  Myalgia
Arthralgia
Intra-articular joint disorders
Disc displacement with reduction
Disc displacement without reduction
Degenerative joint disorder
Degenerative joint disease
   
この中のどのタイプ(重複あり)であるかによって治療方針も異なってきます.
痛みがある場合,自律神経反射といって耳鳴りや耳閉感が生じることもありますが,まずは耳自体に異常がないかを耳鼻科で確認してもらう必要があると思います.



マウスピースも歯への負担を軽減するため先週厚めのものに作り変えました。

歯の負担を軽減させるのと顎の症状を軽減させることはどのように関係していると説明されたのでしょうか.
目的が異なるようにも感じます.


噛み合わせなどにも問題がないと言われ
>おそらく歯の問題から来ているのだろうと言われました。

これは矛盾しますね.
TMDは多因子疾患といわれ,いろんな要因の積み重ねで生じます.
咬み合わせもそのうちの1つになりえますが,他にもたくさん要因は考えられます.
その要因を主治医と一緒に見つけてゆくことが重要だと思います.



>またマウスピースが関節症を緩和できる場合、症状の緩和までどのくらいの期間を見たら良いでしょうか?

原因が睡眠中の歯ぎしりやくいしばりに限局され,さらに咬み合わせの異常が存在するのであれば,マウスピースで軽減する可能性は考えられます.
その場合,1〜2週間で軽減感が得らえると思うのですが.

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: めろんパンさん
返信日時:2017-05-13 09:51:20
お忙しい中ご返事ありがとうございます。
大変たくさんの情報とご見解をいただきありがたく思います。


インプラントの経緯ですが、10年ほど前、前の歯医者でインプラントの選択があると説明されないまま、ブリッジで処理され、それが取れてしまった時新しい歯医者と相談してブリッジではなく、インプラントにしました。

その際噛み合わせが合ってないということでまずブレイスを一年ほどつけて噛み合わせを矯正して、その後インプラントをしました。

右上の歯が欠けたのは過度に右側を使ったということと(左側が使えなかったので)歯ぎしりではないかと言われました。


新しいマウスピースを作ってネジを締め直してからから一週間ほどですが、まだ耳鳴りと口を開けた時の音があります。
Family Doctorからは2週間から4週間ほどで改善が見られない時は耳鼻科へ紹介状を書くと言っています。

耳鳴りがここまで続くのは初めてなので、今はそれがとても心配です。
顎の関節炎とは関係のないところで起きているのではという不安が強くあります。
回答 回答5
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2017-05-14 09:33:22
耳鼻科医からのアプローチは難しい場合があると思いますが、予想外の病気である可能性もゼロではありませんから、受診されることは意味あると思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: めろんパンさん
返信日時:2017-05-19 07:51:32
耳鳴りTMDから来ているか来ていないのかは定かではないとして、TMDであることは歯医者から言われた通り確実なので、耳鳴りの原因究明と同時にTMDを治したいのですが、TMDはやはり歯医者の領域に入るのでしょうか?

他に考えられる病院の科はありますか?


マウスピースを作り直して2週間近くになりますが変化はありません。
歯とは関係ないところからTMDが来ている場合のことを考え、次にステップを考え始めています。

耳鼻科は6月の初めに予約を入れましたが、TMDは耳鼻科の領域ではないように思うのですが。



タイトル 顎関節炎と耳鳴りは関連しているのでしょうか?
質問者 めろんパンさん
地域 非公開
年齢 52歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 顎関節症
顎関節症用マウスピース・ナイトガード
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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