奥歯の接触による頭痛が続きます。歯の接触を解消する方法は?

相談者: もちだもちこさん (36歳:女性)
投稿日時:2017-05-11 22:04:52
私の症状に対するアドバイスがありましたら、どうぞ宜しくお願いします。

一年ほど前から右奥歯(右上下6番)が接触するようになりました。
顎周りの筋肉に緊張が続き、元々頭痛持ちということもあって
顎周りから首や肩まで拡がってきた強張りから、より一層頭痛が頻発するようになってしまいました。
単純に、通常必要な時以外は当たらないはずのものが常に当たっているという状態が気になるというストレスも強く、困り果てています。

一年ほど前まで、スプリントの夜間装着による顎関節症の治療をしていまして、顎の痛みやかくかくというずれた感覚もなくなり

「治療を終了しましょう」

ということになったのですが、その一ヵ月後くらいから発症しました。

最初は、顎関節症の治療で通っていた歯科に相談してみたところ

「同じスプリントの使用を継続してみましょう」

と言われ、何度か通院したのですが、強張りが増すばかりだったのでセカンドオピニオンとして別の歯科に行ってみました。
そこにスプリントを持参したところ

「スプリントが厚過ぎる」

と言われ、新しく薄型のスプリントを作ってもらいました。
治療方針としては

「スプリントで様子をみて、改善しないようなら削りましょう」

と言われました。
その後、アレルギーによる咳が続いた為、今現在通院はストップしている状態です。
スプリントは毎晩装着はしていますが、特に改善は感じられません。
(通院できていないので継続した調整はしていませんが)

最近、咳が治まってきたので通院を再開したいと思っているのですが自分でいろいろ調べていると、「スプリントでは治らない」とか「歯を削るなどの治療は受けない方がよい」とか書いてあるところもあるので、このまま今のところで受ける治療でよいのか不安になってきました。



歯軋り癖はありません。
また噛み締め癖もありません。
単に「常に当たる」という状態なのですが、肩より上の緊張に
極度に弱い(マフラー、タートルネック、ネックレスなどでも
頭痛が起きる)為、とても辛いです。
「極力接触しないように」と意識してはいますが、当たらないようにすることでも緊張→強張りが発生してしまい、どの状態が楽なのかもわからなくなってきてしまいました…。


回答 回答1
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2017-05-12 11:01:31
こんにちは。

歯並びや頚部の問題はありませんか?
肩こりは筋緊張性のものですか?
確定診断はどちらでうけられていますか?


肩こりは姿勢から引き起こされることはよく知られています。
また睡眠障害から引き起こされる場合もあります。血行不良からも自律神経の乱れからも痛みは生じます。

歯科では診療領域が顎口腔領域と制限されていますから顎関節症の症状があればスプリント療法でというのが主な治療内容にありますが、根本的な原因が姿勢であったり、血流障害であったり、血管障害であったり神経系の障害であっても範疇外なので歯科では治療不能ということになります。

各科との連携が上手く取れていればよいですが、単科で開業している場合が多く、また大病院でも医科や理学療法士などとの連携が望みにくい場合もあり、症状が出ている部位を限局して治療を行うことに終始しがちになる傾向があります。


>「スプリントでは治らない」とか「歯を削るなどの治療は受けない方がよい」とか書いてあるところもあるので、このまま今のところで受ける治療でよいのか不安になってきました。

姿勢はスプリント療法が直せるものではないですし、睡眠障害もそうです(スリープスプリントで障害を軽減することは可能です)。
また頭頚部の緊張はスプリントをつけたからといって直せる程度は知れていて、なおせないケースもあります。
血行障害に関しても同様です。
神経系の問題でも同じようになります。
そういうことでスプリント療法では治せないとかかれているのだと思いますが一助にはなるので治療行為として認められています。

歯を削るなどの治療は受けないほうがよいというのは歯は一度削ると後戻り不能だから別の方法(侵襲性のより低い方法)で治せる場合もあるので、そちらを行ったうえで必要があれば(今回のように長期にわたってスプリント療法を行って入て歯の位置が少し問題を生じている可能性がありかといって矯正治療を受け入れがたいであろうという体調の方の場合)必要部位の調整が行われるのを否定するものではないと思います。


>「スプリントで様子をみて、改善しないよう なら削りましょう」

治療手順としては妥当ということになると思います。


頭頚部に異常な知覚亢進がある場合、神経系の働きが上手くいっていないことも考えられると思います。
特に頭頚部であれば頚部に問題がある場合もあると思います。
頚椎の可動域を診てもらいつつ首肩を無理ない範囲でグルグル回したり、肩甲骨をぐるぐる回したり、頚部を伸展させる運動を無理のないが範囲で日常に取り入れたり、睡眠の質を上げることを考えられたり(特に枕は大切です=睡眠時の呼吸の質が上がるような枕は有効です)、丸まりがちな身体を改造したりといった一般的な健康法も取り入れて、顎口腔領域以外からのアプローチを併用される場合もあると思います。

また血管障害がある場合は食事内容も考えられたほうがよい場合もあるでしょう。

主治医によく相談にのってもらうとよいでしょう。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2017-05-12 18:17:59
もともとあった頭痛とは異なる頭痛症状が生じているのであれば,頭痛外来などでまずは検査をうけるひつようがあるとおもいます.


>「スプリントで様子をみて、改善しないようなら削りましょう」

この内容からすると,原因は咬み合わせの異常に限定されるということでしょうか.
他に原因が考えられないかをもう少し検討する必要があるのではないでしょうか.

可能であれば,歯学部のある大学病院の専門外来を受診して,もう少し広い視野で診てもらう必要がありそうです.

回答 回答3
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2017-05-12 18:21:22
TCH是正については、それなりの医療機関を受診されて指導を受けられたらよいと思います。

『常時、接触しないような意識を持つ』こととは少し違うと思いますよ。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: もちだもちこさん
返信日時:2017-05-12 20:19:20
船橋先生

ご回答ありがとうございます。

まず、申し訳ありません。言葉が足りなかったです…。
「解消したい」はどちらかというと「歯の接触を」ということになります。

もちろん、頭痛の頻度を下げたいと思ってはいますが、先生の
おっしゃるとおり、姿勢の癖や体質など諸々の理由により頭痛は起こり、歯の接触に限定されるわけではないので、すべての頭痛を解消することは難しいと考えています。

ですので、「頭痛の内、歯の接触による頭痛だけでも解消したい」と「歯の接触を解消する為の正しい治療法を教えていただきたい」と言い直したいと思います。


歯並びや頚部の問題はありませんか?
肩こりは筋緊張性のものですか?
>確定診断はどちらでうけられていますか?

歯並びはがちゃがちゃという程ではありませんが、八重歯があったり、左下は親知らずに阻まれて7番が歯茎から出ていない状態でもあります。
また背骨に側弯症を持っています。
頭痛に関しては今まで3つの脳神経外科にかかり、最初の病院では「偏頭痛と緊張型の複合」だと言われました。


>治療手順としては妥当ということになると思います。

そうなのですね。
それを聞くと少し安心しました。

頭痛に関しては10代の頃から抱えている悩みですので、姿勢に気をつけたりストレッチなどで出来るだけ緊張や強張りが生じないようにしたり枕も結構いろいろ買い換えては試してみました^^;
これからも少しでも頭痛になりにくい身体になれるように気をつけていきたいと思います。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: もちだもちこさん
返信日時:2017-05-12 20:20:37
西山先生

ご回答ありがとうございます。
まず、言葉が足りずに申し訳ありません。
「解消したい」はどちらかというと「歯の接触を」ということになります。

姿勢の癖や体質など諸々の理由により頭痛は起こり、歯の接触に限定されるわけではないので、すべての頭痛を解消することは難しいと考えています。

ですので、「頭痛の内、歯の接触による頭痛だけでも解消したい」と「歯の接触を解消する為の正しい治療法を教えていただきたい」と言い直したいと思います。



>もともとあった頭痛とは異なる頭痛症状が生じているのであれば,頭痛外来などでまずは検査をうけるひつようがあるとおもいます.

頭痛に関しては、今まで3つの脳神経外科にかかりました。
歯の接触が起こるようになってから受診した脳神経外科では「歯が当たらないように気をつければいいんじゃない?」とまぁ当たり前のことを言われただけで終わってしまい、成果に結びつきませんでした…。

やはり、スプリント→研磨という方法が妥当なのでしょうか?
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: もちだもちこさん
返信日時:2017-05-12 20:22:43
藤森先生

ご回答ありがとうございます。

TCH是正については、それなりの医療機関を受診されて指導を受けられたらよいと思います。

それなりの医療機関とはどういうところになるのでしょうか?
探してはみたものの、どう探せば適当な医療機関が見つかるのかがわからず、困っています…。


>『常時、接触しないような意識を持つ』こととは少し違うと思いますよ。

そうなのですね。
調べた中では「自分で接触しないように意識する」ということが主体のように書かれていることが多かったのですが、自分で当たらないように…というのも限界がありますし、(本来無意識に出来るはずの呼吸を意識的にのみ行うようなものなので)本来当たらない状態のものが当たるわけなので、第三者の手でなんらかの矯正がなければどうにかなるものでもないのでは…と感じていました。


やはり、スプリント→研磨という方法が妥当なのでしょうか?
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2017-05-13 08:50:04
ご相談ありがとうございます。

>「歯の接触を解消する為の正しい治療法を教えていただきたい」

通常、歯は接触させるためですから、ご希望は問題を起こす異常な接触を解消したいということですね。
それは噛み合わせに関する治療となります。

状況はお一人ずつで全く違いますから、治療方法としては、まずどのように歯の接触が異常なのか?についての検査・診断が必要です。

日本補綴歯科学会ではいくつもの検査方法が提唱されています。
その方法により病態診断が出て、さらに確定するための追加の精密検査をしてから、予測診断が出て、設計診断が出て、その後に治療計画が立てられます。

治療開始しても、治療効果を向上させるための検査・診断を重ねながら、治療を終了し、さらに終了後も同じ検査を受けることにより治療結果の評価をするようにと指導されています。

とても手間がかかります。
長時間、多回数、長期間が必要です。
大事なことは原因を突き止めることです。
それにより、やっと根本的な解決につながる可能性が出てきます。

良く考えればお気づきになるかもしれません。
今とてもお困りのようですから、軽い問題ではありませんね。

体の病気の治療でも同じです。
大変な病気を検査・診断なく、試しにお腹を切ってみようか、切っただけで終わり、なんてありませんよね。

慎重に検査・診断して、本当に必要ならば手術をして、その後治っても検査・診断を受けに行きますよね。
歯科の病気でも大変な状態であれば、手間がかかっても治そうという医療としては同じプロセスが必要なのです。


>「歯が当たらないように気をつければいいんじゃない?」とまぁ当たり前の
ことを言われただけで終わってしまい、成果に結びつきませんでした…。

歯の問題は、異常な当たり方を避ければいい、というアドバイスは的を得ています。
ただし、
      >「自分で接触しないように意識する」
      >(本来無意識に出来るはずの呼吸を意識的にのみ行うようなものなので)

まさにお気づきのように、噛み合わせが無意識に行われているところに、意識して変えられることはありません。
無意識でも改善されるようにすることが歯科医院の仕事と言えます。


>やはり、スプリント→研磨という方法が妥当なのでしょうか?

学会ではそれは推奨されていない方法です。
学会のガイドラインである、基本に忠実な歯科医院で相談しましょう

回答 回答5
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2017-05-14 16:30:32
『木野』『TCH』あたりで検索してみてください。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: もちだもちこさん
返信日時:2017-05-14 21:29:52
さがら先生

ご回答ありがとうございます。

>通常、歯は接触させるためですから、ご希望は問題を起こす異常な接触を解消したいということですね。

そうです。
現在は、舌の位置も正しいところにある、リラックスした状態で
右の上下6番が当たっています。
歯軋りや噛み締めのように当てに行っているわけではなく、感覚的には右上6番が伸びてきて下の6番に当たるようになったかの
ような状態です。


>学会ではそれは推奨されていない方法です。
>学会のガイドラインである、基本に忠実な歯科医院で相談しましょう

基本に忠実な方法というのはどういった方法になるのでしょうか?
矯正器具を使った矯正以外でありますか?

病院で、状態や自分の感覚(自分で噛み合わせている状態が見えるわけではないので、感覚ですが)ついて伝えようとするのですが、いまいち伝わった感じがなく、そして「スプリント→研磨で治療を」と進められていくのでどうにも不安が拭えず…です。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: もちだもちこさん
返信日時:2017-05-14 21:35:27
藤森先生

再度のご回答ありがとうございます。

「木野」「TCH」で検索してみました。
…が、当方北九州なのですが、通える範囲の地名をワードに加えて検索すると、該当しそうな医療機関がヒットしませんでした…。
そういう医療機関は全国的にもそこそこあるものなのでしょうか?
回答 回答6
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2017-05-18 08:53:12
>「木野」「TCH」で検索してみました

https://www.amazon.co.jp/s/ref=nb_sb_noss?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&url=search-alias%3Daps&field-keywords=%E6%9C%AC%E3%80%80TCH%E3%80%80%E6%9C%A8%E9%87%8E&rh=i%3Aaps%2Ck%3A%E6%9C%AC%E3%80%80TCH%E3%80%80%E6%9C%A8%E9%87%8E

たくさん本も出ていますから一度読まれてはいかがでしょう?
図書館に置いてある場合もあるでしょう。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: もちだもちこさん
返信日時:2017-05-22 21:38:12
船橋先生

ご回答ありがとうございました。
もう少しいろいろ調べてみます。



タイトル 奥歯の接触による頭痛が続きます。歯の接触を解消する方法は?
質問者 もちだもちこさん
地域 非公開
年齢 36歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 噛み合わせ(咬合)その他
歯軋り(歯ぎしり)
頭痛、めまい
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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