臨床実習時における感染の恐れ(歯学部生)

相談者: m16さん (24歳:男性)
投稿日時:2017-05-31 01:38:53
はじめまして先生方

私は歯学部に所属し現在第6学年にて臨床実習を行っております。
具体的な大学名は狭い業種ですので控えさせて頂きます。

臨床実習を送る中で日々レポート、技工操作、口頭試問など忙しくも充実した生活です。
しかしながら、一部のライターの介助に付く場合、感染防止という観点より大きな不安を抱いております。

例をあげますと

スケーラーにて除去したプラークまたは歯石をアルコール綿で拭くように求められる。
スケーラーは鋭利な器具でライターの先生がルーペなどをつけていると焦点が合わないのか、介助をしている私の指に刺さる場合がある(グローブを当然してます)。

根管治療時にファイリングしたファイルを同様にアルコール綿で拭くように求められ、同様に指に刺さる恐れがある。

・形成時にバキューム吸引の位置が違うと、タービン先端に装着された先端が鋭利なバーで指をトントンと叩いてくる(万が一タービンが回転したら大事故になります)

どの患者さんがどういった感染症を持っているかはあくまで自己申告であり、分かりませんよね。
これらのことをライターに一度話したのですが、慣例だと取り合ってもらえません。

このような場合、感染症対策員など病院の管理者に知らせたほうがよいでしょうか?

歯学部は人数も少なくあまり大事にしたくない反面、自分を守らなければいけないと考えております。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2017-05-31 07:00:20
感染症対策員など病院の管理者に知らせたほうがよいでしょうか?

「大きな不安を抱いております」と思っているのでしたら、それも一法かもしれませんね。


>形成時にバキューム吸引の位置が違うと、タービン先端に装着された先端が鋭利なバーで指をトントンと叩いてくる

文面から察するに、m16 さんの位置が間違っているのでしたら、速やかに修正すべきでしょうね。

第6学年ということで、国家試験の準備も在るかとは思いますが、先々のことも見越した実りある実習になりますように。

3人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答2
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2017-05-31 08:50:44
>・スケーラーにて除去したプラークまたは歯石をアルコール綿で拭くように求められる。
>スケーラーは鋭利な器具でライターの先生がルーペなどをつけていると焦点が合わないのか、介助をしている私の指に刺さる場合がある(グローブを当然してます)。

根管治療時にファイリングしたファイルを同様にアルコール綿で拭くように求められ、同様に指に刺さる恐れがある。

スケーラーにしてもファイルにしてもどちらも刃物です。

歯科は外科の一分野です、当然外科なので刃物を使います、刃物の特性を知っていれば手指を傷つけることはありません。

m16さんは学生なのでその辺りを勉強する事も必要だと思います。



>形成時にバキューム吸引の位置が違うとタービン先端に装着された先端が鋭利なバーで指をトントンと叩いてくる(万が一タービンが回転したら大事故になります)

ライターはバキュームの位置が悪いので、治しているのではないでしょうか。

当然タービンを回転させない様に注意はしていると思いますが、危険を避ける意味では他の方法の方が良いかもしれませんね。


>どの患者さんがどういった感染症を持っているかはあくまで自己申告であり、分かりませんよね。

だからスタンダードプリコーションという考えが必要になってきます。

2人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2017-05-31 09:03:25
m16さん、こんにちは。

私の大学では、実際に同様の訴えが衛生士学校の実習生からあり、実習生の鋭利器具のふき取りが禁止になりましたよ。

その為、感染症対策員など病院の管理者に訴えれば改善はされるかもしれませんね。


以下は個人的意見ですし、少し長くなりますので参考程度にお願いします。

学生実習時のアシストというものは、「実際の症例に触れる」というものがメインと言われているかもしれませんが・・・
実はそれだけでなく、「アシストの仕方を覚える」のも非常に大切な内容であると思っております。

実際、私は実習時代に非常にアシストに対して恐・・・厳しい先生の下で一年間勉強してきました。

最初の頃は「歯科助手になりたいわけじゃない。歯科医師になりたいんだ。アシスト業務を覚える意味なんてない。」と思っており、その先生のスキルを盗むことにのみ躍起になっていました。

しかし、卒業後に新人の歯科助手や歯科衛生士に指導するうちに「アシスト業務を教える難しさ」を実感しました。
その際に役立ったのが、実際にアシストを行っていた際の記憶です。

なので現在も実際に「自分が行ったアシスト内容」と「先生から指導された内容」を思い出し、混ぜ合わせながら指導しています。

学生時代、意味がないと思っていたことでも臨床に出ると割と役立つことが多いですよ。

なので私個人としては、しっかりとアシストについて拭き取りでもなんでもした方が良いんじゃないかなぁと思います。

まぁ私も実際に実習中に針刺し事故で、医科に救急で連れていかれた事がありますので、気持ちは分かりますけどね・・・。

結局1年間程度のアシストで気を付けたところで、その後の歯科医師人生の方が圧倒的に長く、また感染リスクも遥かに高いですしね。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答4
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2017-05-31 11:00:38
三木先生の回答にあるので、管理者に相談されるのはよい解決法のひとつかもしれませんね。
ただ、ご自身で勉強の機会を失っていくことにつながることは知っておいてください。

実際の臨床では、アルコール綿で作業中に器具についたものを清拭して、器具の機能を維持し続けて治療を行うことは当たり前の業務内容になります。

歯科治療の大半は外科同様、鋭利な器具を使用しますからアルコール綿での清拭もかなり熟練を要します。

上手いアシストが出来るスタッフが大学病院にも必ずいますから、その人の手元の動きをきちんと観察してください。
アルコール綿の持ち方、つまみ方、引き方などの扱い方、間合いの取り方など、臨床の現場でスタッフ指導に役立つ内容が盛りだくさんあるはずです。

学生の時にはたぶん見学、アシスト程度しかさせてもらえなくなっていて、卒業、国家資格をとってすぐに臨床に上がると思うのですが、その際、まったく使えない歯科医であれば就職先で困るということになります。

アシストが出来ない歯科医は先輩歯科医の手の動きが一番見える位置には立たせてもらえない(役に立たないから)でしょうから、いつまで経っても使えない歯科医という評価になってしまうかもしれません。

今、臨床実習や見学に入らせてもらえているのであれば、求められる立ち位置が実際の臨床上そのまま役立つことをやっているわけですから、動きがわからなければ一旦引いて、上手い人の動きを観察して真似ることからはじめる必要があると思います。

歯科医は患者さんの大切なお口を治しているのですから、下手なアシストに入られると嫌なものだと思います。
免許を取得され臨床に入られると、ご自身が逆の立場になるので指導できることが必要です。

身の危険を感じられるのであればまだ上手く動けてないのでしょうから、アシストには入らず見学からやり直されたほうがよいかもしれませんね。

歯科医になるまでに残された期間は短いですから(試験に受かればの話ですが)、日々、頑張って役立つ歯科医になってください。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2017-05-31 12:15:12
m16さん、こんにちは

他の先生方とは意見が違うのですが、基本的に私は、鋭利な刃物類をアシスタントに拭いてもらうことはありません。

キュレットは、除去したものを確認したいので、自分で拭き取ります。
リーマーも、マイクロを使用していても、自分で拭き取ります。

バーで指に触るのももってのほかだと思います。

ライターという立場は治療だけでなく、感染管理などの安全にたいして教える立場にあると思います。

大学側が組織としてきちんとした対応をされることを望みます。

2人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2017-05-31 12:31:00
三木先生>
>私の大学では、実際に同様の訴えが衛生士学校の実習生からあり、実習生の鋭利器具のふき取りが禁止になりましたよ。

今時、当然ですよね。

クラスBのオートクレーブ使ってるのに、鋭利な器具の先端を指で触るなんてことはないとは思いますが、もしそんなことがあるのなら感染予防を何にもわかってないのか、あるいはブラック企業なのか・・・


三木先生も書かれてますが、染症対策員など病院の管理者に伝えたほうが良いでしょう。
学生なら親に言ってもらってもいいですしね。

私が親なら即刻連絡します。(モンペ上等!)

感染してからでは遅いので。

2人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: m16さん
返信日時:2017-05-31 17:45:46
多くの先生方より貴重なアドバイスを頂き恐縮です。

誤解を招くといけないと思うので追記致します。

私自身として臨床実習における介助(1学年50人ほどなので複数人での見学が主です)は貴重な機会と考えており、それに求められる技術の会得は当然必要だと思います。

私の大学は大学病院自体が医科・歯科の診療科ともに同じ病院ですので
病院長は医学部、副病院長は歯学部の方で感染対策の基準としては歯科も医科と同等の基準で行うよう指導されております。

例えば感染症を有する患者さんの治療も、一般の患者さんと同じスペースで行っています。

今回質問させていただいた事項につきましても、数年前に問題となりまして原則禁止なのですが、一部規約を遵守していないライターの方もいるのも事実です。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: m16さん
返信日時:2017-05-31 17:51:59
>小林誠先生

ご回答ありがとうございます。

各種ワクチンはしておりますが、C型肝炎など防ぎようがないのもあり、自分の身は学生といえど自分で守らなければと考えております。

治療時は基本的には口腔外バキュームを使いつつ、必要に応じて介助役が手用バキュームで吸引します。
まだ実習が始まって数が月で技術不足もあると思いますので頑張ります!
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: m16さん
返信日時:2017-05-31 17:55:54
>細見先生

ご回答ありがとうございます。

両者とも血液の付着を伴う刃物であるゆえ、その取扱いには注意を要すると認識しております。
介助技術の向上ももちろんですが、リスクを軽減することも同時に必要だと思います。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: m16さん
返信日時:2017-05-31 17:59:25
>三木先生

こんちには。

私の大学も医学部病棟と歯学部病棟が合併してから、鋭利器具の拭き取りは原則禁止となりました。医学部からの要望だったようです。

とはいえ、職場によってアシスト内容も異なると思われますので、良い意味では1つの良い体験として糧にしたいと思います。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: m16さん
返信日時:2017-05-31 18:04:08
>Dr.ふなちゃん 先生

ご回答ありがとうございます。

管理を統括しているのは追記させて頂いたとおり、医学部の管轄となりますのでご理解ください。

アシストに関しては当然ながら看護師、衛生士さんなど熟練した方がおりますので、ぜひ見習わせて頂きたいと考えております。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: m16さん
返信日時:2017-05-31 18:07:16
>小牧先生

ご回答ありがとうございます。

大多数の先生は小牧先生と同じスタンスで大学では治療しております。
一部ご年配の先生は医科から言われて仕方なく、感染予防の水準を上げたと愚痴る方もいらっしゃいますが、、

いろいろな考えの先生がいると思いますので、対応できるようにしたいです。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: m16さん
返信日時:2017-05-31 18:10:42
>森川先生

私も森川先生のご意見には賛同いたします。
やはり、なってからでは遅いと思います。
血液感染は非常に怖いので。。



タイトル 臨床実習時における感染の恐れ(歯学部生)
質問者 m16さん
地域 非公開
年齢 24歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ その他(その他)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

歯磨きをしても虫歯になる原因 デンタルフロスは効果無し? 歯ブラシとデンタルフロスどっちが先? 歯科衛生士が就職前に絶対に知っておきたい