歯科での歯ブラシの使い回しがショック

相談者: りあまさん (42歳:女性)
投稿日時:2017-05-25 11:06:11
こんにちは。
長文になり申し訳ございません。


四ヶ月毎に家族で同じ歯科クリックに歯の掃除と定期検診で通っています。

子供たち(幼児)は、フッ素塗布もしていますが、塗布前に、衛生士さんがオーラルケアのプラウト歯ブラシフロスでお掃除します。
その用意された歯ブラシとフロスが毛羽っていたので、驚きと動揺しながら、恐る恐る

「この子専用の歯ブラシですか?」

と確認したところ、衛生士さんから

「滅菌してあるから大丈夫ですよ」

のお返事。
つまり、歯ブラシの使い回しということでした。


歯のお掃除が終わると、衛生士さんが先生を呼び、治療中の患者さんから一時離れた先生は、手袋を変えることなく手をササッと洗い、子供たちの口を引っ張り、中に器具を入れ、確認した後に、衛生士さんがフッ素塗布する流れです。

「新しい歯ブラシを使って下さい」と言いたかったのに、気を悪くするかな?と気にして言えなかった自分、同じ歯ブラシを受付でたまたま買い、鞄に入れていたのに、「この歯ブラシを使って下さい」と言うことを思い付かなかった自分を責めると共に、HIVや肝炎に感染するのでは?!と考えると、この数日、食事も喉が通らず、夜も寝れず気がおかしくなりそうです。


衛生士さんも歯の掃除後は、手袋をつけたままペンでカルテに記入。
その後のフッ素塗布する際も手を洗ったり消毒することもなくフッ素塗布に入ります。

自分が肝炎やHIVであることを知らずにいる患者さんや、自己申告しない患者さんもいると思います。
その歯科クリックの滅菌の仕方までは分かりませんが、リスクの確立はどんなものでしょうか?このような歯科クリックをどのように思われますか?


この3年間虫歯予防に通っていたことが、感染症のリスクを高めていただけに思えて涙がでます。

私は気づかないのですが、茶渋があるから…と器具の先端に歯ブラみたいなものを装着させて茶渋を取って下さいます。
きっとそのブラシも使い回しですよね?

治療後、そのまま手でライトを触り、元の位置に戻し、治療をはじめるときは、そのライトを触り患者の近くに設置し、口の中を触る。気になり出すとキリがありませんが、歯ブラシは滅菌できるものですか?


受付では

「どこの歯科でも歯ブラシは使い回しですよ」

と言われました

生えかけの6歳臼歯の側面に穴があるらしく、二日後に埋めに行く予約をしてあるのですが、躊躇します。


回答 回答1
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2017-05-25 16:21:34
とりあえず、自分たちの歯ブラシを持参されるか、その都度、受付で購入されては如何でしょうかね。

2人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2017-05-25 23:20:20
歯ブラシは滅菌できるものですか?

できます。
きちんと処理が行われていれば、細菌学的には問題ないです。

でも納得できないんですよね。

安全でなくても安心する人もいるし、安全なのに安心しない人もいる。
医療機関サイドとしてはなかなか難しい問題です。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: りあまさん
返信日時:2017-05-26 06:51:33
お返事ありがとうございます。


オーラルケアのプラウト(ワンタクト)歯ブラシの耐熱温度は80℃とあります。
歯ブラシの滅菌について研究で発表されたり、ガイドラインに載っているような80℃以下での滅菌方法、滅菌装置があるということでしょうか?


歯科で歯ブラシを使い回ししているとは、微塵も考えない患者さんは多いと思います。
歯ブラシくらいの金額でしたら、事前に「持参する、受付で買う、滅菌した歯ブラシを使う」の選択肢があってもいいと思います。

先生や衛生士さんは、躊躇いなくご自身もご自身のお子さんたちにも抵抗なく使い回しした歯ブラシを使うことはできるのでしょうか…?

遠方に住む祖母が病院でC型肝炎に感染し、長年苦しんでいました。
子供達には、同じ思いをさせたくないのです…
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2017-05-26 08:25:46
ご相談ありがとうございます。

>その歯科クリックの滅菌の仕方までは分かりませんが、リスクの確立はどんなものでしょうか?
>「滅菌してあるから大丈夫ですよ」
>HIVや肝炎に感染するのでは?!

もしきちんと滅菌されているのであれば、感染の危険はほとんどないはずです。

またそのような重大な感染は、ふつう、きちんとした歯科医院ではしっかり防ぐことができます。
ふつう、ご心配ありません。




>このような歯科クリックをどのように思われますか?
>手袋を変えることなく手をササッと洗い
衛生士さんも歯の掃除後は、手袋をつけたままペンでカルテに記入。
>その後のフッ素塗布する際も手を洗ったり消毒することもなくフッ素塗布に入ります。
>治療後、そのまま手でライトを触り、元の位置に戻し、治療をはじめるときは、そのライトを触り患者の近くに設置し、口の中を触る。
>気になり出すとキリがありませんが、

確かに気になりますね。

感染管理には世界的にもきちんとガイドラインがあります。
それは感染経路をきちんと遮断することです。
とても簡単な理屈であり、安全のためにはダラダラそこらじゅうの他へと広げない、という用心です。

まず口の外を触る時に手袋は必ず脱ぐこと、できれば長く着けていないこと、必ず手洗いは手袋をする前に毎回すること、についてははっきりと謳われています。


>きっとそのブラシも使い回しですよね?

ここで判断はできません。

歯ブラシでもフロスでも歯間ブラシでも、確認方法は簡単です。
毎回、目の前で包装を破って新品を出しているか見せてもらうだけです。


>歯ブラシは滅菌できるものですか?

ガス滅菌器があれば可能かもしれません。

通常のオートクレーブなどの高熱による滅菌には、歯ブラシの素材が耐えられないからです。
ただガスはとても有毒なので職員の健康被害が心配です。

なお、滅菌する前にとても重要な大前提があります。
それは滅菌前の前処理として、汚染をきちんと洗浄できるかどうかです。
歯ブラシの構造上、ふつうそれは困難とされています。

きれいに洗浄できない物を滅菌しても、効果は疑問と言われています。


>受付では
>どこの歯科でも歯ブラシは使い回しですよ」

そんなことはないと思います。

様々な意見もあり、また歯科医院の考えも色々です。
ご自身にあった、安心できる医院かどうかを確認しましょう。

感染管理については、医療者なら常識である世界標準があります。
実際に働いている職員に、ここはどういう衛生管理の考えですか?と聞いてみればわかります。

歯科医院は医療を行う場所です。
同じく医療をしている、しかし歯科よりもリスクの高い医科の病院では感染管理は当たり前だからです。
自分が毎日歯科医院でしている仕事のことはすぐに答えてくれるはずです。


>先生や衛生士さんは、躊躇いなくご自身もご自身のお子さんたちにも抵抗なく使い回しした歯ブラシを使うことはできるのでしょうか…?

私は、専門として学ばせて頂いたからには、公私にかかわらずとても知らん振りはできません。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2017-05-26 10:28:36
>オーラルケアのプラウト(ワンタクト)歯ブラシの耐熱温度は80℃とあります。

10℃〜15℃オーバーくらいまではいけるようです。
でも耐熱温度80℃だときびしいかな・・・

ある程度の変形は防げないのではないかと推測します。



あと滅菌再利用の器具は山のようにあるのですが、たとえばバキュームチップの先の柔らかい部分 あれも滅菌して再利用、つまり使いまわししてるんですが、あれは許せるんでしょうか?

回答 回答5
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2017-05-26 11:37:36
耐熱温度の低いプラスチック類は薬液滅菌が主だと思います。

またデリケートな高額な機器を滅菌する方法が限定される場合はしばしばあります。

すべての患者さんにすべての器具機器を個別で購入してもらってもよいですが現実的ではありませんね。

ですから感染管理法のガイドラインというものがあります。


>遠方に住む祖母が病院でC型肝炎に感染し、長年苦しんでいました。
>子供達には、同じ思いをさせたくないのです…

昔は学校でのインフルエンザの予防接種もアルコールで拭いて、回し射ちしていた時代がありましたからね。
それですべての日本人が肝炎になっているということはないのでまだよかったです。
C型肝炎に感染する機会は様々な場面がありそうです。

また、肝炎ではありませんが胃カメラの消毒なども問題になったときもありました。


医科でも歯科でも、ディスポ製品が日本人の医療で手が届く価格帯になったのはごく最近のことですね。

安い価格帯のものだけをディスポにするというやり方もありますが、すべてをディスポにする必要はないし、実際に無理です。それで感染管理法がきめられています。



>先生や衛生士さんは、躊躇いなくご自身もご自身のお子さんたちにも抵抗なく使い回しした歯ブラシを使うことはできるのでしょうか…?

歯科でも医科でも使いまわすものは多いです。
ハブラシに限りません。
ちゃんと滅菌しているのが前提ですから大丈夫です。
感染防止ガイドラインは常に更新されています。



医療に不信感をお持ちで気になる方はおられるでしょうから、そういう方は、

毎回、ハブラシを持参されるかまたは医院で毎回購入されるとよいと思います。
それこそ百円〜数百円程度のものですから非常に安価です。
高級なものは千円程度はしますがお子さんの場合そういう高価なものである必要はありません。



出来ればご自宅で実際に使用されているものをお持ちになるとより効果的な歯磨き指導を受けることが可能になるでしょう。
日常で実際に使用されているハブラシの先が開いているという情報があれば即新しいものに交換するよう指導が出来ます。そういう指導があれば医院で新しいものを購入されればよいでしょう。



実際に家庭で使用しているもので歯ブラシの指導を行ってもらいたいのでこれでお願いしますと持参して渡しておくとそれを使用してくれる確立が高くなると思います。

クリーニングに使用するブラシやラバーチップ、虫歯を削る際のバー、器具、バキュームの先端部、ミラーやピンセット、探針、などの器具などなど、ディスポ費用を負担されるという場合、治療そのものも自費になると思いますので自費での治療を行っている歯科医院を受診されておくとよいでしょう。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: りあまさん
返信日時:2017-05-26 11:57:06
お忙しい中、ありがとうございます。


バキュームチップとは、だ液や血液を吸い込むときに取り付けるものでしょうか?
医療に携わったことがない素人感覚ですが、大きな穴が空いているので、薬液にどっぷり浸り、また厚みもあるので、高温にも耐え、滅菌できるイメージが湧いてきます。

歯ブラシは、一本一本細い毛が蜜に重なり合っています。
奥の隙間に入り込んだウイルスまで薬液が浸透できるのか…そして、乾燥させることはできるのか…というところが疑問です。


数日前に、オーラルケアの相談室に問い合わせたところ、

「劣化するから滅菌はできない」

とのお答えでした。
そのお答えも更に私の不安をあおるものとなってます。


オーラルケアと滅菌装置メーカーと滅菌の薬液メーカーは、連携して研究や実験されてはいないのでしょうか?

自分のことは我慢できますし、感染の有無が心配なら血液検査する機会はいくらでもあります。
ですが、子供は、この先も長い人生があります。

採血では泣かない子供たち(幼児)ですが、大人と違い血液検査を簡単にしてくれる病院はないと思いますので、今まで定期検診フッ素塗布に通っていたことに対して不安と「どうして歯ブラシについて説明がなかったのか」という思いが増すばかりです。
歯科医院の名前が入った新品の歯ブラシは、プレゼントしてくれるに…です。

感染は、まずない。と考えてよろしいでしょうか?
回答 回答6
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2017-05-26 13:08:57
通常、感染はないでしょう。

回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2017-05-26 16:37:52
船橋先生が書かれているように、たぶん大丈夫だと思いますが、歯ブラシは血がつきますので、滅菌しなければなりません絶対に。


話はそれますが、幼稚園や小学校での食後の歯みがき、他人の歯ブラシを誤って使ってしまうのを完全に防げるとはとても思えないので、個人的にはよろしくないと考えてます。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答8
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2017-05-27 11:14:06
そうなのです。

最も心配なのは、滅菌が基本として義務付けられている医療の現場ではなく、案外、旅先や集団保育の現場である場合もあります。

親の目は常に一緒ではないのでどこで何を行っているか?についてすべてをチェックできるわけではありません。


歯科の現場では滅菌が基本で、滅菌しない歯ブラシを使いまわすような医院はないでしょう。

それでも気になる場合、歯ブラシは持参されるか医院で都度つど購入されそれを使用してもらうように依頼されるとよいでしょう。
それ以上のことも望まれるならば器具機械等の滅菌消毒を完全に行い清潔不潔を完全に分離している滅菌状態の高い歯科医院を選んでそれに掛かる費用を負担され(つまり自費専門医)るとよいと思います。

現状、歯科医院は多いのでいくらでも選択可能だと思います。

回答 回答9
  • 回答者
回答日時:2017-05-29 08:28:20
ご返信ありがとうございます。
もう一度整理しましょう。

歯ブラシは、一本一本細い毛が蜜に重なり合っています。

その通りです。
したがって、きれいに掃除することすらまったく不可能です。
長く掃除に使った後の、箒やヘヤーブラシの根元を見てもわかりますね。


>奥の隙間に入り込んだウイルスまで薬液が浸透できるのか…

ウイルスは極めて稀ですが、病原菌については、その通りです。


>乾燥させることはできるのか…というところが疑問です。

その通りです。


>「劣化するから滅菌はできない」
>とのお答えでした。

実際に診療室でも、その通りです。
歯ブラシ類は絶対に滅菌できません。


>更に私の不安をあおるものとなってます。

もう一度感染予防について説明します。

正確には、衛生管理は感染経路の遮断の実行です。

感染している物から、きれいな物へと、手やゴム手袋や歯ブラシや治療道具を介して移さないために、途中で感染している物を一旦白紙に、あるいは病原性がないくらい安全な状態に、戻すことです。

その際に歯科医院では、滅菌と消毒と2種類の方法と器材をガイドラインによって使い分けます。
つまり、全て滅菌する必要はなく、消毒で十分であるという基準に合えば、安全ということです。

この地球上で、無菌状態の生活などは絶対ありませんし、生物は無菌でなくては生活できないことも絶対になくて、むしろ菌類との共存が必要なくらい、無菌は不必要なことです。
ただ一つ、恐ろしい病原菌だけは移さなければ良い話です。

歯ブラシは、初めに書いた通り滅菌は無理ですから、使い捨てにするか、お一人ずつのマイ歯ブラシにすると良いと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: りあまさん
返信日時:2017-06-03 00:16:50
お忙しい中、貴重なご意見ありがとうございます。
感謝の気持ちで、いっぱいです。


すぐにお返事をしたかったのですが、回答から3日以上お返事ができないルールになっているようで、新しく「衛生的な歯科選びのポイント」として、スレッドを立てさせていただいていました。

森川先生、そちらの方でもご回答いただき、ありがとうございました。



そして、内容が重複しますが、申し訳ございません。

迷いに迷いましたが、今まで通っていた歯科に治療に行き、先生に

感染症のリスクはありますか?」

と、質問したところ

「手袋は患者ごとに交換しているし、感染症リスクはない」

と言い切っておられました。


治療前に、質問したこともあり、先生と衛生士さんが手袋を交換している姿が見えましたが、数年通い、初めて手袋を交換している姿を見て、手袋をはめるゴムの音を耳にしました。

今後は、歯ブラシを持参するよう提案されましたが、持参する患者さんは少ないとのこと。
おそらく、歯ブラシを使い回してる事実を知らないからだと思います。



〉歯ブラシは、滅菌できる
〉歯ブラシは、構造上、滅菌困難

先生方のご意見も分かれるようで…、自分のことは我慢できますが、「子供たちが感染しているのでは…?感染していたらどうしよう…」という心配と不安が消えません…

今後は、転院しても、今まで通っていた歯科に通うにしても、必ず歯ブラシを持参しようと思います。
回答 回答10
  • 回答者
回答日時:2017-06-03 14:06:05
>〉歯ブラシは、滅菌できる
>〉歯ブラシは、構造上、滅菌困難

>先生方のご意見も分かれるようで…


だから、単純に細菌を死滅させるという観点ならできますって。

手術用の手洗いブラシは基本的な構造は同じで、当たり前ですが滅菌できます。
ですので同じ構造の歯ブラシも滅菌すること自体は可能です。

ただ、耐熱温度をある程度超えると変形します。


つまり私の言っている滅菌できるは、滅菌して感染しないようにすることはできるという意味であるのに対し、滅菌できないとする先生は変形してしまうので滅菌できないという意味と思われます。

簡単な話ですが、耐熱温度の高いものであれば可能ということです。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: りあまさん
返信日時:2017-06-09 23:44:53
沢山ご意見いただきまして、ありがとうございます。
徐々に気持ちが落ち着いてきました。


私にとって、あまりにもショックの出来事であり、周囲に確認しても、「気持ち悪い」、「信じられない」、声が詰まって出ないくらい驚いてる方など、私同様に、皆とても驚いた様子だったこともあり、歯ブラシの使い回しには、かなり動揺しましたが、ウイルス感染するようなことがあれば、大部分の人が感染して大問題になるでしょうから、歯科医院できっと危機感を持って感染症予防されているんだろうな、と思えてきました。


ありがとうございました。
知識がない分、いろいろ悪い方へ考えてしまい、とても精神的に追い詰められる出来事で、つらかったです…。



タイトル 歯科での歯ブラシの使い回しがショック
質問者 りあまさん
地域 東京都下
年齢 42歳
性別 女性
職業 主婦
カテゴリ その他(歯科治療関連)
その他(その他)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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