犬歯のクラウンの種類について選び方を教えてください

相談者: oddaaさん (34歳:女性)
投稿日時:2017-06-21 23:51:51
はじめまして。
よろしくお願いいたします。

前歯の3番目にクラウンを被せることになりました。
どのクラウンを選ぶべきか悩んでいます。



歯科医から提示された選択肢は

保険がきくクラウン
エステニアクラウン(4万円程度)
メタルボンド(7万円程度)
オールセラミッククラウン(9万円程度)

です。


着色しにくく長持ちするとの理由(5年保証)で、先生からはメタルボンドもしくはオールセラミッククラウンを勧められています。
思ったより高額だったのでエステニアクラウンについて尋ねたところ、着色するし2年保証しかないのでエステニアクラウンを選ぶのであれば保険がきくクラウンを選んだ方が良いといわれました。
(先生の中では提示はしたものの選択肢に入っていない感じでした)

ネットで調べたところ確かに着色するようですが、それなりによさそうに感じるのですが・・・。
本当に保険が効くクラウンと大差ないのでしょうか?

多少ですが、先生の説明が営利的に感じたので素直に従うべきか悩んでいます。


一般論で結構ですので、専門家の視点からアドバイスをいただけないでしょうか。
よろしくお願いいたします。

追記:4番目の歯にも詰め物をします。
こちらの材質も選ぶように言われています。
何かアドバイスがあればよろしくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2017-06-22 00:58:05
3番目の歯は犬歯だという前提でお答えします。

保険がきくクラウンは一般的に
硬質レジン
硬質レジン前装冠
のどちらかだとおもいます。

前者は硬質レジンだけで作った物。
後者は金属のフレームに、表側だけ、硬質レジンを貼った物です。

エステニアも二通り有り、エステニアだけで作った物、金属のフレームにエステニアを貼った物があります。


では、硬質レジンとエステニアの違いは何かというと、基本的には同じような素材で、成分はほぼ同じで、セラミックの粒子とそれをつなぐ基材をまぜたものです。

エステニアの方が、セラミックの粒子の割合が高いのと固まった後、熱を加えて物性を高めて非着色性、硬度を上げている程度の違いです。


日本では、エステニアのことをハイブリッドセラミックスと呼んでいますが、海外ではメーカー自体、Polymer-based Crown and Bridge materialと称しておりセラミックではなく、硬質レジンの一種だと認めています。
レジンですから吸水、変色はどうしても起こります。

セラミックとレジンの違いは、陶器の茶碗とプラスチックの茶碗の違いと思っていただければ良いかと思います。
着色性、光沢の持続性等はあきらかに異なります。

上記の理由で犬歯に使う場合、保険とエステニアで大差は無いという先生の意見に同意します。


4番目は、選択肢の中にCADCAM冠が入ることがあります。
こちらは他の方が何回か質問されていますので、そちらを参照してください。

付け加えて言うと、オールセラミックにはe−maxという、ガラスセラミック単体で作る物と、ジルコニアというメタルボンドで使うメタルの代わりに高強度のセラミックを使い、陶材を盛り上げた物があります。
一般的には前者の方が安価な事がおおくなり、審美性は後者の方が高くなります。

今回のオールセラミックは料金提示から考え後者のように思われます。

満足のいく選択が出来ると良いですね。
お大事に。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: oddaaさん
返信日時:2017-06-23 00:03:01
三浦先生

お返事ありがとうございます。

三浦先生の説明で、通っている歯科医の説明が腑に落ちました。
Polymer-based Crown and Bridge materialという名称と「陶器の茶碗とプラスチックの茶碗の違い」という説明でエステニアの特徴がよくわかりました。

着色性、光沢の持続性等はあきらかに異なり、3番目に被せるのであれば保険とエステニアで大差はないのですね。


オールセラミックジルコニアの説明、4番目の歯についてのアドバイスもありがとうございます。

三浦先生の説明で私に最適なクラウンが選べそうです。
お忙しい中ありがとうございました。



タイトル 犬歯のクラウンの種類について選び方を教えてください
質問者 oddaaさん
地域 非公開
年齢 34歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ ハイブリッドセラミッククラウン
オールセラミック(陶器の被せ物)
メタルボンド
ジルコニアクラウン
お勧めのクラウン(被せ物・差し歯)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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