3歳7ヵ月、強打による乳歯の歯根吸収について
相談者:
ポポちゃんさん (33歳:女性)
投稿日時:2017-07-13 20:36:55
今年のGWに上前歯を強打(滑り台にて友達と激突、当時3歳7ヶ月)。
救急歯科受診、前歯が微妙にめり込んでおり、経過観察が必要。
6月初旬に前歯が痛いと言うことがあり(すぐに言わなくなりました)上の左前歯(一番目)が薄黒くなっているので、気になり6月中旬に近所の歯医者受診。
上の左前歯が歯根吸収している状態で、永久歯に悪影響を及ぼす可能性があるため進行を止めるため神経を抜く治療が必要とのことでしたが、わからないことを質問しても快く対応して頂けなかったため、違う歯医者へ転院。
7月中旬に二軒目の歯医者受診。
上の左前歯について、歯根吸収しているが永久歯が待機しているため、生え変わるときに生理的歯根吸収が起こるもので、外傷によるものとは言い切れないため経過観察することになりました。
(次回は四ヶ月後)
歯の変色については、外傷によって変色しただけで異常ないこともあり、神経が死んでしまっているかは現時点で判断できず。
細菌感染した場合は今後歯茎が炎症を起こすため治療が必要とのことでした。
異常な歯根吸収ではなければ、今すぐ治療する必要がないと言うことで、こちらも判明してから治療する方がよいとは思っていますが、ただ経過観察している間に、もし異常な歯根吸収だった場合永久歯に悪影響を及ぼさないか心配です。
(逆に手遅れになってしまわないのか..)
強打してから半年くらい経過観察していても問題はないのでしょうか。
また、歯根吸収の治療のタイミングは難しいようですが、正確な診断を受けるには、歯内療法専門医に診せた方がよろしいのでしょうか。
経過観察している間に、永久歯に悪影響が出てしまうことがないのであれば、二軒目の歯医者さんの指示に従い経過観察したいと思っています。
生理的歯根吸収だと信じたいのですが、外傷によるものであった場合、やはり進行を止めるため神経を抜く治療が必要であり、それでも止まらない場合は抜歯するしかないのでしょうか。
歯根吸収になっている箇所が強打した場所だけである場合、やはり外傷によるものの可能性が高いのでしょうか。
永久歯に生えかわるために歯根吸収が起こるのは、よくあることなのでしょうか。
質問が多く申し訳ありませんが、強打から半年間経過観察することに問題ないか、外傷による歯根吸収が起こっている場合治療の流れを教えて頂けると助かります。
救急歯科受診、前歯が微妙にめり込んでおり、経過観察が必要。
6月初旬に前歯が痛いと言うことがあり(すぐに言わなくなりました)上の左前歯(一番目)が薄黒くなっているので、気になり6月中旬に近所の歯医者受診。
上の左前歯が歯根吸収している状態で、永久歯に悪影響を及ぼす可能性があるため進行を止めるため神経を抜く治療が必要とのことでしたが、わからないことを質問しても快く対応して頂けなかったため、違う歯医者へ転院。
7月中旬に二軒目の歯医者受診。
上の左前歯について、歯根吸収しているが永久歯が待機しているため、生え変わるときに生理的歯根吸収が起こるもので、外傷によるものとは言い切れないため経過観察することになりました。
(次回は四ヶ月後)
歯の変色については、外傷によって変色しただけで異常ないこともあり、神経が死んでしまっているかは現時点で判断できず。
細菌感染した場合は今後歯茎が炎症を起こすため治療が必要とのことでした。
異常な歯根吸収ではなければ、今すぐ治療する必要がないと言うことで、こちらも判明してから治療する方がよいとは思っていますが、ただ経過観察している間に、もし異常な歯根吸収だった場合永久歯に悪影響を及ぼさないか心配です。
(逆に手遅れになってしまわないのか..)
強打してから半年くらい経過観察していても問題はないのでしょうか。
また、歯根吸収の治療のタイミングは難しいようですが、正確な診断を受けるには、歯内療法専門医に診せた方がよろしいのでしょうか。
経過観察している間に、永久歯に悪影響が出てしまうことがないのであれば、二軒目の歯医者さんの指示に従い経過観察したいと思っています。
生理的歯根吸収だと信じたいのですが、外傷によるものであった場合、やはり進行を止めるため神経を抜く治療が必要であり、それでも止まらない場合は抜歯するしかないのでしょうか。
歯根吸収になっている箇所が強打した場所だけである場合、やはり外傷によるものの可能性が高いのでしょうか。
永久歯に生えかわるために歯根吸収が起こるのは、よくあることなのでしょうか。
質問が多く申し訳ありませんが、強打から半年間経過観察することに問題ないか、外傷による歯根吸収が起こっている場合治療の流れを教えて頂けると助かります。
回答1
東京国際歯科六本木(港区六本木)の宮下です。
回答日時:2017-07-14 00:23:35
ポポちゃん さん
こんばんは
乳歯の外傷は永久歯の外傷と異なり、治療方法が随分と異なります。
まずは子供が痛みを正しく訴えにくいこと、治療もきちんと出来ないことが普通です。
したがって、子供も先生も、親も全員が非常に心理的に不安定な状況に陥りやすいので治療するかどうかよりも、ファーストチョイスは、これからどうなるかを考えて決めることです。
乳歯はその根の先が永久歯と非常に近いため、歯牙の異形成、埋伏、萌出遅延等が、乳歯に大きな力がかかった場合や歯槽骨骨折が起きた場合には起こる可能性があります。
1−3歳の時に歯がめり込むような外傷や脱臼が起こった場合の、もっとも良くあることは、白あるいは黄色や茶色の歯が出てくることです。
従って、どのような治療を行うかは、後継永久歯に対するさらなるリスクを少なくするような方向を選択することが望まれます。
もしも乳歯の根がすでに永久歯に触るくらい近いのであれば、「神経を抜く治療」はお勧めしません。
却って危険だからです。
経過観察の期間はもっと頻繁であるようにガイドラインは定めています。
外傷の程度、診断によって観察期間はことなりますが、文中の感じだと、
最初は1週間
次は2−3週間後
次は6−8週間後、ここではレントゲンも撮ります
そして1年後となります。
実際には、その間隔で歯科医院に行かれてはいますが、異なる歯科医院に行かれているのであまり意味がありません。
経過を診ていくことが重要だからです。
(国際外傷学会のガイドライン最新2013年版より)
宮下 裕志 (東京国際歯科 六本木)
こんばんは
乳歯の外傷は永久歯の外傷と異なり、治療方法が随分と異なります。
まずは子供が痛みを正しく訴えにくいこと、治療もきちんと出来ないことが普通です。
したがって、子供も先生も、親も全員が非常に心理的に不安定な状況に陥りやすいので治療するかどうかよりも、ファーストチョイスは、これからどうなるかを考えて決めることです。
乳歯はその根の先が永久歯と非常に近いため、歯牙の異形成、埋伏、萌出遅延等が、乳歯に大きな力がかかった場合や歯槽骨骨折が起きた場合には起こる可能性があります。
1−3歳の時に歯がめり込むような外傷や脱臼が起こった場合の、もっとも良くあることは、白あるいは黄色や茶色の歯が出てくることです。
従って、どのような治療を行うかは、後継永久歯に対するさらなるリスクを少なくするような方向を選択することが望まれます。
もしも乳歯の根がすでに永久歯に触るくらい近いのであれば、「神経を抜く治療」はお勧めしません。
却って危険だからです。
経過観察の期間はもっと頻繁であるようにガイドラインは定めています。
外傷の程度、診断によって観察期間はことなりますが、文中の感じだと、
最初は1週間
次は2−3週間後
次は6−8週間後、ここではレントゲンも撮ります
そして1年後となります。
実際には、その間隔で歯科医院に行かれてはいますが、異なる歯科医院に行かれているのであまり意味がありません。
経過を診ていくことが重要だからです。
(国際外傷学会のガイドライン最新2013年版より)
宮下 裕志 (東京国際歯科 六本木)
相談者からの返信
相談者:
ポポちゃんさん
返信日時:2017-07-16 11:31:18
回答2
東京国際歯科六本木(港区六本木)の宮下です。
回答日時:2017-07-16 17:02:59
ポポちゃん さん
こんにちは
歯根吸収は勝手に起こるものではありません。
もしも勝手に起こるものでしたら、それは生理的なものですので何も心配されないで良いのです。
心配なのは、感染している事が原因で歯根吸収が起こっている場合です。
ですから、私たちの興味は歯根吸収ではなく感染があるかどうかです。
感染が起こるには神経が死なないと起こりません。
ですから、神経がまだ生きているのか、すでに死んでいるのかを確認し続けることが重要なので。
ただ、外傷を受けた直後は、神経が生きているかどうかの検査が正しく出ません。
だから経過観察が必要なのですよ。
したがって、わざわざ「神経を抜く」必要など全くないわけです。
毎回、神経が生きている可能性が高いかどうかを調べる事が私たちの仕事なのです。
そのためにいくつかの検査をする必要があります。
難しいのはお子さんが小さいという点です。
だから、よっぽどで無い限りは治療はお勧めしません。
宮下 裕志(東京国際歯科 六本木)
こんにちは
歯根吸収は勝手に起こるものではありません。
もしも勝手に起こるものでしたら、それは生理的なものですので何も心配されないで良いのです。
心配なのは、感染している事が原因で歯根吸収が起こっている場合です。
ですから、私たちの興味は歯根吸収ではなく感染があるかどうかです。
感染が起こるには神経が死なないと起こりません。
ですから、神経がまだ生きているのか、すでに死んでいるのかを確認し続けることが重要なので。
ただ、外傷を受けた直後は、神経が生きているかどうかの検査が正しく出ません。
だから経過観察が必要なのですよ。
したがって、わざわざ「神経を抜く」必要など全くないわけです。
毎回、神経が生きている可能性が高いかどうかを調べる事が私たちの仕事なのです。
そのためにいくつかの検査をする必要があります。
難しいのはお子さんが小さいという点です。
だから、よっぽどで無い限りは治療はお勧めしません。
宮下 裕志(東京国際歯科 六本木)
相談者からの返信
相談者:
ポポちゃんさん
返信日時:2017-07-17 08:23:55
タイトル | 3歳7ヵ月、強打による乳歯の歯根吸収について |
---|---|
質問者 | ポポちゃんさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 33歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
歯の生えかわり(生え変わり) 歯をぶつけた、歯が欠けた・抜けた 歯をぶつけた(歯の打撲・外傷) |
回答者 |
|
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。