高さ調整で削られ過ぎた歯に小さな補綴物を装着できるか?
相談者:
らくだのコブさん (40歳:女性)
投稿日時:2017-07-11 02:18:13
回答1
水川歯科医院(荒川区東日暮里)の水川です。
回答日時:2017-07-11 05:21:38
らくだのコブ さんこんにちは
>削られたのは2〜3ミリ幅のほんの小さな凸部分です。
そのように小さな補綴物でも作り装着することはできますでしょうか。
>レジンでは強度が弱すぎて奥歯の凸部分には使えませんよね?
どこまでできるかわかりませんが、できるだけ削らないでというのであればレジンでの治療が良いかと思います。
おっしゃるように、すり減ってしまうかもしれませんが、最近のレジンはかなり性能が良いのできちんと治療していただければ良い結果が得られるかもしれませんよ。
ただ、接着の作業はテクニカルセンシティブなので、保険診療で治療されても思った結果が得られないかもしれません。
もし、それがダメであれば、インレーなど大きく削って治療するようになってしまうかと思います。
>削られたのは2〜3ミリ幅のほんの小さな凸部分です。
そのように小さな補綴物でも作り装着することはできますでしょうか。
>レジンでは強度が弱すぎて奥歯の凸部分には使えませんよね?
どこまでできるかわかりませんが、できるだけ削らないでというのであればレジンでの治療が良いかと思います。
おっしゃるように、すり減ってしまうかもしれませんが、最近のレジンはかなり性能が良いのできちんと治療していただければ良い結果が得られるかもしれませんよ。
ただ、接着の作業はテクニカルセンシティブなので、保険診療で治療されても思った結果が得られないかもしれません。
もし、それがダメであれば、インレーなど大きく削って治療するようになってしまうかと思います。
相談者からの返信
相談者:
らくだのコブさん
返信日時:2017-07-12 03:02:50
回答2
国際ビル歯科(千代田区丸ノ内)のさがらです。
回答日時:2017-07-12 08:27:23
ご相談ありがとうございます。
>削られたのは2〜3ミリ幅のほんの小さな凸部分です。そのように小さな補綴物でも作り装着することはできますでしょうか。
できるかどうかも大事ですが、それは非常に重要な部分です。
その歯だけではなく、他の歯全体や、もちろん噛む筋肉など体に影響が出る可能性もありえます。
>レジンでは強度が弱すぎて奥歯の凸部分には使えませんよね?
一時的なら可能です。
根本的にであれば、型をとって作る方法もあります。
テーブルトップとかアンレーとかクラウンです。
その代わり、デメリットや新たなリスクが生まれます。
とても高度で難しく、長期間手間暇をかける治療でないと、あとでとんでもないことに陥ることもあります。
これからも慎重さが必要です。
>削られたのは2〜3ミリ幅のほんの小さな凸部分です。そのように小さな補綴物でも作り装着することはできますでしょうか。
できるかどうかも大事ですが、それは非常に重要な部分です。
その歯だけではなく、他の歯全体や、もちろん噛む筋肉など体に影響が出る可能性もありえます。
>レジンでは強度が弱すぎて奥歯の凸部分には使えませんよね?
一時的なら可能です。
根本的にであれば、型をとって作る方法もあります。
テーブルトップとかアンレーとかクラウンです。
その代わり、デメリットや新たなリスクが生まれます。
とても高度で難しく、長期間手間暇をかける治療でないと、あとでとんでもないことに陥ることもあります。
これからも慎重さが必要です。
相談者からの返信
相談者:
らくだのコブさん
返信日時:2017-07-12 14:52:01
回答3
国際ビル歯科(千代田区丸ノ内)のさがらです。
回答日時:2017-07-13 08:30:58
ご返信ありがとうございます。
>「削られたのは2〜3ミリ幅のほんの小さな凸部分」なので、そのように小さなテーブルトップやアンレーやクラウンも作れるのかどうかです。
不可能です。
もともと虫歯ではないところを削ったように、さらに虫歯ではないところを広く削る必要があります。
テーブルトップの場合は、エナメル質だけですむかもしれません。
そうなれば、歯の自然なバリアは守られたままなので、削るデメリットは小さくなります。
残りの方法は象牙質まで大きく削らなければなりません。
計画性が大事です。
ちなみに、噛み合わせの治療は、虫歯治療とは全く違います。
また逆に重要な共通点があります。
その違いは、虫歯の場合は感染した部分を全部削り取り、ふつうの部分も少し削ります。
噛み合わせの治療の場合は、感染が全くなく、ふつうの部分だけですから、ふつうのところをたくさん削ります。
共通点とは、歯を失いたくないから、一生歯を残すため、健康回復して快適な毎日を取り戻したいから、という目的です。
>ハイブリッドレジンを使えば削らずにある程度長く使え、テーブルトップならば少し削って長期間の使用が可能、と理解してよろしいでしょうか。
おおむねその通りです。
時間の要素を加えることは正解です。
ただし、時間経過とともに現状が変わることも計画に入れる必要があります。
一般的に、歯は削り始めるとリスクが生まれます。
たくさん削る方法は、さらにリスクが高まります。
時間が加わるとさらに複雑となります。
慎重な計画が必要です。
仮に治療する場合、ちょっとであろうと、たくさんであろうと同じですが、もし歯を残す目的であれば、削る前には、検査・診断が不可欠です。
元に戻せないからです。
治療中も、検査・診断があり、治療後も目的が手に入ったかの、検査・診断が不可欠です。
どうしてかというと、とても困るような状況、それは病気ですから、もし本当に治したいならば、歯の治療も体の治療と同じだからです。
例えば、お腹が痛いという時に、いきなりお腹を切ったりしませんね。
いきなり歯を削って治るのでしょうか。
治したいならば、検査・診断を受けたいでしょう?
体なら、血液検査とか、血圧とか、尿とか最低限の検査をしますね。
歯でもごく基本的なことから始めて各種40種類くらいの検査があります。
最新の歯科大学授業ではそれをするようにと教えています。
これからの本当の歯科治療は大きく変わります。
もし体に腫瘍が見つかったら、止むを得ずそれからやっと切りますよね。
でも手術中も検査しながらです。
また治っても、経過を調べるために、あるいは再発を予防するために、同じような検査・診断を定期的に受けに行きたいと思いませんか?
これが治すための医療です。
>「削られたのは2〜3ミリ幅のほんの小さな凸部分」なので、そのように小さなテーブルトップやアンレーやクラウンも作れるのかどうかです。
不可能です。
もともと虫歯ではないところを削ったように、さらに虫歯ではないところを広く削る必要があります。
テーブルトップの場合は、エナメル質だけですむかもしれません。
そうなれば、歯の自然なバリアは守られたままなので、削るデメリットは小さくなります。
残りの方法は象牙質まで大きく削らなければなりません。
計画性が大事です。
ちなみに、噛み合わせの治療は、虫歯治療とは全く違います。
また逆に重要な共通点があります。
その違いは、虫歯の場合は感染した部分を全部削り取り、ふつうの部分も少し削ります。
噛み合わせの治療の場合は、感染が全くなく、ふつうの部分だけですから、ふつうのところをたくさん削ります。
共通点とは、歯を失いたくないから、一生歯を残すため、健康回復して快適な毎日を取り戻したいから、という目的です。
>ハイブリッドレジンを使えば削らずにある程度長く使え、テーブルトップならば少し削って長期間の使用が可能、と理解してよろしいでしょうか。
おおむねその通りです。
時間の要素を加えることは正解です。
ただし、時間経過とともに現状が変わることも計画に入れる必要があります。
一般的に、歯は削り始めるとリスクが生まれます。
たくさん削る方法は、さらにリスクが高まります。
時間が加わるとさらに複雑となります。
慎重な計画が必要です。
仮に治療する場合、ちょっとであろうと、たくさんであろうと同じですが、もし歯を残す目的であれば、削る前には、検査・診断が不可欠です。
元に戻せないからです。
治療中も、検査・診断があり、治療後も目的が手に入ったかの、検査・診断が不可欠です。
どうしてかというと、とても困るような状況、それは病気ですから、もし本当に治したいならば、歯の治療も体の治療と同じだからです。
例えば、お腹が痛いという時に、いきなりお腹を切ったりしませんね。
いきなり歯を削って治るのでしょうか。
治したいならば、検査・診断を受けたいでしょう?
体なら、血液検査とか、血圧とか、尿とか最低限の検査をしますね。
歯でもごく基本的なことから始めて各種40種類くらいの検査があります。
最新の歯科大学授業ではそれをするようにと教えています。
これからの本当の歯科治療は大きく変わります。
もし体に腫瘍が見つかったら、止むを得ずそれからやっと切りますよね。
でも手術中も検査しながらです。
また治っても、経過を調べるために、あるいは再発を予防するために、同じような検査・診断を定期的に受けに行きたいと思いませんか?
これが治すための医療です。
相談者からの返信
相談者:
らくだのコブさん
返信日時:2017-07-15 16:10:18
回答4
国際ビル歯科(千代田区丸ノ内)のさがらです。
回答日時:2017-07-18 08:00:26
ご質問は何度でも大丈夫です。
適切なところを探すのは極めて困難と思われます。
そういった問題がどこでも後をたたないからです。
単純に入れ物・箱物と言われている、大学とか病院とか、看板の言葉で一括りにはできないからです。
以前に回答しました通り、いきなり何か治療を始める、ということが一番危険です。まず本当に噛み合わせに異常があるかないかの検査が必要です。
しかし、その検査・診断もなく、いきなりこの治療をしてみましょう、という段取りは避けましょう。
検査・診断もなく初めに治療方法ありきの、思い込みや決め打ちの段取りが危険です。
例えば、赤い紙をカチカチして調整と称して歯を削るとか、全部の歯を被せ物にしてみましょうとか、マウスピースを使ってみましょうか?とか、歯を離してみたらどうですか?とか、とりあえずやってみましょう、という場当たり的が多いようです。
その対策は、日本補綴歯科学会ではガイドラインを出していますから、その基本に忠実な歯科医師を頼ることは一つの目安になり得ます。
これとても簡単ではありませんが、最も科学的と言えます。
適切なところを探すのは極めて困難と思われます。
そういった問題がどこでも後をたたないからです。
単純に入れ物・箱物と言われている、大学とか病院とか、看板の言葉で一括りにはできないからです。
以前に回答しました通り、いきなり何か治療を始める、ということが一番危険です。まず本当に噛み合わせに異常があるかないかの検査が必要です。
しかし、その検査・診断もなく、いきなりこの治療をしてみましょう、という段取りは避けましょう。
検査・診断もなく初めに治療方法ありきの、思い込みや決め打ちの段取りが危険です。
例えば、赤い紙をカチカチして調整と称して歯を削るとか、全部の歯を被せ物にしてみましょうとか、マウスピースを使ってみましょうか?とか、歯を離してみたらどうですか?とか、とりあえずやってみましょう、という場当たり的が多いようです。
その対策は、日本補綴歯科学会ではガイドラインを出していますから、その基本に忠実な歯科医師を頼ることは一つの目安になり得ます。
これとても簡単ではありませんが、最も科学的と言えます。
タイトル | 高さ調整で削られ過ぎた歯に小さな補綴物を装着できるか? |
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質問者 | らくだのコブさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 40歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
レジン(白いプラスチック) 詰め物、インレーその他 噛み合わせに関するトラブル |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。