よく取れる差し歯を連結冠にすることを勧められた(フランス)

相談者: オリーヴさん (44歳:女性)
投稿日時:2017-09-25 21:24:45
こんにちわ。

前歯2本差し歯(25年前から)について質問です。
うち1本が、よく抜け落ちます。
最初の設置から10年ほどで初めて抜け落ち、3-4年に一度は、そして最近はひどいときには数ヵ月で落ちてしまうこともあります。

日本とフランスを行ったり来たりの生活で、差し歯がお抜け落ちる場所も日仏さまざまで、お世話になる歯医者さんも(差し歯をくっつけてもらう)あちこちでした。
あまりよく落ちるのでパートナーには

「歯医者さんをかえてみたら?」

と、言われるのですが、おそらく、(複数の歯医者さんに付けてもらってはこれまた落ち続けることからも)「歯」のほうに理由があるような気がします。
生活基盤は仏なので、今回のかかりつけの歯科医師もフランスです。


実はうけ口でして(矯正していません)、不思議な歯並びで前歯の2本だけが下の歯より前にでています、それ以外の上の歯はすべて下の歯より手前で(ウケ口)の噛み合わせです。

歯医者さんにも言われ、自覚症状もあるのですが、「唯一前にでている2本の前歯」は下の歯に常に押され続けているかんじです。
今回何が原因か不明なのですが、抜け落ちた歯の中にとおっている芯(金属の)がまがって抜け落ちました。
金属の芯がそう簡単に曲がるものなのかこれまた不思議なのですが。


これを機に、新しく差し歯を作り直すことを勧められています。が、「隣の差し歯とあわせて連結差し歯」で、つくり直すことを勧められました。

そのほうが、よりしっかり設置できるとの理由とのことです。
ただ、そのために、隣の差し歯(この25年で抜け落ちたのは1度だけでした、状態も良いようです)をわざわざ外すのも、どうなのでしょう?


私は差し歯になってから(前歯を虫歯にしてしまったことをひどく後悔し)、現代人の常識と言われればそれまでかもしれませんが、歯間ブラシ糸ようじをつかって、結構真面目に歯の掃除はしています。

連結差し歯にすると、当然のことながら連結部には歯間ブラシは入らないし、スペース的に大きな部分を一つながりに圧迫することになるのでは・・・?などなどなんだか不安だらけです。


片方の差し歯が「よく落ちる」ことを理由に、2本差し歯を連結で作り直す、というのは、よくあることなのでしょうか?
連結差し歯の記事を色々拝読しました
。ただ、その多くが「連結で不満」な方から物が多く、読めば読むほど、連結差し歯にするメリットはいったいなんだろう?とおもえてきました。

ここでご活躍の先生方が「連結差し歯であるべき」と思われるのはどんなときなのでしょう?
担当歯科医師は「いくらかかります〜」(当地保険がかなり効くので経済的負担はおそらく少ないので、経済的負担は連結を否定する理由にはならないのですが)と、書類を作成し、自分で決めてね。と、非常にフランス風です・・・。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2017-09-26 09:44:37
なかなか難しい問題ですね…

確かに、連結にするメリットは「(接着面が増えるので)外れにくくなる」です。

しかし、清掃性が悪くなるため、トラブルも出やすくなると考えます。
また、トラブルが出た場合には現時点では問題のない歯にまで問題が広がってしまうというリスクも考えられます。

なので、個人的には連結にすることはほとんどありません。


現状で「取れやすい原因は何か?」「取れにくくするためにはどうしたら良いか?」などはしっかり考え直す必要はあるかと思います。

根本的な原因が「歯並び」や「噛み合わせ」と言う所に行きつくのであれば、歯列矯正から始めなければならないかもしれません。

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相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: オリーヴさん
返信日時:2017-09-26 16:20:31
櫻井先生

ご返信ありがとうございます。

歯並び噛み合わせ、私も一度本腰入れて直してみようかと専門医に相談に行ったところ、あごの骨を削って・・・との方法しかないといわれ、慄いて諦めてしまった過去があります。
(口さえ閉じていればまぁうけ口とわからない程度なので)

どうすれば差し歯が取れにくくなるのか?

これ、たまたま隣の歯も差し歯が故に、では「連結で」と、運がいいのか安直なのか、よくわからなくなってきました。。。


隣の状態のいい差し歯を取られてしまう前にもう一度相談に行きます。
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2017-09-26 16:56:34
中切歯だけが唇側に出ているという状態として、かなりクリアランスの少ないクラウンになっているということが外れやすい原因なのではないかという気も致します。

連結ブリッジにすれば取れにくくなるというのももっともなところですが、交差咬合になっているところの歯を連結するということになるのは咬むごとに、ブリッジを壊す力になっている、あるいは下顎の歯がブリッジに常に衝突するようになるのではないかという気も致します。


受け口という状態は、欧米にはほとんど見られないものです。
したがって、彼らにとっては未知の治療ということになるのかもしれません。

やったことがなければ、なんでも手術だということを言い出すのかもしれません。
少なくとも、日本の矯正専門医の治療方針とまったく同じではないのではないかという気が致します。


「口を閉じていればわからない」という反対咬合は、手術をしなければならないほどではないのではないか、とも思われます。

あくまで、私の感想です。

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相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: オリーヴさん
返信日時:2017-09-26 17:20:58
今村先生


ご返信ありがとうございます。

>かなりクリアランスの少ないクラウンになっているということが外れやすい原因

私も常々そう思っているのです。
さらに、本当に微々な話なのですが、年齢とともに下の歯が(うけ口の状態が進行)出てきているような気がします。
そのたびに前歯2本の差し歯を押して痛めているような気がしてなりません。

でも、これって本人にしかわからなくて、歯医者さんに伝えても、赤い紙でカチカチしては 「まぁ当たってはいるけど。。。」程度の反応だったりします。
(結果前歯裏を削ってもらったりはするのですが)


実はこれから2件目の歯医者さんに意見を聞きに&(仮に留めてもらったにもかかわらず昨夜再び落ちました)差し歯を仮に泊めてもらいに行ってきます。

あまり、歯医者さんのオピニヨンショッピングも迷いが増えるばかりでどうかとおもったりするのですが。。。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: オリーヴさん
返信日時:2017-09-26 23:13:20
櫻井先生、今村先生

2件目の歯医者さんでは2人の歯科医に私の現状をチェックしてもらい、両人からなんと

「6本ブリッジ」の提案をいただきました。

といいますのが、前歯差し歯がしょっちゅう落ちるのは、下の歯が常に押し続けているから。
(櫻井先生のおっしゃるように、「何が原因かを」明らかにすることは大切ですね)

コア 金属の部分が今回すっかりまがって抜け落ちたのも、常に下の歯に叩かれ続けたからにほかならず、とのことでした。


今村先生のおっしゃるように、受け口がブリッジを壊す力になっている、との判断(私の歯を見ていただいたわけでもないのに、あまりのご名答)でした。

いまさら、あご切断で噛み合わせ矯正する気がないのであれば、上の歯6本ブリッジで「綺麗に前に出せばいい」とのこです!!!



2本前歯の差し歯のうち「よく落ちる方の歯」はレントゲンで確認してもらったところ、もうレントゲンにうつる歯根がとなりの差し歯よりずっと短くなっており、さらに歯根であるべきところは、黒く「病巣」ありとのことでした。

―最初の歯科医師に提案されていた、2本連結の差し歯にしたところで、健康な法の差し歯の歯根に負担がかかるばかりで、共倒れは近い将来。

―前歯2本差し歯のうち、1本インプラント、もう1本を差し歯というのも、曰く「美しくない」とのこと。

―私の受け口は先述のように、口さえ閉じていればまぁわからない程度、今日改めてプロの目に確認してもらったところ左右4番の歯から普通・・・それより手前が受け口。

―そもそも、受け口が理由で、下の歯に叩かれ続けてすっかり弱体化した差し歯、受け口となっている左右の犬歯から一気に6本ブリッジ、よく落ちる差し歯はもう先が見えているので抜歯

と言われました、これが本日の状況です・・・。


2本連結ブリッジでさえ、清掃困難とのお話なのに6本っていったいどうなってしまうのだろう!? と、頭の中が一瞬真っ白になりました。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2017-09-27 09:32:04
んんん…

日本に帰ってきて日本の先生に相談されてみてはいかがでしょうか?

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回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2017-09-27 10:29:59
歯並びの影響が大きい可能性が高いのではないかと思いますので、根本的には矯正で歯並びを整えることが必要なのかもしれませんが、実際に拝見をさせて頂いているわけではないのでそれが可能なのか、可能だとした場合どの程度の難易度なのかはここではわかりません。


歯並びを変えない場合は、どうにかして差し歯にかかっている負担を軽減させる必要があるかと思います。

1、上の差し歯の形態を調整する
2、隣の歯と連結する
3、抜歯して前歯6本ブリッジにする
4、抜歯してインプラントにする
5、奥歯の高さを上げる
6、歯軋り、食いしばり、TCH等がある場合はそれへの対応

他にもあると思いますが、大体このような提案をされることが多いのではないかと思います。


この中で、1と6は侵襲性が特に低いので、これで解決できればベストです。

これで解決が出来ない場合は他の方法を考えなくてはなりませんが、治療が大きくなればなるほどリスクも高まりますので、より慎重に考える必要があります。

医師によって考え方や技術は異なるので、複数の先生に相談すると様々な提案を頂けると思いますが、なるべく侵襲性が低い方法で改善できるようにトライするということをひとつの指標として相談をされてみてはいかがでしょうか?

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回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2017-09-27 10:36:01
>上の歯6本ブリッジ

2本はだめなクラウンで、残り4本はいいクラウンということでしょうか。
天然歯もあるということでしょうか。

しばしばこのページでも指摘されておりますが、無理な補綴物を入れて歯並びを変えようとすれば、将来的に歯を失う確率が高くなります。
それは、本来の歯と異なった上物を乗せる事に無理があるからです。



レントゲンにうつる歯根がとなりの差し歯よりずっと短くなっており

これは、歯軸傾斜が隣の歯と異なり、唇側に大きく傾斜しているためではないかと考えられます。
そういう意味でいえば、この中切歯は唇側に傾斜しすぎることによって正常被蓋を保っているということはいえるのでしょう。

根尖部に病巣があるというのは、抜随処置を行っているでしょうから、十分に考えられることで、だからといって抜歯のようなことをする必要はないと思います。


私としては、やはり第一に考えるべきは矯正なのではと思うところです。
「顎の骨を削って云々」というのは、口を閉じていれば問題ないということからすれば、少々疑問です。

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相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: オリーヴさん
返信日時:2017-09-28 15:11:00
先生方

ご返答ありがとうございます。
よくよく何度も拝読しました、当面すぐに「飛んだ」治療に走らず、「可能な限り自生歯を残して」お願いしようと思います。



タイトル よく取れる差し歯を連結冠にすることを勧められた(フランス)
質問者 オリーヴさん
地域 海外
年齢 44歳
性別 女性
職業 会社員(事務系)
カテゴリ クラウンが取れた・外れた
クラウン・被せ物の連結(連結冠)
下顎前突(受け口)
フランス
回答者




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