ビタミンCの粉末でブラッシング、歯と歯茎への影響について
相談者:
純朴さん (22歳:男性)
投稿日時:2017-10-01 23:02:10
こんにちは
以前に行きつけの歯医者で歯肉炎と診断され歯石の除去を受けました。
以来歯と歯茎にはいろいろと気にかけ、デンタルフロスや入念な歯磨きをしています。
特に歯茎を健康に保ちたいと考えており、その手の雑誌や書籍等を調べたりしています。
その中で歯磨き後にビタミンCの粉末でブラッシングすると、歯茎のコラーゲンの回復に効果があると何かの雑誌で見ました。
専門家の皆様に質問ですが、ビタミンCを直接歯茎にすりこむのは本当に効果があるのでしょうか?
また口内がかなり酸性になると思いますが、歯への影響は大丈夫でしょうか。
その他歯茎にいい栄養素と、効果的な取り方があれば教えていただきたいです。
お願いします
以前に行きつけの歯医者で歯肉炎と診断され歯石の除去を受けました。
以来歯と歯茎にはいろいろと気にかけ、デンタルフロスや入念な歯磨きをしています。
特に歯茎を健康に保ちたいと考えており、その手の雑誌や書籍等を調べたりしています。
その中で歯磨き後にビタミンCの粉末でブラッシングすると、歯茎のコラーゲンの回復に効果があると何かの雑誌で見ました。
専門家の皆様に質問ですが、ビタミンCを直接歯茎にすりこむのは本当に効果があるのでしょうか?
また口内がかなり酸性になると思いますが、歯への影響は大丈夫でしょうか。
その他歯茎にいい栄養素と、効果的な取り方があれば教えていただきたいです。
お願いします
回答1
国際ビル歯科(千代田区丸ノ内)のさがらです。
回答日時:2017-10-02 08:49:22
ご相談ありがとうございます。
>ビタミンCを直接歯茎にすりこむのは本当に効果があるのでしょうか?
分かりません。
まぁ、効果が無くはない、害もないかも、とは思います。
ビタミンCの効果はいろいろ取りざたされていることと、もし顆粒状を使うのであれば歯垢をこすりとるという物理的な効果も無いわけではないからです。
>また口内がかなり酸性になると思いますが、歯への影響は大丈夫でしょうか。
pHはかなり高いと言えますが、唾液によりすぐ中和されてしまうため大きな影響は出ないはずです。
>その他歯茎にいい栄養素と効果的な取り方があれば教えていただきたいです。
不足ない栄養摂取が基本です。
もし歯肉炎であれば、免疫反応により自己修復作用が働いているはずですから、それを促す治療とご自身で実行する栄養だけではない健康な生活の二つの両輪により、歯肉炎を治し歯周病を予防できるはずだからです。
>歯肉炎と診断され歯石の除去を受けました。
もし歯石があれば取ることもかまいませんが、順番としては上記に挙げた歯肉炎の治療が先です。
それ無しに、歯石とりだとか、何かすり込むとか、作業を優先させてしまうと、免疫反応を妨げてしまうこともあるからです。
よく相談しましょう。
>ビタミンCを直接歯茎にすりこむのは本当に効果があるのでしょうか?
分かりません。
まぁ、効果が無くはない、害もないかも、とは思います。
ビタミンCの効果はいろいろ取りざたされていることと、もし顆粒状を使うのであれば歯垢をこすりとるという物理的な効果も無いわけではないからです。
>また口内がかなり酸性になると思いますが、歯への影響は大丈夫でしょうか。
pHはかなり高いと言えますが、唾液によりすぐ中和されてしまうため大きな影響は出ないはずです。
>その他歯茎にいい栄養素と効果的な取り方があれば教えていただきたいです。
不足ない栄養摂取が基本です。
もし歯肉炎であれば、免疫反応により自己修復作用が働いているはずですから、それを促す治療とご自身で実行する栄養だけではない健康な生活の二つの両輪により、歯肉炎を治し歯周病を予防できるはずだからです。
>歯肉炎と診断され歯石の除去を受けました。
もし歯石があれば取ることもかまいませんが、順番としては上記に挙げた歯肉炎の治療が先です。
それ無しに、歯石とりだとか、何かすり込むとか、作業を優先させてしまうと、免疫反応を妨げてしまうこともあるからです。
よく相談しましょう。
回答2
荒川です。
回答日時:2017-10-02 10:40:13
純朴さん、こんにちわ。
>ビタミンCを直接歯茎にすりこむのは本当に効果があるのでしょうか?
まず、ビタミンC自体に歯周組織を健康に保つ効果があるかといえば、『YES』です。
ビタミンCには、体の組織に必要なコラーゲンを合成するのに必要不可欠だからです。
ビタミンCが慢性的に不足すると、中世、たくさんの船員さんたちの命を奪った『壊血病』という病気を引き起こすことは有名な話かと思います。
ただ、直接歯肉に刷り込むことが効果があるかと聞かれると・・・
多くの化粧品に配合されている「コラーゲン」と同じで、僕は粘膜から吸収される量はごく微量だと考えています。
また、ビタミンCは水溶性のため、多量に摂取しても、体内に蓄積することはほとんどなく、尿として排出されてしまいます。
まあ、賛否はあるとは思いますが、僕はあまり効果は少ないと思っています。
歯肉を健康に保つために一番の方法として、僕が思いつくのが・・・
・毎日、適切な方法でブラッシングする。
・定期的な検診、プロによるクリーニング
・バランスの良い食事、適度な運動と睡眠、ストレス発散etc
とどのつまり、お口をきれいに保ちつつ、全身を健康に保つことですね。
お役に立てたら幸いです。
>ビタミンCを直接歯茎にすりこむのは本当に効果があるのでしょうか?
まず、ビタミンC自体に歯周組織を健康に保つ効果があるかといえば、『YES』です。
ビタミンCには、体の組織に必要なコラーゲンを合成するのに必要不可欠だからです。
ビタミンCが慢性的に不足すると、中世、たくさんの船員さんたちの命を奪った『壊血病』という病気を引き起こすことは有名な話かと思います。
ただ、直接歯肉に刷り込むことが効果があるかと聞かれると・・・
多くの化粧品に配合されている「コラーゲン」と同じで、僕は粘膜から吸収される量はごく微量だと考えています。
また、ビタミンCは水溶性のため、多量に摂取しても、体内に蓄積することはほとんどなく、尿として排出されてしまいます。
まあ、賛否はあるとは思いますが、僕はあまり効果は少ないと思っています。
歯肉を健康に保つために一番の方法として、僕が思いつくのが・・・
・毎日、適切な方法でブラッシングする。
・定期的な検診、プロによるクリーニング
・バランスの良い食事、適度な運動と睡眠、ストレス発散etc
とどのつまり、お口をきれいに保ちつつ、全身を健康に保つことですね。
お役に立てたら幸いです。
相談者からの返信
相談者:
純朴さん
返信日時:2017-10-02 18:52:07
回答3
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2017-10-02 18:53:47
回答4
回答日時:2017-10-02 22:30:09
他の先生方も回答されている様に、粉末を使うのは止めた方がいいでしょうね。
ただサプリメントでの内服に関しては当院では効果を実感していますよ。
純朴さんは22歳ということですから実際には当てはまらない可能性が高いですが、もう少し高齢であれば、サプリメントの内服で歯肉が引き締まり、出血が減り、肌のハリを実感出来る、ぐらいの変化が出る方"も"みえます。
理屈で考えてもビタミンCだけの問題ではありませんから(鉄やビタミンB群なども関与しそう)、他の栄養状態が悪い等あれば効果が出ないことも考えられますが、ビタミンCなら比較的入手もしやすいでしょうし、安全で、抗酸化作用に優れていて、食事から十分な量を採るのがまず無理ですから、個人的にはお勧めです。
豆知識的にビタミンCの効果的な服用方法ですが、一度に多量に摂取しても多くが尿中に排泄されてしまいます。
ですので小分けがいいですね。
例えば100mgの摂取なら80-90%、1000mgなら約75%吸収出来るのが、2000mgになると(1日で摂りたい目標量)44%しか吸収出来ないとのことです。(※個人差や年齢、喫煙習慣やお腹の空き具合なども影響するそうです 上記データは非喫煙者成人男性の実験)
個人的には、200mgの錠剤(αリポ酸も一緒になっている医療機関専用のサプリメントなので吸収率は高めと思われますが)を1日5錠強を数日続けただけで、肌のハリを明らかに実感出来てとても驚きました。
ただこれは42歳のカサカサの中年の話ですから、22歳だときっと実感出来ないと思います。。
あとそれと、水に溶かして作り置き、みたいなことは出来ませんのでご注意下さい。
それよりももっと簡単に歯肉の出血が減る方法はおそらく、お砂糖、糖質を可能な限り避けることです。
糖質の摂取量の多い方は顕著に歯肉が赤いですね。
そもそも身体にいいものでもありませんので、出来る範囲で極力避けられることをお勧めします。
栄養素的にはそういうことですが、プラークコントロールはもちろんおろそかにしないで下さいね。
ただサプリメントでの内服に関しては当院では効果を実感していますよ。
純朴さんは22歳ということですから実際には当てはまらない可能性が高いですが、もう少し高齢であれば、サプリメントの内服で歯肉が引き締まり、出血が減り、肌のハリを実感出来る、ぐらいの変化が出る方"も"みえます。
理屈で考えてもビタミンCだけの問題ではありませんから(鉄やビタミンB群なども関与しそう)、他の栄養状態が悪い等あれば効果が出ないことも考えられますが、ビタミンCなら比較的入手もしやすいでしょうし、安全で、抗酸化作用に優れていて、食事から十分な量を採るのがまず無理ですから、個人的にはお勧めです。
豆知識的にビタミンCの効果的な服用方法ですが、一度に多量に摂取しても多くが尿中に排泄されてしまいます。
ですので小分けがいいですね。
例えば100mgの摂取なら80-90%、1000mgなら約75%吸収出来るのが、2000mgになると(1日で摂りたい目標量)44%しか吸収出来ないとのことです。(※個人差や年齢、喫煙習慣やお腹の空き具合なども影響するそうです 上記データは非喫煙者成人男性の実験)
個人的には、200mgの錠剤(αリポ酸も一緒になっている医療機関専用のサプリメントなので吸収率は高めと思われますが)を1日5錠強を数日続けただけで、肌のハリを明らかに実感出来てとても驚きました。
ただこれは42歳のカサカサの中年の話ですから、22歳だときっと実感出来ないと思います。。
あとそれと、水に溶かして作り置き、みたいなことは出来ませんのでご注意下さい。
それよりももっと簡単に歯肉の出血が減る方法はおそらく、お砂糖、糖質を可能な限り避けることです。
糖質の摂取量の多い方は顕著に歯肉が赤いですね。
そもそも身体にいいものでもありませんので、出来る範囲で極力避けられることをお勧めします。
栄養素的にはそういうことですが、プラークコントロールはもちろんおろそかにしないで下さいね。
タイトル | ビタミンCの粉末でブラッシング、歯と歯茎への影響について |
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質問者 | 純朴さん |
地域 | 兵庫 |
年齢 | 22歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 大学生・短大生・専門学生 |
カテゴリ | 歯磨きに関する疑問 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。