歯周組織再生治療、リグロスとエムドゲインゲルの効果について

相談者: sinosinoさん (40歳:女性)
投稿日時:2017-10-19 02:44:36
こんにちは。

私は、左上の一番奥の歯の神経が死んでいるという事で、主治医の先生からリグロスもしくはエムドゲインゲルのどちらかで歯周組織再生治療を提案されました。

主治医の先生から、リグロスとエムドゲインのどちらがいいですか?と言われたのですが、どちらを選択すべきか、専門家の立場からご助言いただきたくお願いします。


なお、

リグロスは保険適用、人工的に作られた成分(bFGF)
エムドゲインは保険適用外、豚の組織から作られた成分

など、基本的なことは教えて頂いています。

私は、効果を何より重要視しているため、金額は特に気にしていません。
ただ、先生からは効果はどちらもほとんど変わらないと言われました。

さらに、自分なりに調べたところ、リグロスの方がEMD(エムドゲイン)より、新生歯槽骨の増加量は多いという結果が示されているようですね。
ただし、被験者の骨欠損形態/骨壁数の区分をみると

リグロス:2壁性:28人(25.9%)3壁性:39人(36.1%)
EMD:2壁性:38人(34.9%)3壁性:34人(31.2%)

となっており、もともとEMD群の方が再生しにくい被験者を集めているとも考えられ、だとすると、増加量を単純に比較することはできなくなり結局のところ効果はどちらがあるのだろうと疑問なままです。

リグロスにすべきかエムドゲインにすべきか、お医者様の客観的なご助言を是非いただきたいです。

どうぞご助言のほど、よろしくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2017-10-19 07:02:15
開発者の村上先生のの講演で言っていましたが、実験的にはリグロスのの方が効果が高いと統計的に優位差が出たそうです。

薬剤の発売前の実験で今有る薬剤と比べて劣っていないと云う結果を出さなければならないのですが、リグロスは世界初の薬剤なので同様な薬剤が無かったので、似たようなエムドゲインと比較実験した結果有意差がでたそうです。

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回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2017-10-19 09:01:44
sinosino さん、こんにちは

>左上の一番奥の歯の神経が死んでいるという事で、リグロスもしくはエムドゲインゲルのどちらかで歯周組織再生治療を提案されました。


リグロスもエムドゲインも、どちらも死んだ歯髄組織を再生することはできません。
歯髄を再生する目的で使用するなら、使用する意味はないと思います。

2人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: sinosinoさん
返信日時:2017-10-19 10:36:22
細見先生

早速のご回答ありがとうございます。
開発者の方のコメント、参考にさせて頂きます。


小牧先生

早速のご回答ありがとうございます。
もう一度目的を主治医の先生に確認したいと思います。

その上で、(組織の破壊が局所であるなど)もし再生する可能性がある場合、どちらを選択した方がいいと思われますか?

重ねての質問で恐縮ですが、どうぞよろしくお願いいたします。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2017-10-19 11:07:22
>もし再生する可能性がある場合、

どんな状況であれ、リグロスやエムドゲインで死んだ歯髄が再生する可能性は、ゼロです。
リグロスやエムドゲインは歯周組織を部分的に再生する薬品で、歯髄を再生する薬品ではありません。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答4
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2017-10-19 11:52:56
歯の神経が死んでいることが理由でしたか?

sinosinoさんが担当医の説明を誤って理解されたか、或いは、担当の先生が間違えておられるかのどちらかの可能性が考えられます。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2017-10-23 19:20:43
リグロスは注意書きにも書いてある筈ですが、口腔癌とか前駆症状が認められる、危険性が高い患者さんには使用しないで下さい、となっていた筈です。

エムドゲインは、発売以来20年になろうとしていますが、そう言う注意書きが付け足されてないので、そう言う相違点があるのかな、と私は考えています。

骨を再生させる、と言うことだけでは、やはり従来あるモノよりも性能に自信があるから商品化して出されているんですから、開発者、メーカーは自信を持っている、と考えて宜しいのではないでしょうか?

長い時間が経たないと平等に評価することはできるモノではないので、そこは仕方がない、と思って下さい。

最終判断は、患者さん自身で、となるかと思います。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: sinosinoさん
返信日時:2017-10-26 06:36:26
ご助言有難うございました。

藤森先生の御推察通り、私が誤解しており(歯髄組織と歯周組織が頭の中で混同していました)、もう一度主治医に丁寧に説明してもらいました。

該当の歯は、歯髄組織も歯周組織も共に炎症が起きていたとのことで、神経は死んでいるのですが、それは既に処置済みで、歯周組織に関して、歯を支える骨が溶けているという事で、その再生を期待しての歯周組織再生治療だそうです。

誤解していることに気づけ、しっかりと理解したうえで手術に臨めますので先生方には大変感謝しております。

で、リグロスとエムドゲインの選択ですが松元先生、ありがとうございました。
癌などの既往歴はありませんので、従来あるエムドゲインより性能が良いという事ならリグロスで、と言いたいところです。

有意差が示された実験結果をよく見ると、実験(リグロス)群と比較対照(エムドゲイン)群のサンプリングに偏りを感じ、本当に無作為抽出で選んだのかなと疑心暗鬼になってしまっておりました。

自分の歯の事ですから、先生方のご助言を踏まえてもう一度しっかり考えて判断したいと思います。

ありがとうございました。



タイトル 歯周組織再生治療、リグロスとエムドゲインゲルの効果について
質問者 sinosinoさん
地域 非公開
年齢 40歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 歯周病関連
材料・機材関連
回答者




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