急激な虫歯の増加の原因と治療の必要性(海外)

相談者: オユさん (20歳:女性)
投稿日時:2017-11-13 14:53:27
初めてこちらに投稿します。
急激な虫歯の増加に戸惑っています。


私は今海外に留学していて、3ヶ月ほど前に一時帰国した際に左上の1番奥と左下の奥から2番目の歯が虫歯予備軍(少し黒くなっている状態)でそれ以外の歯は大丈夫だと言われました。

軽いものだから経過観察ということで治療せずに留学先に戻ってきましたが、この3ヶ月で急激に虫歯が増えました。


鏡で見る限り、

左上一番奥、左下1番奥、右下1番奥(小さな黒い斑点が幾つか見える)、
左下奥から2番目(元から虫歯、黒ずみの程度が濃くなっている)、
右上奥から2番目(1.2ミリ程度の黒ずみがハッキリ見える)

…このような状態です。

(幸いにも全ての歯に痛みを感じたことはありません。
以前は冷たい物がしみることがありましたが、デンタルリンスを使い始めてからはなくなりました。)


食生活が悪いわけでもありませんし、留学先に戻ってきた後からは甘い物を禁止して、毎食後には歯磨き、1日2回のデンタルリンス…
と予防には気をつけてきたはずなのにこの増えよう。

もう何が原因なのか、何をすればいいのかわかりません。


私は留学先の国民保険に入っていますが、この保険に歯科は含まれないので、歯の治療には高額の費用が掛かります。
(軽い虫歯の治療で歯を削って詰め物を入れる(銀歯ではない)だけで$400以上かかります)

なので留学先の歯科には頼りたくないのですが、日本に帰国できる機会は多くありません。
留学先にも少なくともあと3年はいる予定です。


私がお聞きしたいことは、

 短期間での急激な虫歯の増加の原因は何なのか?
 予防方は無いのか?
 私の虫歯は治療が必要なのか?

の3点です。

長文失礼致しました。
ご回答を頂けるととても嬉しいです。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2017-11-13 17:20:57
以下、あくまでも私見ですが…


>短期間での急激な虫歯の増加の原因は何なのか?

まず「日本の歯科医の診査診断が正しかった」という事が大前提になりますが…

従来の「虫歯の原因は細菌(ブラッシング不良や甘いもの)」と言う考えからすると「成人になって、急激に虫歯が増える」という事は、あまり考えられません。

ただ、僕はここ10年以上マイクロスコープ口腔内を観察するようになって、「虫歯の原因はブラッシング不良や甘いものが原因」だとは考えなくなりました。
(子供は別です)


特にオユさんのように奥歯に多発する場合は「力のコントロール不良(TCHブラキシズムなど)」が原因で歯にクラックが入り、そこから虫歯が進行するというパターンが圧倒的に多いと感じています。

TCHの原因は「ストレス」や「習慣」ですから、オユさんのように「生活環境の変化」に伴ってTCHが増え、クラックが入るようになったという事は十分に考えられることのような気がします。



>予防方は無いのか?

仮に現状が「クラックカリエス」になってしまっているとすれば、残念ながら予防法はありません。

ただ、TCHを減らすことで「虫歯の進行を遅くすること」はできるかもしれません。


>私の虫歯は治療が必要なのか?

これは実際に拝見して見てみないと治療が必要かどうかの判断はできません。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2017-11-13 17:40:42
オユ さん、こんにちは

まず櫻井先生が書かれているように、日本の歯科医の診断が正しかったかということもありますが、虫歯が増えているというのは、ご自身での診断のようですが、現地の歯科医の診断であってもそれが正しいのかも疑問です。

また、現地の歯科医の診断ということなら、日本の歯科医と現地の歯科医の診断の基準の違いトピウことも考えられます。


>短期間での急激な虫歯の増加の原因は何なのか?

20歳ですと、生活環境の変化で急激に進行することはあります。
多くの場合は生活習慣のことが多いのですが、実際に診察してみないと確定的なことはわかりません。


>予防方は無いのか?

予防は病気でない、健康な状態で、病気にならないようにする行為なので、すでに病気(虫歯)になっているのなら予防の対象ではないでしょう。


>私の虫歯は治療が必要なのか?

本当に虫歯になっているなら、生活習慣への指導やフッ化物などの薬物での対応から、削って詰めるというような、何らかの介入は必要でしょう。

回答 回答3
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2017-11-13 17:42:45
こんにちは。

虫歯治療1本4万円は本来妥当な金額なので高いと考えず現地の歯科を受診されてはいかがでしょう?

日本人はどうしても格安な日本の保険治療を基準に治療費の負担について躊躇され治療機会を逸してしまいがちですが、本来は技術的に高度な治療できちんと毎日問題なく機能させるものに詰め替えるのですから、4万円でも5万円でも高くはないはずです。

例えば5万円の虫歯治療を受けられたら3年間で僅か1日あたり45.7円の支出だったというだけの話です。
スターバックスで飲料を毎日飲んでネットに接続する代わりに、虫歯治療をしっかり受けておけばそのほうが身体にとってよいし、歯も酷くならずにすんだということになりますから、考え方を改めて虫歯が酷くなっていると心配し続けるよりも治療を受けておくほうを選択されるとよいと思います。

例えばですが、毎日スターバックスで飲み物を飲み続ける習慣をやめておけば10本の歯をちゃんとフィリングしてもらえます。
コンポジットレジンでの虫歯修復)
十分3年以上持ちます。



>短期間での急激な虫歯の増加の原因は何なのか?

本当に虫歯が増えているのか?それとも着色なのか?など歯科医に診断してもらいましょう。


>予防方は無いのか?

歯磨きフッ素です。
後は栄養と摂り方でしょう。

唾液が出ないと自浄作用が効かないので虫歯になりやすく進行しやすいでしょう。
エナメル質でちゃんと守られていることが必要です。
象牙質の虫歯は甘いものを食べ過ぎないことやミネラル不足にならないように栄養バランスは大切でしょうが、そこまでの深さの着色なのでしょうか?診断してもらいましょう。

力のバランスも大切ですがマイクロクラックからの虫歯なのかについては拡大視野下で確認してもらいましょう。


>私の虫歯は治療が必要なのか?

残念ながらまったくわかりません。
それを歯科医に診断してもらわず誰に診断してもらうのでしょう?
現地の歯科医に診断してもらうとよいでしょう。

医療は無料に近いというのは日本のよいところでもあり悪いところでもあるので、妙なところにケチらずちゃんとみてもらうほうがよいと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: オユさん
返信日時:2017-11-14 18:11:31
櫻井 善明先生、ご回答ありがとうございます。


確かに歯科医によって診断は異なったり、ひょっとする誤っていたりする可能性もありますよね…。
帰国前にもう一度別の歯医者に診てもらうべきだったと痛感しています。

それに、私は昔から歯をくいしばる癖や就寝時に歯軋りをする癖があるので、力のコントロール不良の説明は腑に落ちました。
ただこれらの癖は虫歯が出来る前からなので、小さな虫歯でここまで影響するものなのかと思ってしまいます。


素早いご回答に詳しいご説明、本当に助かりました。

最後に、TCHを減らす方法を教えていただけないでしょうか?
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: オユさん
返信日時:2017-11-14 18:21:10
小牧令二先生、こんにちは。

歯科医によって診断の基準が異なりますよね。
どの意見を信じればいいのか分からなくなってしまいます…。
最終的な判断(治療か否か/どの歯科医の意見を信じるか)は自己判断なのでしょうか。


確かに、既に虫歯になっていれば予防の対象にほなりませんね。
私がするべき質問は予防法ではなく、虫歯の進行を遅らせる方法でした。

やはり一度歯科医で見てもらうことが一番ですね。


ご回答していただきありがとうございました。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2017-11-14 18:21:28
>この3ヶ月で急激に虫歯が増えました。

これはさすがに無いでしょう。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: オユさん
返信日時:2017-11-14 18:42:22
Dr.ふなちゃん さん、ご回答ありがとうございます。

確かに日本の保険制度に慣れてしまうと病院に行く機会を逃してしまいがちです。

情けないことに留学費用は全て両親が負担しているので、留学先で高いお金を払い日本の歯科よりも比較的精度の低い治療を受けるよりは、日本で同じクオリティ(もしくはそれより上)の治療を安い値段で受ける方が良いのではないかと思ってしまいます。

私は両親の負担を減らしたいだけです。
虫歯になっている時点で負担になっていることは理解していますし、
"負担を減らす" が "ケチる" という意味を多少なりとも含んでいることも承知しております。)

きっと私が社会人ならDr. ふなちゃんさんのような考え方ができることでしょう。
私も早く大学を卒業して金銭的に自立したいです。


ちょうど飛行機のマイルがある程度貯まっているので、近いうちにマイルを使って日本に帰国し、その際に歯科医に診てもらおうと考えています。

ご回答ありがとうございました。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: オユさん
返信日時:2017-11-14 18:59:25
山田豊和さん、

本当に全くです。

私も "これはさすがに無いでしょう" と思っております。

きっと日々の生活習慣の積み重ねが虫歯の進行に影響して、たまたま同時期に目に見える形になったのかもしれませんね。


きっと回答してくださった先生方もそう思われたことでしょう。
しかし彼らは真っ向から否定せずに詳しく優しいご回答を下さいました。

正直とても不安だったので、詳しいご回答を下さった3名の先生方にはとても感謝しております。
回答 回答5
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2017-11-14 21:03:07
アメリカの場合ですが日本と違い歯科医になるためにはかなり賢くないとなれません。
またかなり高額の費用が大学で勉強するために必要です。
衛生士もなるのは大変難しいです。

また、虫歯の診断基準というのが厳密に決められていて多くの歯科医が従っているはずです。
訴訟の国ですから、決まった診断手順にしたがって診断をしておくことは歯科医自身の身を守ることになります。

ですから虫歯の診断はきっちりとされてしまい治療の対象になることが多くなると思います。


それがよいことかどうかという問題ではなく、日本とはちょっと違うことが多いと思います。

それでも当たり外れがあるので言葉が通じる国で行っておくと安心感があるでしょう。




タイトル 急激な虫歯の増加の原因と治療の必要性(海外)
質問者 オユさん
地域 非公開
年齢 20歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 虫歯治療
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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