3歳までに虫歯にならなかった場合将来虫歯になる確率は?

相談者: すずですさん (3歳:女性)
投稿日時:2017-11-24 09:07:16
よく歯医者のHPやネット上では、「3歳までが勝負です」「3歳までに虫歯菌から子供を守りましょう」「3歳まで虫歯にならないと虫歯になるリスクを抑えることができます」などを見かけます。

そこで伺いたいことは、

1、3歳までに虫歯にならなかった場合、その後虫歯になる確率は何%か。

2、たとえ3歳まで虫歯にならなかったとしても歯の生え変わり時にチェックを怠ると結局は虫歯になるのではないか。
(当たり前か・・・)

3、3歳までに虫歯にならなければ虫歯になるリスクを抑えられるというのは具体的にどういう意味なのか。
(リスクを抑えるという表現が曖昧に感じてしまう)


何故こんなことを伺うのかといいますと、子供は現在3歳になりますが、定期的な健診歯磨き、食事の管理などで今のところ着色はあるものの、虫歯ゼロでなんとかここまで頑張ることができました。

私も主人も虫歯で苦労があったものですから、何とか子供にはそんな苦労をしてほしくなくて頑張ってきました。
しかしそれはとても大変でした。

この頑張りが無駄ではないことは当然としても、結局は絶対に虫歯にならないというわけではなくて、今後の頑張り次第によっては虫歯になることもあるし、逆に今のままキープすることも出来るということです。


これからも頑張るのは親として当然ですが、せっかく3歳まで頑張ったのだから今後も虫歯にならないでもらいたい。
しかし現実には3歳まで虫歯がゼロでもそれがずっとゼロのままでいられた子供がどれぐらいいるのか分かりません。

どなたか教えていただけると今後の励みとなり助かります。
よろしくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2017-11-24 10:16:47
こんにちは。

虫歯の確率については小児歯科の先生方からの回答があるのではないかと思います。

統計をきちんと取れているとはおもいませんから、研究があったとしても母集団に問題があるでしょうし出生から死亡までという長期的研究の存在は期待できないでしょう。

ですから3つ子の魂100までというような臨床、あるいは日常経験的な理由から言われているのではないかと想像します。



3才と言えば乳歯列獲得期ですから、この時期から第一大臼歯いわゆる6才臼歯が生えはじめて永久歯列獲得までの助走期間開始期ということになります。

3才で虫歯を作ってしまう生活環境、食習慣、口腔機能、口腔環境ではとても一生涯健康なお口を機能させることは無理でしょうというような意味合いがあるのではないでしょうか。

特に味覚や性格、嗜好といった脳神経系の発育を伴う事は一度覚えてしまうと、なかなか修正できにくくなるというか修正することに大きなストレスを感じるようになるので上手くいかなくなってしまいがちでしょう。


ということで家族であるいは周囲の大人の通信簿として関わるこどもの虫歯をゼロに育てられる環境作りを頑張っておかれたのはよかったのではないでしょうか。

次は6才〜8才頃にまた歯並びという通信簿が来ます。
それまでによい機能を獲得させておき悪い癖をつけない身体作りをさせておくことが大切になってきます。
もちろん虫歯を作ってはいけません。


80才でも20本以上の歯が十分機能できるような身体と顎顔面とお口を作っておいてあげれば一生感謝されるでしょう。
頑張って下さい。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2017-11-24 11:51:17
船橋先生も書かれているように、ハッキリとした統計的データはないでしょうし、仮にあったとしてもそれを個人のむし歯リスク(むし歯のなりやすさ)に当てはめることは意味がありません。

よく「3歳まで」と言われるのは、3歳頃までにむし歯になりにくい生活が送れるとその後もその生活習慣が維持されやすいというのが主な理由だと思います。


しかしながら例えば、

・小学校までは親の管理で良好な生活を送り定期健診も受診してむし歯ゼロだった

・中学生になり忙しくて来院も途絶え、久しぶりに受診したら部活中のスポーツドリンクが原因でむし歯が多数できていた

・大学生になり飲み会や深夜のバイトで生活リズムが崩れ歯みがきがおろそかになりむし歯の他に歯周病にもなった

というのはよく聞く話です。


結局はご自身も書かれている通り、

>今後の頑張り次第によっては虫歯になることもあるし、逆に今のままキープすることも出来るということです。

ということでしょう。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2017-11-24 12:05:58
ご相談ありがとうございます。

とても頑張りましたね。
もう一息です。

>1、3歳までに虫歯にならなかった場合、その後虫歯になる確率は何%か。

確率的なことは小児歯科の専門家にお願いするとして、大事な一つのハードルを超えたことは確かです。


>2、たとえ3歳まで虫歯にならなかったとしても歯の生え変わり時にチェックを怠ると結局は虫歯になるのではないか。
(当たり前か・・・)

これが大事です。
勝って兜の緒を締めよ、です。


実は一生歯で困らないようにするためには、これからも大事な育児が待っているからです。
指標は生え変わりの時期ではなくて年齢です。

それは歯の形や咬合の完成と丈夫なエナメル質の、上質な石灰化のためです。
そうなれば歯なんてあまり磨かなくても虫歯にはならなくなるからです。

今頃はもう6才臼歯歯冠はすでに顎の中で完成され、終わっています。
でも他の歯はこれからですから、虫歯に対する抵抗力としてエナメル質などの石灰化のために適切な栄養と睡眠が必要です。


また12才から18歳頃までに、歯を支える骨と上下の顎を合わせる骨や顔の骨が完成されますから、この時には奥歯でよく噛める歯を守ってあげ、よく噛む習慣を今からつけておくことが、これまた最優先の最重要課題となります。

場合によっては必ず歯科医院の指導のもとに、この数年だけに限定してガムをかませることも必要かもしれません。


もちろん就寝時刻を守り成長ホルモンを活用するためにゲーム器やスマホなどにはまらないように教育しておかなければなりません。

栄養と睡眠により虫歯への抵抗力が強いエナメル質や象牙質ができるからです。
また睡眠は成長ホルモンを活用できることにより、その栄養が歯の成長へと使われるからです。

したがって、就寝時刻もとても重要です。


また歯冠を支える歯根の完成も6番でさえ9〜10歳頃まで続きますから、同じように育児と観察が極めて重要です。


>3、3歳までに虫歯にならなければ虫歯になるリスクを抑えられるというのは具体的にどういう意味なのか。

永久歯を虫歯から守るためには、乳歯の虫歯感染管理が大事だからです。

また、乳歯が健康でよく咀嚼できないと、永久歯を作る栄養が取れないからです。

また痛いとか、よく咀嚼できないとか、であると、よく眠れないからです。
不健康な歯は、精神的な成長や情緒の安定も阻害するからです。


さらにこれから生えてくる永久歯の予測をすることができますから、乳歯の形態と、ご両親の歯をよく観察してもらうと、予防計画も具体的になり、むしろ簡単になります。

もし乳歯にカラベリー結節やプロトスタイリッドやシンギュラムが認められ、さらにご両親にもあるようならば、とりわけ乳歯のEを徹底的に守ることが極めて重要になるからです。
その場合によっては他の乳歯は多少の手抜きもありえるくらいです。


>(リスクを抑えるという表現が曖昧に感じてしまう)

予測できるリスクは具体的に決まっていますから、その予防は曖昧を避けられるはずです。

成長時期によってメリハリを付けることが大事です。
歯磨きフッ素に頼る前に健康な質の良い歯や顎や顔や身体や心を育成することが本当の予防医療とも言えます。

1本も無駄な歯はありません。

一生28本残したいものです。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2017-11-24 13:00:59
>3歳までに虫歯にならなかった場合将来虫歯になる確率は?

お菓子の食べ過ぎさえなければ一生むし歯ゼロも可能です。

乳歯むし歯ゼロの子供さん http://yamadashika.jugem.jp/?cid=48
永久歯むし歯ゼロ達成 http://yamadashika.jugem.jp/?cid=49


>3歳までに虫歯にならなかった場合、その後虫歯になる確率は何%か。

よくわかりません。

>2、たとえ3歳まで虫歯にならなかったとしても歯の生え変わり時にチェックを怠ると結局は虫歯になるのではないか。
(当たり前か・・・)

チェックしたからといって、むし歯にならないとは限りません、むし歯があれば早く見つかるという事だけです。

>3、3歳までに虫歯にならなければ虫歯になるリスクを抑えられるというのは具体的にどういう意味なのか。
(リスクを抑えるという表現が曖昧に感じてしまう)

口腔内の環境がいいという事とむし歯にならない食生活を続けていたという事です。

0歳から食を中心とした生活習慣に留意して
子育てした子供たちの口腔内細菌について
http://www.yamadashika.jp/prevent15.html

>定期的な健診

定期健診についての山田歯科医院の考え方 http://www.yamadashika.jp/check.html

>食事の管理

管理する人がいなくなれば食生活がどうなるかわかりません。

真っ当な食生活が生活の一部になればそれほど苦労はいらないと思います 一度食事記録をとってみるのもいいと思いますよ。

食事記録・食事の点検表・出発進行元気号 http://www.yamadashika.jp/food.html#01

>何とか子供にはそんな苦労をしてほしくなくて頑張ってきました。
>しかしそれはとても大変でした。

むし歯ゼロ育児家族インタビュー http://yamadashika.jugem.jp/?cid=171

頑張らなくても食生活や歯科保健行動が生活の一部になれば特別なことをする必要はありません。

歯科保健行動 http://www.yamadashika.jp/prevent08.html#a010
子育てネットワーク「はじめの一歩」http://www.yamadashika.jp/step.html

フッ素を塗りたくっても屁の突っ張り位にしかなりません、要はお菓子の食べ過ぎをせず好き嫌いなく何でもパクパク食べられる味覚に育てることです。

むし歯のできないおさとうの量 http://www.yamadashika.jp/prevent05.html
おさとう三本クイズ http://www.yamadashika.jp/prevent09.html
子育てとおさとうに関する我々の考え方 http://www.yamadashika.jp/prevent10.html




タイトル 3歳までに虫歯にならなかった場合将来虫歯になる確率は?
質問者 すずですさん
地域 非公開
年齢 3歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 虫歯予防
子供(子ども)の虫歯
子供の虫歯予防
回答者




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  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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