下8番抜歯後のTAD矯正について

相談者: たすこさん (28歳:男性)
投稿日時:2017-11-25 18:07:17
下の8番の親知らずが左右とも水平で、片方だけ少し見えています。

歯並びが良くないので矯正をしたいのですが、ほとんどの歯科医師から上下ともに4番の抜歯というスタンダードな手法を提示されました。
しかし1件だけ、下の歯は8番のみ抜歯をし、TADによって後ろに動かすことで綺麗に並ぶと言われました。


その件について他の医師に相談すると、

親知らずの抜歯後に土台の骨がなくなり、骨が出来るまで時間がかかるので矯正期間が長くなってしまう」



「動かせたとしても親知らずのあった場所は磨きづらいところなので、後ろに動かすという手法はオススメしない」
「その先生なら出来るのではないか」

など、医師によって意見が異なり余計に迷っております。。



TAD矯正に明るい先生より、メリットデメリットについて回答いただきたく思います。

また、近い将来アメリカに移住を考えており、アメリカでの矯正の可能性があります。
いずれにせよ親知らずは抜歯するかと思いますが、渡米前に抜歯した方が良いでしょうか?
(TAD矯正をする場合、通常の抜歯より抜歯方法にこだわりがあるとも聞きました)

アメリカではTAD矯正は盛んでしょうか?
もし米国での状況もお知りでしたらお伺いしたいです。


よろしくお願い致します。


回答 回答1
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2017-11-25 20:23:02
こんにちは。

一般的に歯並びが悪いと自覚されている方は、前歯がガタガタのケースが多いのでそのタイプでしょうか?

下の親知らず抜歯によって臼歯を後方移動させる治療法の提案で、しかもTAD併用型を提案されたのであればもしかしたらclassVでガタガタをとってしまうと受け口タイプなのでしょうか?
犬歯関係は少なくともV級関係でしょうか?


この場合、上下小臼歯抜歯によって比較的大きなスペースを矯正専門医に与えてくれれば、従来法で綺麗に矯正治療を1年半〜2年程度で終わり、その後保定というのがよく行う方法で矯正歯科学会推奨の方法ということになるでしょう。

健康な歯の抜歯がどうしても嫌という場合は、臼歯の後方移動と歯列の拡大と歯のディスキングや上下の動きを加えてガタガタを上手く取り除き、かつ骨からはみ出ないように厚みのある位置で動かしつつ前歯を出っ歯にしないでかつ噛ませるということが必要になり、かつ骨も根もできるだけ失わない方法でということになりかなり戦略的に設計する必要があるということになりますね。

実際にそういう治療法が出てきているので不可能ではないでしょうが、一般的ではないという感じでしょう。


アメリカでは抜歯はかなり高額です。
保険歯科治療をカバーしていないことがほとんどでしょうから、1本10万円以上平気で請求されるのではないでしょうか。
逆に矯正治療費は日本より割安でしょう。

ただ、矯正治療は動かして噛まして終わりではなく、保定がとても大切ですしその後のホローも大切です。

ですが、海外の歯科医と連携はとれていないでしょうし不具合があったり生じたら、また日本で新たな矯正治療契約が生じるのがほとんどでしょうから、海外の矯正治療費が割安でも勧められないのが普通だと思います。


うちにもアメリカから患者さんが時々来られますから話をお聞きする機会がありますが、NYとボストンではインビザラインが主流になってきているということでした。

他のエリアではそこまでまだいっていないと思います。
どこのエリアにいかれるのかで大きな差があるでしょうし、言葉や習慣に慣れているのかどうかでも海外での長期治療の選択が吉になるかどうかはかなり異なって来るでしょう。


通常であれば理解が十分出来る日本の地元の矯正歯科で責任を持って行ってもらうのがよいと思います。
それでもトラブルや不安や不満はつきものだと思いますよ。




タイトル 下8番抜歯後のTAD矯正について
質問者 たすこさん
地域 非公開
年齢 28歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ 歯列矯正の治療法
インプラント矯正
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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