無理を言って噛合わせ治療で歯を削ってもらったが奥歯が低くなり過ぎた

相談者: スズコさん (49歳:女性)
投稿日時:2017-12-02 00:39:17
長文になりますが、よろしくお願いいたします。

先月、定期検診時に以前から歯ぎしり等で強く当たっていて気になっていた歯を少し削ってほしいとお願いし、削ってもらいました。(右下5番)

その後、今まで噛み合わせのことなどあまり気にしたことがなかったのが、何故か気にかかるようになり、全体的に噛み合っていないと感じ、後日噛み合わせを調整してほしいと言ったらあちこち削られ、

「これで以前より噛み合わせ面が増えたから」

と言われました。


私は以前から奥歯(特に7番)で噛み込む深い噛み合わせだったのですが、削ってもらうと少し前の辺りで噛むことができるようになり、顎がとても楽になって今までひどかった肩こり、首こりが不思議とピタッと治りました。

しかし、その後さらに別の箇所が気になるようになってしまい、結局4回も通いました。
医師は私が頻繁にお願いするので削るのを嫌がるようになりましたが、私が無理を言って削ってもらいました。

この間は色々なストレスを抱えていて生理前のPMSの時期でもあり、精神不安定でした。


やっと冷静になって、何てことをしてしまったんだと悔みました。
今は特に奥歯(左右下6番)がかなり低くなってしまったからか左右下の犬歯が上の歯に強く当たるなど食べ辛く、しょっちゅう前歯がジンジンします。

きちんと治したいと思い、歯科大に通うことにしたのですが、削った歯は元に戻らないし、たいして良くならないというようなことを言われて落ち込んでいます。


左下6番はノンスクラプデンチャー部分入れ歯、右下6番はセラミックの被せです。
左の保険外入れ歯を作る前に保険の入れ歯も作ってあったので、それを入れてみたところ、やはり高さが合い、犬歯が当たったりというような感覚はないように思います。

今の保険外の入れ歯を作り替えるか、何かの素材を盛る、また右のセラミックも作り替えるか何かを盛るというような処置はできないのでしょうか?


先日は初診で医師にあれこれ質問できなかったので次回聞いてみますが、マウスピースを作るぐらいしか治療法はないというような説明でした。

食事の度に噛み合わせが合わず(自業自得ですが)犬歯がきつく当たり辛いですし、犬歯を当たらないようにやさしく噛むと奥歯が低いのでスカスカできちんと噛めません。一生このままなのでしょうか?
歯が当たる衝撃で前歯の神経が抜けてしまわないか不安です。


何十年も歯ぎしり癖があるので長年マウスピースを使用し、TCHにも気をつけています。

治療は補綴咬合科です。

ご意見、よろしくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2017-12-02 08:13:48
ご相談ありがとうございます。

>今の保険外入れ歯を作り替えるか、何かの素材を盛る、また右のセラミックも作り替えるか何かを盛るというような処置はできないのでしょうか?

ありえます。
今まで受けた削る抜く治療はマイナスをしていく治療です。
対策は足りない部分を足す治療を考えることができるからです。


>一生このままなのでしょうか?

人間には順応性があり、何年何十年という長期的には気にならなくなっていくこともあります。


>歯が当たる衝撃で前歯の神経が抜けてしまわないか不安です。

ありえます。
他の心配もありえます。

歯が欠ける、歯が折れる、歯根が骨の中で折れる、それ以外は折れないけれど歯がだんだん揺れてきてグラグラになる、それらが続けば抜けてしまう、一つ抜けるとだんだん抜ける歯が広がる、などです。


>何十年も歯ぎしり癖があるので長年マウスピースを使用し、TCHにも気をつけています。

マウスピースの治療はすでに20世紀に結論が出ています。
噛み合わせの治療としては心配事が多い方法であり、もしどうしても使う場合はデメリットをよく理解できるように説明と、アメリカの学会ガイドラインでは書類で同意書を得てから、ごく短期間にのみ応用する方法だと言われています。

TCHは症状の改善に有効ですが、もしそれも噛み合わせの治療として行うのであれば、術前の咬合検査が必要です。

なぜならば、咬合検査でどの方法が必要であるか根拠を持って診断しなければならないことと、また治療後に改善したのかどうか同じ検査をして、術前と比べなければ治ったかどうか客観的に診断できないからです。


患者さんが辛い、というので何かの治療を思いつきか決め打ちのように、いきなり治療してみて、どう?よくなったでしょ?、と聞いて患者さんが、はい、良くなりました、っていう言葉だけで、よかったね、で本当にいいのでしょうか。
治ったと歯科医師として科学的に言えるのでしょうか。

そして大事なことは、もし何かの治療をとりあえずして見て、もし仮に悪化した場合、治療前の検査データを集めておかないままで、どの程度悪化したのかどうやった診断するのでしょうか。

さらに、その治療を診断した責任上、もし悪化した場合の対策は考えてあるのでしょうか。


その二つの治療法補として、肝心なことですが咀嚼機能の回復へは直接関係はありません。

犬歯が上の歯に強く当たるなど食べ辛く、しょっちゅう前歯がジンジンします。

補綴科は咬合の治療をするところです。
そして咀嚼機能回復を目的とする専門科外来です。

咀嚼機能の問題や、咀嚼時の痛みなどの原因を突き止め治すための、咬合検査や咀嚼機能検査などを受けられるはずです。
よく相談しましょう。

回答 回答2
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2017-12-02 10:45:48
5番付近の咬合調整は慎重にされる(行わないのが無難)べきだったと思います。

既に以前の咬み合わせを再現することや、咬み合わせ調整(盛り上げることも含めて)によって問題を解決することは非常に困難だと思います。

正しいTCH指導を受けられるような医療機関を受診なさってみては如何でしょうか。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: スズコさん
返信日時:2017-12-03 21:35:41
ありがとうございました。

よく相談してみます。



タイトル 無理を言って噛合わせ治療で歯を削ってもらったが奥歯が低くなり過ぎた
質問者 スズコさん
地域 非公開
年齢 49歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 噛み合わせ(咬合)治療
噛み合わせに関するトラブル
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

歯磨きをしても虫歯になる原因 デンタルフロスは効果無し? 歯ブラシとデンタルフロスどっちが先? 歯科衛生士が就職前に絶対に知っておきたい

Total total   今日 今日   昨日 昨日  
現在 人が閲覧中