[写真あり] 歯間の虫歯治療、歯と歯の間から削るかトンネル法か?

相談者: rei3さん (31歳:女性)
投稿日時:2017-11-21 23:27:37
上の歯5番と6番の間の虫歯の治療法について、教えてください。
二通りの治療法を提示されており、どうしても決められません。


Aの方法は、保険の治療で、歯と歯の間から削っていきレジン充填を行います。

Bの方法は、自費の治療で、歯の間ではなく咬合面に小さなトンネルを開けて、虫歯部分のみを除去し、保険外レジンを流し込むそうです。


Bのメリットとしては、
・Aに比べ健康な歯質の切削量が少なくすむ
麻酔を使わない
・見た目の変化は咬合面の入り口の穴のみ
・もし中で虫歯が大きく広がっていても、見た目が変わらず虫歯部分のみを取り除ける
マイクロスコープなどで精密治療を行う

Aのデメリットとして、
・もし中で虫歯が大きく広がっていたら、切削量が多くなりCRで無理な大きさになれば銀のインレーとなる
(銀は嫌だと相談したら、その場合は自費にてダイレクトボンディングに切り替えることも可能だそうです)
・マイクロスコープは今回の保険治療では使用しない

といった説明をうけました。



Bの治療について不安要素があり、ご意見を伺えたら有難いです。

1. AとBで切削量に大きな違いはありますか?

2. 咬合面に開けたトンネルに、隙間なくレジンを流し込むことは可能なんでしょうか?

3. 内部で複雑な方向に虫歯が広がっていた場合など、入り口は小さいのに虫歯の取り残しはおきないのでしょうか?

4. ごく小さい穴であると聞きましたが、トンネル型に掘ることにより中でレジンが割れる、周りの歯が割れてしまう、といったリスクはないでしょうか?

5. もし二次カリエスが起こった場合、Aだと側面から虫歯が広がると思いますが、Bはトンネル型のため、歯全体が虫歯になる気がしています。
二次カリエスが原因で歯を失うリスクとしては、どちらが大きいでしょうか?

6. このBの治療法は一般的ですか?
調べてみても、Bのような治療例を見つけることができませんでした。
イレギュラーな治療を行って万が一将来トラブルが起こった場合に、万が一今の先生に掛かれない状況に陥った時、対処できるのか不安です。

7. Aの虫歯の治療に、マイクロスコープはあった方がいいでしょうか?
今回は「マイクロスコープは使いません」との事でしたが、もしあった方が確実な虫歯の取り残しを防げるのなら、保険・自費関係なく治療法としてAの方法を選んだ場合でも、自費でマイクロスコープを使用してもらった方がいいのか考えています。



大人になってからの虫歯は1本もなく、ケアには自信があったので、今回二次カリエスではない虫歯が見つかり落ち込んでいます。

10年ほど通っていた歯医者に転職の都合で行けなくなり、今回の歯医者さんは初診で訪れました。
マイクロスコープ等を使用した精密治療を行ってほしいこと、できるだけ健康な歯を残したいことを最初に伝えていたので、今回このような提案をしていただきました。

AとBの違いについて、診察時や電話でも、質問すれば丁寧に答えていただけて大変親切なのですが、私自身が優柔不断で慎重な性格のため決断できずにいます。


ちなみに、Bの費用は6万円です。
費用については歯がたくさん残りメリットが大きいなら納得しています。
ただ、素人目で切削量にそんなに差がでないんじゃないか?Bの方法でも上記のようなデメリットがあるんじゃないか?と思うと、Aでいいのではないかと思ってしまいます。

先生方のご意見、どうぞよろしくお願いいたします。


(拙いですが画像をのせました。
赤色が虫歯の箇所で、目視ではうっすら黒くなっています。
削ってみなければ分からないそうですが、虫歯があるのは6番側だけではないかと言うことでした。

黒線で囲っているのが治療する部分です。
2枚目は、内部に虫歯が広がっていた場合のイメージになります。)

画像1画像1 画像2画像2


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2017-11-22 08:21:03
ご相談ありがとうございます。

>1. AとBで切削量に大きな違いはありますか?

ほぼありません。


>2. 咬合面に開けたトンネルに、隙間なくレジンを流し込むことは可能なんでしょうか?

理論的には可能でしょうが、確認ができにくいことです。


>3. 内部で複雑な方向に虫歯が広がっていた場合など、入り口は小さいのに虫歯の取り残しはおきないのでしょうか?

どちらも残りやすいと言えます。


>4. ごく小さい穴であると聞きましたが、トンネル型に掘ることにより中でレジンが割れる、

どちらも「中でレジンが割れる」ことは起こりにくいはずです。


>周りの歯が割れてしまう、といったリスクはないでしょうか?

どちらもあり得ます。
割れるとはチカラの影響であり、チカラは咬合の問題で虫歯の治療とは別の検査が必要だからです。


>5. もし二次カリエスが起こった場合、Aだと側面から虫歯が広がると思いますが、Bはトンネル型のため、歯全体が虫歯になる気がしています。

二次カリエスは詰め物とはとの境目から起こることはどちらも同じです。


>二次カリエスが原因で歯を失うリスクとしては、どちらが大きいでしょうか?

どちらも同じです。


もし二次カリエスを防ぎたければ、予防医療を受ける必要があります。

なぜ今頃になって虫歯ができたのか?
なぜその歯だけに虫歯ができたのか?
なぜ歯の間なのか?

これが突き止められれば、もう虫歯は根絶できるからです。



>6. このBの治療法は一般的ですか?

トンネリングという方法であり、最近行われています。


>7. Aの虫歯の治療に、マイクロスコープはあった方がいいでしょうか?

どちらも同じです。
どこから削るかという選択と、マイクロスコープを使うかどうかという選択と、どちらも独立した別の事柄だからです。


ちなみに別の選択肢もあります。
本当に今削る時期なのかどうか、予防医療の検査により緊急度を予測する方法です。
また、削らずに進行を止める方法もあり、あるいは、どうしても削らなければいけない場合でも予防医療で虫歯を縮めてから削るという考えもありうるからです。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: rei3さん
返信日時:2017-11-23 01:07:07
さがら先生、ご回答をいただきまして、感謝いたします。


Bの方法はトンネリング(トンネル法)と言うのですね!大変参考になりました。

歯チャンネルでの過去の質問でもいくつか(ラバーウェッジやトンネル法、虫歯の判定や手袋の着用について 等)ありましたが、多くは見つからなかったので得意な先生が少ない方法なのかなと思いました。


AとBで切削量に大きな違いはほぼ無いというご回答をいただきましたが、Bの場合は辺縁隆線を残すことが出来、そこを残すことが重要だと学びました。

ただしAに比べると虫歯の取り残しの可能性はかなり高くなるようなので、もしそれが原因で再治療となれば、結果的にAより切削量は増えるようで…
早く治療にかからなければと焦っていますが、まだ迷っています。


ずばり、もし先生ご自身やご家族が治療されるなら、AとBどちらを選ばれますか?

費用やマイクロスコープの使用に関係なく、治療方法としてどちらが優れているでしょうか?



>ちなみに別の選択肢もあります。
>本当に今削る時期なのかどうか、予防医療の検査により緊急度を予測する方法です。
>また、削らずに進行を止める方法もあり、あるいは、どうしても削らなければいけない場合でも予防医療で虫歯を縮めてから削るという考えもありうるからです。


この方法は非常に気になるのですが、「予防医療の検査」というのは通院中の一般歯科で頼めば出来るのでしょうか?
それとも専門の歯科を探す必要がありますか?

ちなみに下の5番と6番の間も茶色っぽくなっていたそうですが、そちらはカチカチのクリスタルが出来ている(再石灰化の事でしょうか?)し、検知液でも染まらないので問題ないでしょうという診断でした。

下の5番6番の例もあるのに、上の5番6番は削る治療を勧められた事から、上の5番6番は再石灰化が見込めない、つまり緊急度が高いのだろうなと思っていました。
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2017-11-27 09:06:26
rei3さん

はじめましておはようございます。


僕が同じむし歯になったら間違いなくAの方法で通常通りむし歯を除去してもらいます。
理由としては、トンネリングで取り残しなく確実にむし歯を除去することは不可能に近いと個人的には思うからです。

考え方は人それぞれですのであくまで個人的な意見です。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: rei3さん
返信日時:2017-11-27 18:52:24
金田先生、回答いただきまして、ありがとうございます。

実際の先生が個人的にどちらを選ぶのか、とても気になっていましたので、ご意見が聞けて大変うれしいです。

今診ていただいている先生からはトンネリングによる虫歯の取り残しのリスクについて聞いていなかったので、Aの方法よりもそのリスクが大きいことに驚いています。

ご意見とても参考になりました。



タイトル [写真あり] 歯間の虫歯治療、歯と歯の間から削るかトンネル法か?
質問者 rei3さん
地域 非公開
年齢 31歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 虫歯治療
その他(写真あり)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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