独学で歯科の勉強中、重度歯周病の方への治療について
相談者:
黒山羊さん (21歳:女性)
投稿日時:2017-12-01 00:55:17
こんにちは。
初めてここのサイトで質問させて頂きます。
最近歯科の勉強をし始めた者です。
歯科の教科書や症例発表等を見て少しずつ勉強をしているのですが、ふと疑問に思ったことがあったので質問させて下さい。
まず、歯科治療の流れとしてはP治療をメインにC治療をしつつ、Pの状態が良くなってから補綴物や義歯を入れて治療終了→メンテへ のような流れが基本であるという解釈で大丈夫でしょうか。
ハイジーンが良好でPが殆ど無い方であれば主訴の治療を行いつつ(例えばC処やRCT等→補綴へ)を行いつつ、P予防を目的にP処やTBIで口腔管理…
またP進行が認められ、主訴に補綴物を入れて欲しい(もしくはそれが必要な場合)はまずはP治療をメインに行って補綴を入れられる口腔内まで持っていき、状態が良くなってから補綴治療へ…
そして、重度Pの方でEXTが必要な場合はEXTをしてからBr or IP、欠損歯が多ければPDで治療していくと思うんですが、そういう方の中で何本か残すのが難しい歯があったとしても、動揺の無いしっかり残せる歯があればBrで長めに繋げてなんとか残していったり、PDを入れるにしてもクラスプを反対側まで伸ばして歯に掛かる負担を軽減して残してみたり、残すことが可能ならば出来るだけ残そうという考えが今の歯科医院ではスタンダードになってきていますよね。
そこでふと思ったのですが、仮に
@40代男性 会社員
A主訴・・・歯が痛い、グラグラする歯がある
B患者情報・・・今まで1回も歯医者に行ったことが無く、歯磨きもあまりしてこなかった。
治療方針についてはDr.に任せる。
FDになっても構わない。
C口腔内情報・・・重度歯周病。
残存歯は上13本、下11本。PPD平均6〜8mm、BOPはMAX。
全ての歯にU〜Vの動揺とCを認め、縁上・縁下歯石は大量。
何本かPによる脱落歯があり、抜け落ちた後も放っておいた為に殆どの歯に近心・舌側傾斜が顕著に見られ、歯が乱立状態。
現在も今にも手で抜けそうな歯が複数見られる。
歯列も不規則で、上下の噛み合わせも合っていない。
骨吸収と歯肉退縮が進み、全ての歯が根露出している。
もしこのような患者が来た場合、先生方はどういった治療を進めるのでしょうか。
ここまでPが酷く、全ての歯に動揺を認め歯が乱立状態…となると全EXTしていっそのことFDの方が良いのではと私は思ってしまいます。
仮に何本か歯を残すとするならば、まずはP治療をしっかり行い、SRPを徹底しつつFOP等外科手術をして残していくとして、そのように残したとしてもPD(もしくはBr)は入れられるものなのでしょうか。
歯が乱立しており、傾斜も顕著ならばどうやって入れていくのでしょうか?
矯正とかもしていくのでしょうか?
P治療を徹底してFOPを行ったとしても歯の動揺が無くなるわけでは無いのでは…と思い、PDの鉤歯にしろBrの土台にしろ殆ど持たないのではと考えてしまいます。
暫間固定するにしても全顎動揺しているならば固定の意味もあまりないですし、IPを入れるにしても重度Pの上、骨吸収が顕著だと入れるのは難しいですよね…
本当に最終的には上下ともFDにはなるのでしょうが、とりあえず残すだけ残してみようということで、最初は数本残してPD入れましょうとなっても全歯U〜Vの動揺でPD入れてしまうの?せっかく残したのにPD入れてしまったら数ヶ月でダメになるのでは?残す意味は?と疑問に思うのですが、先生方はこういう場合どうされるのでしょうか。
残すなら残すで動揺あっても保つまで義歯を入れてしまうものなのでしょうか?
また入れるとして乱立状態の歯はどう治していくのでしょうか。
それともP治療や外科手術を行えば動揺はなくなるものなのでしょうか。
もしくはいっそのこと全EXTした方がよろしいのでしょうか。
あくまでも仮の患者のお話なのですが、先生方によっても意見や考え方・治療方針は違ってくると思うので皆さんはどうされるのか聞いてみたく質問させて頂きました。
歯科の勉強を始めたばかりなので、もしかしたらおかしなことを言っているかもしれませんがもし何かあればご指摘下されば幸いです。
どうか皆さんのご意見をお願いします。
初めてここのサイトで質問させて頂きます。
最近歯科の勉強をし始めた者です。
歯科の教科書や症例発表等を見て少しずつ勉強をしているのですが、ふと疑問に思ったことがあったので質問させて下さい。
まず、歯科治療の流れとしてはP治療をメインにC治療をしつつ、Pの状態が良くなってから補綴物や義歯を入れて治療終了→メンテへ のような流れが基本であるという解釈で大丈夫でしょうか。
ハイジーンが良好でPが殆ど無い方であれば主訴の治療を行いつつ(例えばC処やRCT等→補綴へ)を行いつつ、P予防を目的にP処やTBIで口腔管理…
またP進行が認められ、主訴に補綴物を入れて欲しい(もしくはそれが必要な場合)はまずはP治療をメインに行って補綴を入れられる口腔内まで持っていき、状態が良くなってから補綴治療へ…
そして、重度Pの方でEXTが必要な場合はEXTをしてからBr or IP、欠損歯が多ければPDで治療していくと思うんですが、そういう方の中で何本か残すのが難しい歯があったとしても、動揺の無いしっかり残せる歯があればBrで長めに繋げてなんとか残していったり、PDを入れるにしてもクラスプを反対側まで伸ばして歯に掛かる負担を軽減して残してみたり、残すことが可能ならば出来るだけ残そうという考えが今の歯科医院ではスタンダードになってきていますよね。
そこでふと思ったのですが、仮に
@40代男性 会社員
A主訴・・・歯が痛い、グラグラする歯がある
B患者情報・・・今まで1回も歯医者に行ったことが無く、歯磨きもあまりしてこなかった。
治療方針についてはDr.に任せる。
FDになっても構わない。
C口腔内情報・・・重度歯周病。
残存歯は上13本、下11本。PPD平均6〜8mm、BOPはMAX。
全ての歯にU〜Vの動揺とCを認め、縁上・縁下歯石は大量。
何本かPによる脱落歯があり、抜け落ちた後も放っておいた為に殆どの歯に近心・舌側傾斜が顕著に見られ、歯が乱立状態。
現在も今にも手で抜けそうな歯が複数見られる。
歯列も不規則で、上下の噛み合わせも合っていない。
骨吸収と歯肉退縮が進み、全ての歯が根露出している。
もしこのような患者が来た場合、先生方はどういった治療を進めるのでしょうか。
ここまでPが酷く、全ての歯に動揺を認め歯が乱立状態…となると全EXTしていっそのことFDの方が良いのではと私は思ってしまいます。
仮に何本か歯を残すとするならば、まずはP治療をしっかり行い、SRPを徹底しつつFOP等外科手術をして残していくとして、そのように残したとしてもPD(もしくはBr)は入れられるものなのでしょうか。
歯が乱立しており、傾斜も顕著ならばどうやって入れていくのでしょうか?
矯正とかもしていくのでしょうか?
P治療を徹底してFOPを行ったとしても歯の動揺が無くなるわけでは無いのでは…と思い、PDの鉤歯にしろBrの土台にしろ殆ど持たないのではと考えてしまいます。
暫間固定するにしても全顎動揺しているならば固定の意味もあまりないですし、IPを入れるにしても重度Pの上、骨吸収が顕著だと入れるのは難しいですよね…
本当に最終的には上下ともFDにはなるのでしょうが、とりあえず残すだけ残してみようということで、最初は数本残してPD入れましょうとなっても全歯U〜Vの動揺でPD入れてしまうの?せっかく残したのにPD入れてしまったら数ヶ月でダメになるのでは?残す意味は?と疑問に思うのですが、先生方はこういう場合どうされるのでしょうか。
残すなら残すで動揺あっても保つまで義歯を入れてしまうものなのでしょうか?
また入れるとして乱立状態の歯はどう治していくのでしょうか。
それともP治療や外科手術を行えば動揺はなくなるものなのでしょうか。
もしくはいっそのこと全EXTした方がよろしいのでしょうか。
あくまでも仮の患者のお話なのですが、先生方によっても意見や考え方・治療方針は違ってくると思うので皆さんはどうされるのか聞いてみたく質問させて頂きました。
歯科の勉強を始めたばかりなので、もしかしたらおかしなことを言っているかもしれませんがもし何かあればご指摘下されば幸いです。
どうか皆さんのご意見をお願いします。
回答1
山田歯科医院(兵庫県姫路市)の山田です。
回答日時:2017-12-01 03:18:27
こんにちは。初めてここのサイトで質問させて頂きます。
最近歯科の勉強をし始めた者です。
歯科の教科書や症例発表等を見て少しずつ勉強をしているのですが、ふと疑問に思ったことがあったので質問させて下さい。
まず、歯科治療の流れとしてはP治療をメインにC治療をしつつ、Pの状態が良くなってから補綴物や義歯を入れて治療終了→メンテへ のような流れが基本であるという解釈で大丈夫でしょうか。
>>大丈夫とも言えません、どれくらい臨床経験がおありですか。
先ず主訴が何かということです、次いでお口の中を評価します、そして優先順位を付けて患者さんの意向とすり合わせます。
>>重症の歯周病ですから歯磨き練習は必須です、これをいつ持ち出すかです、それが受け止められる方ならいつでもいいでしょうが受け止められない方ならタイミングを計ってからにします。
ハイジーンが良好でPが殆ど無い方であれば主訴の治療を行いつつ(例えばC処やRCT等→補綴へ)を行いつつ、P予防を目的にP処やTBIで口腔管理…
>>ええっとね口腔管理と簡単に仰いますが管理などしているといつまでたっても自立した患者にはなれません、自分の健康は自分で守らなければならないと気づいてもらうことです、TBIのもう一つの側面です。
定期健診についての考え方 http://www.yamadashika.jp/check.html
またP進行が認められ、主訴に補綴物を入れて欲しい(もしくはそれが必要な場合)はまずはP治療をメインに行って補綴を入れられる口腔内まで持っていき、状態が良くなってから補綴治療へ…
>>原則はそうなのですが患者さんの性格、健康観、背景などもろもろについての配慮が必要です。
そして、重度Pの方でEXTが必要な場合はEXTをしてからBr or IP、欠損歯が多ければPDで治療していくと思うんですが、
>>話はそう単純ではありません、患者さんがいつ歯周病に気づいてどのような思いで受診したか、歯医者でどのような扱いを受けたかどうして自分の歯科医院を受診したのかなどなどのストーリーが必ずあります、それも理解しなくてはなりません。
そういう方の中で何本か残すのが難しい歯があったとしても、動揺の無いしっかり残せる歯があればBrで長めに繋げてなんとか残していったり、PDを入れるにしてもクラスプを反対側まで伸ばして歯に掛かる負担を軽減して残してみたり、残すことが可能ならば出来るだけ残そうという考えが今の歯科医院ではスタンダードになってきていますよね。
>>スタンダードかどうかは分かりませんがその治療計画には患者さんの意向が全く入っていません、これは良くないと思いませんか。
そこでふと思ったのですが、仮に
@40代男性 会社員
A主訴・・・歯が痛い、グラグラする歯がある
B患者情報・・・今まで1回も歯医者に行ったことが無く、歯磨きもあまりしてこなかった。治療方針についてはDr.に任せる。FDになっても構わない。
C口腔内情報・・・重度歯周病。残存歯は上13本、下11本。PPD平均6〜8mm、BOPはMAX。全ての歯にU〜Vの動揺とCを認め、縁上・縁下歯石は大量。何本かPによる脱落歯があり、抜け落ちた後も放っておいた為に殆どの歯に近心・舌側傾斜が顕著に見られ、歯が乱立状態。現在も今にも手で抜けそうな歯が複数見られる。歯列も不規則で、上下の噛み合わせも合っていない。骨吸収と歯肉退縮が進み、全ての歯が根露出している。
もしこのような患者が来た場合、先生方はどういった治療を進めるのでしょうか。
>>先ず歯磨き練習ですね、これを続けているとほとんどの方が自分の置かれた状況を理解し始めます、理解できない患者さんか来なくなります、来なくなったらその理由を考えなければなりません、わかりませんが考えるという作業が重要なのです。
>>歯みがきができるようになって歯周病が徐々に治ってくると意欲がわいてきます、歯科衛生士の仕事の肝は患者さんのやる気を引き出すことです。
ここまでPが酷く、全ての歯に動揺を認め歯が乱立状態…となると全EXTしていっそのことFDの方が良いのではと私は思ってしまいます。
>>どうして全部抜くのですかTBIで助かるかもしれませんよ、助からなくても患者さんが抜いてほしいというまで待った方がいいと思いませんか。
仮に何本か歯を残すとするならば、まずはP治療をしっかり行い、SRPを徹底しつつFOP等外科手術をして残していくとして、そのように残したとしてもPD(もしくはBr)は入れられるものなのでしょうか。
>>そりゃー歯医者の腕でしょ。
歯が乱立しており、傾斜も顕著ならばどうやって入れていくのでしょうか?矯正とかもしていくのでしょうか?
>>矯正はしませんね〜 問題発見問題解決です、なんでもワンパターンで片づけようとすると大切なことを見逃してしまいますよ。
>>私のところでは歯肉縁上歯石しかとりません、ましてやFOPなどやりません、歯みがきもできない段階でやってもすぐ再発するでしょう。
歯周病を歯磨きで治す]\ http://yamadashika.jugem.jp/?cid=190
P治療を徹底してFOPを行ったとしても歯の動揺が無くなるわけでは無いのでは…と思い、
P治療を徹底
>>徹底って何ですか。
>>そうとは言えないでしょう、治療計画ありきではありません、特に歯周病は生活習慣が大きく絡んでいます、生活習慣を軌道修正しないことには治りません。
PDの鉤歯にしろBrの土台にしろ殆ど持たないのではと考えてしまいます。
>>指導教官の力量不足ではないでしょうか。
暫間固定するにしても全顎動揺しているならば固定の意味もあまりないですし、IPを入れるにしても重度Pの上、骨吸収が顕著だと入れるのは難しいですよね…
>>難しからといって歯を抜いてしまえば患者さんの喪失感は大きなものになるとは思いませんか。
重症の歯周病(一向に良くならない方) http://yamadashika.jugem.jp/?cid=225
本当に最終的には上下ともFDにはなるのでしょうが、とりあえず残すだけ残してみようということで、最初は数本残してPD入れましょうとなっても全歯U〜Vの動揺でPD入れてしまうの?せっかく残したのにPD入れてしまったら数ヶ月でダメになるのでは?残す意味は?と疑問に思うのですが、
先生方はこういう場合どうされるのでしょうか。
>>患者さんが抜歯を受け入れるまで歯磨き練習を続けます。
残すなら残すで動揺あっても保つまで義歯を入れてしまうものなのでしょうか?
また入れるとして乱立状態の歯はどう治していくのでしょうか。
それともP治療や外科手術を行えば動揺はなくなるものなのでしょうか。
もしくはいっそのこと全EXTした方がよろしいのでしょうか。
>>おなじ症例は二つとありません患者さんそれぞれにどの方法がいいか考えながら計画を進めています。
あくまでも仮の患者のお話なのですが、先生方によっても意見や考え方・治療方針は違ってくると思うので皆さんはどうされるのか聞いてみたく質問させて頂きました。
>>それはいい考えですね。
歯科の勉強を始めたばかりなので、もしかしたらおかしなことを言っているかもしれませんがもし何かあればご指摘下されば幸いです。
>>質問をしてみるという態度は力量を伸ばす一番いい方法です。
どうか皆さんのご意見をお願いします。
>>いつでもどうぞ。
ブラッシングの威力U http://yamadashika.jugem.jp/?cid=52
ブラッシングの威力V http://yamadashika.jugem.jp/?cid=182
歯周病は歯磨きで治すW http://yamadashika.jugem.jp/?cid=79
歯周病は歯磨きで治すⅫ http://yamadashika.jugem.jp/?cid=163
歯周病は歯磨きで治す]] http://yamadashika.jugem.jp/?cid=199
最近歯科の勉強をし始めた者です。
歯科の教科書や症例発表等を見て少しずつ勉強をしているのですが、ふと疑問に思ったことがあったので質問させて下さい。
まず、歯科治療の流れとしてはP治療をメインにC治療をしつつ、Pの状態が良くなってから補綴物や義歯を入れて治療終了→メンテへ のような流れが基本であるという解釈で大丈夫でしょうか。
>>大丈夫とも言えません、どれくらい臨床経験がおありですか。
先ず主訴が何かということです、次いでお口の中を評価します、そして優先順位を付けて患者さんの意向とすり合わせます。
>>重症の歯周病ですから歯磨き練習は必須です、これをいつ持ち出すかです、それが受け止められる方ならいつでもいいでしょうが受け止められない方ならタイミングを計ってからにします。
ハイジーンが良好でPが殆ど無い方であれば主訴の治療を行いつつ(例えばC処やRCT等→補綴へ)を行いつつ、P予防を目的にP処やTBIで口腔管理…
>>ええっとね口腔管理と簡単に仰いますが管理などしているといつまでたっても自立した患者にはなれません、自分の健康は自分で守らなければならないと気づいてもらうことです、TBIのもう一つの側面です。
定期健診についての考え方 http://www.yamadashika.jp/check.html
またP進行が認められ、主訴に補綴物を入れて欲しい(もしくはそれが必要な場合)はまずはP治療をメインに行って補綴を入れられる口腔内まで持っていき、状態が良くなってから補綴治療へ…
>>原則はそうなのですが患者さんの性格、健康観、背景などもろもろについての配慮が必要です。
そして、重度Pの方でEXTが必要な場合はEXTをしてからBr or IP、欠損歯が多ければPDで治療していくと思うんですが、
>>話はそう単純ではありません、患者さんがいつ歯周病に気づいてどのような思いで受診したか、歯医者でどのような扱いを受けたかどうして自分の歯科医院を受診したのかなどなどのストーリーが必ずあります、それも理解しなくてはなりません。
そういう方の中で何本か残すのが難しい歯があったとしても、動揺の無いしっかり残せる歯があればBrで長めに繋げてなんとか残していったり、PDを入れるにしてもクラスプを反対側まで伸ばして歯に掛かる負担を軽減して残してみたり、残すことが可能ならば出来るだけ残そうという考えが今の歯科医院ではスタンダードになってきていますよね。
>>スタンダードかどうかは分かりませんがその治療計画には患者さんの意向が全く入っていません、これは良くないと思いませんか。
そこでふと思ったのですが、仮に
@40代男性 会社員
A主訴・・・歯が痛い、グラグラする歯がある
B患者情報・・・今まで1回も歯医者に行ったことが無く、歯磨きもあまりしてこなかった。治療方針についてはDr.に任せる。FDになっても構わない。
C口腔内情報・・・重度歯周病。残存歯は上13本、下11本。PPD平均6〜8mm、BOPはMAX。全ての歯にU〜Vの動揺とCを認め、縁上・縁下歯石は大量。何本かPによる脱落歯があり、抜け落ちた後も放っておいた為に殆どの歯に近心・舌側傾斜が顕著に見られ、歯が乱立状態。現在も今にも手で抜けそうな歯が複数見られる。歯列も不規則で、上下の噛み合わせも合っていない。骨吸収と歯肉退縮が進み、全ての歯が根露出している。
もしこのような患者が来た場合、先生方はどういった治療を進めるのでしょうか。
>>先ず歯磨き練習ですね、これを続けているとほとんどの方が自分の置かれた状況を理解し始めます、理解できない患者さんか来なくなります、来なくなったらその理由を考えなければなりません、わかりませんが考えるという作業が重要なのです。
>>歯みがきができるようになって歯周病が徐々に治ってくると意欲がわいてきます、歯科衛生士の仕事の肝は患者さんのやる気を引き出すことです。
ここまでPが酷く、全ての歯に動揺を認め歯が乱立状態…となると全EXTしていっそのことFDの方が良いのではと私は思ってしまいます。
>>どうして全部抜くのですかTBIで助かるかもしれませんよ、助からなくても患者さんが抜いてほしいというまで待った方がいいと思いませんか。
仮に何本か歯を残すとするならば、まずはP治療をしっかり行い、SRPを徹底しつつFOP等外科手術をして残していくとして、そのように残したとしてもPD(もしくはBr)は入れられるものなのでしょうか。
>>そりゃー歯医者の腕でしょ。
歯が乱立しており、傾斜も顕著ならばどうやって入れていくのでしょうか?矯正とかもしていくのでしょうか?
>>矯正はしませんね〜 問題発見問題解決です、なんでもワンパターンで片づけようとすると大切なことを見逃してしまいますよ。
>>私のところでは歯肉縁上歯石しかとりません、ましてやFOPなどやりません、歯みがきもできない段階でやってもすぐ再発するでしょう。
歯周病を歯磨きで治す]\ http://yamadashika.jugem.jp/?cid=190
P治療を徹底してFOPを行ったとしても歯の動揺が無くなるわけでは無いのでは…と思い、
P治療を徹底
>>徹底って何ですか。
>>そうとは言えないでしょう、治療計画ありきではありません、特に歯周病は生活習慣が大きく絡んでいます、生活習慣を軌道修正しないことには治りません。
PDの鉤歯にしろBrの土台にしろ殆ど持たないのではと考えてしまいます。
>>指導教官の力量不足ではないでしょうか。
暫間固定するにしても全顎動揺しているならば固定の意味もあまりないですし、IPを入れるにしても重度Pの上、骨吸収が顕著だと入れるのは難しいですよね…
>>難しからといって歯を抜いてしまえば患者さんの喪失感は大きなものになるとは思いませんか。
重症の歯周病(一向に良くならない方) http://yamadashika.jugem.jp/?cid=225
本当に最終的には上下ともFDにはなるのでしょうが、とりあえず残すだけ残してみようということで、最初は数本残してPD入れましょうとなっても全歯U〜Vの動揺でPD入れてしまうの?せっかく残したのにPD入れてしまったら数ヶ月でダメになるのでは?残す意味は?と疑問に思うのですが、
先生方はこういう場合どうされるのでしょうか。
>>患者さんが抜歯を受け入れるまで歯磨き練習を続けます。
残すなら残すで動揺あっても保つまで義歯を入れてしまうものなのでしょうか?
また入れるとして乱立状態の歯はどう治していくのでしょうか。
それともP治療や外科手術を行えば動揺はなくなるものなのでしょうか。
もしくはいっそのこと全EXTした方がよろしいのでしょうか。
>>おなじ症例は二つとありません患者さんそれぞれにどの方法がいいか考えながら計画を進めています。
あくまでも仮の患者のお話なのですが、先生方によっても意見や考え方・治療方針は違ってくると思うので皆さんはどうされるのか聞いてみたく質問させて頂きました。
>>それはいい考えですね。
歯科の勉強を始めたばかりなので、もしかしたらおかしなことを言っているかもしれませんがもし何かあればご指摘下されば幸いです。
>>質問をしてみるという態度は力量を伸ばす一番いい方法です。
どうか皆さんのご意見をお願いします。
>>いつでもどうぞ。
ブラッシングの威力U http://yamadashika.jugem.jp/?cid=52
ブラッシングの威力V http://yamadashika.jugem.jp/?cid=182
歯周病は歯磨きで治すW http://yamadashika.jugem.jp/?cid=79
歯周病は歯磨きで治すⅫ http://yamadashika.jugem.jp/?cid=163
歯周病は歯磨きで治す]] http://yamadashika.jugem.jp/?cid=199
回答2
美江寺歯科医院(岐阜県瑞穂市)の小牧です。
回答日時:2017-12-01 11:23:07
黒山羊 さん、こんにちは
正確な診査診断を行ってから治療します。
@40代男性 会社員
A主訴・・・歯が痛い、グラグラする歯がある
B患者情報・・・今まで1回も歯医者に行ったことが無く、歯磨きもあまりしてこなかった。
治療方針についてはDr.に任せる。
FDになっても構わない。
C口腔内情報・・・重度歯周病。
残存歯は上13本、下11本。PPD平均6〜8mm、BOPはMAX。全ての歯にU〜Vの動揺とCを認め、縁上・縁下歯石は大量。何本かPによる脱落歯があり、抜け落ちた後も放っておいた為に殆どの歯に近心・舌側傾斜が顕著に見られ、歯が乱立状態。現在も今にも手で抜けそうな歯が複数見られる。
歯列も不規則で、上下の噛み合わせも合っていない。
骨吸収と歯肉退縮が進み、全ての歯が根露出している。
これだけの情報では診断できませんので、治療計画は立てられません。
>歯科の勉強を始めたばかりなので、もしかしたらおかしなことを言っているかもしれませんがもし何かあればご指摘下されば幸いです。
こそからもう一度学び直した方が良いでしょう。
正確な診査診断を行ってから治療します。
@40代男性 会社員
A主訴・・・歯が痛い、グラグラする歯がある
B患者情報・・・今まで1回も歯医者に行ったことが無く、歯磨きもあまりしてこなかった。
治療方針についてはDr.に任せる。
FDになっても構わない。
C口腔内情報・・・重度歯周病。
残存歯は上13本、下11本。PPD平均6〜8mm、BOPはMAX。全ての歯にU〜Vの動揺とCを認め、縁上・縁下歯石は大量。何本かPによる脱落歯があり、抜け落ちた後も放っておいた為に殆どの歯に近心・舌側傾斜が顕著に見られ、歯が乱立状態。現在も今にも手で抜けそうな歯が複数見られる。
歯列も不規則で、上下の噛み合わせも合っていない。
骨吸収と歯肉退縮が進み、全ての歯が根露出している。
これだけの情報では診断できませんので、治療計画は立てられません。
>歯科の勉強を始めたばかりなので、もしかしたらおかしなことを言っているかもしれませんがもし何かあればご指摘下されば幸いです。
こそからもう一度学び直した方が良いでしょう。
相談者からの返信
相談者:
黒山羊さん
返信日時:2017-12-01 23:57:27
山田先生
回答ありがとうございます。
医療・歯科関係の仕事をしている訳では無いので、臨床経験はありません。
まだネットや教科書のみでしか情報を拾えてない状態です。
少し諸事情があり、そのため独学で勉強をしております。
やはり医療というものは一つの正解があってそれに沿って治療をしていくわけではないのですね。
まずは患者を第1に考え情報を分析し、優先順位に沿って行うことが大事なのだと山田先生の回答をみて感じました。
わざわざ外部リンクサイトのリンクを貼っていただきありがとうございます。
少しずつ勉強していきたいと思います。
回答ありがとうございます。
医療・歯科関係の仕事をしている訳では無いので、臨床経験はありません。
まだネットや教科書のみでしか情報を拾えてない状態です。
少し諸事情があり、そのため独学で勉強をしております。
やはり医療というものは一つの正解があってそれに沿って治療をしていくわけではないのですね。
まずは患者を第1に考え情報を分析し、優先順位に沿って行うことが大事なのだと山田先生の回答をみて感じました。
わざわざ外部リンクサイトのリンクを貼っていただきありがとうございます。
少しずつ勉強していきたいと思います。
相談者からの返信
相談者:
黒山羊さん
返信日時:2017-12-02 00:10:58
小牧先生
回答ありがとうございます。
確かに患者情報が不足しているのですが、逆に先生はどの情報を1番に捉えられているのでしょうか。
実際の患者さんで本当にここで治療計画を立ててほしい訳では無いので、とりあえずわかってる情報がこれだけの場合、先生はどうされるのでしょうか。
本当に答えられる範囲だけでもいいので、先生のご意見を是非お聞きしたいです。
私のワガママですので、どうしても無理であれば構いません。
回答ありがとうございます。
確かに患者情報が不足しているのですが、逆に先生はどの情報を1番に捉えられているのでしょうか。
実際の患者さんで本当にここで治療計画を立ててほしい訳では無いので、とりあえずわかってる情報がこれだけの場合、先生はどうされるのでしょうか。
本当に答えられる範囲だけでもいいので、先生のご意見を是非お聞きしたいです。
私のワガママですので、どうしても無理であれば構いません。
タイトル | 独学で歯科の勉強中、重度歯周病の方への治療について |
---|---|
質問者 | 黒山羊さん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 21歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ | 歯周病(歯槽膿漏)治療 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。