神経に触れている親不知の抜歯でどんな時に神経が傷付くのでしょうか?
相談者:
咳をしてもひとりさん (30歳:女性)
投稿日時:2017-12-05 03:10:23
こんばんは。
神経に触れている親不知の抜歯について教えて頂きたく書き込みました。
先日親不知の痛みがでて、口腔外科の先生を紹介してもらいCTを取ったところ
ほとんど頭の見えていない親不知が横に傾いて生えており、かなりオトガイ神経に近い、というか、CTを見る限り歯の傾きに沿ってとしっかりと触れているように見えて、先生からはやってみないとわからない、と言われました。
例えば歯肉を切開のみにどめ、無理に抜かないという方法もあるが、虫歯になる可能性がかなり高いため、抜いた方がいいとは勧められています。
そこで気になったのですが、抜歯の際にオトガイ神経に触れると、傷つけると、切断されると、麻痺が残る、治るものもある、など、一概にどうなるとは言えないもののようですが、そもそも、神経は触れただけでも傷ついて麻痺が残ってしまうのでしょうか?
神経が傷ついたり、切断されてしまうといったことは、どういった時に起きるのでしょうか?
例えば歯をペンチで引っ張った際の、引っ張りだす方向きなどでたまたま傷ついたり切断されたりするものなのか、それとも、歯を抜く際に先生が神経に器具などで触れざるをえないのか。
もしくは歯が骨に癒着していて、一部歯を残したまま縫ったなどの例をこちらの相談室でみたのですが、神経と歯も癒着してしまうことがあったりして、それを剥がすために神経が傷ついてしまうことが避けられないみたいな場合があったりするのかとか。
はたまた歯を削る振動だけでも、親不知に触れているだけで麻痺に繋がることがあるのかなど、色々とパターンがあるとは思うのですが、歯の構造や、どういう時に神経に傷が付くのかの全く想像がつかず、わからないことだらけのまま想像だけが膨らんで抜歯に踏み込めないでいます。
詳しく教えていただけたら幸いです。
よろしくお願い致します。
神経に触れている親不知の抜歯について教えて頂きたく書き込みました。
先日親不知の痛みがでて、口腔外科の先生を紹介してもらいCTを取ったところ
ほとんど頭の見えていない親不知が横に傾いて生えており、かなりオトガイ神経に近い、というか、CTを見る限り歯の傾きに沿ってとしっかりと触れているように見えて、先生からはやってみないとわからない、と言われました。
例えば歯肉を切開のみにどめ、無理に抜かないという方法もあるが、虫歯になる可能性がかなり高いため、抜いた方がいいとは勧められています。
そこで気になったのですが、抜歯の際にオトガイ神経に触れると、傷つけると、切断されると、麻痺が残る、治るものもある、など、一概にどうなるとは言えないもののようですが、そもそも、神経は触れただけでも傷ついて麻痺が残ってしまうのでしょうか?
神経が傷ついたり、切断されてしまうといったことは、どういった時に起きるのでしょうか?
例えば歯をペンチで引っ張った際の、引っ張りだす方向きなどでたまたま傷ついたり切断されたりするものなのか、それとも、歯を抜く際に先生が神経に器具などで触れざるをえないのか。
もしくは歯が骨に癒着していて、一部歯を残したまま縫ったなどの例をこちらの相談室でみたのですが、神経と歯も癒着してしまうことがあったりして、それを剥がすために神経が傷ついてしまうことが避けられないみたいな場合があったりするのかとか。
はたまた歯を削る振動だけでも、親不知に触れているだけで麻痺に繋がることがあるのかなど、色々とパターンがあるとは思うのですが、歯の構造や、どういう時に神経に傷が付くのかの全く想像がつかず、わからないことだらけのまま想像だけが膨らんで抜歯に踏み込めないでいます。
詳しく教えていただけたら幸いです。
よろしくお願い致します。
回答1
K DENTAL CLINIC(神戸市中央区)の金田です。
回答日時:2017-12-05 08:58:28
咳をしてもひとりさん
はじめまして、おはようございます。
親知らずが神経と接していると聞いてご不安なんですね。
それはそうだと思います。
まず、正確には「オトガイ神経」ではなく「下歯槽神経」言います。
同神経を損傷すると、同側の下唇とオトガイ部(顎の先端あたり)の皮膚の知覚鈍麻を強く感じるようになります。
さて、ご質問の件ですが、一般的には抜歯に使用する器具そのものが直接神経を傷つけてしまうことはあまりありません。
CTを撮っていなくてもパノラマ(一般的なレントゲン)で神経と根尖が近い場合には、より慎重に手術をするため、骨を削る器具や歯を分割する器具もなるべく根尖部を避けて手術します。
ですので、一番多いのは歯そのものが抜けるときに神経を損傷してしまうことや、下顎管(神経が通っているトンネル)の薄い骨が一部破折して神経を損傷したり圧迫したりすることで起こることがほとんどだと思います。
いずれにしても、数カ月から数年で治癒することが多いです。
ただし、半永久的に知覚鈍麻が続くこともごくまれにあります。
ですので抜歯すべきかどうかは、抜歯のリスク(今回で言うと神経損傷のリスク)と抜歯せずに置いておくことによって将来起こりえる不利益とを天秤にかけて決められることをお勧めいたします。
一般的には親知らずが抜歯適応になることが多いのは、炎症を繰り返している場合や手前の歯にむし歯が発生してしまっており、治療の邪魔になる場合・治療後のむし歯の再発のリスクになっている場合、手前の歯の周囲の骨が局所的に歯周病になってしまって吸収してきている場合などが理由としてあげられるかと思います。
ご参考になれば幸いです。
はじめまして、おはようございます。
親知らずが神経と接していると聞いてご不安なんですね。
それはそうだと思います。
まず、正確には「オトガイ神経」ではなく「下歯槽神経」言います。
同神経を損傷すると、同側の下唇とオトガイ部(顎の先端あたり)の皮膚の知覚鈍麻を強く感じるようになります。
さて、ご質問の件ですが、一般的には抜歯に使用する器具そのものが直接神経を傷つけてしまうことはあまりありません。
CTを撮っていなくてもパノラマ(一般的なレントゲン)で神経と根尖が近い場合には、より慎重に手術をするため、骨を削る器具や歯を分割する器具もなるべく根尖部を避けて手術します。
ですので、一番多いのは歯そのものが抜けるときに神経を損傷してしまうことや、下顎管(神経が通っているトンネル)の薄い骨が一部破折して神経を損傷したり圧迫したりすることで起こることがほとんどだと思います。
いずれにしても、数カ月から数年で治癒することが多いです。
ただし、半永久的に知覚鈍麻が続くこともごくまれにあります。
ですので抜歯すべきかどうかは、抜歯のリスク(今回で言うと神経損傷のリスク)と抜歯せずに置いておくことによって将来起こりえる不利益とを天秤にかけて決められることをお勧めいたします。
一般的には親知らずが抜歯適応になることが多いのは、炎症を繰り返している場合や手前の歯にむし歯が発生してしまっており、治療の邪魔になる場合・治療後のむし歯の再発のリスクになっている場合、手前の歯の周囲の骨が局所的に歯周病になってしまって吸収してきている場合などが理由としてあげられるかと思います。
ご参考になれば幸いです。
タイトル | 神経に触れている親不知の抜歯でどんな時に神経が傷付くのでしょうか? |
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質問者 | 咳をしてもひとりさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 30歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
抜歯:8番(第三大臼歯、親知らず) 親知らずの抜歯 水平埋伏知歯(横向きに骨に埋まった親知らず) |
回答者 |
|
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。