初期虫歯の治療。耐久性や二次齲蝕対策で自費のメリットはあるか

相談者: junjinさん (35歳:男性)
投稿日時:2017-12-04 22:33:56
別の歯を治療する際に、全体的に歯を見てもらって左右の下の奥歯初期虫歯が発覚しました。

右下7番と左下7番の片方(どちらだったかは覚えていないのです)は削るのはもったいないので様子見するのもありですと言われました。
そのため、片方の歯はとりあえず、様子見しようと思っています。

相談したいのは、もう一方の治療をしたほうが良いといわれている方の歯で保険治療と自費治療のどちらかよいのかアドバイスをいただければと思っています。

歯医者さんのWebページでは比較的小さい虫歯の治療法として
プラスチック材料(プレミスグラディアTM)を何層にも重ねて詰めていく、ダイレクトボンディングというものが紹介されています。
これは自費治療の場合の治療法でしょうか。

歯医者さんで聞いた、奥歯の虫歯治療自費と保険の治療内容ですが、次のような違いがあるそうです。

マイクロスコープラバーダムは自費でも保険でも使用する
・治療時間が自費だと90分程度、保険だと30分未満
詰め物が自費の部材の方が保険治療よりも水が透過しにくいため変色しにくい(審美目的?)

なお、自費の場合、1本あたり税抜30000円弱の見積もりとなっています。(「コンポジットレジン 1面」と書いてあります。)

専門家からみて詰め物の耐久性や交換頻度、二次カリエスの発生する可能性などの観点で自費にするメリットはありそうでしょうか。
治療時間以外だと部材の違いのみなので自費にする効果があるか判断できず決断できていないです。

アドバイスをよろしくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2017-12-05 09:59:06
junjinさん、こんにちは。

同じ先生が治療するのであれば、当然時間をしっかりと確保できている方が予後が良いことが多いかと思いますよ。

>専門家からみて詰め物の耐久性や交換頻度、二次カリエスの発生する可能性などの観点で自費にするメリットはありそうでしょうか。

ダイレクトボンディング保険のCRは治療方法としてはほとんど違いがありませんし、強度としても大きな違いはありません。
「見た目がより歯に近づいて」いて、自費診療の為、「しっかりと時間を確保できる」という点が最も大きな部分かと思います。

その為、junjinさんがどれだけ今後歯を温存することに重きを置いているかに寄るかと思います。

なるべくご自身の歯を残し、今後の治療回数を減らしたいという事であれば、私ならダイレクトボンディングでの治療を依頼するかと思います。

ただ、虫歯になったらまた治せばいいとお考えなのであれば、敢えてダイレクトボンディングで治療を行う必要はないかと思います。

ご参考程度にして頂ければと思います。

4人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: junjinさん
返信日時:2017-12-05 23:30:10
加藤先生、回答ありがとうございます。

コンポジットレジンという部材は耐久性の面で奥歯の治療には適さないというような情報を見たことがあるのですが、最近のものは奥歯に使っても問題ないようになっているのでしょうか?
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2017-12-06 09:07:04
ご相談ありがとうございます。

奥歯初期虫歯の治療で自費保険とどちらがよいかアドバイスをいただきたい

一生歯を残したい場合は、治療計画だけではなく、予防計画も必須です。
保険規則では、予防は禁止されています。
つまり、穴埋めだけであればどちらでも良いということです。


>専門家からみて詰め物の耐久性や交換頻度、二次カリエスの発生する可能性などの観点で自費にするメリットはありそうでしょうか。

その観点ならば、虫歯のできる原因対策ができているかどうかがポイントとなります。


>治療時間以外だと部材の違いのみなので自費にする効果があるか判断できず決断できていないです。

材料の違いはほとんどありません。


>・マイクロスコープラバーダムは自費でも保険でも使用する

その通りです。


>・治療時間が自費だと90分程度、保険だと30分未満

治療計画によります。
まぁ、保険治療では時間をかけることができない規則にはなっています。


>・詰め物が自費の部材の方が保険治療よりも水が透過しにくいため変色しにくい

性質は同じです。


>(審美目的?)

それははっきり違います。
保険でその目的は禁止されているからです。


コンポジットレジンという部材は耐久性の面で奥歯の治療には適さないというような情報を見たことがあるのですが、最近のものは奥歯に使っても問題ないようになっているのでしょうか?

メーカーは売るためにそういう宣伝をします。

科学的に奥歯とは、咬合力といって、とても強い力がかかる重要な歯です。
思い切り噛むと、ご自分の体重と同じ力がかかります。

したがって、診断が重要です。
咬合にあまり関係のない場所であれば、その正確な名称であるダイレクト・コンポジット・レジンでも構いません。

咬合に関係する場所であればそれは適切ではありません。
検査・診断で決めるべきことです。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: junjinさん
返信日時:2017-12-06 22:32:52
さがら先生、回答ありがとうございます。

三木先生の回答にもありましたが、自費保険の大きな違いは治療時間で、それ以外には大きな違いはないと理解しました。

ただし、使用する部材は、治療する歯の咬合についても確認してから治療をお願いする必要がありそうですね。

さがら先生のご説明では、今回の治療よりも、今後虫歯にならないための予防が重要で、それは保険治療では対象外となるという理解をしました。

保険治療だと予防に関しての話ができない規則となっていて、自費治療だと保険が関係ないので予防についても話ができるという理解であっていますか?
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2017-12-11 15:04:55
自費保険の大きな違いは治療時間で、それ以外には大きな違いはないと理解しました。

確かにその通りです。

しかし「同じ材料でも手間(時間)をかければ全く違う結果になる」とも言えます。


>保険治療だと予防に関しての話ができない規則となっていて、自費治療だと保険が関係ないので予防についても話ができるという理解であっていますか?

「予防の話」に関しては特に規則はありません。

しかし、「予防や健診と言う医療サービス」は保険では行ってはいけないことになっています。

参考:歯科医師う蝕歯周病に罹患していないと判断した者に対する予防メインテナンスが療養の給付に含まれないことが明確化されました

http://www.meti.go.jp/press/2014/01/20150113005/20150113005.html

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: junjinさん
返信日時:2017-12-12 08:38:40
櫻井先生、回答ありがとうございます。

治療にかける時間のみの違いであっても、その後の経過に違いは出てくることが大いにあるということですね。

三木先生の回答にもあるように、また同じ歯が虫歯になったら治療をすればよいと考えるか、今回の治療で虫歯ができにくいように治療に時間をかけてもらうか、で決める必要がありそうですね。

先生方からいただいた回答を基に、もう少し考えてみます。



タイトル 初期虫歯の治療。耐久性や二次齲蝕対策で自費のメリットはあるか
質問者 junjinさん
地域 非公開
年齢 35歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ 虫歯治療
レジン(白いプラスチック)
その他(保険と保険外)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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