プラークコントロールは良いが歯周ポケットが改善しない(衛生士の相談)
相談者:
はっちっちさん (37歳:女性)
投稿日時:2017-12-11 23:04:51
回答1
山田歯科医院(兵庫県姫路市)の山田です。
回答日時:2017-12-12 00:04:34
歯周病治療についての質問です。
>歯周病の患者様で、SRPやPMTCを行い歯肉の腫れや出血は良くなったのですが全体的にポケットが4mm〜深い部分では7mmある方がいます。
>プラークコントロールも良いのですが、ポケットがなかなか浅くなりません このような場合、これからどんな治療が必要でしょうか?
>ポケットが浅くならない理由は何でしょうか?
一言では言えませんが歯周病は基本的には生活習慣病です。
つまり患者さんの日常生活に原因が潜んでいます。
したがって日常生活そのものが原因ですからそう簡単に改めることはできません。
SRPやPMTCで一時的に治ってように見えても生活習慣に紛れ込んでいる原因を患者さんが理解して取り除く決心をしてもらわないと治りません。
この部分に深くかかわるのが歯科衛生士の役割です。
歯周病が良くなっておかげさんでよくなりましたといわれたら医療者として最高の喜びでしょう。
具体的なお話をするとまずおさとうの摂取量がどれくらいかお口の中を見てわかるようになることです。
それを踏まえて甘党かどうか尋ねてみましょう。
ほとんどの方が甘党だとおっしゃいます。
ここでお菓子の望ましい量を理解してもらい減らそうと行動の変容を促すことです。
行動の変容が伴わなければ話しても意味はありません。
ご自分でお菓子をどれくらい食べているか思い起こしてみることです、多ければ減らしてみましょう。
患者さんの気持ちがわかると思います。
お菓子は一日一種類一個までです。
あとは歯磨き技術です。
これはご自身で歯磨きをしてそのあと赤染をして磨けているかどうか他の衛生士にチェックしてもらいチャーチにすべて詳しく記録しておきます。
100%磨けるようになるまで繰り返してみることです。
歯科衛生士はプロですから赤染する前に100%磨ける技術が必要だと考えています。
これをやり遂げる過程で歯磨きの神髄に気が付くでしょう。
自分の歯も磨けないのに人に的確な指導などできません。
教科書を読み上げているだけで説得力などありません。
あなた自身のお口の中を手鏡で隅々まで観察することです。
できれば写真に記録して観察しましょう、必ず何か問題が見つかるでしょう。
その原因を考えて解決してみましょう。
参考
毛先磨き http://www.yamadashika.jp/prevent08.html#kesaki
>全体的にポケットが4mm〜深い部分では7mmある方がいます。
ポケットが3mmくらいまでは歯ブラシで磨けるといわれています。
ところでそれより深いところをどうするかですが我々のところでは4mm以上のところは歯間ブラシの縦入れをしてもらいます。
参考
歯間ブラシ縦入れ http://yamadashika.jugem.jp/?cid=162
歯周病を歯磨きで治す http://yamadashika.jugem.jp/?cid=163
>ポケットが浅くならない理由は何でしょうか?
色々あります。
ご自身で考えましょうそれからSRPやPMTCをやめてみましょう、歯みがきだけで歯周病は治ります。
治ってくれば歯石が出てきます。
出て来てからとれば出血もありませんし痛くもありません。
参考
歯石 http://www.yamadashika.jp/perio02.html
先ず100%磨きから始めてみましょう、わからないことがあればまた質問してください。
>歯周病の患者様で、SRPやPMTCを行い歯肉の腫れや出血は良くなったのですが全体的にポケットが4mm〜深い部分では7mmある方がいます。
>プラークコントロールも良いのですが、ポケットがなかなか浅くなりません このような場合、これからどんな治療が必要でしょうか?
>ポケットが浅くならない理由は何でしょうか?
一言では言えませんが歯周病は基本的には生活習慣病です。
つまり患者さんの日常生活に原因が潜んでいます。
したがって日常生活そのものが原因ですからそう簡単に改めることはできません。
SRPやPMTCで一時的に治ってように見えても生活習慣に紛れ込んでいる原因を患者さんが理解して取り除く決心をしてもらわないと治りません。
この部分に深くかかわるのが歯科衛生士の役割です。
歯周病が良くなっておかげさんでよくなりましたといわれたら医療者として最高の喜びでしょう。
具体的なお話をするとまずおさとうの摂取量がどれくらいかお口の中を見てわかるようになることです。
それを踏まえて甘党かどうか尋ねてみましょう。
ほとんどの方が甘党だとおっしゃいます。
ここでお菓子の望ましい量を理解してもらい減らそうと行動の変容を促すことです。
行動の変容が伴わなければ話しても意味はありません。
ご自分でお菓子をどれくらい食べているか思い起こしてみることです、多ければ減らしてみましょう。
患者さんの気持ちがわかると思います。
お菓子は一日一種類一個までです。
あとは歯磨き技術です。
これはご自身で歯磨きをしてそのあと赤染をして磨けているかどうか他の衛生士にチェックしてもらいチャーチにすべて詳しく記録しておきます。
100%磨けるようになるまで繰り返してみることです。
歯科衛生士はプロですから赤染する前に100%磨ける技術が必要だと考えています。
これをやり遂げる過程で歯磨きの神髄に気が付くでしょう。
自分の歯も磨けないのに人に的確な指導などできません。
教科書を読み上げているだけで説得力などありません。
あなた自身のお口の中を手鏡で隅々まで観察することです。
できれば写真に記録して観察しましょう、必ず何か問題が見つかるでしょう。
その原因を考えて解決してみましょう。
参考
毛先磨き http://www.yamadashika.jp/prevent08.html#kesaki
>全体的にポケットが4mm〜深い部分では7mmある方がいます。
ポケットが3mmくらいまでは歯ブラシで磨けるといわれています。
ところでそれより深いところをどうするかですが我々のところでは4mm以上のところは歯間ブラシの縦入れをしてもらいます。
参考
歯間ブラシ縦入れ http://yamadashika.jugem.jp/?cid=162
歯周病を歯磨きで治す http://yamadashika.jugem.jp/?cid=163
>ポケットが浅くならない理由は何でしょうか?
色々あります。
ご自身で考えましょうそれからSRPやPMTCをやめてみましょう、歯みがきだけで歯周病は治ります。
治ってくれば歯石が出てきます。
出て来てからとれば出血もありませんし痛くもありません。
参考
歯石 http://www.yamadashika.jp/perio02.html
先ず100%磨きから始めてみましょう、わからないことがあればまた質問してください。
回答2
顕微鏡歯科シバタ(名古屋市守山区大森)の柴田です。
回答日時:2017-12-12 02:22:07
ポケット測定時に出血はありますか?
あれば歯肉溝内に炎症があると思います。
炎症の原因となる沈着物が根面にあると思います。
多くは歯石だと思います。
七ミリのポケットだと盲目的なキュレット操作では、取り残しがかなりの確率で発生すると思います。
これ以降の治療方針は主治医が患者さん、衛生士さんと相談して決定すべきだと思います。
あれば歯肉溝内に炎症があると思います。
炎症の原因となる沈着物が根面にあると思います。
多くは歯石だと思います。
七ミリのポケットだと盲目的なキュレット操作では、取り残しがかなりの確率で発生すると思います。
これ以降の治療方針は主治医が患者さん、衛生士さんと相談して決定すべきだと思います。
タイトル | プラークコントロールは良いが歯周ポケットが改善しない(衛生士の相談) |
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質問者 | はっちっちさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 37歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
歯周病(歯槽膿漏)治療 歯周病関連 衛生士関連 |
回答者 |
|
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。