[写真あり] 再根管治療。土台除去のみ日本で頼めますか(インド)
相談者:
オオモリさん (37歳:男性)
投稿日時:2017-12-31 00:26:05
初めまして。
長文失礼いたします。
以下、ご確認いただき、アドバイスいただければ幸いです。
【虫歯の再発・その他症状】
現在、インドに海外駐在中しております。
過去に根管治療を行った治療済みの歯(左下奥から2番目(6番)、銀歯の被せものあり)の、虫歯の再発(歯髄炎?)が原因で、歯茎におできの様なものが出来ました。(フィステルという呼び方でよろしいでしょうか?)
【通院時に受けた治療説明等】
通院したインド人ドクターから、再度根管治療が必要だが、治療を行うにあたり、前の治療の時に入れている、銀歯の下にある「ネジ」(正式名称が分かりません:レントゲン写真添付します)を取ることが出来ない可能性がある旨をご説明頂きました。
「ネジ」が取れないと、根治治療すべき、歯の付け根部分まで到達することが出来ないとのこと。
また、「ネジ」は10年位前の治療で良く使用されたが、現在は使用しないもの、との事。
そして、「ネジ」を取り除ける可能性は40%程度であり、取れなかった場合は抜歯の上インプラントを行なうしかない、というご説明を受けました。
なお、当該歯医者さんは、インドの私が住んでいる地域では最も日本人から信頼が厚く、いつ訪問しても日本人がいる様な医院です。
また、海外駐在員が利用する海外医療施設紹介会社へ確認しても、インドの、私が住んでいる地域では当該歯科医院以外は紹介しない為、全くの飛び込みで訪問したインドの歯科医院、ということでもありません。
(単に他の歯医治療レベルが日本より相当低いのか分かりませんが。。。)
【ご質問】
@根管治療自体は複数回通院する必要がある為、日本への一時帰国(凡そ1週間)で完治させることは出来ないと認識しております。
あくまでも、「ネジ」を取る対応についてのみ、日本の歯医者さんへご依頼させていただいた方が良いかどうかをアドバイスいただければ幸いです。
言い換えると、日本で受けても、ネジを取り出すことは確率的に難しいと考えられる話なのか、日本であれば、ネジを取り出すこと自体が難しいとは言われないのかが分かりません。
また、私の歯の状況だと、再度の根治治療以外は選択肢が無い認識ですが、
Aインドにおいても日本においても、ネジが取れなかった場合、どの様な選択肢が検討できるのか御教示いただければ幸いです。
最後に、抜いた後にインドでインプラント治療を受けることも非常に不安です。
奥から2番目の歯である為、これから数年インド駐在となる場合、日本でインプラントを受けられる時期(3−4年後)を待つべく、
B抜歯後に、インプラントを受ける以外に仮歯等で過ごすことも可能かどうか、併せて御教示いただければ幸いです。
以上3点について、ご意見いただければ幸いです。
何卒よろしくお願いいたします。
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長文失礼いたします。
以下、ご確認いただき、アドバイスいただければ幸いです。
【虫歯の再発・その他症状】
現在、インドに海外駐在中しております。
過去に根管治療を行った治療済みの歯(左下奥から2番目(6番)、銀歯の被せものあり)の、虫歯の再発(歯髄炎?)が原因で、歯茎におできの様なものが出来ました。(フィステルという呼び方でよろしいでしょうか?)
【通院時に受けた治療説明等】
通院したインド人ドクターから、再度根管治療が必要だが、治療を行うにあたり、前の治療の時に入れている、銀歯の下にある「ネジ」(正式名称が分かりません:レントゲン写真添付します)を取ることが出来ない可能性がある旨をご説明頂きました。
「ネジ」が取れないと、根治治療すべき、歯の付け根部分まで到達することが出来ないとのこと。
また、「ネジ」は10年位前の治療で良く使用されたが、現在は使用しないもの、との事。
そして、「ネジ」を取り除ける可能性は40%程度であり、取れなかった場合は抜歯の上インプラントを行なうしかない、というご説明を受けました。
なお、当該歯医者さんは、インドの私が住んでいる地域では最も日本人から信頼が厚く、いつ訪問しても日本人がいる様な医院です。
また、海外駐在員が利用する海外医療施設紹介会社へ確認しても、インドの、私が住んでいる地域では当該歯科医院以外は紹介しない為、全くの飛び込みで訪問したインドの歯科医院、ということでもありません。
(単に他の歯医治療レベルが日本より相当低いのか分かりませんが。。。)
【ご質問】
@根管治療自体は複数回通院する必要がある為、日本への一時帰国(凡そ1週間)で完治させることは出来ないと認識しております。
あくまでも、「ネジ」を取る対応についてのみ、日本の歯医者さんへご依頼させていただいた方が良いかどうかをアドバイスいただければ幸いです。
言い換えると、日本で受けても、ネジを取り出すことは確率的に難しいと考えられる話なのか、日本であれば、ネジを取り出すこと自体が難しいとは言われないのかが分かりません。
また、私の歯の状況だと、再度の根治治療以外は選択肢が無い認識ですが、
Aインドにおいても日本においても、ネジが取れなかった場合、どの様な選択肢が検討できるのか御教示いただければ幸いです。
最後に、抜いた後にインドでインプラント治療を受けることも非常に不安です。
奥から2番目の歯である為、これから数年インド駐在となる場合、日本でインプラントを受けられる時期(3−4年後)を待つべく、
B抜歯後に、インプラントを受ける以外に仮歯等で過ごすことも可能かどうか、併せて御教示いただければ幸いです。
以上3点について、ご意見いただければ幸いです。
何卒よろしくお願いいたします。
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回答1
顕微鏡歯科シバタ(名古屋市守山区大森)の柴田です。
回答日時:2017-12-31 13:17:26
1 スクリューピンあるいはスクリューポストと呼ばれており日本では普通に使われていると思います。
もちろん普通に販売されていると思います。
参考
http://www.tokyodental.co.jp/dentatus_rst.html
写真のサイズのスクリューポストであれば確率的に難しいとは思いません。
同じ長さ太さのメタルコアよりよほど取りやすいと思います。
ポスト周辺のレジン部分と色が明らかに違うので慎重に四角に削っていけば専用のレンチかプライヤーで挟んで逆回転すれば個人的には簡単に取れると思います。
2 根管治療専門医あるいは顕微鏡治療に長けた歯科医であれば歯根端切除術あるいは意図的再植だと思います。
これは後ろ側=遠心側の歯根にヒビがないという前提です。
ヒビの有無の診断には顕微鏡がないと難しいと思います。
根管充填材を除去後CT撮影をすればひょっとするとヒビが写るかもしれないと思います。
6番よりも7番の方が重症だと思います。
矯正をするか歯冠長延長術などの術がないと抜歯になる可能性が高いと思います。
もちろん普通に販売されていると思います。
参考
http://www.tokyodental.co.jp/dentatus_rst.html
写真のサイズのスクリューポストであれば確率的に難しいとは思いません。
同じ長さ太さのメタルコアよりよほど取りやすいと思います。
ポスト周辺のレジン部分と色が明らかに違うので慎重に四角に削っていけば専用のレンチかプライヤーで挟んで逆回転すれば個人的には簡単に取れると思います。
2 根管治療専門医あるいは顕微鏡治療に長けた歯科医であれば歯根端切除術あるいは意図的再植だと思います。
これは後ろ側=遠心側の歯根にヒビがないという前提です。
ヒビの有無の診断には顕微鏡がないと難しいと思います。
根管充填材を除去後CT撮影をすればひょっとするとヒビが写るかもしれないと思います。
6番よりも7番の方が重症だと思います。
矯正をするか歯冠長延長術などの術がないと抜歯になる可能性が高いと思います。
相談者からの返信
相談者:
オオモリさん
返信日時:2017-12-31 15:00:35
柴田先生
年末のお忙しいところ早速のご返信を頂き誠にありがとうございます。
@スクリューポストの取り出しについて
特別難しいものではない旨承知しました。
従い、2月中旬の一時帰国時まで待った後、スクリューポストの取り出しのみ日本の歯科医先生へご依頼。
インドへ戻ったのち、根管治療の継続をインドのドクターに依頼したいと考えました。
Aスクリューポストが取れない可能性も低いため、日本で取れなかった際に改めて検討したいと思います。
B7番について
矯正、或いは歯冠長延長術が必要というご教示については、「虫歯の治療で歯を削りすぎている為、歯肉から出ている歯の部分が短く、従い、かぶせ物を作ったとしても上手く定着しない、或いは周りの歯肉に悪影響がでる」という旨のアドバイスと理解しました。
歯冠長延長術、という言葉を初めてお伺いし、ネット等で調べた理解です。
現在のインド人ドクターにおいては、その様なアドバイスは無く、根幹治療終了後、かぶせ物を作成する旨の治療方針の説明を受けております。
また、歯冠長延長術をお調べしたところ、数回の通院が必要であると理解しました。
従い、インド人ドクターの元、かぶせ物の作成までご対応いただき、その状態を歯冠長延長術実施までの臨時の状態としたいと思います。
以降、日本への帰国時、年に数回の帰国スケジュールで歯冠長延長術が計画できるのか、或いは完全に帰国以降でないとできないのか等を、歯科医院を決めた後に具体的な相談を行うべきかと理解しました。
上記の理解・認識に至りましたが、致命的な認識違い等ありましたら追加でご教示いただければ幸いです。
他、治療方針等考え方について、ご意見ありましたらアドバイスいただきたく、何卒よろしくお願い申し上げます。
年末のお忙しいところ早速のご返信を頂き誠にありがとうございます。
@スクリューポストの取り出しについて
特別難しいものではない旨承知しました。
従い、2月中旬の一時帰国時まで待った後、スクリューポストの取り出しのみ日本の歯科医先生へご依頼。
インドへ戻ったのち、根管治療の継続をインドのドクターに依頼したいと考えました。
Aスクリューポストが取れない可能性も低いため、日本で取れなかった際に改めて検討したいと思います。
B7番について
矯正、或いは歯冠長延長術が必要というご教示については、「虫歯の治療で歯を削りすぎている為、歯肉から出ている歯の部分が短く、従い、かぶせ物を作ったとしても上手く定着しない、或いは周りの歯肉に悪影響がでる」という旨のアドバイスと理解しました。
歯冠長延長術、という言葉を初めてお伺いし、ネット等で調べた理解です。
現在のインド人ドクターにおいては、その様なアドバイスは無く、根幹治療終了後、かぶせ物を作成する旨の治療方針の説明を受けております。
また、歯冠長延長術をお調べしたところ、数回の通院が必要であると理解しました。
従い、インド人ドクターの元、かぶせ物の作成までご対応いただき、その状態を歯冠長延長術実施までの臨時の状態としたいと思います。
以降、日本への帰国時、年に数回の帰国スケジュールで歯冠長延長術が計画できるのか、或いは完全に帰国以降でないとできないのか等を、歯科医院を決めた後に具体的な相談を行うべきかと理解しました。
上記の理解・認識に至りましたが、致命的な認識違い等ありましたら追加でご教示いただければ幸いです。
他、治療方針等考え方について、ご意見ありましたらアドバイスいただきたく、何卒よろしくお願い申し上げます。
回答2
顕微鏡歯科シバタ(名古屋市守山区大森)の柴田です。
回答日時:2017-12-31 19:24:03
Bについては全く認識が違うように思います。
あくまでレントゲンは参考にしかなりませんし、実際には診察していないので判断できませんが、
7番の虫歯がすでに歯を支える骨の高さより深いところまで進行しているように思います。
となると標準治療は抜歯だと思います。
抜歯を回避するためには矯正りょくによって歯根を引きずり出してからクラウン等を被せるか
歯を支える骨を削って虫歯の位置を骨より高い位置に相対的移動をしてこらクラウンを被せるようになると思います。
あくまでレントゲンは参考にしかなりませんし、実際には診察していないので判断できませんが、
7番の虫歯がすでに歯を支える骨の高さより深いところまで進行しているように思います。
となると標準治療は抜歯だと思います。
抜歯を回避するためには矯正りょくによって歯根を引きずり出してからクラウン等を被せるか
歯を支える骨を削って虫歯の位置を骨より高い位置に相対的移動をしてこらクラウンを被せるようになると思います。
相談者からの返信
相談者:
オオモリさん
返信日時:2018-01-01 12:24:55
柴田先生
追加のアドバイスありがとうございます。
Bについてですが、前提としてインドでは抜歯を回避する為に例として挙げていただいた治療機関を探すのは難しいと考えております。
また、先生に例として挙げていただいた治療は、日本への一時帰国(約1週間、年に2回〜3回)では対応不可、と仮定しております。
ついては、
(1)抜歯をして、帰国を待ち、インプラント。
或いは、
(2)抜歯をせずに歯を残して帰国を待ち、先生から例に挙げていただいた治療。
と考えております。
残せる限りで歯を残したい為、(2)を選択したいと考えております。
従い、先回記載のとおり、インドでかぶせ物を作成し、帰国のタイミングを待つべきかと考えております。
上記(歯を抜歯せずに残し、インドで作成したかぶせ物をして数年帰国のタイミングを待つ)をした場合、周囲の歯等にさらに悪影響等およぼすことはあり得ますか?
或いは、単に数年も持たない、等の認識でしょうか?
先生がご記載頂いた通り、レントゲンのみの確認で複数回ご意見をご依頼させていただき、誠に恐縮です。
インド人ドクターとは全く異なるご意見であるため、できる限り治療方法にいついてご教示いただきたく、何卒よろしくお願い申し上げます。
追加のアドバイスありがとうございます。
Bについてですが、前提としてインドでは抜歯を回避する為に例として挙げていただいた治療機関を探すのは難しいと考えております。
また、先生に例として挙げていただいた治療は、日本への一時帰国(約1週間、年に2回〜3回)では対応不可、と仮定しております。
ついては、
(1)抜歯をして、帰国を待ち、インプラント。
或いは、
(2)抜歯をせずに歯を残して帰国を待ち、先生から例に挙げていただいた治療。
と考えております。
残せる限りで歯を残したい為、(2)を選択したいと考えております。
従い、先回記載のとおり、インドでかぶせ物を作成し、帰国のタイミングを待つべきかと考えております。
上記(歯を抜歯せずに残し、インドで作成したかぶせ物をして数年帰国のタイミングを待つ)をした場合、周囲の歯等にさらに悪影響等およぼすことはあり得ますか?
或いは、単に数年も持たない、等の認識でしょうか?
先生がご記載頂いた通り、レントゲンのみの確認で複数回ご意見をご依頼させていただき、誠に恐縮です。
インド人ドクターとは全く異なるご意見であるため、できる限り治療方法にいついてご教示いただきたく、何卒よろしくお願い申し上げます。
回答3
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2018-01-01 16:15:21
因みに、海外事情を良く知る指導的立場にある技工士さんによると、日本の平均的な保険の技工物(主に、クラウンやブリッジ)のレベルはインドや南ア共和国に既に追い越されているそうです。
根管治療のレベルは少し違うかもしれませんが、必ずしも日本のレベルが高いとは言えない可能性はあります。
但し、スクリューピンの除去に慣れてられないとしたら、それだけは日本で処置を受けられたらよいのかもしれませんね。
根管治療のレベルは少し違うかもしれませんが、必ずしも日本のレベルが高いとは言えない可能性はあります。
但し、スクリューピンの除去に慣れてられないとしたら、それだけは日本で処置を受けられたらよいのかもしれませんね。
相談者からの返信
相談者:
オオモリさん
返信日時:2018-01-02 22:02:01
藤森先生
お世話になります。
また、新年早々情報ご提供いただきありがとうございます。
根管治療について、特にスクリューピンの除去については、柴田先生からご提供いただいた情報を勘案しますと、可能な限り日本で実施した方が良いと感じております。
一方、藤森先生からのご情報により、技工物について、一定のレベルが認知されているとのことでほんの少しだけですが安心しました。
スクリューピンの除去については日本で行ない、後は一定インドで対応しようかと思います。
7番についての矯正治療や歯冠長延長術治療については現時点でインドで対応できる目途が無く、非常に不安ではありますが、日本への一時帰国等の度に、日本の歯科先生方へご相談させていただく以外に方法は無いかと考えております。
お世話になります。
また、新年早々情報ご提供いただきありがとうございます。
根管治療について、特にスクリューピンの除去については、柴田先生からご提供いただいた情報を勘案しますと、可能な限り日本で実施した方が良いと感じております。
一方、藤森先生からのご情報により、技工物について、一定のレベルが認知されているとのことでほんの少しだけですが安心しました。
スクリューピンの除去については日本で行ない、後は一定インドで対応しようかと思います。
7番についての矯正治療や歯冠長延長術治療については現時点でインドで対応できる目途が無く、非常に不安ではありますが、日本への一時帰国等の度に、日本の歯科先生方へご相談させていただく以外に方法は無いかと考えております。
タイトル | [写真あり] 再根管治療。土台除去のみ日本で頼めますか(インド) |
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質問者 | オオモリさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 37歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
根管治療の失敗・再治療 根管治療関連 その他(写真あり) 土台(コア)の除去・交換 インド |
回答者 |
|
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。