10歳、虫歯リスクが高く歯間にも虫歯。今後どう予防すれば?

相談者: 3人の母さん (36歳:女性)
投稿日時:2018-01-04 18:22:22
10歳の息子について、初めて質問させていただきます。

永久歯虫歯になってしまった事がショックで、今後どのようにしていけば良いか分からなくなっています。


経緯は以下の通りです。

7歳頃に唾液検査をしたところ虫歯リスクが高いとのことで、三か月毎のトレー法によるフッ素塗布ブラッシング指導を受けていました。

毎晩母親の私が仕上げ磨きをし、プラークも無く上手に磨けていると言われましたが、小学生になりお菓子の管理が行き届かなくなったことと元来の口呼吸のためだと思いますが、たびたび虫歯になりました。


9歳頃、私からお願いして三か月毎の定期検診を一か月毎にしていただき、染め出しのブラッシング指導も増やしていただきましたが、虫歯を繰り返し、9歳の7月に左右下D,Eが4本とも銀歯になってしまいました。

担当医の説明では、乳歯の治療は難しい。
治療後の乳歯を再治療することはよくある。
とのことで、私も、永久歯さえ虫歯にならなければ…と考えてきました。


しかし、7月に銀歯を入れた時点で、左下Eと6番の間にフロスが入らないのと、右下Eと6番の間にフロスを入れると切れたので、担当医にフロスが入るようにしてほしいとお願いしたが、もうすぐ生え変わるからと様子見に。

フロスが入らないことで6番が虫歯になるのではと聞きましたが、関係ないと言われました。

その後も検診のたびにお願いしましたが、もうすぐ生え変わるとのお返事しかありませんでした。


秋から冬にかけて乳歯が抜け、右下6番の側面が目視できるようになったら、黒い虫歯のような状態になっていました。
すぐに予約を取ったら、担当医はもうお辞めになったそうで、別の医師に診て頂きました。

すると、右下は大丈夫だけど、左下がマズイ気がするとおっしゃってレントゲンを撮り、左下6番が側面から大きな虫歯になっていることが分かりました。

レントゲン写真を見た感じ、歯の真ん中まで影がありました。
左下Eはまだ抜けていませんが、永久歯がすぐ下まで生えてきています。
5日後に6番を治療することになりました。


永久歯なのでできるだけ削りたくないと申し上げたら、ちょこちょこ削って何度も虫歯を繰り返すより、1回でしっかり治したほうがいいといわれました。

今までの担当医では使っていなかったマイクロスコープを使って説明をしていただき、この方は信頼できるかなと感じています。



質問です。


1、今までの乳歯の治療では削れば削るほど悪化した印象ですが、永久歯では大きく削ったほうが予後がいいのでしょうか?

2、奥歯の間なので、強度の関係から銀色の詰め物になるかと想定していますが、合っていますか?
他に、二次カリエスになりにくい選択肢はありますか?

3、治療精度を上げるために左下Eを抜いた方がいいと思っていますが、間違っていますか?

4、ラバーダムを使って頂いた方がいいですか?
その場合、担当医にお願いすればいいのでしょうか?

5、やはりフロスが入らなかったため虫歯になったのでしょうか?

6、新しい医師とは信頼関係を築きたいのですが、患者側はどのようなことができますか?

7、右下6番の黒い部分は治療が必要ないということは、どういう理由が考えられますか?

8、本人の生活習慣を変えることが第一だと思っていますが、手こずっています。
虫歯に関する本や、おやつについてのサイトを見せても心に響かないようです。
何かお知恵はありますか?


長文乱文申し訳ございませんが、治療前に予備知識を入れておきたいと思っております。
何卒よろしくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2018-01-04 19:01:47
3人の母さん

こんばんは。

息子さんのむし歯の治療についてかなり強いお悩みがあるようですね。
私見ですがご質問に対してお答えさせていただきます。


>1、今までの乳歯の治療では削れば削るほど悪化した印象ですが、永久歯では大きく削ったほうが予後がいいのでしょうか?

永久歯だから大きく削るとかはあまり関係ないと思います。
ただ、むし歯を取り残すことはかなり問題です。
むし歯を取り残さないように適切な治療をすることが大事です。

むし歯は目視だけで完全に取れたかわかりません。
マイクロを使っても目視だけで確認することは不可能です。

う蝕検知液で染めたり、直接歯を触ってむし歯が残ってないか触診したり、その上で追加で少しだけ余分目に削ったりすることがあります。
全てはむし歯を完全に取り除くためです。



>2、奥歯の間なので、強度の関係から銀色の詰め物になるかと想定していますが、合っていますか?
>他に、二次カリエスになりにくい選択肢はありますか?

一番大事なのはきちんとかぶせが適合するような形に歯を形成することだと思います。
であれば別に銀歯であっても適合がわるいかぶせになることはありません。

保険外診療であればさらに精密な素材を使えますのでむし歯のリスクも下がると思います。


>3、治療精度を上げるために左下Eを抜いた方がいいと思っていますが、間違っていますか?

詰め物であれば確かに臨在歯がない方が充填はしやすいと思います。
ただ、型を取って作るのであればあまり気にしなくてもいいと思います。


>4、ラバーダムを使って頂いた方がいいですか?
>その場合、担当医にお願いすればいいのでしょうか?

これも詰め物をするのであればした方がより良いと思います。


>5、やはりフロスが入らなかったため虫歯になったのでしょうか?

もしかするとむし歯のリスクについて誤解があるかもしれませんね。

むし歯にならないようにするための一番の方法はブラッシングをしっかりすることではありません。
シュガーコントロールです。
砂糖の入った食べ物、飲み物をとにかく減らすことです。
その上でブラッシングを丁寧に行うこと、フロスを用いて清掃することが次に大切なことです。



>6、新しい医師とは信頼関係を築きたいのですが、患者側はどのようなことができますか?

相性の問題はかなり大きいと思います。
しっかりコミュニケーションを取り、きちんと丁寧に説明をしてくれるかどうかも大切です。

不安を解消するためにはとにかく説明をしっかりしてくれるかどうかだと思います。
術者の技量は残念ながら患者さんにはわかりませんので。



>7、右下6番の黒い部分は治療が必要ないということは、どういう理由が考えられますか?

それも担当医に説明を求めた方がいいと思います。
説明が十分納得がいくものかどうかが信頼関係を作ることができるかどうかにも関わりますので。

むし歯であれば早期治療が望ましいですね。
隣の乳歯が抜けている状態であればなお治療しやすいと思いますので。


>8、本人の生活習慣を変えることが第一だと思っていますが、手こずっています。
>虫歯に関する本や、おやつについてのサイトを見せても心に響かないようです。
>何かお知恵はありますか?

10歳ですよね?
まだ本人の力だけではむし歯予防は難しいと思います。
危機感を持つようになるのはもっと大人になってからではないでしょうか?

それよりもお母さんが砂糖が入った飲食物をできるだけ買い与えないように工夫する方が良いかと思います。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2018-01-04 19:24:41
>1、今までの乳歯の治療では削れば削るほど悪化した印象ですが、永久歯では大きく削ったほうが予後がいいのでしょうか?

お話を伺う限りでは、切削量の多い少ないは悪化した原因とあまり関係ないように思います。
乳歯・永久歯に関わらず、削るのであれば過不足なく削ることが必要です。


>2、奥歯の間なので、強度の関係から銀色の詰め物になるかと想定していますが、合っていますか?

担当医の判断次第です。


>3、治療精度を上げるために左下Eを抜いた方がいいと思っていますが、間違っていますか?

Eを抜歯した方が6番の切削量を減らせる可能性はあるかもしれませんが、治療精度にはあまり影響しないと思います。


>4、ラバーダムを使って頂いた方がいいですか?
>その場合、担当医にお願いすればいいのでしょうか?

ラバーダムを使用した方が良いのは間違いありません。
ですが、小児歯科専門でなければお願いしても使用してもらえない可能性もあります。



>5、やはりフロスが入らなかったため虫歯になったのでしょうか?

それも原因の一部かもしれませんが、食生活の変化の方が影響が大きかったと想像されます。



>6、新しい医師とは信頼関係を築きたいのですが、患者側はどのようなことができますか?

疑問点や心配なことをしっかりと伝えることは大切です。



>7、右下6番の黒い部分は治療が必要ないということは、どういう理由が考えられますか?

着色だけで歯質の実質欠損が起きていない(穴になっていない)のかもしれません。
担当医に詳しく聞いてみましょう。



>8、本人の生活習慣を変えることが第一だと思っていますが、手こずっています。
>虫歯に関する本や、おやつについてのサイトを見せても心に響かないようです。
>何かお知恵はありますか?

お子さんが自由にお菓子を手にできる環境を改善する必要はあるでしょう。

いくら歯科医院での管理の頻度を増やしたからと言って、日常の生活が改善されなければむし歯が減ることはありません。

歯科医院で「何がしてもらえるか」よりも「お家で何をするべきか」に重きを置いた方がよろしいと思います。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 3人の母さん
返信日時:2018-01-06 12:58:02
金田先生、堀先生

長文にも関わらず、丁寧に回答していただき本当にありがとうございました。


診察中には緊張してなかなか上手く質問できない事が多いですが、先生方に教えて頂いた事を元に、担当医とコミュニケーションを取りたいと思います。

砂糖については、幼稚園までのおやつは焼きそばやロールパンを与えていましたが、小学生になり一人で祖父母宅やお友達のおうちに行くようになり、管理しにくくなりました。
ジュースでぶくぶくうがいをすると美味しいなどと言っております。

この回答を本人に読み聞かせたら、少しは納得したようではあります。



タイトル 10歳、虫歯リスクが高く歯間にも虫歯。今後どう予防すれば?
質問者 3人の母さん
地域 非公開
年齢 36歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 虫歯治療
虫歯予防
乳歯の虫歯(むし歯)
子供(子ども)の虫歯
子供の虫歯予防
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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