[写真あり] 欠けた歯(下6番)の治療、インレーかクラウンかの境界
相談者:
みけけさん (47歳:女性)
投稿日時:2018-01-16 17:54:14
よろしくお願いします。
奥歯6番(一番奥から2番目)の下の歯です。
数年前に治療済みの歯が欠けてしまいました。
欠けた時に慌ててしまったため、かかりつけではない歯医者に一度駆け込み見て頂いたところ、
・詰め物が欠けているだけなので、詰め物を追加(違う表現だったかも)して埋めるだけの治療で良い。
・この治療の場合は丈夫にする為にクラウンをはめる場合もあるが、なるべく自分の歯を削らず温存する為にクラウンはお薦めしない。(クラウンは歯を削る必要がある為)
というお話でした。
事情があって、結局治療はかかりつけ医へお願いする事にしたのですが、かかりつけ医のお話では
・欠けているのは自分の歯である。(詰め物の横の薄い自分の歯が欠けている)
・治療はクラウンを勧める(詰め物を追加してもすぐ欠けるだろう)
との事でした。
※どこが欠けたかという部分は、私自身も自分の歯が欠けているように思います。
私の希望は、何とか出来るだけ自分の歯は削りたくないです。
詰め物で様子を見て、欠けたらまた考えればいいのではないか?
とも考えています。
が、長い目で自分の歯が一番長持ちする方法ならそちらを選びたいとも思っています。
ですが、自分の歯の部分が欠けている場合はクラウンしかないのでしょうか?
もう一度かかりつけ医にも相談してみたいと思いますが、その他の考え方や知識も知る事が出来れば嬉しいです。
よろしくお願いします。
奥歯6番(一番奥から2番目)の下の歯です。
数年前に治療済みの歯が欠けてしまいました。
欠けた時に慌ててしまったため、かかりつけではない歯医者に一度駆け込み見て頂いたところ、
・詰め物が欠けているだけなので、詰め物を追加(違う表現だったかも)して埋めるだけの治療で良い。
・この治療の場合は丈夫にする為にクラウンをはめる場合もあるが、なるべく自分の歯を削らず温存する為にクラウンはお薦めしない。(クラウンは歯を削る必要がある為)
というお話でした。
事情があって、結局治療はかかりつけ医へお願いする事にしたのですが、かかりつけ医のお話では
・欠けているのは自分の歯である。(詰め物の横の薄い自分の歯が欠けている)
・治療はクラウンを勧める(詰め物を追加してもすぐ欠けるだろう)
との事でした。
※どこが欠けたかという部分は、私自身も自分の歯が欠けているように思います。
私の希望は、何とか出来るだけ自分の歯は削りたくないです。
詰め物で様子を見て、欠けたらまた考えればいいのではないか?
とも考えています。
が、長い目で自分の歯が一番長持ちする方法ならそちらを選びたいとも思っています。
ですが、自分の歯の部分が欠けている場合はクラウンしかないのでしょうか?
もう一度かかりつけ医にも相談してみたいと思いますが、その他の考え方や知識も知る事が出来れば嬉しいです。
よろしくお願いします。
回答1
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2018-01-16 22:07:21
こんにちは。
とりあえずかけたところを埋めることが出来るのかどうかは、かけた部位と状態によって異なって来るので何とも言えません。
言えることはインレーの次はアンレーになり、最後がクラウンになることが多いということと、クラウンよりインレー、インレーよりアンレーは難しい治療になりやすいということです。
ですから、きちんとうまい治療を行ってもらえるならば、アンレーという選択がクラウンに至るまでにあるのではないでしょうか?
とりあえずかけたところを埋めることが出来るのかどうかは、かけた部位と状態によって異なって来るので何とも言えません。
言えることはインレーの次はアンレーになり、最後がクラウンになることが多いということと、クラウンよりインレー、インレーよりアンレーは難しい治療になりやすいということです。
ですから、きちんとうまい治療を行ってもらえるならば、アンレーという選択がクラウンに至るまでにあるのではないでしょうか?
回答2
回答日時:2018-01-16 22:57:46
なかなか難しいところで、明確な線引きというのはないですね。
よく歯を出来るだけ削らない=良い治療 というイメージを持たれている患者さんが多いですが、歯の治療は何度も闇雲に繰り返せる訳ではありませんから、長持ちさせるために必要な量はしっかりと削った方が結果的には絶対に良いと思います。
詰め物の範囲としては、
まず大丈夫でしょう、という適応症と、
まず危ないでしょう、という禁忌症と、
その中間の、噛み合わせの具合や主治医の技量や経験値、使用する材料等にも左右されそうな「グレーゾーン」がかなりある・・
というイメージで、みけけさんの場合はおそらくグレーゾーンなのでしょうね。
添付した画像は歯科医師向けのセミナー用に作ったスライドで、少し専門用語が入っていますが大体のイメージで掴んでみて下さい。(どのみちオリジナルの基準ですので)
それと実験的には、隣接面(隣の歯と接する面)を片方含む詰め物だと強度が元の−20%なのに対して、隣接面が両方含まれると−63%になるという報告もあるので、その辺りもある程度説明の根拠になると思います。(逆に被せると元よりも強度が上がります)
まったく船橋先生のおっしゃる通りで、強度の話だけならアンレーも選択肢ですが、難しい(→精度に問題が出て結局長持ちしなくなる危険が高い)ため、いっそ被せてしまうのが無難というのは言えると思いますよ。
画像1
よく歯を出来るだけ削らない=良い治療 というイメージを持たれている患者さんが多いですが、歯の治療は何度も闇雲に繰り返せる訳ではありませんから、長持ちさせるために必要な量はしっかりと削った方が結果的には絶対に良いと思います。
詰め物の範囲としては、
まず大丈夫でしょう、という適応症と、
まず危ないでしょう、という禁忌症と、
その中間の、噛み合わせの具合や主治医の技量や経験値、使用する材料等にも左右されそうな「グレーゾーン」がかなりある・・
というイメージで、みけけさんの場合はおそらくグレーゾーンなのでしょうね。
添付した画像は歯科医師向けのセミナー用に作ったスライドで、少し専門用語が入っていますが大体のイメージで掴んでみて下さい。(どのみちオリジナルの基準ですので)
それと実験的には、隣接面(隣の歯と接する面)を片方含む詰め物だと強度が元の−20%なのに対して、隣接面が両方含まれると−63%になるという報告もあるので、その辺りもある程度説明の根拠になると思います。(逆に被せると元よりも強度が上がります)
まったく船橋先生のおっしゃる通りで、強度の話だけならアンレーも選択肢ですが、難しい(→精度に問題が出て結局長持ちしなくなる危険が高い)ため、いっそ被せてしまうのが無難というのは言えると思いますよ。
画像1
相談者からの返信
相談者:
みけけさん
返信日時:2018-01-17 17:06:10
Dr.ふなちゃん 先生
回答有難うございます。
詰め物は大き目なので、現在の状態が恐らくアンレーというものではないかと思います。
主治医と相談した結果、今回はクラウンを見送り詰め物を追加する形となりました。
知らない事を教えて頂き大変参考になりました。
有難うございました。
渡辺 徹也 先生
回答有難うございます。
仰る通り、黄色い画像のグレーゾーンの歯です。
今回は隣接する面の歯が欠けてしまったので、強度も-20%になるのですね。
主治医がクラウンを薦めて下さった理由が納得出来ました。
クラウンは歯を削る恐怖と、被せたらそれっきりになるという恐怖が私から消えず、今回は見送る事にしました。
また欠けた時の事を今後ゆっくりよく考えたいと思います。
大変参考になりました。
有難うございました。
回答有難うございます。
詰め物は大き目なので、現在の状態が恐らくアンレーというものではないかと思います。
主治医と相談した結果、今回はクラウンを見送り詰め物を追加する形となりました。
知らない事を教えて頂き大変参考になりました。
有難うございました。
渡辺 徹也 先生
回答有難うございます。
仰る通り、黄色い画像のグレーゾーンの歯です。
今回は隣接する面の歯が欠けてしまったので、強度も-20%になるのですね。
主治医がクラウンを薦めて下さった理由が納得出来ました。
クラウンは歯を削る恐怖と、被せたらそれっきりになるという恐怖が私から消えず、今回は見送る事にしました。
また欠けた時の事を今後ゆっくりよく考えたいと思います。
大変参考になりました。
有難うございました。
タイトル | [写真あり] 欠けた歯(下6番)の治療、インレーかクラウンかの境界 |
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質問者 | みけけさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 47歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
歯が割れた・折れた・欠けた 補綴関連 その他(写真あり) |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。