大臼歯の根管治療、保険か自費かで迷っています
相談者:
椿白太郎さん (57歳:男性)
投稿日時:2018-01-26 09:06:49
現在、掛かり付けの歯科医(保険適用)で6番目の大臼歯を根幹治療中です。
被せを外してファイルで治療し脱脂綿を詰めて初回の治療が終わりました。
この時
「脱脂綿は外れても大丈夫ですから」
からと言われました。
1週間後、2回めもファイルでの治療後に脱脂綿を詰めて終了。
その日の夜から急に歯茎が腫れてかなり痛み出しました。
翌日、通院して「膿が出やすいように少し穴を広げました」の処置をして頂きましたが腫れと痛みは収まってません。
心配になって根管治療を検索・情報を収集した所、根管治療ではラバーダムを使用して細菌感染を防止することが大変重要である事を初めて知りました。
(今回の処置では、ラバーダムなしでした。)
後日、根管治療を自費で行なう歯科医に行ってCTを取ってカウンセリングを受けてきました。
「唾液による感染で歯の根の先が少し溶け出している」
との事でした。
この後の処置は、丁寧な洗浄ををし、薬をつめて殺菌。
その後に土台を立てて仮の詰め物をして様子を見た後、最終的に被せをすると言うことです。
「腫れが引かない場合は歯茎の切開もあり得る」
と言われました。
いま迷っているのは
1、既に歯茎が炎症(菌に感染)を起こしてしまっている状態で、自費治療の実施がどの程度有効なのか?
2、今後の洗浄、殺菌、土台等々の処置で保険適用治療と自費治療の差はどの程度のものなのか?
(何がどのように違うのか分かりません)。
3、予後(やり直し等も視野に入れて)を考えた時に、どちらの治療を選択すれば良いのか?
費用も全く違いますが、出来ればきっちりと治療して長くこの歯を残したいと考えています。
ご指導頂ければ幸いです。
被せを外してファイルで治療し脱脂綿を詰めて初回の治療が終わりました。
この時
「脱脂綿は外れても大丈夫ですから」
からと言われました。
1週間後、2回めもファイルでの治療後に脱脂綿を詰めて終了。
その日の夜から急に歯茎が腫れてかなり痛み出しました。
翌日、通院して「膿が出やすいように少し穴を広げました」の処置をして頂きましたが腫れと痛みは収まってません。
心配になって根管治療を検索・情報を収集した所、根管治療ではラバーダムを使用して細菌感染を防止することが大変重要である事を初めて知りました。
(今回の処置では、ラバーダムなしでした。)
後日、根管治療を自費で行なう歯科医に行ってCTを取ってカウンセリングを受けてきました。
「唾液による感染で歯の根の先が少し溶け出している」
との事でした。
この後の処置は、丁寧な洗浄ををし、薬をつめて殺菌。
その後に土台を立てて仮の詰め物をして様子を見た後、最終的に被せをすると言うことです。
「腫れが引かない場合は歯茎の切開もあり得る」
と言われました。
いま迷っているのは
1、既に歯茎が炎症(菌に感染)を起こしてしまっている状態で、自費治療の実施がどの程度有効なのか?
2、今後の洗浄、殺菌、土台等々の処置で保険適用治療と自費治療の差はどの程度のものなのか?
(何がどのように違うのか分かりません)。
3、予後(やり直し等も視野に入れて)を考えた時に、どちらの治療を選択すれば良いのか?
費用も全く違いますが、出来ればきっちりと治療して長くこの歯を残したいと考えています。
ご指導頂ければ幸いです。
回答1
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2018-01-26 09:59:38
>1、既に歯茎が炎症(菌に感染)を起こしてしまっている状態で、自費治療の実施がどの程度有効なのか?
保険、自費にかかわらず、適切な根管治療を行う事は大切だと思います。
極力、歯の保存は試みるべきかと思います。
> 2、今後の洗浄、殺菌、土台等々の処置で保険適用治療と自費治療の差はどの程度のものなのか?
>(何がどのように違うのか分かりません)。
技術、知識、時間のかけ方、などではないでしょうか。
> 3、予後(やり直し等も視野に入れて)を考えた時に、どちらの治療を選択すれば良いのか?
個人的には保険、自費にかかわらず、きちんと根管治療してもらう事が大切だと思います。
ただ、健康保険での根管治療の診療報酬は法外に低く設定されているので、不採算となります。
つまり、保険の根管治療は
赤字覚悟で丁寧な根管治療をする先生
診療報酬相応の根管治療を行う先生
に分かれてしまうのが現実です。
また、根管治療は歯科医によって得意不得意が大きく分かれる分野でもあります。
画像1は数年前のデータですが、今も基本的には変わっていません。
マクドナルド1食分はその国の物価に応じた価格設定がされていると言われています。
仮にマクドナルド500食分が根管治療費の適正価格だとすれば、日本の場合
490円×500=24万5000円
で提供されるべき治療です。
それが健康保険の診療報酬では9500円ですから、日本の根管治療費は諸外国からみれば95%offの激安で行われているという事になります。
画像1
保険、自費にかかわらず、適切な根管治療を行う事は大切だと思います。
極力、歯の保存は試みるべきかと思います。
> 2、今後の洗浄、殺菌、土台等々の処置で保険適用治療と自費治療の差はどの程度のものなのか?
>(何がどのように違うのか分かりません)。
技術、知識、時間のかけ方、などではないでしょうか。
> 3、予後(やり直し等も視野に入れて)を考えた時に、どちらの治療を選択すれば良いのか?
個人的には保険、自費にかかわらず、きちんと根管治療してもらう事が大切だと思います。
ただ、健康保険での根管治療の診療報酬は法外に低く設定されているので、不採算となります。
つまり、保険の根管治療は
赤字覚悟で丁寧な根管治療をする先生
診療報酬相応の根管治療を行う先生
に分かれてしまうのが現実です。
また、根管治療は歯科医によって得意不得意が大きく分かれる分野でもあります。
画像1は数年前のデータですが、今も基本的には変わっていません。
マクドナルド1食分はその国の物価に応じた価格設定がされていると言われています。
仮にマクドナルド500食分が根管治療費の適正価格だとすれば、日本の場合
490円×500=24万5000円
で提供されるべき治療です。
それが健康保険の診療報酬では9500円ですから、日本の根管治療費は諸外国からみれば95%offの激安で行われているという事になります。
画像1
回答2
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2018-01-26 10:19:31
唾液による感染で歯の根の先が少し溶けたのでしょうか?
それなりに時間をかけた丁寧な治療が期待出来るのでしたら価値はあると思います。
しかし、最近は適切とは思えない自費根管治療を見る機会も少なくないですね。
それなりに時間をかけた丁寧な治療が期待出来るのでしたら価値はあると思います。
しかし、最近は適切とは思えない自費根管治療を見る機会も少なくないですね。
回答3
顕微鏡歯科シバタ(名古屋市守山区大森)の柴田です。
回答日時:2018-01-26 13:35:25
どんなに上手い歯科医が治療しても治らない歯はあると思います。
歯周病は患者さんの自己努力の方が歯科医による治療よりウェイトが重いと思います。
一方で根管治療は歯周病と違い歯科医の腕の差が如実に表れる可能性が高いと思います。
ただ歯の持つ解剖学的形態などがかなり成功率に影響すると思います。
綿の蓋は日本歯内療法学会では推奨された方法ではないので転院されて大正解だと思います。
しかしながら藤森先生も書かれたように自費の根管治療のレベルは様々だと思います。
抜髄といわれる処置の成功率は90%前後とされていると思います。
一方で相談者の方の歯はすでに感染していると思われるので成功率は下がると思います。
歯根に穴が開いていたりするとかなり低くなりますが、そうでなければ60%〜80%程度は期待できることもあると思います。
>この後の処置は、丁寧な洗浄ををし、薬をつめて殺菌。
殺菌効果のある根管充填剤はかなり限られますのでどのようなお薬を使うかなどは大きな選択基準になると思います。
櫻井先生の回答にもありますが洗浄は重要なポイントだと思います。
歯周病は患者さんの自己努力の方が歯科医による治療よりウェイトが重いと思います。
一方で根管治療は歯周病と違い歯科医の腕の差が如実に表れる可能性が高いと思います。
ただ歯の持つ解剖学的形態などがかなり成功率に影響すると思います。
綿の蓋は日本歯内療法学会では推奨された方法ではないので転院されて大正解だと思います。
しかしながら藤森先生も書かれたように自費の根管治療のレベルは様々だと思います。
抜髄といわれる処置の成功率は90%前後とされていると思います。
一方で相談者の方の歯はすでに感染していると思われるので成功率は下がると思います。
歯根に穴が開いていたりするとかなり低くなりますが、そうでなければ60%〜80%程度は期待できることもあると思います。
>この後の処置は、丁寧な洗浄ををし、薬をつめて殺菌。
殺菌効果のある根管充填剤はかなり限られますのでどのようなお薬を使うかなどは大きな選択基準になると思います。
櫻井先生の回答にもありますが洗浄は重要なポイントだと思います。
相談者からの返信
相談者:
椿白太郎さん
返信日時:2018-01-31 13:28:39
タイトル | 大臼歯の根管治療、保険か自費かで迷っています |
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質問者 | 椿白太郎さん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 57歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
根管治療の治療法 根管治療の専門医 |
回答者 |
|
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。