金属アレルギーによる銀歯の交換、保険でできないのか?

相談者: カエル5さん (43歳:女性)
投稿日時:2018-03-09 18:39:51
金属アレルギーだけでなく色々アレルギーを持ち、皮膚科から抗アレルギー薬を処方されています。


服薬していますが、手の爪回りがいつも赤く痒いです。
他の体の部位も痒みは引きません。

貴金属はつけなくなりましたが、銀歯が大量に入っています。
ここは、少しお金がはかかっても被せ物を全てアレルギーフリーの物に変えたいと思い歯医者に相談しました。

そこで保険で治療できない歯があると言われました。


金属アレルギーが、有れば下なり保険の適応ができるはずと聞いていましたので、ビックリしたのですが、もしよろしければ治療方針が正しいのか教えていただけると助かります。
ご指導宜しくお願いします。


まずは上の歯です。

右4番右6番銀の詰め物の為に、e-maxin 自費対応。
右5番は、hjcかcadcam保険

左5番6番hjcかcadcam保険
左7番e-maxin 自費対応

下の歯は、全て自費のとのこと。
左下5番6番e-maxin 自費対応
右下4番5番e-maxin 自費対応
右下6番7番e-maxon 自費対応

どうも銀で覆われていないところは自費のようです。
そこは本当に保険では適応できないのか?
また自費でもinとonの違いもわかりません。


是非自費判断された歯は、本当に保険が使えないのか。
教えていただけると嬉しいです。
宜しくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2018-03-09 19:13:33
カエル5さん

こんばんは。
金属アレルギー銀歯を全て非金属の物に換えたいのですね。


かぶせはクラウンアンレーインレーの順に覆う範囲が大きくなります。

これら全て非金属で保険の治療でも可能です。
ただし、それはあくまでしてもかまわないというだけで、適切かどうかとはまた別問題です。


保険の非金属としてはレジンと呼ばれる材料を用いることになりますが、保険外セラミックなどに比べますと強度が劣るため、大臼歯咬合荷重が大きいため破折のリスクが高くなります。

それだけではなく、ご自身の残りの歯の量、咬合関係、食いしばり等の生活習慣、歯の神経の有無など総合的にみて長期的に耐えうるか否かを考えて適切な修復物、材料を提案することになります。
ただし、あくまで提案です。


決して保険治療では治せないということではありません。
クラウンに関しては補綴物維持管理をしている医院の場合、2年間は維持管理をしなくてはなりませんので、レジンではとても2年間もたないと判断されるとHJCでの治療をしてくれない医院もあると思います。

その場合はしてくれる別の歯医者さんを探すことになってしまうかもしれません。


個人的な意見ですが簡単に書かせていただきました。
ご参考になれば幸いです。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2018-03-09 22:39:51
金属アレルギーが、有れば下なり保険の適応ができるはずと聞いていました

きちんとした手順を踏まないと保険でできるようにはならないと思います。まず

・皮膚科で金属アレルギーの検査(たとえばパッチテスト)をおこなうこと

・その検査結果が歯科用金属(金、銀、パラジウム、亜鉛、コバルト、クロム、ニッケル等)にアレルギーが認められること

・その結果を診療情報提供書(いわゆる紹介状)にして歯科医療機関に送られること

の3点が整わないとだめだと思います。


またあくまで保険のCAD/CAM冠とHJC(硬質レジンジャケット冠)が大臼歯に適応範囲が拡大されるだけだと思います。
隣接面を含む金属製インレーの場合、歯科医によってはレジン充填の対象とはしていないため自費のインレーという選択肢になると思います。


>自費でもinとonの違いもわかりません

金田先生が回答された
クラウンアンレー>インレー

のアンレーがonでインレーがinだと思います。
これらはクラウンタイプでないので歯科用金属アレルギーがあっても自費になると思います。


また金田先生の回答中の
>クラウンに関しては補綴物維持管理をしている医院の場合、2年間は維持管理をしなくてはなりませんので、レジンではとても2年間もたないと判断されるとHJCでの治療をしてくれない医院もあると思います。

というのは小臼歯に限定されると思います。
大臼歯のCAD/CAM冠のほとんどとHJCはこの補綴物維持管理(クラウンブリッジ維持管理)の対象外とされていると思います。

一部6番に条件付きでCAD/CAM冠の適応は拡大されていると思います。
こちらだとクラウンブリッジ維持管理料の範囲になると思います。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答3
  • 回答者
長崎大学大学院包括的腫瘍学講座の中本です。
回答日時:2018-03-09 23:42:59
カエル5さん、こんにちは。

>手の爪回りがいつも赤く痒いです。
>他の体の部位も痒みは引きません。

口腔内の金属を全て撤去することで、上記の症状が全てきれいに改善されるかは、個人的な感想としては未知数だと思います。

そのあたりのことも含めて、担当の先生とも話し合われてみてはと思います。

回答 回答4
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2018-03-10 09:16:24
こんにちは。

歯科金属が原因でアレルギー性皮膚炎になるかたは極稀な割にマスコミにとりあげられているのではないかと思います。

皮膚科の本には扁桃腺の慢性炎症からの手指の炎症が紹介されていることが多くまず、扁桃腺の慢性炎症の除去あるいは扁桃腺除去をすすめるところもあるようです。


そういうこともあってだと思いますが、歯科用金属がアレルギー性皮膚炎を起こしている事をまず、確定してもらうための皮膚科でのパッチテストが保険適用前に必須だと思います。

どの歯科用金属がアレルゲンとなりうるのかのパッチテスト(保険適用のものの場合1週間は反応をみてもらう必要があるでしょう。直ぐには出ませんから)に基づいた皮膚科の診断、そして診療情報提供書が必要でしょう。


決まった手順がありますから、おかかりの歯科医院で教えてくれるでしょう。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2018-03-10 12:57:37
根尖病変が原因で歯性病巣感染が起きるという考え方があると思います。

* http://www.jsge.or.jp/citizen/2005/37koushin.html

これが原因だと中本先生の回答のように、金属除去をしても治らない可能性がある事になると思います。

また船橋先生の回答中の扁桃除去もあり得ると思います。




タイトル 金属アレルギーによる銀歯の交換、保険でできないのか?
質問者 カエル5さん
地域 非公開
年齢 43歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ その他(保険と保険外)
歯科金属アレルギー
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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