エナメル上皮腫の開窓療法の歯の温存について

相談者: きみはしちさこさん (29歳:女性)
投稿日時:2018-07-08 00:55:34
はじめて投稿させていただきます。

つたない説明で、よく分からない部分があるかもしれませんが、素人の言葉でできるだけ書きたいと思います。よろしくお願いします。

右下8から1(2は生まれつきありません)、左1の、エナメル上皮腫(再発)の、手術についてです。

10年前のエナメル上皮腫の開窓療法の再発です。
このときは、歯を全部とらず、歯茎に穴をあけた形で手術をしました。

今回の手術について、先生の説明から、開窓療法にて、歯を腫瘍にあたる、上記の歯を全部ぬき、歯茎をけずり、チタン金属にて顎を補強する

術後、1·2ヶ月ほど少し様子をみて、また腫瘍が出てきたらけずる手術をして、、、というのを2·3回するだろう、との説明をうけました。

今回、前回のように歯をぬかず歯茎に穴をあける方法をしないのは、再発のリスクがあるので、歯を全部ぬき、歯茎をけずる形になるそうです。

ですが先生の説明からきくと、歯をぬいても、腫瘍がでてきたらまた、削る手術をするそうなんですが、

歯の残したまま、また腫瘍がでてきて(再発)し手術をするのと、歯を削り腫瘍ができて削る手術をするのとでは、再発率というのからみれば同じな気がしました。

また、歯を残して手術をしたあと(再発)したあと、1·2ヶ月様子をみて(歯を削って様子をみるように)歯茎に開いた穴から腫瘍をとる手術をしたらいいのではないのかなあと思いました。

今回、歯をぬく手術にしなければならない他の考えられる必要性はなんでしょうか。

私の気持ちでは、歯を抜くのは致し方ないかなという気持ちですが、何しろ本数が多いのと、少し大がかりな手術の為、あとで後悔したくないよう、疑問を解消したい気持ちで、質問させていただきました。

文章のみの内容で、診察がなければ分からない部分も多いかと思いますが、先生方の手術の経験や、エナメル上皮腫の一般的な術式等、何か考えられる見解など、教えて頂ければと思います。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2018-07-08 09:04:28
きみはしちさこさん

おはようございます。

エナメル上皮腫の治療中なのですね。

エナメル上皮腫はタイプが様々で、どういったタイプの腫瘍かによってもかなり治療法が変わります。

保存的な治療として開窓する場合もあれば、確実に取って再発を防止するために顎骨離断し再建術を行うこともあります。

主治医の先生とよくご相談して、治療法を決めることになるかと思います。
なかなか決断が難しいのは確かです。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: きみはしちさこさん
返信日時:2018-07-08 18:19:08
金田祥弘先生、お返事ありがとうございます。

どういったタイプの腫瘍というのは、単嚢胞型か多方型かということですか?

開窓療法は保存的な治療なのですね。

決断が難しいところなのですね…
手術の方法について、なかなか判断が難しいのかなと先生とお話しながら薄々感じていました。

ちなみに右下8から左1のエナメル上皮腫の開窓手術は、手術の難しさのレベルからみると難しい方でしょうか?

またこれだけの大きさのエナメル上皮腫の手術も、よくあるものなのでしょうか?
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2018-07-09 08:49:16
一昔前の言い方で言う単房型、多房型というのもエナメル上皮腫の分類の一つですね。

一度開窓しているということでしたらその時に切除した組織を病理検査に出されていると思いますので、病理学的にどのような分類のタイプかは分かっているかと思います。

お話に出ております範囲のエナメル上皮腫は、サイズ的に大きい方だと思います。
よくあるものかどうかは基準がわからないので返答しかねますが、大学病院口腔外科であれば年に数例あるかもしれません。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答3
  • 回答者
長崎大学大学院包括的腫瘍学講座の中本です。
回答日時:2018-07-10 00:52:45
きみはしちさこ さん、こんにちは。

ご質問の内容を拝見して、非常にお悩みなことはよく分かります。
ご心中お察しします。

ただ、エナメル上皮腫が歯の周囲(歯槽部、歯槽窩などという表現をします)から生じている場合、歯は抜歯せざるを得ないケースが大半です。

あくまでご質問の内容を拝見する限りの個人的感想ですが、ご相談の内容からすると、歯を温存するのは困難ではないかと考えます。

きみはしちさこ さんの場合、既にエナメル上皮腫の再発をきたしています。

この場合、「歯の温存」<「エナメル上皮腫再々発の可能性を少しでも減じること」となるのは、大多数の歯科医師が考えることだと思います。

これも個人的感想ですが、

>開窓療法にて、歯を腫瘍にあたる、上記の歯を全部ぬき、歯茎をけずり、チタン金属にて顎を補強する

というのは、現状における可能な限りの保存的治療ではないかとも思えます。

症例によっては、歯の温存どころか、顎の骨の大部分を切除しなければならないケースも想定されます。

そういった観点から、今一度、担当の先生と今後の方針について、よく話し合われてみてはと思います。

お大事なされてください。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: きみはしちさこさん
返信日時:2018-07-16 23:32:52
金田祥弘先生、遅くなりました。
お返事ありがとうございます。
確かに以前の開窓療法で病理にでていると思います。

やはり範囲的には大きい方なのですね。
教えていただきありがとうございます。
周りにも同じ病気の方もいなく、また症例的にどういうケースがあってどういった手術があるのか、まったく分からないので、教えていただいて逆に落ち着きました。

先生とお話して、歯は抜くことになりました。
これからも納得して手術に挑めるように、先生とお話できればいいなと思います。
ありがとうございました。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: きみはしちさこさん
返信日時:2018-07-16 23:49:19
中本恵太郎先生、遅くなりました。
お返事ありがとうございます。

やはり歯の温存は厳しいところがあるのですね。
教えていただき、諦めがつきました。
ありがとうございます。

また、開窓療法にて、歯を腫瘍にあたる、上記の歯を全部ぬき、歯茎をけずり、チタン金属にて顎を補強する方法について、現状における可能な限りの保存的治療といっていただき、非常に安心しました。

あの後、先生との再度の手術のお話しにて、手術をしてみて取り除く歯茎(歯槽部というのでしょうか?)の範囲によっては、いずれ腸骨からの移植も有り得るとの事でした。

正直、まだ他にどうにかいい方法はないのか…といった気持ちがないと言えば、嘘になります。
ですが、現実と向き合い、先生の手術を信じて手術に挑もうと思います。

教えていただきありがとうございました。



タイトル エナメル上皮腫の開窓療法の歯の温存について
質問者 きみはしちさこさん
地域 非公開
年齢 29歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 歯が抜けた・抜く予定 その他
口腔外科関連
回答者




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