矯正で咬合の歪みの治療を始めたら息苦しく飲み込み辛いです
相談者:
himahimaさん (33歳:女性)
投稿日時:2018-08-08 13:09:20
以前受けた歯科矯正の治療で、上顎の咬合平面が右上がりに斜めになってしまいました。
また治療前よりかなり舌房が小さくなってしまい、咬合平面の改善と歯列を前に出すことを目的に転院しました。
その状態になってから、顎関節症の症状と喉が苦しく、食べ物も飲み込みづらくなってしまいました。
先月から上顎の咬合平面の歪みを治すために左6番をアンカースクリューで上に牽引して、上がっている右側の高さに合わせる治療を始めたのですが、さらに喉と鼻呼吸するのが苦しくなってしまい、不安を感じています。
上がっている片側にもう片方の高さを合わせる為、最終的には一度目の矯正を始める前よりも上顎の歯列全体が数ミリ上に上がることになると思うのですが、そのような移動をすると気道や食道が狭くなることはあるのでしょうか?
担当医にも事前に伺ったのですが、そういったことはないとのご説明でした。
ただあまりにも不安なので、他の先生方のご意見もお伺いしたいです。
またもしその可能性がある場合、逆に歯列を下に下げることは可能でしょうか?
ご回答よろしくお願いいたします。
また治療前よりかなり舌房が小さくなってしまい、咬合平面の改善と歯列を前に出すことを目的に転院しました。
その状態になってから、顎関節症の症状と喉が苦しく、食べ物も飲み込みづらくなってしまいました。
先月から上顎の咬合平面の歪みを治すために左6番をアンカースクリューで上に牽引して、上がっている右側の高さに合わせる治療を始めたのですが、さらに喉と鼻呼吸するのが苦しくなってしまい、不安を感じています。
上がっている片側にもう片方の高さを合わせる為、最終的には一度目の矯正を始める前よりも上顎の歯列全体が数ミリ上に上がることになると思うのですが、そのような移動をすると気道や食道が狭くなることはあるのでしょうか?
担当医にも事前に伺ったのですが、そういったことはないとのご説明でした。
ただあまりにも不安なので、他の先生方のご意見もお伺いしたいです。
またもしその可能性がある場合、逆に歯列を下に下げることは可能でしょうか?
ご回答よろしくお願いいたします。
回答1
月島矯正歯科(中央区月島)の今村です。
回答日時:2018-08-09 00:43:35
>上顎の咬合平面が右上がりに斜めになってしまいました。
もともとの咬合平面がそうだったのか、あるいは上がっているほうの犬歯がかなり高い位置にあったのではないかと想像いたします。
もともとフラットであったものを意図して右上がりにする必要性もありませんし、やろうと思ってもなかなかできるものではありません。
>そのような移動をすると気道や食道が狭くなることはあるのでしょうか?
そのような訴えを聞いたことがありません。
一般的に、人の体はある程度の余裕をもって設計されているものだと考えております。
若干の口腔容積が変かしたとしてもそれで息苦しさを感じたりするのでは、そもそも矯正治療自体成り立たないということになります。
とはいっても、実際にそのようにお感じになっていらっしゃるということは、そのようなことがあるということでしょう。
矯正治療の痛みが時間とともに収まるように、口腔環境の変化で生じていることだとすると、時間とともにある程度の慣れは生じる可能性はあるかもしれません。
こういった感覚にかかわるところは、形態を改善しているものとしては、よくわからないというのが実際のところです。
そのまま様子を見る、あるいは治療を中断して様子を見るという程度のことしか私にはできないものと思います。
もともとの咬合平面がそうだったのか、あるいは上がっているほうの犬歯がかなり高い位置にあったのではないかと想像いたします。
もともとフラットであったものを意図して右上がりにする必要性もありませんし、やろうと思ってもなかなかできるものではありません。
>そのような移動をすると気道や食道が狭くなることはあるのでしょうか?
そのような訴えを聞いたことがありません。
一般的に、人の体はある程度の余裕をもって設計されているものだと考えております。
若干の口腔容積が変かしたとしてもそれで息苦しさを感じたりするのでは、そもそも矯正治療自体成り立たないということになります。
とはいっても、実際にそのようにお感じになっていらっしゃるということは、そのようなことがあるということでしょう。
矯正治療の痛みが時間とともに収まるように、口腔環境の変化で生じていることだとすると、時間とともにある程度の慣れは生じる可能性はあるかもしれません。
こういった感覚にかかわるところは、形態を改善しているものとしては、よくわからないというのが実際のところです。
そのまま様子を見る、あるいは治療を中断して様子を見るという程度のことしか私にはできないものと思います。
相談者からの返信
相談者:
himahimaさん
返信日時:2018-08-09 02:55:57
今村先生 ご回答ありがとうございます。
フラットな咬合平面を傾斜させる必要がない、私も本当にそう思います。
何のためにそのような治療をされたか理解できません。
一度目の矯正前の正面からのセファロがないのですが、過去の写真を見ると、私の下顎は元々完全にフラットではなく、逆にわずかに左上がりで、鼻も左に曲がっています。
一度目の矯正は上顎前突が主訴で、上顎左右4番を抜歯しての治療でした。
それが途中で「右上親知らずを抜歯してアンカースクリューで引っ張る」と説明され、私は出っ歯を治すために必要なんだろうなと思い了承したのですが、上顎の歯列全体を右後方に牽引されてしまいました。
当時は歯のことや矯正についてまったく知識が無く、ドクターなのだから必要な治療をしてくださっているのだろうと思っていました。
なので顎関節症の症状が出てすぐに担当医に相談して「歯を動かしているから仕方ない」と言われて、その後症状が酷くなるにつれて何度も相談したのですが、同じ回答だったので、今後治してもらえるんだなと愚かにも信じていました。
ですが結果的に上顎の咬合平面は斜めになり、歯の角度も傾斜し、それに合わせた噛み合わせの為に歯を削られ、顎関節症のままでもうすぐ矯正終了と言われてしまいました。
何故そのような治療をされたのか、説明されていません。
私も心身共に辛くなり通えなくなってしまいました。
現在お世話になっている矯正歯科でなんとか噛み合わせを改善したいのですが、喉と呼吸が苦しくて辛いです。
素人の考えですが、上顎の歯列が上に上がると、それに伴って下顎も上に上がり、気道や食道が狭くなるという可能性はありませんでしょうか?
フラットな咬合平面を傾斜させる必要がない、私も本当にそう思います。
何のためにそのような治療をされたか理解できません。
一度目の矯正前の正面からのセファロがないのですが、過去の写真を見ると、私の下顎は元々完全にフラットではなく、逆にわずかに左上がりで、鼻も左に曲がっています。
一度目の矯正は上顎前突が主訴で、上顎左右4番を抜歯しての治療でした。
それが途中で「右上親知らずを抜歯してアンカースクリューで引っ張る」と説明され、私は出っ歯を治すために必要なんだろうなと思い了承したのですが、上顎の歯列全体を右後方に牽引されてしまいました。
当時は歯のことや矯正についてまったく知識が無く、ドクターなのだから必要な治療をしてくださっているのだろうと思っていました。
なので顎関節症の症状が出てすぐに担当医に相談して「歯を動かしているから仕方ない」と言われて、その後症状が酷くなるにつれて何度も相談したのですが、同じ回答だったので、今後治してもらえるんだなと愚かにも信じていました。
ですが結果的に上顎の咬合平面は斜めになり、歯の角度も傾斜し、それに合わせた噛み合わせの為に歯を削られ、顎関節症のままでもうすぐ矯正終了と言われてしまいました。
何故そのような治療をされたのか、説明されていません。
私も心身共に辛くなり通えなくなってしまいました。
現在お世話になっている矯正歯科でなんとか噛み合わせを改善したいのですが、喉と呼吸が苦しくて辛いです。
素人の考えですが、上顎の歯列が上に上がると、それに伴って下顎も上に上がり、気道や食道が狭くなるという可能性はありませんでしょうか?
回答2
回答3
国際ビル歯科(千代田区丸ノ内)のさがらです。
回答日時:2018-08-09 09:26:32
ご相談ありがとうございます。
>そのような移動をすると気道や食道が狭くなることはあるのでしょうか?
ありえます。
歯とは生命に直結しているからです。
実際に世界標準の歯科用CTスキャナーでは歯と同時に気道(エアーウェイ)体積の測定も可能です。
気道の各場所による断面積が自動的に計算され、色づけされ、見ただけで狭いか広いかが分かります。
検査の意味とは、見えないものが見えて、良く理解できます。
歯科とは見えない生命に関わる医療を担当しているからこそ、気道まで測定できるようになっているからです。
そして一番狭くなり呼吸に障害の出る可能性が出る気道の場所は、何らかの理由で舌が後ろに下がって、舌の後ろ部分が気道を圧迫する舌根部です。
このため睡眠時無呼吸症候群との関連も疑われていて、その治療に歯科医院の仕事もあるくらいです。
ですから、矯正専門医の中には治療前と治療後の気道体積の測定をする歯科医師もいるくらいです。
>またもしその可能性がある場合、逆に歯列を下に下げることは可能でしょうか?
それはお話だけではよく分かりません。
基本的に歯の治療とは元に戻りません。
改善は可能なことがありえます。
これからも、新たな治療をするときには、メリットと同時に必ずデメリットや治療しない場合などを説明してもらい、良く考えて自己責任で選択するというインフォームド・コンセントを作り上げましょう。
事前の検査でデメリットがあっても、承知して治療を受ける選択肢もありだからです。
そのため検査の記録が大事です。
そのうえでの合意が必要です。
歯科医院で、すべての説明を受け理解をした上での合意(インフォームド・コンセント)は法律上も義務となっています。
>そのような移動をすると気道や食道が狭くなることはあるのでしょうか?
ありえます。
歯とは生命に直結しているからです。
実際に世界標準の歯科用CTスキャナーでは歯と同時に気道(エアーウェイ)体積の測定も可能です。
気道の各場所による断面積が自動的に計算され、色づけされ、見ただけで狭いか広いかが分かります。
検査の意味とは、見えないものが見えて、良く理解できます。
歯科とは見えない生命に関わる医療を担当しているからこそ、気道まで測定できるようになっているからです。
そして一番狭くなり呼吸に障害の出る可能性が出る気道の場所は、何らかの理由で舌が後ろに下がって、舌の後ろ部分が気道を圧迫する舌根部です。
このため睡眠時無呼吸症候群との関連も疑われていて、その治療に歯科医院の仕事もあるくらいです。
ですから、矯正専門医の中には治療前と治療後の気道体積の測定をする歯科医師もいるくらいです。
>またもしその可能性がある場合、逆に歯列を下に下げることは可能でしょうか?
それはお話だけではよく分かりません。
基本的に歯の治療とは元に戻りません。
改善は可能なことがありえます。
これからも、新たな治療をするときには、メリットと同時に必ずデメリットや治療しない場合などを説明してもらい、良く考えて自己責任で選択するというインフォームド・コンセントを作り上げましょう。
事前の検査でデメリットがあっても、承知して治療を受ける選択肢もありだからです。
そのため検査の記録が大事です。
そのうえでの合意が必要です。
歯科医院で、すべての説明を受け理解をした上での合意(インフォームド・コンセント)は法律上も義務となっています。
回答4
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2018-08-09 10:10:20
こんにちは。
成人矯正治療は審美改善目的が主な為保険適応はほとんどのケースでできません。
通常きちんとした機能評価がなされないまま大きく歯並びを変える為顎の位置も周辺組織も大きく変わり見た目は改善したけれど機能低下が生じたという場合も多々あり、本来はきちんと機能評価を術前術後に行うべきだと言われています。
最低でも咀嚼能率検査や咬合検査はあった方がよいでしょうが、各種検査はあまり行われることなく審美改善目的で治療が進む場合が通例でしょう。
ですからきちんと治療により受ける可能性があるリスク説明が事前に必要だと言われています(治療前に説明書をもらいませんでしたか?)
抜歯を行い前歯を後方へ引く際には前歯の噛み合わせが深くなりすぎないように上手く行ってもらう必要があります。
顎の動きにはある程度の自由度が必要ですから前歯が強く当たりすぎるようになるとしんどくなるからです。
臼歯の当たりも側方運動時に当たりすぎると咬む筋のバランスが過剰になるため当たらないようにしておく等も必要ですから矯正治療だけでは再現不能で噛み合わせの調整が必要になる場合が成人の場合ほとんどでしょう。
ただ、噛み合わせの調整は顎の適応が終わっていない時点で行うとより難しい状態にする事もあるために矯正治療直後ではなくしばらく後に行った方がよいケースもありその場合はソフトスプリントで暫く保定するなどの工夫が必要だったりするように思います。
咬合平面に関しては通法に従えば元々問題があったのだろうという事になるように思います。
つまりはそれが鼻が曲がっていて顎の位置が正中になく上下の歯の正中が合致しておらず左右の目の大きさが違い耳の高さや肩の高さが違ったという事になっていたのではないかと想像が出来ます。
これを治すにはアンカースクリューインプラントの助けを借りるのが近年の主流になっていると思います。
現在されている治療はまさにそれでしょう。
治療途中でしょうから咬合によってはまだまだ不調を強く感じられる事があるように思いますが、治療が進むにつれ軽減されるのではないかと思いますし、それを目標に再治療が進められているものと想像します。
ご不安があればしっかり担当医にお尋ねになるようにして下さい。治療経過中の情報が治療計画の微調整に反映されるのではないかと思います。
術前にしっかりした機能検査まで行ってもらえる歯科医院では検査費だけで5万円から20万円以上かかる場合もありますから通常術前に体調に元々あまり問題がない方の審美改善目的の矯正治療の場合は各種複雑な機能検査を割愛する比較的安価な歯科医院を選択される傾向にあるのではないかと思います。
成人矯正治療は審美改善目的が主な為保険適応はほとんどのケースでできません。
通常きちんとした機能評価がなされないまま大きく歯並びを変える為顎の位置も周辺組織も大きく変わり見た目は改善したけれど機能低下が生じたという場合も多々あり、本来はきちんと機能評価を術前術後に行うべきだと言われています。
最低でも咀嚼能率検査や咬合検査はあった方がよいでしょうが、各種検査はあまり行われることなく審美改善目的で治療が進む場合が通例でしょう。
ですからきちんと治療により受ける可能性があるリスク説明が事前に必要だと言われています(治療前に説明書をもらいませんでしたか?)
抜歯を行い前歯を後方へ引く際には前歯の噛み合わせが深くなりすぎないように上手く行ってもらう必要があります。
顎の動きにはある程度の自由度が必要ですから前歯が強く当たりすぎるようになるとしんどくなるからです。
臼歯の当たりも側方運動時に当たりすぎると咬む筋のバランスが過剰になるため当たらないようにしておく等も必要ですから矯正治療だけでは再現不能で噛み合わせの調整が必要になる場合が成人の場合ほとんどでしょう。
ただ、噛み合わせの調整は顎の適応が終わっていない時点で行うとより難しい状態にする事もあるために矯正治療直後ではなくしばらく後に行った方がよいケースもありその場合はソフトスプリントで暫く保定するなどの工夫が必要だったりするように思います。
咬合平面に関しては通法に従えば元々問題があったのだろうという事になるように思います。
つまりはそれが鼻が曲がっていて顎の位置が正中になく上下の歯の正中が合致しておらず左右の目の大きさが違い耳の高さや肩の高さが違ったという事になっていたのではないかと想像が出来ます。
これを治すにはアンカースクリューインプラントの助けを借りるのが近年の主流になっていると思います。
現在されている治療はまさにそれでしょう。
治療途中でしょうから咬合によってはまだまだ不調を強く感じられる事があるように思いますが、治療が進むにつれ軽減されるのではないかと思いますし、それを目標に再治療が進められているものと想像します。
ご不安があればしっかり担当医にお尋ねになるようにして下さい。治療経過中の情報が治療計画の微調整に反映されるのではないかと思います。
術前にしっかりした機能検査まで行ってもらえる歯科医院では検査費だけで5万円から20万円以上かかる場合もありますから通常術前に体調に元々あまり問題がない方の審美改善目的の矯正治療の場合は各種複雑な機能検査を割愛する比較的安価な歯科医院を選択される傾向にあるのではないかと思います。
相談者からの返信
相談者:
himahimaさん
返信日時:2018-08-12 13:35:37
タカタ先生
さがら先生
船橋先生
ご回答ありがとうございました。
私の返信は不安から感情的な文面になってしまったと思ったので削除させて頂きました。
不安な点は担当医に相談して、解決できたらいいなと思います。
お忙しい中ご回答頂き本当にありがとうございました。
さがら先生
船橋先生
ご回答ありがとうございました。
私の返信は不安から感情的な文面になってしまったと思ったので削除させて頂きました。
不安な点は担当医に相談して、解決できたらいいなと思います。
お忙しい中ご回答頂き本当にありがとうございました。
タイトル | 矯正で咬合の歪みの治療を始めたら息苦しく飲み込み辛いです |
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質問者 | himahimaさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 33歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
歯列矯正のトラブル 矯正関連 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。