左上4番、抜髄済みインレーの歯の虫歯治療について

相談者: miyosa81さん (35歳:女性)
投稿日時:2018-08-18 17:32:02
数年前に左上4番の虫歯治療抜髄し、セラミックインレー補綴しました。
数ヶ月前別、別の歯科医院で、別の歯の虫歯治療を受け、合わせて歯科衛生士によるクリーニング、フッ素塗布もあり、1ヶ月前に治療が終わったところです。

数日前、朝起きると、左上4番がギザギザするような違和感があり、鏡で見たところ、インレー境界付近が削れていました。

舌が凹みを感知できる程度の削れに、たまたまその日の朝到達したのかもしれませんが、時々歯を鏡で見ていましたので、最近までは削れていなかったはずですし、もしかしたら就寝時に歯が割れたのかもしれません。


そこで質問させていただきたいのですが、一般的に抜髄済みインレー有りの歯の虫歯治療についてはインレーを外して、もう一度インレーを作り直すのでしょうか?

それとも削れている部分だけレジン充填で可能なものでしょうか?

抜歯や、クラウンになる可能性はあるでしょうか?

早く歯科医に行けば済む話と言われればそれまでなのですが、数年前から虫歯の頻発に悩んでおり、数年前の左上4番の治療時も、治療中に別の歯の虫歯が急激に進行、要治療となった経験があります。

今回も1ヶ月前まで少なくとも見える形の虫歯はなく、歯科クリーニングや、フッ素塗布も行ったところに、起床時に急に削れていることが発覚したので、虫歯というより、何をしようと虫歯を防げない体質になったことに、途方にくれています。

失礼な物言いになると申し訳ないのですが、歯科治療を信用できないのでなく、自分の体質を信用できないので、たとえ良いと言われていても、歯科クリーニングや、フッ素塗布等ですら、口腔環境の変化を起こすのではないかと怖く、できるだけ何もしたくないのです。

先生方は何をしようが虫歯になる患者に会った経験はありますでしょうか?
何かその患者さんに原因というか共通することはありましたか?

原因はわかりませんが、数ヶ月前の虫歯治療の前から、ストレスが溜まる環境にあり、夜目覚めると歯ぎしりしていたことがよくありました。
また甘いものについては断つつもりです。

ご意見よろしくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2018-08-18 18:52:57
そうですね。

>一般的に抜髄済みインレー有りの歯の虫歯治療についてはインレーを外して、もう一度インレーを作り直すのでしょうか?
>それとも削れている部分だけレジン充填で可能なものでしょうか?
抜歯や、クラウンになる可能性はあるでしょうか?

上記全ての可能性があります。

レジンで補修するだけで済む場合もありますし、しっかり観察したら歯根破折を起こしていて抜歯となる場合もあります。


>先生方は何をしようが虫歯になる患者に会った経験はありますでしょうか?

ありますよ。


>何かその患者さんに原因というか共通することはありましたか?

TCHですね。

参考⇒TCH、歯列接触癖

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: miyosa81さん
返信日時:2018-08-18 21:32:36
櫻井先生

ご回答ありがとうございます。
インレー有りの歯の治療方については、やはり可能性は様々なのですね。

TCHが多くの患者に当てはまるというのは、目から鱗というか、大変勉強になりました。

これまで予防としてフロス歯科クリーニングについてしか言われず、それをしている状態でどんどん虫歯ができるのでこれ以上何をすればよいのか途方にくれる感があったのです。
せめて日中のくいしばりについては注意しようと思います。


今後の治療についてアドバイス頂ければと思うのですが、質問中の直近の治療の歯科は、先生は良い方なのですが、予防歯科に力を入れられており、とにかく歯の治療中の歯科クリーニングとフッ素塗布が多いのです(過去行ったことのある歯科よりも多い。フッ素については歯科クリーニングの度にほぼ毎回塗布)。

予約が取りにくいということも相まって、治療終了までにものすごく期間がかかるのです。

1ヶ月後から私が忙しくなる予定です。

もしインレーを外さず、レジン充填だけで済むのならその医院にいきたいのですが、少しでも大がかりな治療になる場合は、ただでさえ予約が取れないので、治療がかなりの長期間になる可能性があることや、私の虫歯については、フッ素の効果が無いように思うのですが、そのフッ素塗布の多さから、別の医院に行くことも考えています。

ですが1ヶ月前、今回の歯に欠損がなかったということをその歯科は知っているので、引き続き見てもらった方がよいのではという気持ちもあるのです。

歯科において、1ヶ月で進む虫歯というのは、重要な情報でしょうか?
それともごくありふれたことでしょうか?

ご指摘いただいたTCHに詳しい歯科を探してみるべきでしょうか?
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2018-08-20 10:40:06
>これまで予防としてフロス歯科クリーニングについてしか言われず、それをしている状態でどんどん虫歯ができるのでこれ以上何をすればよいのか途方にくれる感があったのです。

10年以上マイクロスコープを使って虫歯治療をしていて気づいた事があります。

それは「隣接面(歯と歯が接触している面)の虫歯のほぼ100%にクラックがある」という事です。
そして「片方の歯には大きな虫歯があっても、もう片方の歯にはほとんど虫歯が認められない事が多い」という事です。

「隣接面の虫歯予防にはフロスが有効である」と言う従来の考え方が正しいとすれば、隣接面カリエスの原因は「プラーク」であり「プラークをしっかり除去できれば虫歯にはならない」はずです。

そして、フロスの不良(プラークコントロールの不良)が虫歯の原因だとすれば「片側だけでなく、両側に虫歯ができるはず」と考えます。

しかし、miyosa81 さんのように「毎食後フロスをしっかり行っている」と言う人でも隣接面カリエスが発生しています。

これらのことをまとめると、

 隣接面カリエスの原因は「フロスの不良」ではないのではないか?
 隣接面カリエスの原因は「クラック」なのではないか?
 「クラックの原因」は「力」なのではないか?

と考えるようになりました。

そんな時にTCHと言う概念と出会い、全ての事項が繋がったような気がしました。

従って、

 フロスは歯周病予防には有効だが、隣接面カリエスの予防は期待できない(やらないよりはマシくらい)
 隣接面カリエスの予防(進行を遅らせる)には「力のコントロール」が重要

と考えるようになりました。

上記はあくまでも「10年以上マイクロスコープを使ってきた歯科医」であると同時に「TCHと言う考えを前向きに捉えている歯科医」である私の個人的な感想です。


大多数の歯科医からすれば「何を馬鹿なことを言っているんだ!」と思われるでしょう。
 (マイクロスコープを使う歯科医は10%以下です)
 (TCHと言う考えを正しく理解している歯科医も10%以下だと思います)

なので「予防としてフロスや歯科クリーニングについてしか言われず」は、大多数の歯科医院においては当然の話だと思います。
フッ素も「やらないよりはマシ」でしょう(むしろ、現時点では虫歯予防に有効だと言うのはフッ化物応用が唯一のエビデンス)。

でも、マイクロスコープやTCHと言う考え方が広まれば、今までの常識は覆るように思います。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2018-08-20 10:56:14
追加です。

>もしインレーを外さず、レジン充填だけで済むのならその医院にいきたいのですが、少しでも大がかりな治療になる場合は、ただでさえ予約が取れないので、治療がかなりの長期間になる可能性がある

こればっかりは実際に診た歯科医師の診査診断によりますので、なんとも言えませんね。


>私の虫歯については、フッ素の効果が無いように思うのですが、そのフッ素塗布の多さから、別の医院に行くことも考えています。

あくまでも私見ですが、回答2に書かせていただいた通り、隣接面カリエスの予防は「フッ素塗布」よりも「力のコントロール」の方がはるかに重要だと考えます。


>1ヶ月前、今回の歯に欠損がなかったということをその歯科は知っているので、引き続き見てもらった方がよいのでは

個人的には「逆では?」と思います。


>歯科において、1ヶ月で進む虫歯というのは、重要な情報でしょうか?
>それともごくありふれたことでしょうか?

成人の場合、虫歯が1ヶ月で大きく進行することはありません。

と、言うことはその歯科医院では1ヶ月前「虫歯を見落としていた可能性(誤診の可能性)」が高いように思います。
(隣接面カリエスの場合、内部で虫歯が進行し、ドーム状に空洞ができ、ある時、ドームの天井が崩壊して大穴が開く…と言う事が多いので、裸眼の歯科医の場合、見落としていたとしてもおかしくはないのですが…)

>ご指摘いただいたTCHに詳しい歯科を探してみるべきでしょうか?

個人的にはTCHよりも「マイクロスコープを使ってみてくれる歯科医」にかかられた方が良いような気がします。(そちらの方が探しやすいはずですし)

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: miyosa81さん
返信日時:2018-08-20 19:17:28
櫻井先生

詳しいご回答ありがとうございました。

就寝中の食いしばりが気になり始めた時期と虫歯の発生時期が一致するので、私の場合は、力のコントロールという概念がとても納得できるものでした。
歯科医院の選び方も教えていただき大変参考になりました。
ありがとうございました。



タイトル 左上4番、抜髄済みインレーの歯の虫歯治療について
質問者 miyosa81さん
地域 非公開
年齢 35歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 虫歯治療
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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