折れた前歯を接着剤で補修し歯石だらけの父の歯科治療について

相談者：なぁ～さん (33歳：女性)

投稿日時：2018-08-30 18:45:24

父62歳の件でご質問させていただきます。

数年前に父の前歯が折れ、自分で何度か瞬間接着剤で補修したようです。

その後も歯医者に行かず放置し、現在、歯全体に多量の歯石が付着し、上顎が前方に突出している状態です。
口臭もありますし、寝ている時には口は閉じる事が出来ないようです。

このような場合、全抜歯で総入れ歯の対象になりますでしょうか？

もともと歯の手入れなどがあまり好きでなく病院も好きで無いので総入れ歯になるのならその方が家族としてはありがたいです。

また、どんな治療がされるかどれくらい期間が必要になりますでしょうか？

回答1

小林歯科クリニック(渋谷区神宮前)の小林です。

回答日時：2018-08-30 19:34:04

＞もともと歯の手入れなどがあまり好きでなく病院も好きで無いので総入れ歯になるのならその方が家族としてはありがたいです。

仮に、全ての歯を抜歯すると、確かに、歯周病からは解放されます。

ただ、日常の義歯の手入れを怠ると、義歯の表面に歯石が沈着したり、内面にも堆積物が付着したりして、口臭の原因になったりしてしまいます。

また、不衛生な義歯は、誤嚥性肺炎の原因にも成り得ます。

介護の現場などで、今でも時折みられるようです。

回答2

船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。

回答日時：2018-08-31 16:08:38

御同居されておられるのでしょうか？
お父さんがそのようではご家族の方もお困りでしょう。

とはいえ、健康でまだ使える歯を歯科が率先して抜歯することは今は行われないように思います。

以前は寝たきりになられた方などでご自身で歯のお手入れができなくなった方が長期入院していると老人介護施設等でよく臭いからとか腫れるので抜いてくださいと抜歯依頼が来たものですが、今はそういう施設にも介護士さんがおられたり歯科衛生士がいてお口のお手入れ（つまりは歯磨きです）を行うことで歯を残せるようになっています。

想像ですがお父さんはまだ健康に動くこともできるのでしょう。
歯のお手入れはずっとお手入れしない習慣がついてしまっている人にとって難易度が高くなりどんどんやりようがなくなるものです。

ですからいつか専門家に依頼されるきっかけを作られてご本人ではどうしようもなくなってしまった放置状態の御口を一旦リセットして掃除やお手入れがしやすいように作り直してもらうことが必要だと思います。

周囲の方が愛情をもって説得され通院できるように支えて頂き、治療時には必ずといってよいくらい嫌になられるものですからそれをサポートし励ましてあげることは大切だと思います。

その際、グラグラになっていたり保存と抜歯の境にあるような歯は積極的に抜歯してもらいたいとお伝えになっておくと歯科医もそのような方向で治療方針を立ててくれるのではないかと思います。

ただ、最も気をつけておいて頂きたい事は、歯を1本失うということはそれだけ老ける（心理的にも）事につながりますからご本人の希望が必ず最優先されるべきだということです。

ということで周囲の方ができることは少ないでしょうが、愛情を持って歯科受診を勧めて頂ければと思います。

タイトル	折れた前歯を接着剤で補修し歯石だらけの父の歯科治療について
質問者	なぁ～さん
地域	非公開
年齢	33歳
性別	女性
職業	非公開
カテゴリ	歯が割れた・折れた・欠けたその他(歯科治療関連)
回答者	小林　誠先生 Dr.ふなちゃん先生

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