左上5番、9日前に抜髄されてしまった歯の根管治療について

相談者: みィさん (32歳:女性)
投稿日時:2018-09-14 03:05:13
はじめまして。

この度、歯科ジプシーになっており、初めて投稿させていただきます。

先日、矯正治療の相談に行った歯科で、レントゲンを撮ったところ、虫歯があるかもと言われ、開けてみないとわからないのでと言われ治療しました。

開けてみたところ、2次カリエスが深かったそうで、ノーチョイスと言われて、その場で、生まれて初めて神経をとられてしまいました。
少しでも長く、歯髄を温存できる治療法を選択できなかったかと思うと、その日は寝れない位悲しかったです。

そのため、歯科を変えようと思っていますが、4日後に、大学病院歯科検診を受ける予定になっています。

可能であれば、歯科検診の際に相談し、その上で治療をお願いしようかと思っておりましたが、しかし、治療から既に9日が経過しており、詰めた薬?もかなり凹んできたため、少しでも急いだ方が良い気もしております。
なんとなく、痛みがあるような気もしてきました。

根幹治療の際の、無菌化することや、設備の面なども大切だと思うのですが、今行こうか検討している医院は、MTAセメント等は使用していらっしゃらないようで、充填素材についても、従来の保険素材で良いのか、MTAセメントの方が予後が相当に違うのか、判断できかねています。

ご意見頂ければ幸いです。


回答 回答1
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2018-09-14 11:21:26
個人的には根管治療はコンセプトが大事だと思っています。

いかに根管内の感染物質を除去し細菌数を減らすかが一番重要です、そお言う意味では何で充填するかよりも何を出すかのほうが遥かに重要です。

結論的にはMTAセメントだろうが、保険ガタパーチャだろうが変わりません。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2018-09-14 11:33:16
そうですね…

大学病院歯科検診を受ける予定になっています。

大学病院は歯科大学系列の大学病院でしょうか?

そうであれば、歯内療法科(保存科)に紹介してもらえれば、専門性の高い治療を受けることは可能かもしれません。
ただし、大学病院という性質上、研修医が担当になったり、学生見学の対象になる場合もありますので、理解されておかれた方がよろしいかと思います。
(一番確実なのは自費の歯内療法専門医に相談されることですが…)


>今行こうか検討している医院は、MTAセメント等は使用していらっしゃらないようで、充填素材についても、従来の保険素材で良いのか、MTAセメントの方が予後が相当に違うのか、判断できかねています。

そもそも「MTAでなければ治らない」というケースはほとんど無いように思います。
歯根端切除術パーフォレーションリペアなどはMTAがあった方が良いでしょうし、本来であれば抜髄の前段階として直接覆罩がMTAの最適応症例です)

通常の根管治療は「道具」や「材料」の前に「きちんとしたコンセプト」が大切だと思います。


細見先生とかぶりました。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: みィさん
返信日時:2018-09-14 12:36:42
先生方、早速のご回答、ありがとうございます。

無髄になってしまった歯ですが、年齢的にもあと50年は持たせたいと考えた時に、はじめの治療が大切とのことで、しっかりとした無菌化、隙間無く充填することも、今後の感染予防には大切なのですよね。

ガッタパーチャは、日本以外でもよく用いられている素材なのでしょうか?

せっかくきちんと充填して頂けたとしても、経年的に収縮しやすいなどデメリットはありますか?

MTAセメントの方が隙間無く充填しやすい、と見ましたが、経年的な安定性などには大きな差がないと考えて問題無さそうでしょうか。

抜髄前にMTAセメントを使えるケースであれば使ってみたかったのですが、扱いのない医院で治療を受けてしまったので、選択できなかったことを悔やんでいます。

確かに道具、材料の前に、土台である根幹部分を丁寧に感染のないように、治療して頂けることが1番有り難いです。
その判断が、受診者側の立場からでは、なかなか難しいので、可能な限り情報を見て、あとは行ってみるしかないですよね。

大学病院は歯学系です。
この連休をこのまま過ごしてよいものかも、不安になっております。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2018-09-14 13:22:03
ガッタパーチャは日本以外でもよく用いられている素材なのでしょうか?

ガッタパーチャは世界中で使われている材料です。

むしろ、MTAを積極的に使っている国(歯科医)の方が圧倒的に少ないと思います。

おそらく

 ガッタパーチャ:MTA = 99.5%:0.5%

くらいではないでしょうか。


>せっかくきちんと充填して頂けたとしても、経年的に収縮しやすいなどデメリットはありますか?

きちんとした処置がされていればそのようなことは無いように思います。

ガッタパーチャで30年以上問題なく経過している報告は多数あります。
逆にMTAにはそのようなデータはありません。(比較的新しい材料なので)


>MTAセメントの方が隙間無く充填しやすい、と見ましたが、経年的な安定性などには大きな差がないと考えて問題無さそうでしょうか。

MTAセメントの方がきちんと充填するのは難しいと思いますよ。
なので、テクニカルエラーはMTAの方が出やすいと思います。

ガッタパーチャの操作は全世界の歯科大学で教わりますが、MTAの操作に関してはわざわざトレーニングコースを行っているところもあるくらいです。
(僕もほんの数年前まではMTAの操作に関しては試行錯誤でした)


>この連休をこのまま過ごしてよいものかも、不安になっております。

現時点で症状が出ていなければ、ジタバタしても変わらないように思います。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2018-09-14 13:22:22
>ガッタパーチャは日本以外でもよく用いられている素材なのでしょうか?

そうだと思います。
テクニック的にはいろいろありますが。

>経年的な安定性などには大きな差がないと考えて問題無さそうでしょうか。

予後に関してはそれ以外の要因の方が大きいように思います。

MTAを使うのであれば、以後の補綴など全て自費診療になるので費用負担も考えてください。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: みィさん
返信日時:2018-09-14 14:13:32
たくさんのご回答、ありがとうございます。

素材としての皆様の認識をお教えいただき、とても参考になりました。

保険素材でも、きっちりと処置を行って頂けるのであれば、予後は悪くないのですね。
50年となると、どうなのかと不安に思っていました。

ご相談に行こうと、お電話してみると、やはり最短でも来週末以降のようで、仮の詰め物がかなり凹んでいるので、そこには水分が入ると良くないとのことでしたので、それを先に近隣医院で再処置して頂いて、来週に備えようかと思っています。

その後の補綴材料ですが、やはり長持ちを考えると、4,5番に保険適用になったハイブリッドセラミックは、やはりレジン混合だと、唾液や水分吸収があるかと思い、根幹治療した歯にはファイバーコアと、emaxセラミックなどが良いのかと思っていますが、いかがでしょうか?

特に夜間の噛み締めがあるようで、起床時の頭痛や、奥歯付け根が冷たいもので全体的に沁みます。
また、子どもの頃より顎関節症で、右の顎がガクガクとなります。

このあたりについても、しっかり診て頂ける先生を探して、治療していきたいと思っています。(少し叢生もあるため、床矯正を検討したいとも思っています。)

そう思うと、費用面もやはり考えていかないと、経済的に全ての治療ができないと思うので、どこにお金をかけるべきか、判断していかないといけないです。

先程、近隣の医院で、仮の詰め物を上から増やして頂きました。これですっきり連休を越せそうです。

ご意見とても心強く、ありがとうございました。
来週また何かありましたら、ご相談させて頂ければ幸いです。



タイトル 左上5番、9日前に抜髄されてしまった歯の根管治療について
質問者 みィさん
地域 非公開
年齢 32歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 根管治療の治療法
MTA
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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