歯科助手として働いているが飛沫感染が心配

相談者: まりあ01さん (27歳:女性)
投稿日時:2018-09-23 07:58:08
現在、歯科助手として働いています。

肝炎・HIVなどの飛沫感染についてお聞きしたいです。

以前勤めていた他の歯科では、肝炎患者さんのアシストをする際にはフェイスシールドで顔全体をガードし、口腔外バキュームを使ったり、ユニフォームも洗濯した新しいものに着替えるなど、対策がなされていました。

通常時も、グローブやマスクなど常に交換して良いとされていました。

こういった事が当たり前なのかと思っていましたが、現在働いている歯科ではフェイスシールドや口腔外バキュームなどは無く、マスクにグローブのみです。

(肝炎患者さんの時は、使用後グローブのみ交換が許可されています。
通常時は、穴が空いたり著しく汚れがある場合のみ交換。
基本的に1日1枚のグローブでやって下さいと指示されています。)

院長が患者さんの義歯を削っている時や、口内の金属を削っている時など、顔や体に削りカスや水、おそらくですが血液も飛んできます。
小さな金属片が眼に入り、チクチクして数十秒目を開けられないこともありました。
(以前勤めていた医院では、目や顔に水やカスが飛んでくるような感じはあまりしませんでした。目がチクチクした事も無かったです。)

肝炎やHIVが空気感染しない事は存じています。

(以外質問です。)
ただ、スケーリングや削っているときにわずかにでも血液が飛沫したりして、それがガードされていない眼球の表面および皮膚の切傷などに付着した場合、感染の恐れはないでしょうか?

また、フェイスシールドが医院で用意されていないならば、せめて伊達メガネなどをした方が良いでしょうか?(他のスタッフは誰一人、伊達メガネもしていません。)

※現在働いている医院では、基本セットやハンドピースも滅菌処理を(オートクレーブの使用)していません。
水洗い後、超音波にかけ、あとは薬剤を染み込ませたコットンを入れた乾燥機にかけて終了です。

肝炎患者さん、それからエキスト処置した時に使った器具のみ、滅菌処理します。

滅菌処理がなされていない基本セットの器具を、洗っている際などにうっかり手に刺してしまった時なんかも、ヒヤヒヤしてしまいます。

大阪府で、妊娠中であった女性医師が手術中にC型肝炎患者の血液の飛沫を眼に浴び、感染が確認され、出産した子どもにも感染が認められた記事を読み、ゾッとしてしまいました。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2018-09-23 09:24:03
まりあ01さん、こんにちは。

>それがガードされていない眼球の表面および皮膚の切傷などに付着した場合、感染の恐れはないでしょうか?

外科処置で行った純粋な血液に比べ、歯科での血液はスケーリングや形成時には常時水が出ているため、薄められています。

そのため、「その薄められた血液の飛沫が目に入っても感染の恐れはほぼない。」と、とある大学病院感染症内科の先生が講演でおっしゃられていました。

ただし、あくまでも「ほぼ」ですし、なにより皮膚などの擦過傷がある部位に直接血液が付いてしまうと、その感染リスクは更に上がってしまうかと思います。


>また、フェイスシールドが医院で用意されていないならば、せめて伊達メガネなどをした方が良いでしょうか?(他のスタッフは誰一人、伊達メガネもしていません。)

そうですね。
基本的に歯科では目を何かで覆ったほうが良いと言われています。
(血液などはもちろん、切削片も飛び交うため)


基本的に肝炎の方だから、HIVの方だからこういう対処をするというのは、スタンダードプリコーションの考え方ではありません。
自覚のないまま感染してしまっている人もいますからね。
(麻疹なども特にそうでしょう)

そう考えると、「現在働いている医院では、基本セットやハンドピースも滅菌処理を(オートクレーブの使用)していません。」となるとそもそも全ての人に対する感染対策をなされていない医院であると考えられます。

ご自身と患者さんの身を守るためにも、医院システムを改善するよう進言してみるか、もしくは転職されることをお勧めします。


ご参考程度にしていただければと思います。

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相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: まりあ01さん
返信日時:2018-09-23 10:36:54
>三木 雄斗 先生

こんにちは!
ご回答、ご解説ありがとうございます。


水で薄められた血液の飛沫での感染の恐れはほぼ無いとの事で、他に、血液が出る処置で思いつくのはエキストなどですが、最中に目に見えるほどの血液が飛び散るということは私は見た事がないですし、外科処置と違って血液そのものを浴びるような事は歯科ではあまり考えられないですね。

まず自分で出来る事として、目を守るためにも勤務中はメガネを使用しようと思います。

アレルギーの関係で、腕などの皮膚に時々掻きむしり傷ができてしまう事と、ささくれや、ちょっとした傷(勤務中に器具に引っ掛けてしまったり、ちょっと人より多く切傷を作りがちです。)に対する防衛策も普段から考えたいと思います。

例えば長袖の衣服を一枚羽織るだけでも、腕の曝露は防げそうですよね。

この仕事に就いた当初、参考書を読んだり、勉強会にも参加して、基本的な知識は学んだと思い込んでいましたが、スタンダードプリコーションについても今一度勉強し直そうと思います。


滅菌についてですが、「薬液を染み込ませたコットンを入れた乾燥機にかけると、滅菌と同じ効果がある」と現在勤務している医院では言われています。

私は、以前働いていた医院では「滅菌=オートグレーブ」だったのですが、オートクレーブ以外の滅菌処理も存在するのでしょうか?

然るべき滅菌処理がされていないという事であれば、勇気を出して医院システムの改善について進言、または難しそうであれば転職も考えています。

(歯科の仕事は私自身大好きなので、転職するにしても、また歯科で探そうと思っています!)
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2018-09-23 11:24:26
>私は、以前働いていた医院では「滅菌=オートグレーブ」だったのですが、オートクレーブ以外の滅菌処理も存在するのでしょうか?

もちろん存在していますよ。
ただ私が無知なだけかもしれませんが、「薬液を染み込ませたコットンを入れた乾燥機にかけると、滅菌と同じ効果がある」というのは聞いたことはありません。

歯科で用いられる滅菌法で主たるものは、今軽く思いつくだけでも

・オートクレーブ(ほとんどの歯科で使用されているのではないでしょうか?)
・乾熱滅菌
・火炎滅菌
・エチレンオキサイドガス滅菌
・グルタラール等による薬液滅菌

など多くの種類が存在しています。
この中で最も滅菌できる細菌の種類が多いのがオートクレーブです。
そのため、多くの医院で採用されている滅菌法となります。

3人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2018-09-24 09:00:39
>現在働いている医院では、基本セットやハンドピースも滅菌処理を(オートクレーブの使用)していません。
>水洗い後、超音波にかけ、あとは薬剤を染み込ませたコットンを入れた乾燥機にかけて終了です。

>然るべき滅菌処理がされていないという事であれば、勇気を出して医院システムの改善について進言、または難しそうであれば転職も考えています。

それが宜しいかと思います。

場合によっては保健所などに報告して指導してもらった方が良いかもしれませんよ。
(受診される患者さんのためにも)

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回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2018-09-25 16:18:33
>例えば長袖の衣服を一枚羽織るだけでも、腕の曝露は防げそうですよね。

その衣服を患者さんごとに着替えるわけではないですよね?

患者さんから見るとどうでしょうかね

(自分だけでなく)患者さんを守るという視点がおろそかになってしまっている医療従事者が少なくないです。

たとえば手袋。
患者さんごとに交換しなくては意味がないですよね。


自分>患者

の発想は当たり前ですが、できるだけ

自分≧患者

と考えるようにするべきかと


院長>患者>>従業員 なんて院長はもってのほかですけどね。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: まりあ01さん
返信日時:2018-09-25 20:33:24
三木先生、櫻井先生、森川先生

こんばんは!
お忙しい中ご返信ありがとうございます。

現在勤めている医院ではグローブ1日1枚でと言われてますが、こっそり交換したりもしましたが、先輩助手に見つかって注意されてしまいました。(穴が開いたり、極度に汚れたりしない限り、グローブを交換しないでと。)


院長に進言=間違いなく退職ですし、私自身転職するつもりでおりますが、辞める際であっても助手の立場の自分がはっきり申し上げるには、それ相応の勇気がいりそうです。


わたしは、引っ越しの為にひとつめの歯科医院を退職し、現在地方都市(田舎です)の歯科医院にて働いています。
1週間で10件ほど、歯科へ見学・面接へ行きました。
そして、面接へ行った中のほとんどの医院が、スケーリング歯周病検査、印象レントゲンなど助手にやってもらうとの事だったんです。

採用を御断りする際、

「(うちで働いてくれない)理由は何ですか?」

と尋ねられる事があり、正直に

「スケーリングなど、助手の私が行なって万が一でも、わずかでも、患者さまの口腔内を傷付けてしまわないか不安に思います。
申し訳ございません。」

と言ってみましたが、急に形相を変えて、

「それならうちで働いてもらわなくて結構です。
その方がお互いの為でしょう!」

などと返され、正直とても悲しく思いました。

しかし、これが日本の歯科医院の現実でもあると思い知らされました。
(この掲示板を見てらっしゃる、また返信を書き込んで下さっている先生方には信じられないかもしれませんが。)

たまたま、私がひとつめに働いていた医院は、衛生対策をしっかり行なっていて、なおかつ違法行為(スケーリング等)も助手にはさせない、素晴らしい方針の医院だったということですね。

本日、県の歯科医師会にも電話にて相談してみましたが、「歯科医師会から医院へ直接指導する事はできません。」との回答でした。

保健所への報告も場合によっては検討しようと思いますが、現在勤めている医院が自宅のすぐ近くという事もあり、報告した事によって何か揉めたりしないかも不安に思うところです。

私はこの仕事が好きで、引っ越し転職の際もまた歯科を選んだのに、今とても残念な気持ちで一杯です。



タイトル 歯科助手として働いているが飛沫感染が心配
質問者 まりあ01さん
地域 非公開
年齢 27歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 歯科助手関連
その他(スタッフ関連)
その他(その他)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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