深い虫歯の治療、神経が死んでしまう場合とそうでない場合
相談者:
レイン88さん (31歳:女性)
投稿日時:2018-09-26 21:13:59
回答1
山田歯科医院(兵庫県姫路市)の山田です。
回答日時:2018-09-26 21:46:47
こんばんは。
歯髄保存についてのご質問でしょうか。
>@ 不可逆的な歯髄炎が起きている間にも、修復象牙質は形成されますか?
そのような文献は読んだことはありませんが多分不可能だと思います。
>A深い虫歯の治療をした時に、神経が耐えられず死んでしまいやすい人はいますか。
>いるとすれば、どのような傾向や原因がある人でしょうか。
感染象牙質をすべて取り除いて不可逆性の歯髄炎を起こさなければ歯髄壊死には陥らないと思います。
>B(神経の露出はしていないが)神経に近い部分に、歯科治療で刺激を受けたことで(歯をタービンで磨く行為含む)、神経が死んでしまって1日で腫れてくることはあり得ますか?
象牙質を削れば多少なりとも歯髄炎は起こすみたいです、しかしそれが回復可能な範囲であれば歯髄壊死には至らないと考えています、難しいのは削った後しみるようになってきた時です。
歯髄は象牙質に囲まれている場合は直接見ることはできないので診断は難しいです、むしろ歯髄が露出した場合の方が判断がしやすいと思います。
もう一点のご質問の歯髄壊死が起きてから一日で腫れてくるかどうかですがおそらくそのようなことはないように思います、またどの時点で歯髄壊死と判断するかも難しいところでしょう。
要するにジワジワ歯髄炎が進んで自覚症状が強くなってきて夜間痛が始まりそのうち拍動痛が出てきて歯槽膿瘍になってくるというような感じだと思います。
急性歯槽膿瘍 http://yamadashika.jugem.jp/?search=%BB%F5%C1%E5%C7%BF%E1%E7&x=0&y=0
歯髄保存についてのご質問でしょうか。
>@ 不可逆的な歯髄炎が起きている間にも、修復象牙質は形成されますか?
そのような文献は読んだことはありませんが多分不可能だと思います。
>A深い虫歯の治療をした時に、神経が耐えられず死んでしまいやすい人はいますか。
>いるとすれば、どのような傾向や原因がある人でしょうか。
感染象牙質をすべて取り除いて不可逆性の歯髄炎を起こさなければ歯髄壊死には陥らないと思います。
>B(神経の露出はしていないが)神経に近い部分に、歯科治療で刺激を受けたことで(歯をタービンで磨く行為含む)、神経が死んでしまって1日で腫れてくることはあり得ますか?
象牙質を削れば多少なりとも歯髄炎は起こすみたいです、しかしそれが回復可能な範囲であれば歯髄壊死には至らないと考えています、難しいのは削った後しみるようになってきた時です。
歯髄は象牙質に囲まれている場合は直接見ることはできないので診断は難しいです、むしろ歯髄が露出した場合の方が判断がしやすいと思います。
もう一点のご質問の歯髄壊死が起きてから一日で腫れてくるかどうかですがおそらくそのようなことはないように思います、またどの時点で歯髄壊死と判断するかも難しいところでしょう。
要するにジワジワ歯髄炎が進んで自覚症状が強くなってきて夜間痛が始まりそのうち拍動痛が出てきて歯槽膿瘍になってくるというような感じだと思います。
急性歯槽膿瘍 http://yamadashika.jugem.jp/?search=%BB%F5%C1%E5%C7%BF%E1%E7&x=0&y=0
回答2
坂寄歯科医院(茨城県取手市藤代)の三木です。
回答日時:2018-09-27 09:59:08
レイン88さん、こんにちは。
>@ 不可逆的な歯髄炎が起きている間にも、修復象牙質は形成されますか?
山田先生と同じく、聞いたことはありませんし、恐らくは形成されないと思います。
>A深い虫歯の治療をした時に、神経が耐えられず死んでしまいやすい人はいますか。
>いるとすれば、どのような傾向や原因がある人でしょうか。
正直、これと言った傾向はない様に感じます。
例えば、虫歯を除去するときにきちんと冷却しながら行っているかなどでも変わると思いますし、術後に刺激を与えるようなこと(舌や指で触ったり、物を噛んだり)をした場合は悪化しやすいように感じます。
>B(神経の露出はしていないが)神経に近い部分に、歯科治療で刺激を受けたことで(歯をタービンで磨く行為含む)、神経が死んでしまって1日で腫れてくることはあり得ますか?
ここは山田先生とは逆ですが、あり得ます。
というよりは私自身経験しています。
基本的には病状の進行が速い若年者で多く見られます。
成人で・・・というケースはあまりありませんが、一度35歳の方で同様の経験をしたことがあります。
ご参考程度にしていただければと思います。
>@ 不可逆的な歯髄炎が起きている間にも、修復象牙質は形成されますか?
山田先生と同じく、聞いたことはありませんし、恐らくは形成されないと思います。
>A深い虫歯の治療をした時に、神経が耐えられず死んでしまいやすい人はいますか。
>いるとすれば、どのような傾向や原因がある人でしょうか。
正直、これと言った傾向はない様に感じます。
例えば、虫歯を除去するときにきちんと冷却しながら行っているかなどでも変わると思いますし、術後に刺激を与えるようなこと(舌や指で触ったり、物を噛んだり)をした場合は悪化しやすいように感じます。
>B(神経の露出はしていないが)神経に近い部分に、歯科治療で刺激を受けたことで(歯をタービンで磨く行為含む)、神経が死んでしまって1日で腫れてくることはあり得ますか?
ここは山田先生とは逆ですが、あり得ます。
というよりは私自身経験しています。
基本的には病状の進行が速い若年者で多く見られます。
成人で・・・というケースはあまりありませんが、一度35歳の方で同様の経験をしたことがあります。
ご参考程度にしていただければと思います。
回答3
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2018-09-27 10:00:22
こんにちは。
@不可逆的な炎症の場合は、歯髄が死んで内部で溶解していくので(腐る)修復象牙質は作れないでしょう。
可逆的な歯髄炎でもなかなか良い状態ではないので難しいでしょう。歯髄に炎症がある状態は絶対安静が必要になるでしょう。
A神経がダメージを受けやすい人は、甘いものを食べる人でつまりは栄養障害がある人、ストレスがある人等昔からいくつかの要素が言われています。
歯をよく当てる人も患歯の安静が出来ないわけですから救えないでしょう。
咬合を意図的に落として当たらなくしておく処置を施す場合もあるでしょう。
B一日で腫れると言えばもう救えない状態ですから歯髄処置をできるだけ早めに受けておかなければ、根管治療の難易度を高めてしまう事に繋がり厄介な事になるでしょう。
実際にはどこからの腫れか?を歯科医が診断して必要な治療を行うので早めに歯科医院を受診される事が大切でしょう。
@不可逆的な炎症の場合は、歯髄が死んで内部で溶解していくので(腐る)修復象牙質は作れないでしょう。
可逆的な歯髄炎でもなかなか良い状態ではないので難しいでしょう。歯髄に炎症がある状態は絶対安静が必要になるでしょう。
A神経がダメージを受けやすい人は、甘いものを食べる人でつまりは栄養障害がある人、ストレスがある人等昔からいくつかの要素が言われています。
歯をよく当てる人も患歯の安静が出来ないわけですから救えないでしょう。
咬合を意図的に落として当たらなくしておく処置を施す場合もあるでしょう。
B一日で腫れると言えばもう救えない状態ですから歯髄処置をできるだけ早めに受けておかなければ、根管治療の難易度を高めてしまう事に繋がり厄介な事になるでしょう。
実際にはどこからの腫れか?を歯科医が診断して必要な治療を行うので早めに歯科医院を受診される事が大切でしょう。
回答4
顕微鏡歯科シバタ(名古屋市守山区大森)の柴田です。
回答日時:2018-09-27 20:32:32
@ 修復象牙質は象牙質直下の歯髄内に象牙質を生成する細胞が必要だと思います。
非可逆性歯髄炎であれば虫歯に近い部分の象牙質直下の歯髄に細菌感染を起こし炎症を起こしていると思います。
そのような炎症がある状態で象牙質を生成できる細胞が生存できないと思います。
A 山田先生の回答の中で
>感染象牙質を全て取り除いて
とありますが、感染象牙質を残していても非可逆性の歯髄炎は起こすことを捕捉させてください。
B 神経の露出の有無は中々確認しづらいと思います。
また質問のように急に腫れてしまった経験はあります。
非可逆性歯髄炎であれば虫歯に近い部分の象牙質直下の歯髄に細菌感染を起こし炎症を起こしていると思います。
そのような炎症がある状態で象牙質を生成できる細胞が生存できないと思います。
A 山田先生の回答の中で
>感染象牙質を全て取り除いて
とありますが、感染象牙質を残していても非可逆性の歯髄炎は起こすことを捕捉させてください。
B 神経の露出の有無は中々確認しづらいと思います。
また質問のように急に腫れてしまった経験はあります。
相談者からの返信
相談者:
レイン88さん
返信日時:2018-10-01 16:36:50
回答5
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2018-10-01 18:19:06
タイトル | 深い虫歯の治療、神経が死んでしまう場合とそうでない場合 |
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質問者 | レイン88さん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 31歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
虫歯治療 虫歯その他 |
回答者 |
|
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。