セレック治療の精度等について

相談者: kei24さん (35歳:男性)
投稿日時:2018-10-17 18:23:11
セレック治療についてお聞かせください。

歯科医院で診断を受けたところ、複数個所に虫歯があり、4か所は大きく削る必要があり、神経切断もする可能性があると言われました。

4か所いずれも比較的目立ちやすい箇所なので、銀歯でなく白い歯の被せものを希望しています。

白い被せもの(クラウン)が必要な箇所は以下の通りです。
・上:右4番目、左3番目 
・下:右4番目、5番目(いずれも真ん中から数えて)

4か所をセラミックにするのは予算的に難しいので、セレック治療を検討しています。
診断を受けたクリニックではセレックはやっていないので、虫歯治療はそのクリニックで行い、被せものは他のクリニックでやることになります。

診断を受けた歯科医からは

「セレックは隙間が大きく精度が悪いのでおすすめしない」

と言われました。

ただ、比較的若い医師で、説明がやや感情的で個人的な拘りが強いように見受けられたので、今一つ納得ができませんでした。

一方で、セレック治療をしているクリニックの歯科医からは

「隙間は銀歯の方が大きい。
技工士が微調整もするので銀歯より隙間が大きいということはない」

と言われ、判断に困っています。


お聞きしたいのは以下の4点です。

1.セレックの精度について、掲示板上の過去の回答を見ると否定的な意見が多いですが、5〜6年前のものが多い印象を受けます。
現在でも同じような認識でしょうか。

また、精度については具体的に何を見て判断されているのでしょうか。
機械の新旧によっても違うようですが、このクリニックの機械(4番目の質問の箇所にURLあり)はいつ頃のものでしょうか。

2.一方のクリニックで虫歯治療を行い、別のクリニックでセレックの被せをすることは、避けた方が良いでしょうか。
尚、セレック治療が受けられるクリニックでは神経切断の治療はやっていません。

3.診断を受けた歯科医からは「セラミックが無理なら銀歯かプラスチック」と言われました。
目立つ場所なので銀歯は難しいのですが、プラスチックだと強度や隙間等に問題無いのでしょうか。

4.セレック治療をする医師が信用できるか否かは何をみて判断すればよいのでしょうか。

セレックを検討しているのは以下のクリニックです。

・クラウン1本4万円+型取り代5千円(いずれも税別)
・年2回の定期健診(1回3千円)を条件に5年保証あり
・素材はオールセラミックジルコニアと言われた(他にもあるようなことを言っていた記憶あり)

クリニック自体はオリックスビルに入っていて綺麗で、受付も歯科助手も丁寧でしたが、歯科医の目が終始泳いでいて質問に対してもあまり具体的な回答を頂けなかったので不安が残っています。

親知らずの抜歯が専門で、他インプラントなどもしているようですが、口コミは殆ど無いので判断材料は少ないです。
実際に見て、利用者が不満そうな様子は特にありませんでした。

ここの掲示板を見て、過去症例の写真を見せてもらうのが一番良いのだろうと思い、もう一度伺ってみようとは思っています。
他に確認した方が良い点などあればお聞かせ頂ければ幸いです。


以上、お手数をおかけしますが、ご回答のほど何卒よろしくお願い致します。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2018-10-17 18:45:04
こんばんは。

一般的にセラミックは適合精度は劣ります、しかし色合いの点で優位なため普及してきました。

セレックは経験がないというか使える代物ではなかったので使っていません、もちろん今ではかなりいいものだとは思いますが、どの程度をもって丸とするかはそれぞれの歯科医によって大きな違いがあります。

セレックはおそらくチェアーサイドで作れるからある程度のことは目をつぶるという事でしょう、そしていったん導入すると償却が必要なため自然とその治療方法に傾くことになりそうです。

根管充填の評価一つにしろ抜髄したら違和感があるのは当たり前という歯医者もいりゃそれは良くないという人もいます。

歯医者一つを選ぶにしろ患者の要求は様々です、言えることは腕が良くて親切な歯医者という事でしょう、そのような歯医者でご自身に合うDrを探して相談するのがいいと思います、問題はどういう方法で探すかです。

個人的な印象ですが嫁さんを探すようなものだと思います、良くなければ分かれる、我慢できる範囲なら我慢するという事でしょうか。

なかなかそんなうまい方法はなさそうです。

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相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: kei24さん
返信日時:2018-10-17 19:08:24
追記: セレックの過去症例についてクリニックに確認したところ、セレックの実物や模型にハメたものを見ることはできるが、症例写真は

「撮ってはいるけど患者には見せていない」

と言われました。

「他の患者さんの写真を見せることはできない」

とのことでした。

こういった対応は一般的で妥当なものでしょうか。
それとも、信頼性に疑問符が付くような対応なのでしょうか。

重ねてお手数おかけしますが、ご回答のほど何卒よろしくお願いいたします。
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2018-10-17 19:18:53
kei24さん、こんにちは

セレックでも機械やそれを動かすソフトにいくつかの種類があります。
機械や、ソフトにより精度に差がでます。
さらに、治療や、作成に当たる、歯科医師歯科技工士の技術によって差が出ます。

金属の冠やメタルボンドといったセラミック冠は、歯科医師と歯科技工士の技術差が大きく出ます。

私の感覚では、最高の技術と機械を使えば、セレックよりも金属冠やメタルボンドのほうが適合はよいと思います。


他の患者さんの症例をみせないというのは、一般的な対応だと思います。

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相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: kei24さん
返信日時:2018-10-18 08:29:26
山田 様

ご回答ありがとうございます。

「使える代物ではない」「今ではかなりいいもの」と真逆のことを仰られているので判断に困ってしまいます。
「医師の価値観の違い」となれば尚更素人には判断できません。

個人的には「違和感があるのが当たり前」と言われるのは困りますが、かといって医師の拘りが強過ぎて過剰品質でも困ります。

お金がいくらでも出せるなら、匠の技工士さんが作ったジルコニアを入れたいですが、そうであれば最初からセレックは検討しません。

匠の技工士が作ったものが100点、上手い技巧士が作ったものが90点なら、後者と同等かそれに近いくらい(85点)のものであれば個人的には許容範囲です。

ですが、特に反対される方は頑なに反対されているので、話にならないレベルなのかそこそこ使えるものなのか客観的な所がよくわからないです。



小牧 様

ご回答ありがとうございます。

質問1でも書かせて頂きましたが、下記のものは新しいバージョンでしょうか?
セレックの動画などではよく見る形です。


また、同様に質問1の内容ですが、セレックを導入されていない方は何を見て(症例か、機械であればいつ頃の機械か)判断されているのでしょうか?

専任の技工士は2人いるとHPに書かれていますが腕はわかりません。
面談したドクターは1年ほど前に来たばかりとのことでした(いちおう専門は審美歯科とは書かれていますが)。

セレックを検討している箇所はいずれも目立つ箇所なので、代替案としては質問3で書かせて頂いたようにプラスチック(たぶん硬質レジンだと思います)になります。
硬質レジンとセレックどちらが良いかという話になってくると思います。



質問2と質問3についてはいかがでしょうか?
4つの質問に対して直接的にお答え頂ければ幸いです。
他の歯科医師様からもご回答のほどお待ちしています。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2018-10-18 10:57:32
1.非常に多くの機種とそのバージョンが出回っていますので、詳しく知っているわけではありません。
しかし、新旧で差があることは確かでしょう。

2.2つの歯科医院を受診される場合は、2つの歯科医院の連携がとれていて、歯科医院同士の情報交換が確実になされている必要があると思います。
個人的には、連携がとれていないのならやめたほうが良いと思います。

3.プラスチックは、セラミックや金属に比べる強度は落ちます。
隙間は歯科医師技工士しだいでしょう。

4.信用するかどうかは、ご自身次第でしょう。人によっては、HPをみただけ、ちょっと話しただけで信用する方も見えれば、しっかりと話しを聞かなければ信用出来ないかたもみえます。
kei24さんが、ここに相談しているということは、信用出来ていないという事でしょうか。

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回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2018-10-18 11:55:18
>症例写真は
>「撮ってはいるけど患者には見せていない」
>と言われました。

私は数多くの症例をブログに上げていますが、すべて患者さんに了解を取っています、したがって見せないというのはあり得ません。

この治療は一般的な統計ではこれくらいの成功率という回答がたくさんありますが、一般的な成功率より患者さんが実際に治療を任せるDrの成功率の方が重要です。

>特に反対される方は頑なに反対されているので、話にならないレベルなのかそこそこ使えるものなのか客観的な所がよくわからないです。

セレックが出たころはそれこそメーカーの良心を疑うような代物でした、現在のレベルについてはわかりませんが人が使う分には反対はしません、ほかにいい方法があるので個人的には使いたくないし機械が高くてそれこそ手が出ません。

そこそこといっても製品に対する歯科医の要求度はそれぞれ違うのでわかりかねます、私はもしトラブルが起きた場合責任はすべて私にかかってくるので他に方法があればリスクはできるだけ避けるというのが診療スタンスです。

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回答 回答5
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2018-10-18 15:23:15
ご質問はセレックブロックと硬質レジンとの比較でしょうか?

それともセレックシステムが大丈夫ですか?という質問でしょうか?

セレックという名前はよく使われますが、たいていはセレックというシステムを使って技工物を作っていますよということだけのことが多いです。

セレックは海外メーカーのクローズした技工物製作システムですから、オープンシステムとは違うのでセレックです。
と謳うことが多いです。

使用するCAD/CAM用ブロックには色々な種類があります。
それこそオープンシステムで作られているものとは違う名前で提供していて、内容は同じというブロックもあります。

例えばセレックブロックというものは、VITAという会社がセレックを販売している会社に提供しているブロックになるので、別の名称で販売していたりします。

ですからセレックというブロックにこだわる必要はないでしょうし、想像ですがブロックの指定は患者さんから歯科医に指示することはできないでしょう。

そこで一般的な名称でのセレックシステムについてのご質問だと考えて回答するならば、セレックは世代を重ねる毎に非常に進化してきていて今は素晴らしい技工物が簡便に作られるようになってきていると思います。

簡便に作るといってもチェアーサイドミリングのものよりインラボといって、技工所で使用するもののほうがよいでしょう。
ミリングマシーンの精度や操作性というものはとても大切です。

多くの歯科医院では専用のテクニシャンを雇用していないことが多く、たいてい大手、あるいは、数多くセレックシステムで技工物を作っている専用テクニシャンにスキャン情報を送付することで、技工物を大型の精度のよりよい機械で作製してもらい、仕上げ調整まで行ってもらったものを納品してもらうことで、患者さんに提供しているのではないかと思います。

ただ、今回のご相談のようなセレック専門の歯科医院として標榜しているような歯科医院は、院内にセレックシステムで技工物を作るテクニシャンがいて、即日に技工物を作ってくれたりするシステムを組んでいるのかもしれません。

デザイニングをどこまで上手く扱っているのか?(非常に細かく設定もできますし粗くも設定できます)ミリングはどうなのか?その後の研磨や表面性状の加工は?等は、まったく想像もできません。

ただ、非常に便利なツールですから、悪い評価しかしない先生というのは時代についてきていないのかまたはまったく使ったこともないし、興味もないのだと思います。

自費治療になれば、まったく勉強しなくてもよいので興味も持たず勉強しない分野があってもよいと思います。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答6
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2018-10-19 00:09:43
院内ラボで設定を粗めで作成している歯科医院が多くあれば、良いシステムも評判が落ちますからね。。。

精密印象型取りしない場合は模型が無いので(精度の良い3Dプリンターで作れば別ですが作らないでしょうし)、技工物の適合の確認も出来ませんから、悪い物かどうかのチェックが口腔外で出来ないので使い方次第と言うことにはなります。(精密印象をスキャンすればいいだけですが)

これはセレックだからと言うわけではないので、セレックは早かろう悪かろうとまで言うのはわかっていないという事になるでしょう。

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タイトル セレック治療の精度等について
質問者 kei24さん
地域 大阪
年齢 35歳
性別 男性
職業 会社員(事務系)
カテゴリ クラウン(差し歯・被せ)その他
補綴関連
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
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