ブリッジ交換、混合治療および保険内・外の治療について

相談者: とん次郎さん (47歳:男性)
投稿日時:2018-10-31 14:40:57
長文となりますがよろしくお願いいたします。

現在、歯医者に通院中です。
以下相談に至るまでの経緯となります。

1)10年ほど前、右上1、2、3番をブリッジにした

2)今年の夏に右上1番の歯茎化膿の治療を行い、新たなブリッジ(保険内)に替えた。
(この時の先生は、便宜上「先生a」とさせてください)

3)一旦治療が落ち着いたところで、先週、左上1番(神経無し)が折れてしまった。

4)通院中の歯科医院にて3)で折れた歯の検査・治療を行った。
(この時の先生は経緯2)とは別の先生です。
先生bとさせてください)


検査治療の際、先生bより以下のことを言われた。

レントゲンを見る限り、根本の方で折れているため抜歯になるかもしれない
・折れた歯の歯茎周辺に化膿がみられるので抗生物質三日分を処方する
仮歯に3000円程かかる(値段の相場が分からずその場で承諾した)
・今回の治療の内容は先生aに申し送りをしておく、今後の治療方針は先生aと相談し治療を続けてください


5)会計の際、「3000円程の仮歯」は保険外ということが分かった。
保険外の仮歯は初めてだった為、ネットで色々調べていくうち、混合治療の存在を知った。
(先生bの治療中は「仮歯に3000円掛かりますが大丈夫ですか」の確認のみで、 保険外、混合治療といった説明はありませんでした)

6)今週、先生aに左上1番の検査・治療の続きをしてもらった
  検査・治療内容は以下の通り
  ・レントゲンを見る限り、抜歯になるか、ならないかはギリギリのライン、でも厳しいかなあ・・とのこと
  ・歯茎化膿の経過は良好。
   今触ると悪化する恐れがあるので、今回は治療をせず、2週間程経過を見させてほしい。必要に応じて根の治療等を行っていく。
  (抜歯するか否かは今回の検査では判断されず、経過をみつつ判断といったニュアンスでした)

以上で現在に至ります。



今回、混合治療の件を初めて知ったため、ネットで調べたところ、

・歯の治療の場合、保険適用治療→自由治療 は認めるが、その逆は認められていない

という事を知りました。
※あくまで自分で調べた上での見解です。

自分の第一希望としては折れた左上1番の根を残して保険適用の差し歯にしたいのですが、、
以下相談させて下さい。



相談1)
そもそも、今回の「前歯が折れて治療開始〜現在つけているの保険外の仮歯から、保険適用の差し歯の治療」をすることは「認められていない混合治療」にあたるのでしょうか?

相談2)
・混合治療とは別件となりますが、経緯2)でつけたブリッジ(保険内)を、自由診療のブリッジ、ハイブリットセラミックに付け替えることを考えています。
(それ以上高額なものは永久的なものでない限り経済的に厳しいです)

ブリッジを付け替えることによるリスクはどういったことが考えられますでそしょうか。
 (付け替える度に、土台が弱る、一生のうちで付け替えるのは3回まで、、などの情報がネット上で散見され自身混乱しています)


また、保険内のリジンとハイブリットセラミックの見た目などの違いの差はどれほどでしょうか。

特に透明感、歯茎の化膿の点で気になっています。
 (上記相談に至った経緯は、今年のブリッジ作成の際、医師との意思疎通が十分行われず、いざブリッジを付けた際、他の歯と色、形ともに違和感があり、不満(というより自分の知識不足、意思疎通を怠った後悔)が残ったからです。
付け替える前のブリッジ(保険内)は事前相談もちゃんとあり、色、形の不満はありませんでした。

   
補足:
現在のブリッジ作成の際に以下のことを言われました。
 ・耐久性の低い材質のクラウンは避けたほうが良い
(理由は特に言われず、こちらも聞かなかった)
 ・保険外ならジルコニアメタルボンドゴールドクラウン
 ・保険内ならシルバークラウン。
 ・でも前歯付近なので見栄えを考慮してゴールド、シルバークラウンは選択肢としては無し。

上記で提案された保険外クラウンはブリッジ作成費が高額になってしまうため、現在の保険内のブリッジ(レジン)を希望しました。
今思えば保険内のレジンは耐久性の面で言えば一番低いですし、保険内を希望した時点で保険外でも比較的安いハイブリットセラミックも提案してもらえたら、そちらを選択し、相談2のような悩みはなかったかもしれません。

今回の件で保険外・内の各クラウンについてネットで調べましたがそれぞれメリット、デメリットがこんなにあることに正直驚いています。
メリット、デメリットを知る、知らないでは治療費とのトレードオフに大きく影響します。

高額な費用が掛かる治療な故、後のトラブルを避けるためにも事前に医師、患者内で十分な意思疎通を怠った自分を反省しているとともに、医院、医者選びを何を頼りにしていいか、困惑しています。

ちなみに今の医院、医師は評判、経歴を十分しらべ選定し、電車を乗り継いで通っています。

以上となります。
駄文失礼いたしました。
お忙しいところ恐縮ですがどうぞよろしくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2018-10-31 15:32:38
とん次郎さん

こんにちは。

上の前歯の治療の中で、疑問点がおありのようですね。

>相談1)
そもそも、今回の「前歯が折れて治療開始〜現在つけているの保険外仮歯から、保険適用の差し歯の治療」をすることは「認められていない混合治療」にあたるのでしょうか?

⇒正確に言うと混合診療になるかと思います。



>相談2)
・混合治療とは別件となりますが、経緯2)でつけたブリッジ(保険内)を、自由診療のブリッジ、ハイブリットセラミックに付け替えることを考えています。
(それ以上高額なものは永久的なものでない限り経済的に厳しいです)
ブリッジを付け替えることによるリスクはどういったことが考えられますでそしょうか。

⇒ブリッジを除去する際に、残っている歯質に負荷をかけてしまったり、多少歯を削ってしまうことになったりといったリスクはあるかと思います。



>また、保険内のリジンとハイブリットセラミックの見た目などの違いの差はどれほどでしょうか。
特に透明感、歯茎の化膿の点で気になっています。

レジンハイブリッドセラミックの見た目の差ですが、言葉でこのくらいの差があるとは表現しづらいです。
多少ハイブリッドセラミックの方が光沢があり見た目には優れているかと思います。

2人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: とん次郎さん
返信日時:2018-11-01 06:50:57
金田先生
ご返答ありがとうございます。

>⇒正確に言うと混合診療になるかと思います。

「認められない混合治療」にあたるということですね。
ということは左上1の抜歯が避けられたとしても、保険内の差し歯は入れられない。ということになりますかね・・・

先日入れた右1,2,3のブリッジは保険内ですので、見た目のバランスを考えると、右1〜のブリッジを再度外し保険外のブリッジにせざる得ないかもしれません。
が、次回診療の際、保険内治療を希望している旨をはっきり伝えてみます。



>⇒ブリッジを除去する際に、残っている歯質に負荷をかけてしまったり、多少歯を削ってしまうことになったりといったリスクはあるかと思います。

承知しました。
医師と相談の上検討したいと思います。



>⇒レジンハイブリッドセラミックの見た目の差ですが、言葉でこのくらいの差があるとは表現しづらいです。
多少ハイブリッドセラミックの方が光沢があり見た目には優れているかと思います。


承知しました。
見本など、実際に見れる機会を探してみます。

医院or担当医を変えることも併せて検討したいと思います。
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2018-11-01 18:23:07
>相談1)
>現在つけているの保険外仮歯から、保険適用の差し歯の治療」をすることは「認められていない混合治療」にあたるのでしょうか?

混合診療になると思います。


>相談2)

金田先生の回答の通りだと思います。


>(それ以上高額なものは永久的なものでない限り経済的に厳しいです)

医療である以上すべての治療に「永久的」は期待しない方が良いでしょう。

単純に「前歯の持ち」だけで言えば、ブリッジよりもインプラントの方がはるかに「永久的」に近いと思います。

ブリッジにせよ、インプラントにせよ、持ちが長いか短いかは「歯科医の腕」と「患者さんの努力」次第で決まります。


>保険内のリジンとハイブリットセラミックの見た目などの違いの差はどれほどでしょうか。

以下、長文です。

コンポジットレジンハイブリッドセラミックスも基本的に「レジン(プラスチック)にガラスフィラーセラミックス)を混ぜたもの」です。

違いは「レジンとフィラーの配合比率」「メーカーが国に保険適応の申請をするかしないか」だけです。

10年くらい前はコンポジットレジンのフィラー含有量が60%程度、ハイブリッドが80%程度とかなり差がありましたが、この10年間で歯科の高分子材料はかなり進歩し、現在では(製品によっては)コンポジットレジンでもフィラーの含有量が82%程度、ハイブリッドが85%程度と、ほとんど差が無くなってきています。

(フィラー含有率が10年前のハイブリッドを超えるコンポジットレジンもあるくらいです)
(ただし、メーカーや製品によってフィラーの含有量にはかなり差があります)


そもそも、保険材料か自費材料かと言う区別は日本だけのものです。


レジンを作れる歯科材料メーカーは(いわゆる大手で)基本「グローバル企業」ですから、「日本の保険適応のため」にあえて性能の低い製品を開発することはありません。
「世界基準」で製品開発を行っているわけですから、保険材料と自費材料の差がほとんど無くなるというのはある意味当然のことです。

良く解釈すれば保険でも10年前の自費材料と同等の強度のものを提供できるようになったとも言えます。
逆に言えば自費のハイブリッドセラミックスが保険のコンポジットレジンと比較してとても素晴らしく良い材料とは言えなくなってきたという事です。



>見本など、実際に見れる機会を探してみます。

見た目で差が出るのは口腔内に装着し、5年後、10年後の話になります。

僕は患者さんに「ハイブリッドは変色やすり減り、物性の低下があるので、5〜10年後に作り替えが前提です」と説明します。
(もちろん、お手入れ次第ですが)

それ以上の長期安定性を期待されるのであればハイブリッドではなく、オールセラミックスメタルボンドジルコニアなどの材料を選択されることをお勧めいたします。
(金額的には高価にならざるを得ませんが…)


参考まで。

2人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: とん次郎さん
返信日時:2018-11-02 08:36:56
櫻井先生

非常に参考となるお話ありがとうございます。

アドバイスをもとに考えたのですが、費用対効果を考えると保険外ジルコニア等も選択肢に入れて検討した方が良い、との考えに至っております。

ただ、相談2)のアドバイスの通り、つけたばかりの保険ブリッジ(右上1,2,3)を外すリスクもありますので悩ましいところです。。。


先日折れた左上1が抜歯になるか否か、分かった時点でまた改めて相談させて頂きます。

お忙しいところありがとうございました。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2018-11-02 10:06:36
そうですね。
ハイブリッドにこだわらず、より良い方法を担当の先生と検討されてみてください。

2人の専門家がこの回答を支持しています  



タイトル ブリッジ交換、混合治療および保険内・外の治療について
質問者 とん次郎さん
地域 非公開
年齢 47歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ ブリッジ治療法
その他(保険と保険外)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
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