[写真あり] 歯槽骨と歯茎が減ってきている場合の治療方法(海外)

相談者: 最善治療を求むさん (45歳:女性)
投稿日時:2018-11-06 23:07:25
お世話になります。
海外在住の45歳です。

ここ2年以上前から、前歯1(中切歯)と前歯2(側切歯)の間が歯茎がかなり下がってきてきていて気になり始め、深刻に悩んでいます。

元々、その前歯1は私が子供頃の低学年時期に転んで歯茎の中で折れてしまって、即歯科に行って処置をしてもらったのですが、その後から今まで、その折れた歯の状態で維持し続けています。

ただ、最近少しずつ以前より歯が動き始め落ちてきている気がします。
神経はありません。
その前歯1は、ラミネートで前を覆っています。

あと、そのすぐ隣の前歯2も、成人してから虫歯になり神経を抜いて差し歯になっています。

海外に住んでいるので、毎年日本に帰国した際に、何軒かの歯科の先生に相談しました。
その際にいくつか言われた事があります。

●前歯周りの骨が薄いために、インプラントをするにも再生治療が必要だと言われました。

●ある歯科では、前歯の部分の骨が薄いため、また再生治療も成功するか分からないため、インプラントは出来ないと言われました。
そして別の歯科では、再生治療は成功するまでやれば出来ると言われました。

また別の歯科では、再生治療は出来きる、インプラントも出来ると言われました。

●歯茎と歯槽骨の両方とも減ってきていると言われ、原因は、おそらく折れた部分が化膿していて、それが原因だとろうと言われました。

治療を受ける時間を考えると、おそらく日本での治療は難しい状況です。

自分の悩みとしては、その部分だけの歯茎が極端に下がって見苦しくなってきている事。
あと、歯槽骨も減ってきていると言う事です。

前歯が元々出ていて、更に特に問題なのが歯茎も出ているガミースマイルなので、歯茎が下がっていると特に目立ちます。
歯槽骨が減ってきているから、歯茎が下がってしまってきているのですよね?

これらを踏まえて、以下の質問、解決方法のアドバイスを頂けたらと思っています。



質問1: 

もし、再生治療&インプラントを決断し受け始めたとして、再生治療が成功しなかった場合、私の様に骨が薄いと、インプラントも出来ずに終わってしまうのでしょうか?

その場合は、ブリッジなどに変更されてしまうのでしょうか?
(ガミースマイルで歯茎が目立つ、そこにブリッジだど今後更に骨が痩せていって凹んでしまうのが見えるのは避けたいのです)


質問2: 

質問1に関連して、もし再生治療が”なかなか”成功しない場合は、抜歯して再生治療開始からインプラントが入る前までの期間は歯槽骨と歯茎が減り続けていくのでしょうか?


質問3: 

現在の再生治療の成功確率はどの位なのでしょうか?
現在、どの再生治療が一番成功率が高くかつ効果的ですか?


質問4: 

例えば、再生治療もインプラントも成功したとします。
でも、インプラントの土台は歯の形とは異なり、ボルトの様な形で、特に歯周ポケットに近い部分のインプラントの土台は本物の歯より細いですよね?

そうすると歯茎が凹まない様にするには、そういった形状も踏まえての再生治療が必要になると思うのですが、それは可能なのでしょうか?

かなりガミースマイルなので、凹んでしまっていると凄く目立つと思うので心配です。 


質問5: 

質問4に続き、可能であった場合、インプラントをした後は、再生治療をされた部分は吸収されて歯茎が凹むことはその後ずっとないのでしょうか?   


質問6: 
折れた部分が痛いわけでなく、その前歯1と2の間の歯茎の表面部分が時々痛むのですが、でもその折れた部分が恐らく化膿しているからだろうと言われました。

この痛む歯茎の部分が炎症して問題を起こしていて(歯が折れているのが問題ではなく)、歯槽骨と歯茎が吸収されてきているとは考えられないのでしょうか?

ちなみに、歯科でその痛い部分に応急処置で消毒薬を塗ってもらった後のしばらくの間は痛みがなかったです。
あと、歯を磨いても痛みは治まります。


質問7:

質問6に続き、もしそうだった場合、この様な折れた歯でも、その歯茎の部分を適切に治療すれば歯槽骨と歯茎の減少はくい止め、もし歯が動いて落ちてきているのならそれもくい止め、今はまだインプラントはせずに再生治療のみ受ける事は可能なのでしょうか?


質問8:
どういった事や方法が最善だと思われますか?


少し問題が複雑で、疑問も複雑になり、長文になり申し訳ありません。
お忙しい中恐縮ですが、どうぞよろしくお願いしたします。

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回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2018-11-07 07:16:58
最善治療を求む さん、こんにちは。

>再生治療&インプラントを決断し受け始めたとして、再生治療が成功しなかった場合、私の様に骨が薄いと、インプラントも出来ずに終わってしまうのでしょうか?
>もし再生治療が”なかなか”成功しない場合は、抜歯して再生治療開始からインプラントが入る前までの期間は歯槽骨歯茎が減り続けていくのでしょうか?

実際の状態が判らないので、その可能性は否定できません。


>その場合は、ブリッジなどに変更されてしまうのでしょうか?

ケースバイケースかと思います。


>現在の再生治療の成功確率はどの位なのでしょうか?

どのような状態に対して、どのような施術を試みるかということは、千差万別ですから、統計の採りようもありませんね。


>どの再生治療が一番成功率が高くかつ効果的ですか?

担当医が得意とする手法や材料が良いように思います。


>歯茎が凹まない様にするには、そういった形状も踏まえての再生治療が必要になると思うのですが、それは可能なのでしょうか?

可能だと思います。


>インプラントをした後は、再生治療をされた部分は吸収されて歯茎が凹むことはその後ずっとないのでしょうか?   

ある程度は、歯茎が凹むことがあるかもしれません。


>痛む歯茎の部分が炎症して問題を起こしていて(歯が折れているのが問題ではなく)、歯槽骨と歯茎が吸収されてきているとは考えられないのでしょうか?

歯根が破折していることで、歯槽骨と歯肉が退縮していると考えるのが妥当でしょう。


>今はまだインプラントはせずに再生治療のみ受ける事は可能なのでしょうか?

可能だと思いますが、せっかく抜歯して骨の再生を試みても、インプラントの埋入が無ければ、また徐々に退縮していくことが想定されます。


>どういった事や方法が最善だと思われますか?

文面からは、「何軒かの歯科の先生に相談」した中で、1人だけが「インプラントは出来ない」という意見のようですが、それ以外の方は、歯の動揺や歯肉の退縮の原因となっているそもそもの原因を除去、つまり、まずは「早期の抜歯が望ましい」と思っているようですね。

私も、後者を勧めます。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 最善治療を求むさん
返信日時:2018-11-08 22:07:41
小林先生、ありがとうございます。
ご回答ありがとうございます。


また少し質問させてください。

>>痛む歯茎の部分が炎症して問題を起こしていて(歯が折れているのが問題ではなく)、歯槽骨と歯茎が吸収されてきているとは考えられないのでしょうか?

歯根が破折していることで、歯槽骨と歯肉が退縮していると考えるのが妥当でしょう。

Q; 先生が仰る考えが妥当だと言う事は、理解できます。
少しまだ気になったのが、隣の前歯2(側切歯)の根元も少し空洞がある様に見え、そちらが膿がって歯槽骨と歯肉が退縮してきている事はまずないのでしょうか?


>>今はまだインプラントはせずに再生治療のみ受ける事は可能なのでしょうか?

>可能だと思いますが、せっかく抜歯して骨の再生を試みても、インプラントの埋入が無ければ、また徐々に退縮していくことが想定されます。

Q; 少し誤解をさせてしまいました。
すみません。
この神経がない折れた歯でも、抜歯もインプラントもしないで、歯槽骨と歯肉の退縮の除去だけして、再生治療をして成功する事は可能なのでしょうか?

Q; まず抜歯する前に、歯の裏側の歯茎を切って中を調べるなどして、原因を突き止める事は不可能なのでしょうか?

抜歯して治療を開始してみたものの、やはり再治療とインプラント出来ずに終わり、ブリッジになってガミースマイルの歯茎が凹んで見えてしまうといった状況をどうしても避けたいのです。

その一方で、このままだと更に歯槽骨などが退縮していくのももちろんいけないので放置する訳にはいかないのですが。。。
再生治療が成功するか分からない、再生治療が出来なかったらインプラントも出来ないとなると、どうしたら良いのか分からなくなって決断出来ずにいます。


どうかよろしくお願いいたします。
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2018-11-09 13:43:40
>隣の前歯2(側切歯)の根元も少し空洞がある様に見え、そちらが膿がって歯槽骨歯肉が退縮してきている事はまずないのでしょうか?

そういった部分もあるのかもしれませんが、主たる原因は歯根の破折に依るものと推測します。

ちゃんと精査していただき、説明を受けてください。


抜歯インプラントもしないで、歯槽骨と歯肉の退縮の除去だけして、再生治療をして成功する事は可能なのでしょうか?

少なくとも抜歯は必須でしょう。


>抜歯する前に、歯の裏側の歯茎を切って中を調べるなどして、原因を突き止める事は不可能なのでしょうか?

可能かもしれませんが、既にCTも撮っている訳ですし、いたずらに歯肉を退縮させるだけのように思います。

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回答 回答3
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2018-11-09 16:30:14
異なった観点からいわせてください。

本当の組織再生とは少し概念が異なります。
組織の再生は一般的には無から有を生じさせるものだと思うのですが、この場合は歯槽には骨と歯肉が存在するからです。

外国在住ということで英語を併記しますが、インプラントを目指すならば、抜歯窩保護socket preservation、歯槽提増大(alveolar )ridge  augmentation などの用語がつかわれます。

歯周病等で痩せた歯槽を骨の再生目的でbone regenerationというテクニックでのみregeneration がつかわれています。

再生という語にこだわると、なんか非常に難しそうに感じられるのかもしれませんね。
実際にはなかなかうまくいかないものなのですが、今回のようなケースは経験上難しいです。

それは、長い間同部に慢性炎症を来していたために、組織が防御態勢を敷いていたからです。
そのために人工骨を填塞してもなかなかなじんでくれないからです。
ですから、ふつうより時間がかかります。

以上は個人的感想ではありますが、そう的外れではないでしょう。

慢性炎症を起こしているということは、細菌感染が主体であることから体全体の為には、破折した歯はもともと自分の体の一部であったとはいえ、もう異物ですから早く除去(抜歯)して、時間がかかる歯槽提増大に取り掛かる準備をした方が良いのではないかと思います。

案ずるより産むがやさしと簡単にいうわけにはいきませんが、先進国在住ならばなんとかなるのではないでしょうか。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 最善治療を求むさん
返信日時:2018-11-15 20:47:17
小林先生
再度ご回答ありがとうございます。

松山先生
異なった観点から意見を頂くのもとても貴重です。
ありがとうございます。


>そういった部分もあるのかもしれませんが、主たる原因は歯根の破折に依るものと推測します。
>ちゃんと精査していただき、説明を受けてください。

お返事:こちらの件は、すべての歯科でCTを撮った訳ではないのですが、歯科医全員の先生が、確実には分からないと言われました。

ただ、その中の二人の先生が診察の際に、”(口内全体として)先生によって得意分野の違いがあるから” と言う様な言葉を言われたので、こちらのサイトでご相談したらもっと色んな得意分野からの考えをくださる先生もいらっしゃるかもしれないと思い、ご相談しました。


>>抜歯する前に、歯の裏側の歯茎を切って中を調べるなどして、原因を突き止める事は不可能なのでしょうか?

>可能かもしれませんが、既にCTも撮っている訳ですし、いたずらに歯肉を退縮させるだけのように思います。

お返事:原因を突き止めるために歯茎を切るなどすると、いたずらに歯肉を退縮させてしまうと言う事ですね?
それも分かっていませんでした。
勉強になりました。


>今回のようなケースは経験上難しいです。それは、長い間同部に
慢性炎症を来していたために、組織が防御態勢を敷いていたからです。
>そのために人工骨を填塞してもなかなかなじんでくれないからです。
>ですから、ふつうより時間がかかります。

Q:先生の仰る事は理解できました。

そこで質問ですが、今回のケースは人工骨ではなく自家(他の場所から取る)の移植での再生治療のが良いのでしょうか?

もしそちらのが成功率が高い場合、どの部分から持ってくるのが成功率が上がるのでしょうか?

もしくは、それでも難しいと思われますか?

もし自家の移植も難しいと思われる場合は、根気よく何度か人工骨を行った方が良いでしょうか?


Q:個人差はあるとは思いますが、普通は約どのくらい時間が掛かり、今回のケースはどのくらい時間が掛かると予想されますか?


よろしくお願い致します。
回答 回答4
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2018-11-15 21:51:20
自家骨移植は同時に二か所の手術が必要であることと、量が限定されることが欠点です。
口腔内から採ることが多いのですが割愛します。
まず早くに抜歯することが必要で、同時の抜歯窩保護が先決です。

期間は自家骨移植が短くなると思いますが、、最低一年かけた方が安全でしょう。
再生という語にこだわっているようですが、移植は移植ですよ。




タイトル [写真あり] 歯槽骨と歯茎が減ってきている場合の治療方法(海外)
質問者 最善治療を求むさん
地域 非公開
年齢 45歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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