口腔がんの見分け方について教えてください

相談者: サガワさん (46歳:女性)
投稿日時:2018-11-21 15:14:49
初めてご相談させていただきます。

書籍で口腔がんのセルフチェックについての記事を読み、月に一度行っています。

口腔がんの特徴として「硬いしこり」とありますが、舌や頬の粘膜はともかくとして、歯茎口蓋は元々硬いのでしこりなのか正常な状態なのか触っているうちに分からなくなり、しこりがあるのでは…?と不安に感じることがあります。

よく乳がんは「ビー玉のような硬さ」と言いますが、歯茎や口蓋のがんも同じで正常な状態とは明らかに区別できるものなのでしょうか。



一昨年に父を歯肉がんで亡くしているので漠然とした不安があります。

本当はかかりつけ医を持ち定期的に健診を受けることが望ましいのでしょうが、仕事が多忙でなかなか難しい状況です。

口腔がんは意外と早期発見されることが少ないと聞きますが、やはり素人では初期症状は見逃してしまいがちなのでしょうか。


がんの兆候として注意が必要な点がありましたら教えて頂きたく存じます。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2018-11-21 15:22:56
サガワさん、こんにちは

歯茎口蓋のがんも同じで正常な状態とは明らかに区別できるものなのでしょうか。

区別できますがその場合はレントゲン写真やCTなどを参考にします。


口腔がんは意外と早期発見されることが少ないと聞きますが、やはり素人では初期症状は見逃してしまいがちなのでしょうか。

そのようなことはありません。

口の中は見える場所ですので内蔵のがんに比べれば見つけやすいと思います。

かかりつけの歯科医師などにチェックしてもらい何か異常があったら大学病院などの口腔外科の専門医療機関に相談されることをおすすめします

参考になれば幸いです

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: サガワさん
返信日時:2018-11-21 20:55:21
ご回答いただきありがとうございます。

やはりかかりつけの歯科を見つけるのが一番なのですね。
いわゆる「町の歯医者さん」でも口腔がんの兆候がないか診察してくださいと依頼すれば診ていただけるものなのでしょうか?


また、口腔がんは中高年以降の発症が多いとのことですが、先生のご経験上もそのような傾向が強いですか?
40代で発症することは稀なのでしょうか?
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2018-11-22 08:37:05
ご相談ありがとうございます。

口腔がんの特徴として「硬いしこり」

それだけではありません。
逆にえぐれていくような形もあります。

またがんは正確には悪性腫瘍とも言います。
そしてもう一つ、がんより怖い肉腫という悪性腫瘍がごくごく稀にあります。
これは健康な体に染み込んで広がりますから、ふつうの人が見てもまずわからない腫瘍です。


歯茎口蓋のがんも同じで正常な状態とは明らかに区別できるものなのでしょうか。

典型的な場合は特徴的で区別できます。

初めは色が変わるだけのこともあります。
形もいろいろ違います。

世の中でめでたいことを紅白で表しますが、口腔内の紅白は危険な色のことがあります。

でもその区別はふつうの人には決してできません。


>口腔がんは意外と早期発見されることが少ないと聞きますが、

いいえ、まったく逆です。

典型的な場合は目で見ても特徴的で、ほかの体の部分よりも、とても早期に見つけやすいがんと言えます。


>やはり素人では初期症状は見逃してしまいがちなのでしょうか。

その通りです!

がんはふつうは痛くないし、痛くても口内炎と区別がつかずに、手遅れになりがちです。


>いわゆる「町の歯医者さん」でも口腔がんの兆候がないか診察してくださいと依頼すれば診ていただけるものなのでしょうか?

可能ですが、勉強していないと歯科医師でもよく見逃すことが少なくありません。
特にがんとはっきり分かってからなら見つけても、その兆候まで考えてくれるところは希少です。


>口腔がんは中高年以降の発症が多いとのことですが、先生のご経験上もそのような傾向が強いですか?

私は卒業後に口腔外科に残していただき勉強しましたが、がん腫も肉腫も多くの方達が入院されていました。

その中では20代の人たちも珍しくありませんでした。
高齢者と違い、若いほど病期の進行が早くなりがちです。


>40代で発症することは稀なのでしょうか?

もともとがん全体の割合に比べれば、口腔ガンは稀と言えます。
心配しすぎることはありません。

しかし、がんや虫歯になるのをハラハラしながら待って治療するより、楽しく予防したほうが良いという考えが、現代の世界の主流です。

ちなみに、

<予防には段階があります。>

早期発見早期治療という予防は、二次予防といい、必ず治療しなければなりません。
虫歯なら削り、神経を抜き、歯を抜きます。
口腔がんならば、早めに発見して、舌や頬や歯茎や歯や鼻や目や顔や首や胸を切り取ります。

<治療に勝る予防>

しかし一次予防という医療があり、それは病気にしないという治療です。

一生削らない、切り取らない、治療です。
健康の維持増進を目的として、楽しく続けられます。

がんは、ふつう予防できることが少なくありません。


実は口だけではなく全身のがんの一次予防も全部ではありませんが、なんと歯科医院で、予防が可能です。

そのため今年の4月に、歯科保険に一次予防のための検査が、史上初めて、画期的にも入りました。

それだけ歯科医院と歯科衛生士が重要なのです。

歯科医院で検査を受けましょう。


なお予防は三次予防まであります。
これは絶望的な崩壊状態を避ける医療です。

検査に実績のある歯科医院だけを探しましょう。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2018-11-22 13:15:06
>いわゆる「町の歯医者さん」でも口腔がんの兆候がないか診察してくださいと依頼すれば診ていただけるものなのでしょうか?

通常は診ていただけますが、口腔外科を標榜している歯科医院を選んだほうが良いかもしれません。

もし、専門的な歯科医院ということであれば口腔外科の専門医がよろしいと思います。

https://www.jsoms.or.jp/public/


>また、口腔がんは中高年以降の発症が多いとのことですが、先生のご経験上もそのような傾向が強いですか?

ほとんどはそうだと思いますが、まれに20代の方もいらっしゃいます。
年齢で判断することは気を付けないといけなくなってきているかもしれません。


>40代で発症することは稀なのでしょうか?

40代だと稀ではありませんね。
気を付けるに越したことはありません。

特にお酒とたばこを同時にたしなんでいる方は、両者ともやらない方の7倍に罹患するリスクが増えます。




タイトル 口腔がんの見分け方について教えてください
質問者 サガワさん
地域 非公開
年齢 46歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 口腔外科関連
舌癌(舌がん)
歯肉癌(歯茎のガン)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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