[写真あり] 大学病院の矯正医師に虫歯を見逃されました

相談者: みつ369さん (30歳:女性)
投稿日時:2019-01-14 15:24:34
ご覧くださりありがとうございます。

同じ医師に計3回、虫歯の見逃しをされました。
大学病院矯正医師です。

現在外科矯正の術前矯正中です。

月に一回の調整時に虫歯になっていないかチェックをしてもらっているのですが、以前から右下5番の歯が(6番との歯と歯の隙間)黒くなっており、虫歯ですか?と伺いましたが着色ですと言われ続けていました。

少し柔らかくなってはいるが、削るほどではないので様子見という判断でした。

以前、左下5番も歯と穴が開いていたのを見落とされ、(歯と歯の間で見つかりにくかったと言い訳をされましたが)かかりつけ医で治療を受けました。

その埋めた中心が黒くなっており、これも指摘しましたが着色と言われました。

毎月見てもらっていたのですが、矯正で5番と6番の間に十分な隙間が空いた月に、やっぱり5番の歯が気になると話したところ、削る必要はないと思うが、今の内なら治療もしやすいしということで歯周科に回されました。
削る必要がないのに歯周科に行くのも謎ですが。

すると、歯周科の先生は去年の春頃の矯正を始める前の(矯正が必要かどうかの診断に使われる)レントゲンを持ち出し、虫歯です。
と仰いました。

去年の春頃のレントゲンで虫歯だというのです。
意味がわかりません。
ずっと着色だと言っていたのに。

中まで進行しているが神経まで達していないので痛みは出ていない状況だと。
左下5番も、再発で表面に虫歯が出てきているという見解でした。

矯正医を追求すると、自分は専門ではないからと仰います。
虫歯を見逃すのは矯正医は専門じゃないから仕方がないことですか?

患者としては歯科医師の免許を持っている以上、医者は医者だと思っています。

月に一度点検している意味がないように感じます。

矯正医は歯並びさえ整えば、虫歯でボロボロになっても問題ない・自分は専門外なので関係ないというスタンスでしょうか?

虫歯は矯正する前からあったようです。
半年に一度は定期検診を受け、几帳面に歯も磨いてきました。
かかりつけ医も検査が杜撰だったようで見落とされました。

担当医を変えるべきか悩んでいます。
他の先生の意見を伺いたいです。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2019-01-14 16:11:55
みつ369さん、こんにちは。

まず前提として

@虫歯の診断及び治療介入へのタイミングは歯科医師によって大きく異なる
A歯科分野は医科同様細分化しており、大学病院は特に専門分野のみの診療を行う所である

という2点があります。


それぞれ軽く説明させていただきますが、

@についてですが、書いている通りですが、同じレントゲンを見ても歯科医師によって診断と治療介入すべきかどうかの判断は異なります。
これは大学病院だから〜という事ではなく、個人開業医でもそうです。

この掲示板でもよくあるのが、「様子見」と言われていた虫歯を他の歯科医師に診査してもらったら治療すべきと言われたというものですね。

こういった具合に先生によってその診断が異なることは残念ながら往々にして起こりえます。(染みたりしなければ治療する必要はないという考えの先生もいらっしゃいます。)


そして、Aについてですが、これも書いてある通りです。
歯科も医科同様細かく専門分野が細分化しています。
極論になりますが、内科医の先生に帝王切開を依頼したりしないですよね?


では、以下ご質問への回答をさせて頂きます。

>虫歯を見逃すのは矯正医は専門じゃないから仕方がないことですか?

これについては正直、ある程度は仕方がないことかとは思います。
ただ、個人的な意見としては例えば自分の専門外なのだとすると、それを専門としている先生と連携を取り、早めに保存科(今回だと歯周科ですかね)で診断をお願いしておくべきだったと思います。

>月に一度点検している意味がないように感じます。

また、矯正科での月に1度の点検はむしろ矯正(自費)での点検かと思いますので、本来であれば矯正のチェックと同時に虫歯の健診を行うのであればそれも自費診療になりますので、それなりの金額を頂くべき事項になってしまいます。

毎月1万円を超える費用を支払っていないのであれば、そもそもチェック項目に虫歯のチェックなども含まれていなかったのかもしれません。

>担当医を変えるべきか悩んでいます。

担当医を変えるかどうかは、みつ369さんがその歯科医師を今後信頼できるかどうかで決められればいいと思います。
信頼が無ければ、矯正はもちろん一般診療も良好な結果にはなりませんので。

ただ、今回の事象は、専門分野に特化している大学病院ではよく起こる問題の1つではないかと思われます。


ご参考程度にしていただければと思います。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2019-01-14 16:17:45
こんにちは。

ずいぶん悔しい思いをされましたね、歯医者もピンからキリですからキリを選んでしまったということでしょう、いまさらですがピンの歯医者を探すのが今後のためだと思います。

虫歯を見逃すのは矯正医は専門じゃないから仕方がないことですか?

診断も能力の一つですからその能力がなかったということでしょう、しかし患者さんが指摘したわけですからもう少し慎重に調べるべきだったと思います。

>月に一度点検している意味がないように感じます。

仰る通りです。

>矯正医は歯並びさえ整えば、虫歯でボロボロになっても問題ない・自分は専門外なので関係ないというスタンスでしょうか

他の歯医者の考えはわかりませんが治療を引き受けるということはその患者さんの歯科に関することをすべて引き受けることだと考えています、自分で判断あるいは治療できないときはしかるべき歯医者を紹介するあるいは探す義務が生じると考えています。

>虫歯は矯正する前からあったようです。

私が矯正治療を学んでいるときは矯正治療はむし歯がないことが条件である、もしあるなら治療してからというのが大原則でした。

したがって歯に疾患がないという判断ができるというのが矯正医の資格でした。

>かかりつけ医も検査が杜撰だったようで見落とされました。

親切で腕のいい歯医者を探してください。

>担当医を変えるべきか悩んでいます。

自ずと結論が出ているように思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: みつ369さん
返信日時:2019-01-14 16:54:31
三木先生、ご回答ありがとうございます。

まず@の回答であるレントゲンにつきましては、判断が違うというより、レントゲンにある影が虫歯かどうかすら気付いておられませんでした。
影かどうかも判断できてないご様子でした。


Aにつきまして、極論に物申すのは道理ではないですが、内科医に帝王切開を依頼しないのは、明らかに担当部署ではないことが明白だからです。
産科と内科が違うことは素人でもわかります。

ですが、歯科の中の話です。

もちろん矯正医に虫歯治療をさせて、治療が適切ではなかった!と騒いでいるわけではありません。

随分前に素人の私が指摘したにも関わらず、虫歯だと気が付かなかったことに対して納得がいかないのです。


先生もご指摘通り、何故早くに違う科に紹介していただけなかったんだろうと思います。


ちなみに外科矯正ですので自費ではありません。
保険診療での矯正にあたり、虫歯の治療も保険診療になるので自費点検はあり得ません。

虫歯がないかチェックしてくださいと毎月伝えており、着色の(と仰っていたが虫歯だった)歯も、それ以降進行していないか点検してもらっていました。

大学病院ではよく起こることなのですか?

では先生を変えても、また同じような問題が起こるということでしょうか?
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2019-01-14 17:21:45
>産科と内科が違うことは素人でもわかります。

そうですよね。
産科さんと内科さんが全く別物であるのは常識的にご存知だと思います。

そして、我々歯科医師からすると、保存科と矯正科も全くの別物なんです。
そういう部分がもっと一般の方でも分かるように広がれば色々なトラブルも減ってくると思いますので、是非覚えておいていただければ幸いです。


>随分前に素人の私が指摘したにも関わらず、虫歯だと気が付かなかったことに対して納得がいかないのです。

これに関してはごもっともだと思います。
患者さんに指摘されていたのであれば、自分で判断するのではなく、より専門的な先生に紹介し、診断して頂いたほうが確実でしたね。
(本来であれば患者さんから指摘される前に、歯科医師が気付くべきですけどね・・・)


外科矯正ですので自費ではありません。

失礼しました。
見落としておりました。

であれば再診料の中にそのチェックも含まれていてもおかしくないですね。


大学病院ではよく起こることなのですか?
>では先生を変えてもまた同じような問題が起こるということでしょうか?

これは正直、先生に寄ります。
上で書いたように少しでもおかしな点があれば、より専門的に診査できる科にすぐに紹介してくれる先生であれば、同様の問題は起こらないと思います。

もし担当医を変えて頂くのであれば、そういった先生をご希望されたほうが良いかと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: みつ369さん
返信日時:2019-01-14 17:38:39
山田先生、ご回答ありがとうございます。

>ずいぶん悔しい思いをされましたね、歯医者もピンからキリですからキリを選んでしまったということでしょう、いまさらですがピンの歯医者を探すのが今後のためだと思います。

キリの歯科医だったのでしょうか?
日本矯正歯科学会を調べた際、その医師の名前に認定医・専門医とあったので、良いお医者さんを付けてくれたんだなと最初は喜んで安心して任せていました。

能力のない医師でも専門医や認定医になれるということなのでしょうか?
また、それを基準に医師を選んでも意味がないのでしょうか?


>私が矯正治療を学んでいるときは矯正治療はむし歯がないことが条件である、もしあるなら治療してからというのが大原則でした。

したがって歯に疾患がないという判断ができるというのが矯正医の資格でした。


虫歯がないことが大原則なのですね・・・。
矯正を開始する際、虫歯はないというか何も言われませんでした。

ただ、右下7番(奥歯)が銀歯なのですが根元の状態が良くないと言われ、なるべく7番を動かさない形での矯正となり、7番には器具は付かずにリンガルアーチでの矯正になりましたがこの判断に問題はありませんか?

歯周科では7番に何か症状が出たら抜かないといけないかもしれないと言われて、今まで矯正科ではそのような話は出ていなかったのでただただ困惑するばかりです。


>親切で腕のいい歯医者を探してください。

気の遠くなるような思いです。

どこにも相談できずに大変辛い思いをしていたのでやつ山田先生の優しいご回答に少し救われました。
ありがとうございます。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: みつ369さん
返信日時:2019-01-14 17:57:15
三木先生、ご回答ありがとうございます。


>そうですよね。
>産科さんと内科さんが全く別物であるのは常識的にご存知だと思います。
>そして、我々歯科医師からすると、保存科と矯正科も全くの別物なんです。
>そういう部分がもっと一般の方でも分かるように広がれば色々なトラブルも減ってくると思いますので、是非覚えておいていただければ幸いです。

語気が強くなってしまい申し訳ありません。
ただ、こちらはトラブルを起こしたいわけでも医者と揉めたいわけでもなく、私でも見つけれる虫歯を、見つけて欲しいだけなのです。


>これに関してはごもっともだと思います。
>患者さんに指摘されていたのであれば、自分で判断するのではなく、より専門的な先生に紹介し、診断して頂いたほうが確実でしたね。
>(本来であれば患者さんから指摘される前に、歯科医師が気付くべきですけどね・・・)

やはり歯科医師が気づくべきですよね・・・。
正直、着色も虫歯もその歯科医から発見されたためしは一度もありません。

気になるところはありますか?と聞かれ、この歯とこの歯と、この歯茎と・・・と全部こちらが説明していく形です。
一度黙って全てチェックしてもらってから指摘しようかとも考えたのですが、なにかとせかせかされてるので(次の予約があるのでしょう)
そうも出来ず・・・。


>失礼しました。
>見落としておりました。
>であれば再診料の中にそのチェックも含まれていてもおかしくないですね。

というか実際、チェックしてくださいと言い、口の中を見られて、問題ないと言われているのです。


>これは正直、先生に寄ります。
>上で書いたように、少しでもおかしな点があればより専門的に診査できる科にすぐに紹介してくれる先生であれば、同様の問題は起こらないと思います。
>もし担当医を変えて頂くのであれば、そういった先生をご希望されたほうが良いかと思います。

そういった先生とは、すぐに他の科に回してくださる先生ですか?
それは初見で判断できるものなのでしょうか?
先生の中での、良い医師とはどういう医師でしょうか?
ご参考までにお聞かせ下さると助かります。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2019-01-14 19:18:24
>ただ、こちらはトラブルを起こしたいわけでも医者と揉めたいわけでもなく、私でも見つけれる虫歯を、見つけて欲しいだけなのです。

虫歯の見逃しによる担当医の変更は、十分トラブルに分類されるように感じますよ。
今回の場合は「歯科医師が原因でのトラブル」という扱いかと思います。


>そういった先生とは、すぐに他の科に回してくださる先生ですか?

その通りです。


>それは初見で判断できるものなのでしょうか?

いえ、無理でしょう。
少し書き方が悪かったのかもしれませんね。
担当医の交代を依頼する際に要望として「何らかの異常があった場合すぐに他科へ紹介してくれる先生を希望している旨」を告げられてみては如何でしょうかという意味合いで書いたつもりです。


>先生の中での、良い医師とはどういう医師でしょうか?

私が患者さんの立場であれば「自分にできないことを無理にやらない歯科医」ですかね。
ただその「自分にできないこと」を的確に判断するのは公私共になかなか難しいとは思います。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2019-01-14 22:03:12
みつ369さん

こんばんは
ご質問ありがとうございます。
非常に重要な問題提議ありがとうございます。
多くの治療者は、意外と気がつかれてさえいないポイントですね。

納得がいかないこともあると思います。
実はもっと驚くようなお話をします。

虫歯ってどうやって探しますか?
普通は肉眼かレントゲンで探しますよね。
(他にも色々な方法がありますけど、未だに)

さてレントゲンで歯と歯の間の虫歯を探そうとして、最も正確に探せるレントゲンはバイトウィングと呼ばれる方法です。
日本ではあまり使われていません。
当院では必ずバイトウィングを撮ります。
信頼性が高いからです。

それで、歯と歯の間に虫歯が絶対にあるってわかっている時に、バイトウィング撮影したら、どのくらいの割合で虫歯がレントゲンに映ると思われますか?
実は50%しか映らないんですよ(Hoskins & Keenan 2016)。
写真を載せておきますね。
この割合のことを専門的には感度って言います。

感度が良い方法を使ったらより多くの割合で病気を正しく見つけやすくなります。

次に肉眼です。
肉眼の感度、どのくらいでしょうね。
研究によっては若干異なりますが、やはり50%くらいなのです。
そりゃないでしょ、というレベルの検出力なのです。

私たちはマイクロスコープを用いて、この感度をも上げる努力をしています。
そして、小さな虫歯ほど、術者の能力に違いが出てきます。

また、術者や患者さんの考えかたによっては治療をしない場合もありますし、ブラッシングで経過をみて決定するという方針の歯科医院もあるかもしれません。
私たちのクリニックでは後者を選択される患者さんが多いです。
そのかわりに患者さんには気をつけて管理をして頂いてます。

文面だけでははっきりしませんが、通常は黒い虫歯は進行中ではないことが多いです。

また、治療されたとしても、全ての黒い部分を取ることが必要とも限りません。

先生によって、虫歯の検出能力は異なりますし、マイクロスコープがない先生がほとんどですので、小さな虫歯は、誰にでもあるものと
思われた方が良いと思います。

また、患者さんが歯と歯の間をかなりきちんとブラッシング出来ていないとマイクロスコープで覗いても、わからないこともあります。

大切なことは、その心配されている状態が、進行中なのか、静止した状態なのかを判断してくださる先生を探すことがみつ369さんには適切かなと思います。
(バンバン削ってください!という患者さんもいますけどね。苦笑)

きっと、状態の説明をしてくれて、削る必要がないかあるかを言ってくれると
思います。

以上、一般的な歯科医でも、こういう問題があるというお話でした。
普段から、”虫歯”に興味をお持ちでない先生は、もっと見逃すのは当然です。

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タイトル [写真あり] 大学病院の矯正医師に虫歯を見逃されました
質問者 みつ369さん
地域 非公開
年齢 30歳
性別 女性
職業 非公開
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回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
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