歯科衛生士の今後と将来性について

相談者: 山本山さん (19歳:女性)
投稿日時:2019-01-27 11:25:04
こんにちは、初めて投稿します。

歯科衛生士学校への進学を検討している者です。

学校のパンフレットには「歯医者はコンビニより多いので、歯科衛生士の資格があれば仕事は選び放題。年齢関係無しに長く働ける」と言った魅力的な言葉が並んでいます。

私自身は歯科に興味があり、学校で専門的な技術と知識を学び、歯科衛生士として患者さんの口の健康に関わりたい気持ちがあります。


しかし、昨今の歯科医療業界では、度重なる診療報酬のマイナス改定、う蝕の減少と歯科医院の乱立などにより、業界は少しずつ縮小していく傾向にあるという考えもあるようです。

このような環境の中で、10年後、20年後、30年後には歯科衛生士のニーズはどのように変化すると思われますか?


ご意見をお聞かせ願います。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2019-01-27 11:33:50
素晴らしいですね。

是非、歯科衛生士を目指して頑張っていただきたいと思います。


>このような環境の中で、10年後、20年後、30年後には歯科衛生士のニーズはどのように変化すると思われますか?

「業界は少しずつ縮小していく傾向にある」というのは随分と視野の狭い、ネガティブな発想ですね。

個人的には今後の超高齢化社会において歯科医院の中での話だけではなく、訪問介護の分野において「摂食嚥下リハビリテーション」など歯科衛生士の携われる分野はますます広がっていき、歯科衛生士のニーズはとても重要なものになっていくことと考えます。

8人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2019-01-27 12:25:17
こんにちは。

歯科衛生士の将来性のご質問ですね。

>「歯医者はコンビニより多いので、歯科衛生士の資格があれば仕事は選び放題。年齢関係無しに長く働ける」と言った魅力的な言葉が並んでいます。

ある意味当たっていますがそれほど単純なことではありません、医療需要は国の政策で決まるのでこのままではコンビニより多いということははやっているところとはやっていないところの差が広がり続けるということです。

はやっていないところなら人件費の圧縮が行われるでしょう、表向きの給料は同じであっても長時間労働があれば給与が安いことと同じです、またたとえはやっていても大量生産のようなオートマチックな画一的な治療をしている可能性も考えられます、そのような所では多分一人一人に向き合った丁寧な治療は望めないと思います、このような仕事事情を受け入れることが可能かどうかでしょう。

衛生士は医療職ですから患者さん一人一人に時間をかけた丁寧な治療が求められます、多くの患者さんをこなすだけならやりがいは得られないと思います。


また個人医院では若い人がほとんどなので一生の仕事として選ぶには慎重になったほうがいいと思います、多分看護師の方がいいような感じを受けます。

病院の婦長さんをイメージすればなんとなくわかると思います、私には歯医者の婦長さんというのはあまりイメージできません。

もしどうしても歯科衛生士になるというなら大きな病院の口腔外科の歯科衛生士が無難だと思います。


ただ開業歯科医としては衛生士不足は大きな問題なので優秀な歯科衛生士はのどから手が出るほどほしいと思っています。

そのようなことで歯科衛生士を目指そうと思っている方と歯科医の要望とはちょっと違っていると思います。


歯科衛生士は歯科医とともに歯科医療を担う上で必須のパートナーです、たとえば口腔衛生指導は歯科衛生士がいなければほとんど不可能です、また患者さんのお話を聴くのも大切な仕事です。

山本山さんが進学先を選ぶにあたって歯科衛生士の方にどういうものか聞いてみるのも参考になると思います。


>このような環境の中で、10年後、20年後、30年後には歯科衛生士のニーズはどのように変化すると思われますか?

ニーズはあると思いますが勤務条件はどこに就職するかで天と地ほど違うと思います、また経済的に恵まれるかどうかは国の歯科医療政策ですからどの程度の予算を回すかで決まります、財務省と厚労省のさじ加減ひとつです。

これからの超高齢化社会では医療のニーズは増え続けると思います、しかしそれを担う現役世代は減り続けます、その中でおそらく歯科分野はそれほど重要視されないと思います。

このままでは現在の医療保険制度はいずれ破たんするでしょう、それをどこに着地点を求めるかは医療政策です、それを決めるのは国会議員です、だれを議員に選んでどのような内閣にするかで決まります、国政にも関心を持つとわかってくることもあるでしょう。


いろいろ意見を述べましたが歯科医としては期待しています。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2019-01-28 09:02:33
ご相談ありがとうございます。


>10年後、20年後、30年後には歯科衛生士のニーズはどのように変化すると思われますか?

将来は歯科のニーズがとても高まると考えています。

歯だけではなく、全身や精神の健康にも口腔の機能(咀嚼・嚥下・会話)が社会生活にとても重要だという研究結果がどんどん出ているからです。
国連のWHOでも歯科の重要性を謳っています。


>私自身は歯科に興味があり

いいですね。
興味がとても大事です。
歯のことを知れば知るほど、奥が深くとても面白いことにも気がつくでしょう。


>学校で専門的な技術と知識を学び、歯科衛生士として患者さんの口の健康に関わりたい気持ちがあります。


専門職に一生学びの気持ちが欠かせません。
なぜ歯科が大事か説明しましょう。

歯の痛みを止め、欠けた部分の穴埋めをする治療は、実は単なる入り口にすぎません。
虫歯も ふつうは根絶できますが、歯科衛生士の力無くしては叶いません。

なぜふつうは虫歯なんかにならないのか?

その理由は人類が生まれてから約700万年間進化をくりかえして完成された歯だからです。
本当は人類よりも先に、第一大臼歯が約3000万年前にでき、それに合わせて人類が生まれたんですけどね。

もし仮に、虫歯ができやすくて、よく食べられなければ生存競争に敗れて、人類はとっくに絶滅したはずです。
実際に非常に多くの生物が死に絶え、人類の中でもネアンデルタール人などは約3万5千年前に絶滅しています。
それを説明して、不安を取り安心させるのもお仕事です。


でも本当は、くりかえす病気の世界から、楽しい健康世界への誘い、という夢のあるお仕事です。
一生、歯は残せます。
その残せる歯で何をするか説明することがお仕事です。

例えば、咀嚼機能がいかに大事かというと、成長期の子供をよく寝て元気に明るくして自然に成績優秀にすることが、また高齢期に認知症・がん・骨粗鬆症・肺炎による、介護問題を予防できることもどんどん証明されています。

人生百年時代を迎えた現代、こういった健康長寿のお手伝いができるお仕事は決して無くなりません。


日本は遅れていますが、実際に世界では歯科がとても重要と認められており、北米では憧れの仕事のナンバーワンは歯科医師です。
女性の憧れに歯科衛生士もトップ3に入っています。

頑張ってください。
応援しています。

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回答 回答4
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2019-01-28 16:54:32
こんにちは。


歯科衛生士は実際足りていませんし、3年制になる為人気が低くなっているので今後益々引く手数多になる筈です。

病院でも入院患者さんの口腔衛生管理により術後成績が左右されたり快復促進に繋がる事が認識されるようになり、病院が歯科衛生士さんを雇用する時代になっていますから、夜勤を求められる看護師さんよりもしかしたら人気が高い資格になっていくかもしれません。

歯科医院も優秀な衛生士さんは手放さない為、よい雇用条件を出すようになっています。


ですから女性が歯科衛生士の資格を取られるのはとても良いと思います。

結婚され転居する事になられても沢山の求人がありますし、子育て中でも院内院外保育制度がある歯科医院も増えてきています。
ライフスタイルに応じた働き方が可能な資格だと思いますから、是非多くの方に歯科衛生士を目指して頂きたいと思います。

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回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2019-01-31 09:14:54
歯医者はコンビニより多いので

これなんですが、勘違いしている人が多いんじゃないでしょうか

といいますのも明治以降歯科医院の数がコンビニを下回ったことは一度もありません。
つねに歯科医院はコンビにより多かったということです。

歯科医院が増えてきてコンビニの数を追い越したといった事実はありません。


あと
>昨今の歯科医療業界では、度重なる診療報酬のマイナス改定

昭和の時代から改定されてますが、診療報酬の改定でマイナスは今までに2度だけです。

* http://koyu-ndu.gr.jp/home/?page_id=224

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2019-01-31 09:41:50
山本山さん、こんにちは


私は櫻井先生の意見にまったく同意です。

「地域包括ケアシステム」という言葉をご存知ですか?

詳細はご自分で調べていただきたいのですが・・・

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/chiiki-houkatsu/

簡単に言うと超高齢化社会になり病院で看取ることができなくなるために、自宅で看取ることが増えるということです。

そして地域の多職種の医療従事者で患者さんの生活を支えていくことになります。


当然、医療に関しては訪問診療が中心となり、食べるということに関しては歯科の需要がとても大きくなります。

口腔ケアから摂食嚥下障害の対応など今後歯科衛生士の活躍する場面はとても多くなると思います。


また、一般の病院においても術前に専門的な口腔ケアを行う意味が見直されてきています。

当然このような場でも歯科衛生士の果たす役割は非常に大きいと思います。

https://dot.asahi.com/wa/2019011400008.html?page=1

活躍の場はどんどん増えていくと思いますね。

参考になれば幸いです。

1人の専門家がこの回答を支持しています  



タイトル 歯科衛生士の今後と将来性について
質問者 山本山さん
地域 非公開
年齢 19歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 衛生士関連
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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